6 / 16
6.緑雨(りょくう)
しおりを挟む
七月に入り、季節が本格的に夏へと移りだした。町には青葉が映えて、田園地帯は緑一色に覆われた。空にはぷくぷくと膨らんだ入道雲が泳ぎはじめ、アブラゼミの鳴き声が日射しの暑さをより一層際立たせていた。一方、僕らは夏休み前に立ちはだかる最後の関門、期末試験に向けてけだるく動き出していた。
けれど、日を重ねることに比例して、ツバメが登校する日はみるみる減っていった。合わさるように彼女に関するゴシップも薄れ、雨女というレッテルも少しずつ剥がれ落ちていた。
ただ一つ、僕と浩人との間にできた見えない壁だけはいつになっても消えなかった。
ツバメと同じクラスの月森果穂が訪ねてきたのは、ちょうどそんな頃だった。月森は勉強とスポーツにおいても優秀で、おまけにクラスの委員長も務めている天才肌だった。顔もそんなに悪くないから、密かに男子の人気も集めていた。おまけに男女の垣根を平然と越えてくる珍しいタイプで、とにかく人当たりに関して言えば評判が良かった。
「荻野君、最近小山内さんと連絡取り合ってる?」
休み時間。黒板に板書された公式をノートに書き留めている時、彼女は僕の視界を遮って遠慮なく訊いてきた。書き写すことを邪魔されただけでなく、その言葉にある種の変な意味合いが込められていそうだったから、僕はすぐ機嫌を損ねた。
「それ、どういう意味?」
僕は皮肉たっぷりに言った。
「どうって……」月森は真顔で言い返し、はっと何かに気づいて急に居住まいを正した。「いや違うの、あの、疑ってるわけじゃないんだけどね……その……」
彼女の声のトーンがいきなり高く変化する。視点は定まらず、忙しなく辺りに目配せしていた。
「荻野君だって知ってるでしょ、小山内さんが不登校気味になってること」
頬を少し赤らめながら月森は言った。
「知ってはいるけど」
「だったら、ちょっと協力してほしいの」
「協力?」
「実はね」月森は息を静かに吸い、呼吸を整えた。「南雲先生……小山内さんのことで困ってるみたいなの」
「小山内のことで?」
先日、誰かに叱られている南雲先生の姿を僕は思い浮かべた。
「先生、まだ新任で入りたてでしょ? それなのに転校生の小山内さんを請け負っちゃって……先生としては小山内さんと距離を縮めたいらしけれど、本人はああいう態度じゃない?」
二人の仲が友好的ではないことを、遠回しに月森は言った。
「だから、ちょっと二人の仲を持ちたいな……なんて」
「キューピットの役を買って出たいってこと?」
言葉を繕い、やや嫌みを込めて僕は口にした。けれど、月森の表情は真剣さを失わなかった。
「そうね……そういう立ち位置になるのかな。でも、私一人じゃとてもできそうにないと思って」
「それで、噂を頼りに僕を訪ねてきたってこと?」
頬杖をつきながらストレートに僕が訊くと、彼女は抵抗する仕草も見せず「うん」と答えた。ほとばりが冷めたと思っていた噂話がぶり返したのは、心地よいものではなかった。でも、悪気があって月森が僕を頼ってきたわけではないことは、初めのリアクションでも十分見て取れた。芝居がかかった演技にしては変に懲りすぎている。
「あのね、前に小山内さんが私に話してくれたことがあるの」
何の脈絡もなく月森が言った。
「あの、気分悪くしないで聞いてほしんだけど」歯切れ悪く月森は言った。
「何?」
「荻野君……人はいつ亡くなると思う?」
突拍子もない質問だった。僕は唖然とする反面、父親がいない僕に対して彼女が気を遣っていることに胸が仄かな反応を示し、ちくりと痛んだ。
――人はいつ亡くなると思う?
