上 下
9 / 10
罰ゲームでイケメンに告白した結果…。※シナリオ形式

罰ゲームでイケメンに告白した結果…。①

しおりを挟む
シナリオ形式です。
「」は口に出したセリフ
人物名の後にある M はモノローグ(人物の心の中のセリフ)
人物名の後にある N は状況を説明するナレーション

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

主要登場人物

多岐瑞葉(タキ ミズハ)…16歳。女子高生。平均的な身長体重で、顔は可愛い系。

桜賀優(サクラガ ユウ)…16歳。瑞葉のクラスメイト。スラッとした身長のイケメン。

天見璃々(アマミ リリ)…16歳。瑞葉の友達。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





◯学校・教室(夕方)

放課後の教室。
多岐瑞葉(16)と天見璃々(16)を含む女子数名が円になっている。

璃々「じゃあ行くよ!」

みんなでじゃんけんをする。
何回もじゃんけんして、瑞葉が負ける。
悔しがる瑞葉。

璃々「瑞葉が負けたから、罰ゲームね」

と、ニヤニヤしながら言う。

瑞葉「もう一回!」

璃々「だめだめ。一回っきりの勝負だから~!」

瑞葉「そんなぁ~。お願いします~!」

璃々「そんなにイケメンくんに告白するのが嫌なの?好きなんでしょ?この機会に告ったら?」

他の女子たち、「嫌なの?」「罰ゲームは絶対だよ」などと瑞葉をからかう。

瑞葉「分かった。やるよ」

璃々「よし!」

と満足げな璃々。
瑞葉、肩を落とす。 





◯学校・昇降口

瑞葉、とある靴箱に手紙を入れる。

璃々「イケメンくんの靴箱に入れた?」

瑞葉「うん。でも、桜賀くんが手紙を読んで校舎裏に来てくれるかは分からないけどね」

と言い、靴を履き替えて璃々と一緒に校舎から出る。





◯学校・校舎裏(夕方)

瑞葉、校舎の角から校舎裏にある広場を覗き込む。

瑞葉M(放課後、校舎裏に来てくださいって手紙に書いたけど、桜賀くん来てくれるのかな?)

と思いつつ、不安そうな顔をする。

桜賀「多岐さん?何してるの?」

と、瑞葉の背後から声をかける桜賀優(16)。

瑞葉「ヒェアッ!!」

驚きすぎて変な声を上げる瑞葉。
桜賀、クスッと笑う。

桜賀「びっくりさせたね」

瑞葉「う、うん」

桜賀「多岐さんはどうしてここに?もしかして、この手紙を書いたの多岐さん?」

と、ポケットから手紙を出す。

瑞葉「そ、そうなの!実は、私、桜賀くんのことが好きなんです!」

と、顔を赤くして言う。
桜賀、顔を赤くして固まる。

瑞葉M(なぜ桜賀くんまで真っ赤に?!)

心の中で驚く瑞葉。

桜賀「俺も、多岐さんのことが好きだ。付き合いたい」

瑞葉「え、嘘…」

桜賀「本当だよ」

と、一歩踏み出して瑞葉に近づく。ジャリッと土を踏む音が聞こえる。

桜賀「俺と付き合ってくれる?」

瑞葉「は、はい」

と、返事をする。
桜賀、瑞葉を抱きしめ、彼女の額にキスを落とす。
瑞葉、目を見開く。

瑞葉「桜賀くん?!」

桜賀「キス嫌だった?」

瑞葉「い、嫌じゃないよ…!ただびっくりして…」

桜賀「そうなんだ。俺、スキンシップ多めだと思うから慣れてね」

と、ニコッと笑って言う。
瑞葉、顔を赤らめつつ、頷く。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

妹ばかりを贔屓し溺愛する婚約者にウンザリなので、わたしも辺境の大公様と婚約しちゃいます

新世界のウサギさん
恋愛
わたし、リエナは今日婚約者であるローウェンとデートをする予定だった。 ところが、いつになっても彼が現れる気配は無く、待ちぼうけを喰らう羽目になる。 「私はレイナが好きなんだ!」 それなりの誠実さが売りだった彼は突如としてわたしを捨て、妹のレイナにぞっこんになっていく。 こうなったら仕方ないので、わたしも前から繋がりがあった大公様と付き合うことにします!

私がもらっても構わないのだろう?

Ruhuna
恋愛
捨てたのなら、私がもらっても構わないのだろう? 6話完結予定

【完結】夫もメイドも嘘ばかり

横居花琉
恋愛
真夜中に使用人の部屋から男女の睦み合うような声が聞こえていた。 サブリナはそのことを気に留めないようにしたが、ふと夫が浮気していたのではないかという疑念に駆られる。 そしてメイドから衝撃的なことを打ち明けられた。 夫のアランが無理矢理関係を迫ったというものだった。

【完結】野蛮な辺境の令嬢ですので。

❄️冬は つとめて
恋愛
その日は国王主催の舞踏会で、アルテミスは兄のエスコートで会場入りをした。兄が離れたその隙に、とんでもない事が起こるとは彼女は思いもよらなかった。 それは、婚約破棄&女の戦い?

安息を求めた婚約破棄

あみにあ
恋愛
とある同窓の晴れ舞台の場で、突然に王子から婚約破棄を言い渡された。 そして新たな婚約者は私の妹。 衝撃的な事実に周りがざわめく中、二人が寄り添う姿を眺めながらに、私は一人小さくほくそ笑んだのだった。 そう全ては計画通り。 これで全てから解放される。 ……けれども事はそう上手くいかなくて。 そんな令嬢のとあるお話です。 ※なろうでも投稿しております。

私の以外の誰かを愛してしまった、って本当ですか?

樋口紗夕
恋愛
「すまない、エリザベス。どうか俺との婚約を解消して欲しい」 エリザベスは婚約者であるギルベルトから別れを切り出された。 他に好きな女ができた、と彼は言う。 でも、それって本当ですか? エリザベス一筋なはずのギルベルトが愛した女性とは、いったい何者なのか?

政略結婚で結ばれた夫がメイドばかり優先するので、全部捨てさせてもらいます。

hana
恋愛
政略結婚で結ばれた夫は、いつも私ではなくメイドの彼女を優先する。 明らかに関係を持っているのに「彼女とは何もない」と言い張る夫。 メイドの方は私に「彼と別れて」と言いにくる始末。 もうこんな日々にはうんざりです、全部捨てさせてもらいます。

幼馴染の公爵令嬢が、私の婚約者を狙っていたので、流れに身を任せてみる事にした。

完菜
恋愛
公爵令嬢のアンジェラは、自分の婚約者が大嫌いだった。アンジェラの婚約者は、エール王国の第二王子、アレックス・モーリア・エール。彼は、誰からも愛される美貌の持ち主。何度、アンジェラは、婚約を羨ましがられたかわからない。でもアンジェラ自身は、5歳の時に婚約してから一度も嬉しいなんて思った事はない。アンジェラの唯一の幼馴染、公爵令嬢エリーもアンジェラの婚約者を羨ましがったうちの一人。アンジェラが、何度この婚約が良いものではないと説明しても信じて貰えなかった。アンジェラ、エリー、アレックス、この三人が貴族学園に通い始めると同時に、物語は動き出す。

処理中です...