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48. 消えた幸せの半分
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「····ぁ·····ん·····」
昊の家でそう言う雰囲気になりお互いに欲を貪り合った後、昊が冷蔵庫からドリンクを持ってきて渡すが、余韻に浸り手を動かすのも億劫になっている洋の頭を上げ
「·····んぅ····」
口移しでゆっくりと飲ませる。
こくりこくりと嚥下し冷たく甘い液体が身体に浸透していく。
「······は····ぁ····」
「んっ。····気持ちよかったね」
「·······ぅん···」
二人で寝転がってギュッと洋を抱き締めれば当たり前の様に抱き締め返してくれる。
「····ぁ~···マジ幸せ~···」
「··········ん·······」
とろんとしたままの表情が可愛くて頭に何度もチュッチュとキスすれば「止めろ」と、怒られた。
---------
「篠ッチじゃあなー」
「おぅ」
いつもの学校の帰り道、洋母から「これで何か買って飯作っておいで」と、渡された二千円を持ってスーパーへと行く。
今日はカレーとサラダでも作ってやろうとスマホを開きレシピの画面を眺めながら考えている時だ。
人間、突然後ろに上半身を引っ張られると思考が追いつかずに動けなくなるんだなと思い知らされた。
----バタンと、ドアの閉まる音が鳴りそのまま洋を乗せた車は走り去っていった。
「ただいまー」
今日は遅くなると洋にはLIN〇で送った後「飯作って待ってる」と言っていたから今頃、作っているだろうとルンルン気分で帰ってきた昊だったが
「洋君?」
部屋の明かりが付いていない。
この間みたいに寝ているのかとベッドに向かうが、もぬけの殻だった。
電話に掛けても繋がらない。
「····················」
昊は急いで部屋から出て洋の実家へと向かった。
--------
洋の家も誰も帰っていない。
洋母に連絡を入れるが仕事の仕込みの時間の為に繋がらない。
スーパーにもコンビニにも学校にも行ってみたが既に終わって生徒も居ない。
警察に連絡····
親子関係ではないから相手にされない
後、思い当たる場所と言えばだ。
昊はある場所に向かいその建物の管理人に連絡をしてもらう。
「今、部屋にいらっしゃるので暫くお待ちください」
管理人がそう言った後、2分後に住人用のエレベーターが開き、木ノ本が降りてきた。
「こんにちは。どうしたんですか?」
風呂上がりだったのか半乾きの髪にスエット姿でクロックスを履いてやって来た木ノ本に昊がガっと胸ぐらを掴む。
「洋を何処にやった!?」
「·······え····?」
昊の言っている意味が分からず木ノ本の口からは間の抜けた声が出た。
洋を何処にやった?
それはどういう意味なのだろうか。
昊の家でそう言う雰囲気になりお互いに欲を貪り合った後、昊が冷蔵庫からドリンクを持ってきて渡すが、余韻に浸り手を動かすのも億劫になっている洋の頭を上げ
「·····んぅ····」
口移しでゆっくりと飲ませる。
こくりこくりと嚥下し冷たく甘い液体が身体に浸透していく。
「······は····ぁ····」
「んっ。····気持ちよかったね」
「·······ぅん···」
二人で寝転がってギュッと洋を抱き締めれば当たり前の様に抱き締め返してくれる。
「····ぁ~···マジ幸せ~···」
「··········ん·······」
とろんとしたままの表情が可愛くて頭に何度もチュッチュとキスすれば「止めろ」と、怒られた。
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「篠ッチじゃあなー」
「おぅ」
いつもの学校の帰り道、洋母から「これで何か買って飯作っておいで」と、渡された二千円を持ってスーパーへと行く。
今日はカレーとサラダでも作ってやろうとスマホを開きレシピの画面を眺めながら考えている時だ。
人間、突然後ろに上半身を引っ張られると思考が追いつかずに動けなくなるんだなと思い知らされた。
----バタンと、ドアの閉まる音が鳴りそのまま洋を乗せた車は走り去っていった。
「ただいまー」
今日は遅くなると洋にはLIN〇で送った後「飯作って待ってる」と言っていたから今頃、作っているだろうとルンルン気分で帰ってきた昊だったが
「洋君?」
部屋の明かりが付いていない。
この間みたいに寝ているのかとベッドに向かうが、もぬけの殻だった。
電話に掛けても繋がらない。
「····················」
昊は急いで部屋から出て洋の実家へと向かった。
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洋の家も誰も帰っていない。
洋母に連絡を入れるが仕事の仕込みの時間の為に繋がらない。
スーパーにもコンビニにも学校にも行ってみたが既に終わって生徒も居ない。
警察に連絡····
親子関係ではないから相手にされない
後、思い当たる場所と言えばだ。
昊はある場所に向かいその建物の管理人に連絡をしてもらう。
「今、部屋にいらっしゃるので暫くお待ちください」
管理人がそう言った後、2分後に住人用のエレベーターが開き、木ノ本が降りてきた。
「こんにちは。どうしたんですか?」
風呂上がりだったのか半乾きの髪にスエット姿でクロックスを履いてやって来た木ノ本に昊がガっと胸ぐらを掴む。
「洋を何処にやった!?」
「·······え····?」
昊の言っている意味が分からず木ノ本の口からは間の抜けた声が出た。
洋を何処にやった?
それはどういう意味なのだろうか。
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