父親は八年前の災害で死んでしまった。もうこの世界のどこにもいない。けれど、どうも僕の中では上手く整理がつけられず、受け入れられないものだった。古くさい言い回しだけど、父親は今も僕の心の中で生き続けている。それは今も変わらず信じている。
心臓が止まった時。
呼吸をしなくなった時。
瞳孔が、光りを認識しなくなった時。
確かこの三つが確認されたら、人は肉体的に死んでいると判断されたはずだ。父親の遺体を直に見たわけれではないけれど、その三つの条件はとっくに満たしていると思う。
でもそれが確認されたからといって、僕は父親が「亡くなった」と真っ向からは受け入れられないと思う。たぶん、これからもずっと。
答えあぐねてペンを片手で回していると、月森がおもむろに言った。
「これは小山内さんが私に言ったことなんだけどね。誰かに覚えられている限り、その人は生きているんだって」そして、問いかけるような表情を彼女は向けた。「だから、誰にも受け止めてもらえず、完全に忘れ去られたら、その人は死んでしまうって」
その答えは、父親の死を受け入れられない僕の考えにぴったりフィットした。その人を思い続けてさえいれば、繋がりが絶たれることはない。そういう意味なのだろう。母親を亡くしているツバメらしいものだと思った。
「だからこそ、荻野君に協力してほしいの」
「だからって?」
「小山内さん、このままだと皆に忘れられちゃうよ」顔に影を宿しながら月森は言った。「全然学校に来ないし、誰とも仲良くしようとしないし……どうせまた転校するって割り切れば、友達つくることは無駄かもしれないけど……でもこのままじゃ、小山内さん私たちの中で死んじゃうことになるから」
完全に忘れ去られた時、その人は本当の意味で死んでしまう。ツバメ自身の言葉を借りて言えば、学校内の枠組みだけに絞っても、確実に今の彼女は少しずつ消失しているように思えた。例のゴシップにいったん火がついたとはいえ、その効果はあまり長続きしていない。
「私ね、小山内さんを忘れたくないし、私自身のことも忘れてほしくないの。転校が多いから名前覚えられない。そんな理由で忘れられるの、なんか嫌じゃない?」
「まあ、そうだけど」
「私はてんで相手にされなくて、クラスの皆は小山内さんのことよく思っていないみたいだし……」
そう言い、不意に月森は廊下側を一瞥した。小山内と同じクラスの女子が数人グループを作り、こちらの様子をうかがっていた。僕の視線に気づくと、ばつが悪そうに顔を歪めて散っていった。恐らく南雲先生に僕と小山内の関係を告げ口したのも彼女らなのだろう。
何なんだよ。
口を斜めにする僕を見て月森が「気にしないで」とカバーを入れる。
「もうすぐ夏休みに入るし、このままの状態だと二学期に入るときには小山内さん本当に一人ぼっちになるから。手を打つなら今しかないと思って」
「でももう遅すぎる、ってことはない?」
「そんなことないっ」
机に身を乗り出して声を荒げて月森は言った。
「まだ間に合うと思う。でも時間があんまり残ってないのは確かだから」
長期休暇に入ってしまえば、付き合いの浅い友達との関係性は自然と薄れていく。ツバメにとっては、それがあからさまに表れるのは手に取るように分かった。逆に、彼女が学校や友達、先生や月森との繋がりを断ち切るにはその長期休暇が友好的に働いてしまう。
そうなる前に事態の悪化を阻止しようと月森は行動に移り、僕を頼ってきた。彼女の性格上、ツバメを一人にしたくないという思いが強くあるほかにも、学級委員長という責任上、負い目を感じている面があるんじゃないかと僕は踏んでいた。
そこまでして彼女に関わる必要があるのかと疑問に感じる反面、姿を見せないツバメのことは僕も気がかりだった。それは事実だった。
「……小山内の自宅の電話番号、分かる?」
「え?」
「この間南雲先生の頼みで小山内ん家行ったんだけど、地図しかもらえてなかったから」
「じゃあ協力してくれるんだね?」
「んん……まあ」
曖昧に頷くと、月森は間髪入れず開いていたノートの端に数桁の番号を書き綴っていった。「いつでも連絡しておけるように、連絡網にあった小山内さんの番号暗記したの」と彼女は自慢げに言った。
「でもさ」書き終わるなり月森が言った。「自宅に行ったことがあるなら、直接訪ねてみた方が効果的じゃないかな?」
「いや、それは……」
――それと、もうここへは近づかないで。
あの時のツバメの警告。あれは単なる警告ではないと、僕の中のセンサーが反応していた。
今度行けば、それこそ彼女との関係は絶たれる。そんな気がした。
「だって、男一人で女の子の家を二回も訪ねるのおかしいだろ」
しごく真っ当な理由を付けてごまかすと、月森は神妙に頷いて納得した。
「ねえ、上手くいったら夏休み皆でどっか行こうよ」
「上手くいったら、ね」
「約束ね」月森は力強く言った。「絶対だよ」
言い終えて月森が去るなり、教室の隅でたむろしていたクラスの男子が一斉に僕の元へ押しかけてきた。二人して何を話してたんだと質問攻めされ、僕はそれを必死に押しのけるかたわら、どうやってツバメとコンタクトを取ろうかと考えを巡らせた。
受話器を取り、番号を入力して電話を掛ける。
たったそれだけでいい。
でもその先、何て言えばいい?
