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私の婚約者を略奪したロゼッタは、友人に縁を切られてしまったらしい。

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私は公爵令嬢のアンヘリナ。

幼馴染で侯爵令息のルアールと婚約中なの。
ルアールは艶やかな髪とキラキラした瞳を持つイケメンで、私は昔から彼のことが好きだったのよ。

婚約が決まって、とても嬉しかった。


婚約から二ヶ月ほど経った日。

ルアールの家に招待されたの。
お茶会でもどうかって。
彼に誘われたのは初めてだったから、凄く嬉しかった。


だけど、ルアールの家には私の友人で伯爵令嬢のロゼッタもいたのよ。

「どうしてロゼッタが?」
「すまない。君に話したいことがあるんだ」

というルアール。

「僕は君との婚約を破棄し、ロゼッタと婚約したいんだ」

婚約破棄?ロゼッタと婚約?

「実はルアール様と私は愛し合っているの。だから、あなたが身を引いて」

とロゼッタが言ったの。

「何で、ロゼッタにそんなこと言われなきゃいけないのよ!」

私がロゼッタに掴みかかると、

「やめてくれ。ロゼッタは悪くない」

ルアールが止めに入ったのよ。

そんなルアールを見て、私は目が覚めたような気分になって。

「ロゼッタを庇うのね。もういい。婚約は破棄ね」

と言い、私はルアールの家から出て行った。

涙を流しながら、自分の家まで帰ったの、ひとりで。




その後、私はロゼッタと仲が良い友人たちに、

「婚約者をロゼッタに略奪されたの!」

って話した。
友人たちは「酷いわね」「よくそんなことができるわね」と言い、ロゼッタを軽蔑しているようだった。

ロゼッタはルアールと婚約したが、仲の良い友人から縁を切られたらしい。
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