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15.合鍵
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ホストが本気で恋愛をしてはならないなんて定義はない。
けれどこの業界は恋人がいると言うだけで客は離れていく。
まるでテレビに出ているアイドル達のようだ。
「····あ····は、ぁ···」
ベッドの上でギシギシと音を鳴らしながら昊の上でΩは啼く。
うなじを噛んでから洋から発せられるフェロモンは昊にとって好みの香りであると同時についつい興奮してしまう。
「っあ、ま····あぁっあ、んぁっ」
腰を掴み下から激しく突き上げ互いの熱を吐き出して
「あ···ぁぅ···ん····」
上に乗っていた洋は余興に浸り倒れ込んだ。
--------
「じゃ、行ってくるから帰る時は鍵をかけてね。これ、タクシー代」
「分かってる」
出勤時間が迫る中、二人はこんな会話が当たり前になってくる。
昊に合鍵を貰い、好きな時に遊びに来て一緒にゲームしたり宿題を教えて貰ったり、一緒に料理したり、月に一度のヒートの時だけ身体を交じり合わせたり····
もはや、通い妻のポジションに収まっていた。
立場的に【嫁】である。
人気あるホストとは言っていた昊のホストクラブの店の名前を調べてどれだけ人気あるのかとホームページを覗いた事がある。
「No.2·····主任····」
本当に人気あるんだと目から鱗。
ホストにも役職ってあるんだなと、耳からミサイル。
No.1じゃなくても素直にすごいと思った。
昊のマンションを出て、呼んでいたタクシーに乗り家へと帰る。
時間はもうすぐ19時だった。
そろそろ夕飯時で住んでいるアパートの近くにあるコンビニで下ろしてもらう。
「···あ」
コンビニに入れば洋の元番である同級生と出くわしてしまった。
コンビニではなくスーパーの惣菜を買えば良かったと溜息をつく。
元番の事なんて無視して洋は買い物をした籠をレジに持っていき会計後、さっさと家路に向かう。
ヒート時、薬以外で番と行為をすれば症状は治まり日常生活を送れるが、一応発情期間には変わりない。
「心配だからこれ持っとけよ」
渡された防犯ベルを握り締めながら家であるアパート前につき、ポケットに入れていた鍵を取り出そうとした時だ。
「·····················」
横から誰かの手が現れてドアを触る。
後ろに誰かいる。
その誰かは自分がよく知っている人物だった。
「ヒート時って言うのにこんな時間に買い物とか堂々としてんなぁ」
もう、フェロモンが出せないから誰も相手しないかと、続け様に言ってくるその人物はいつもの調子で笑っていた。
けれどこの業界は恋人がいると言うだけで客は離れていく。
まるでテレビに出ているアイドル達のようだ。
「····あ····は、ぁ···」
ベッドの上でギシギシと音を鳴らしながら昊の上でΩは啼く。
うなじを噛んでから洋から発せられるフェロモンは昊にとって好みの香りであると同時についつい興奮してしまう。
「っあ、ま····あぁっあ、んぁっ」
腰を掴み下から激しく突き上げ互いの熱を吐き出して
「あ···ぁぅ···ん····」
上に乗っていた洋は余興に浸り倒れ込んだ。
--------
「じゃ、行ってくるから帰る時は鍵をかけてね。これ、タクシー代」
「分かってる」
出勤時間が迫る中、二人はこんな会話が当たり前になってくる。
昊に合鍵を貰い、好きな時に遊びに来て一緒にゲームしたり宿題を教えて貰ったり、一緒に料理したり、月に一度のヒートの時だけ身体を交じり合わせたり····
もはや、通い妻のポジションに収まっていた。
立場的に【嫁】である。
人気あるホストとは言っていた昊のホストクラブの店の名前を調べてどれだけ人気あるのかとホームページを覗いた事がある。
「No.2·····主任····」
本当に人気あるんだと目から鱗。
ホストにも役職ってあるんだなと、耳からミサイル。
No.1じゃなくても素直にすごいと思った。
昊のマンションを出て、呼んでいたタクシーに乗り家へと帰る。
時間はもうすぐ19時だった。
そろそろ夕飯時で住んでいるアパートの近くにあるコンビニで下ろしてもらう。
「···あ」
コンビニに入れば洋の元番である同級生と出くわしてしまった。
コンビニではなくスーパーの惣菜を買えば良かったと溜息をつく。
元番の事なんて無視して洋は買い物をした籠をレジに持っていき会計後、さっさと家路に向かう。
ヒート時、薬以外で番と行為をすれば症状は治まり日常生活を送れるが、一応発情期間には変わりない。
「心配だからこれ持っとけよ」
渡された防犯ベルを握り締めながら家であるアパート前につき、ポケットに入れていた鍵を取り出そうとした時だ。
「·····················」
横から誰かの手が現れてドアを触る。
後ろに誰かいる。
その誰かは自分がよく知っている人物だった。
「ヒート時って言うのにこんな時間に買い物とか堂々としてんなぁ」
もう、フェロモンが出せないから誰も相手しないかと、続け様に言ってくるその人物はいつもの調子で笑っていた。
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