お互い忘れ去られるのは嫌だから、学校に来て欲しいとでも言えばいいのだろうか?
頭の中でシミュレーションしてみても、途中で一方的に切られる展開になるような気がした。
教室の一角に掲示されている給食の献立表が目に入ったのは、そんな時だった。
けれど、日を重ねることに比例して、ツバメが登校する日はみるみる減っていった。合わさるように彼女に関するゴシップも薄れ、雨女というレッテルも少しずつ剥がれ落ちていた。
ただ一つ、僕と浩人との間にできた見えない壁だけはいつになっても消えなかった。
ツバメと同じクラスの月森果穂が訪ねてきたのは、ちょうどそんな頃だった。月森は勉強とスポーツにおいても優秀で、おまけにクラスの委員長も務めている天才肌だった。顔もそんなに悪くないから、密かに男子の人気も集めていた。おまけに男女の垣根を平然と越えてくる珍しいタイプで、とにかく人当たりに関して言えば評判が良かった。
「荻野君、最近小山内さんと連絡取り合ってる?」
休み時間。黒板に板書された公式をノートに書き留めている時、彼女は僕の視界を遮って遠慮なく訊いてきた。書き写すことを邪魔されただけでなく、その言葉にある種の変な意味合いが込められていそうだったから、僕はすぐ機嫌を損ねた。
「それ、どういう意味?」
僕は皮肉たっぷりに言った。
「どうって……」月森は真顔で言い返し、はっと何かに気づいて急に居住まいを正した。「いや違うの、あの、疑ってるわけじゃないんだけどね……その……」
彼女の声のトーンがいきなり高く変化する。視点は定まらず、忙しなく辺りに目配せしていた。
「荻野君だって知ってるでしょ、小山内さんが不登校気味になってること」
頬を少し赤らめながら月森は言った。
「知ってはいるけど」
「だったら、ちょっと協力してほしいの」
「協力?」
「実はね」月森は息を静かに吸い、呼吸を整えた。「南雲先生……小山内さんのことで困ってるみたいなの」
「小山内のことで?」
先日、誰かに叱られている南雲先生の姿を僕は思い浮かべた。
「先生、まだ新任で入りたてでしょ? それなのに転校生の小山内さんを請け負っちゃって……先生としては小山内さんと距離を縮めたいらしけれど、本人はああいう態度じゃない?」
二人の仲が友好的ではないことを、遠回しに月森は言った。
「だから、ちょっと二人の仲を持ちたいな……なんて」
「キューピットの役を買って出たいってこと?」
言葉を繕い、やや嫌みを込めて僕は口にした。けれど、月森の表情は真剣さを失わなかった。
「そうね……そういう立ち位置になるのかな。でも、私一人じゃとてもできそうにないと思って」
「それで、噂を頼りに僕を訪ねてきたってこと?」
頬杖をつきながらストレートに僕が訊くと、彼女は抵抗する仕草も見せず「うん」と答えた。ほとばりが冷めたと思っていた噂話がぶり返したのは、心地よいものではなかった。でも、悪気があって月森が僕を頼ってきたわけではないことは、初めのリアクションでも十分見て取れた。芝居がかかった演技にしては変に懲りすぎている。
「あのね、前に小山内さんが私に話してくれたことがあるの」
何の脈絡もなく月森が言った。
「あの、気分悪くしないで聞いてほしんだけど」歯切れ悪く月森は言った。
「何?」
「荻野君……人はいつ亡くなると思う?」
突拍子もない質問だった。僕は唖然とする反面、父親がいない僕に対して彼女が気を遣っていることに胸が仄かな反応を示し、ちくりと痛んだ。
――人はいつ亡くなると思う?
