1 / 1
彼氏と連絡が取れなくなりました。
しおりを挟む
私には大好きな人がいる。
彼は私の幼馴染で、小さい頃から一緒。
高校1年生くらいの時、
「実はずっと好きだったんだ。付き合ってくれる?」
と、彼に告白された。
私も好きだったから、嬉しくて。
「私も好き」
って答えて、彼にがばっと抱きついた。
彼も抱きしめてくれた。
それから、私たちは幼馴染の延長のような恋愛を楽しんだ。
恋愛というのは、私にとってはお遊びのようなものだったのかもしれない。
愛はあった、ちゃんと。でも、恋じゃなかったんだ。
私はそうだった。
彼は違った。
彼は、私に恋して、私を愛していた。
そこに溝があった。
それに気付かず、私、彼を遊びに付き合わせていたんだ。
だから、彼は苦しくなって、私の前から姿を消した。
連絡が取れなくなって以降、私は彼の姿を探す。
あ、
と思っても、その背中は彼のものじゃなかった。
彼はそんなに髪が長くない。
肩幅も普通。
似ている背中はいくつもある。
もしかしたら、彼は私に見つかるのを恐れて髪を伸ばしているかもしれない。
あの、わたあめみたいなふわふわの髪の毛を伸ばしたら、きっと顔にかかってうざったいだろうな。
髪の毛を1つに結んでいるかもしれない。
現在の彼を想像して、ちょっと笑った。
そんな日々を送っていたある日。
彼から電話があった。
「会ってほしい」
と一言。
久々に会った彼は、前と変わらなかった。
髪は伸びてない。それが嬉しかった。
久しぶりの彼だからかな、以前よりイケメンに見える。
どうして、連絡を絶ってしまったの?
そう聞いてみたら。
「結婚したかったから」
と答えた。
「それなら、そばにいてほしかったよ」
「ごめん。お金貯めたかったんだ。そのために、ずっと働いてて、家にも帰れなかったし、連絡もできなかった」
そう言って、彼は四角い箱を取り出した。
「結婚してほしい」
箱を開けると、大きなダイヤモンドが乗っかった指輪が出てきた。
「はい」
彼の行動は理解し難かった。
けれど、こんなに綺麗な指輪と真剣な瞳で求婚されたら……。
「私、あなたのことが本当に好きです」
私は彼に恋してるし、彼を愛している。
彼は私の幼馴染で、小さい頃から一緒。
高校1年生くらいの時、
「実はずっと好きだったんだ。付き合ってくれる?」
と、彼に告白された。
私も好きだったから、嬉しくて。
「私も好き」
って答えて、彼にがばっと抱きついた。
彼も抱きしめてくれた。
それから、私たちは幼馴染の延長のような恋愛を楽しんだ。
恋愛というのは、私にとってはお遊びのようなものだったのかもしれない。
愛はあった、ちゃんと。でも、恋じゃなかったんだ。
私はそうだった。
彼は違った。
彼は、私に恋して、私を愛していた。
そこに溝があった。
それに気付かず、私、彼を遊びに付き合わせていたんだ。
だから、彼は苦しくなって、私の前から姿を消した。
連絡が取れなくなって以降、私は彼の姿を探す。
あ、
と思っても、その背中は彼のものじゃなかった。
彼はそんなに髪が長くない。
肩幅も普通。
似ている背中はいくつもある。
もしかしたら、彼は私に見つかるのを恐れて髪を伸ばしているかもしれない。
あの、わたあめみたいなふわふわの髪の毛を伸ばしたら、きっと顔にかかってうざったいだろうな。
髪の毛を1つに結んでいるかもしれない。
現在の彼を想像して、ちょっと笑った。
そんな日々を送っていたある日。
彼から電話があった。
「会ってほしい」
と一言。
久々に会った彼は、前と変わらなかった。
髪は伸びてない。それが嬉しかった。
久しぶりの彼だからかな、以前よりイケメンに見える。
どうして、連絡を絶ってしまったの?
そう聞いてみたら。
「結婚したかったから」
と答えた。
「それなら、そばにいてほしかったよ」
「ごめん。お金貯めたかったんだ。そのために、ずっと働いてて、家にも帰れなかったし、連絡もできなかった」
そう言って、彼は四角い箱を取り出した。
「結婚してほしい」
箱を開けると、大きなダイヤモンドが乗っかった指輪が出てきた。
「はい」
彼の行動は理解し難かった。
けれど、こんなに綺麗な指輪と真剣な瞳で求婚されたら……。
「私、あなたのことが本当に好きです」
私は彼に恋してるし、彼を愛している。
5
お気に入りに追加
5
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
私の以外の誰かを愛してしまった、って本当ですか?
樋口紗夕
恋愛
「すまない、エリザベス。どうか俺との婚約を解消して欲しい」
エリザベスは婚約者であるギルベルトから別れを切り出された。
他に好きな女ができた、と彼は言う。
でも、それって本当ですか?
エリザベス一筋なはずのギルベルトが愛した女性とは、いったい何者なのか?
ものすごい美少女の友人から「私の邪魔しないでよ」と言われた後、公爵からプロポーズされました。
ほったげな
恋愛
私の友人には、ものすごい美少女・ヴィオレットがいる。ヴィオレットの好きな人であるバレンティンと話していただけで、「邪魔するな」と言われた。その後、私はバレンティンにプロポーズされました。
いじめっ子の妹といじめられっ子が身内になった。いじめられっ子がいじめを告発し…?!
ほったげな
恋愛
侯爵家の次男と結婚した妹。妹にいじめられていた同級生が長男の妻となったため、いじめっ子といじめられっ子が身内に…。いじめられっ子が妹のいじめを義理の母に話し…?!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる