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このことがあってから、アクリーさんは私たちの家に寄りつかなくなった。
二人だけの穏やかな生活を送っている。

ある日、私がレイフ様に紅茶を淹れたことがあった。

「美味しい」
「ふふ。良かったです」

私も紅茶を飲む。

レイフ様と過ごす時間が好きだ。


いつか子供が生まれて、二人きりじゃなくなったとしてもレイフ様との時間を大切にしたいと紅茶を飲みながらしみじみと思った。
すると、レイフ様が口を開く。

「いつまでも、二人でこうしていたいね」
「はい」
「家族が増えてもね」
「私も同じこと考えてました。子供が生まれても、レイフ様と一緒にいる時間を大事にしたいなって」
「そうか。なんだか嬉しいね」

レイフ様が照れくさそうに笑った。
その笑顔が可愛くて、私も自然と笑顔になった。


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