父親は八年前の災害で死んでしまった。もうこの世界のどこにもいない。けれど、どうも僕の中では上手く整理がつけられず、受け入れられないものだった。古くさい言い回しだけど、父親は今も僕の心の中で生き続けている。それは今も変わらず信じている。
心臓が止まった時。
呼吸をしなくなった時。
瞳孔が、光りを認識しなくなった時。
確かこの三つが確認されたら、人は肉体的に死んでいると判断されたはずだ。父親の遺体を直に見たわけれではないけれど、その三つの条件はとっくに満たしていると思う。
でもそれが確認されたからといって、僕は父親が「亡くなった」と真っ向からは受け入れられないと思う。たぶん、これからもずっと。
答えあぐねてペンを片手で回していると、月森がおもむろに言った。
「これは小山内さんが私に言ったことなんだけどね。誰かに覚えられている限り、その人は生きているんだって」そして、問いかけるような表情を彼女は向けた。「だから、誰にも受け止めてもらえず、完全に忘れ去られたら、その人は死んでしまうって」
その答えは、父親の死を受け入れられない僕の考えにぴったりフィットした。その人を思い続けてさえいれば、繋がりが絶たれることはない。そういう意味なのだろう。母親を亡くしているツバメらしいものだと思った。
「だからこそ、荻野君に協力してほしいの」
「だからって?」
「小山内さん、このままだと皆に忘れられちゃうよ」顔に影を宿しながら月森は言った。「全然学校に来ないし、誰とも仲良くしようとしないし……どうせまた転校するって割り切れば、友達つくることは無駄かもしれないけど……でもこのままじゃ、小山内さん私たちの中で死んじゃうことになるから」
完全に忘れ去られた時、その人は本当の意味で死んでしまう。ツバメ自身の言葉を借りて言えば、学校内の枠組みだけに絞っても、確実に今の彼女は少しずつ消失しているように思えた。例のゴシップにいったん火がついたとはいえ、その効果はあまり長続きしていない。
「私ね、小山内さんを忘れたくないし、私自身のことも忘れてほしくないの。転校が多いから名前覚えられない。そんな理由で忘れられるの、なんか嫌じゃない?」
「まあ、そうだけど」
「私はてんで相手にされなくて、クラスの皆は小山内さんのことよく思っていないみたいだし……」
そう言い、不意に月森は廊下側を一瞥した。小山内と同じクラスの女子が数人グループを作り、こちらの様子をうかがっていた。僕の視線に気づくと、ばつが悪そうに顔を歪めて散っていった。恐らく南雲先生に僕と小山内の関係を告げ口したのも彼女らなのだろう。
何なんだよ。
口を斜めにする僕を見て月森が「気にしないで」とカバーを入れる。
「もうすぐ夏休みに入るし、このままの状態だと二学期に入るときには小山内さん本当に一人ぼっちになるから。手を打つなら今しかないと思って」
「でももう遅すぎる、ってことはない?」
「そんなことないっ」
机に身を乗り出して声を荒げて月森は言った。
「まだ間に合うと思う。でも時間があんまり残ってないのは確かだから」
長期休暇に入ってしまえば、付き合いの浅い友達との関係性は自然と薄れていく。ツバメにとっては、それがあからさまに表れるのは手に取るように分かった。逆に、彼女が学校や友達、先生や月森との繋がりを断ち切るにはその長期休暇が友好的に働いてしまう。
そうなる前に事態の悪化を阻止しようと月森は行動に移り、僕を頼ってきた。彼女の性格上、ツバメを一人にしたくないという思いが強くあるほかにも、学級委員長という責任上、負い目を感じている面があるんじゃないかと僕は踏んでいた。
そこまでして彼女に関わる必要があるのかと疑問に感じる反面、姿を見せないツバメのことは僕も気がかりだった。それは事実だった。
「……小山内の自宅の電話番号、分かる?」
「え?」
「この間南雲先生の頼みで小山内ん家行ったんだけど、地図しかもらえてなかったから」
「じゃあ協力してくれるんだね?」
「んん……まあ」
曖昧に頷くと、月森は間髪入れず開いていたノートの端に数桁の番号を書き綴っていった。「いつでも連絡しておけるように、連絡網にあった小山内さんの番号暗記したの」と彼女は自慢げに言った。
「でもさ」書き終わるなり月森が言った。「自宅に行ったことがあるなら、直接訪ねてみた方が効果的じゃないかな?」
「いや、それは……」
――それと、もうここへは近づかないで。
あの時のツバメの警告。あれは単なる警告ではないと、僕の中のセンサーが反応していた。
今度行けば、それこそ彼女との関係は絶たれる。そんな気がした。
「だって、男一人で女の子の家を二回も訪ねるのおかしいだろ」
しごく真っ当な理由を付けてごまかすと、月森は神妙に頷いて納得した。
「ねえ、上手くいったら夏休み皆でどっか行こうよ」
「上手くいったら、ね」
「約束ね」月森は力強く言った。「絶対だよ」
言い終えて月森が去るなり、教室の隅でたむろしていたクラスの男子が一斉に僕の元へ押しかけてきた。二人して何を話してたんだと質問攻めされ、僕はそれを必死に押しのけるかたわら、どうやってツバメとコンタクトを取ろうかと考えを巡らせた。
受話器を取り、番号を入力して電話を掛ける。
たったそれだけでいい。
でもその先、何て言えばいい?
お互い忘れ去られるのは嫌だから、学校に来て欲しいとでも言えばいいのだろうか?
頭の中でシミュレーションしてみても、途中で一方的に切られる展開になるような気がした。
教室の一角に掲示されている給食の献立表が目に入ったのは、そんな時だった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
My Angel -マイ・エンジェル-
甲斐てつろう
青春
逃げて、向き合って、そして始まる。
いくら頑張っても認めてもらえず全てを投げ出して現実逃避の旅に出る事を選んだ丈二。
道中で同じく現実に嫌気がさした麗奈と共に行く事になるが彼女は親に無断で家出をした未成年だった。
世間では誘拐事件と言われてしまい現実逃避の旅は過酷となって行く。
旅の果てに彼らの導く答えとは。
早春の向日葵
千年砂漠
青春
中学三年生の高野美咲は父の不倫とそれを苦に自殺を計った母に悩み精神的に荒れて、通っていた中学校で友人との喧嘩による騒ぎを起こし、受験まで後三カ月に迫った一月に隣町に住む伯母の家に引き取られ転校した。
その中学で美咲は篠原太陽という、同じクラスの少し不思議な男子と出会う。彼は誰かがいる所では美咲に話しかけて来なかったが何かと助けてくれ、美咲は好意以上の思いを抱いた。が、彼には好きな子がいると彼自身の口から聞き、思いを告げられないでいた。
自分ではどうしようもない家庭の不和に傷ついた多感な少女に起こるファンタジー。
スケートリンクでバイトしてたら大惨事を目撃した件
フルーツパフェ
大衆娯楽
比較的気温の高い今年もようやく冬らしい気候になりました。
寒くなって本格的になるのがスケートリンク場。
プロもアマチュアも関係なしに氷上を滑る女の子達ですが、なぜかスカートを履いた女の子が多い?
そんな格好していたら転んだ時に大変・・・・・・ほら、言わんこっちゃない!
スケートリンクでアルバイトをする男性の些細な日常コメディです。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる