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79.攻side
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どれだけ想いを伝えても伝わらない。
愛なんて呼ぶにはその言葉は小さすぎる。
もっと庵を寵愛したい気持ちがある一方で庵をもっとめちゃめちゃにしたいという思いがある。
初めの生意気だった頃の庵と比べて今の庵は本当に庇護したくなる。
だから、他の奴が庵に手を出すものなら容赦しない。
「庵」
最中に名前を呼べば孔の中の締め付けが変わる
「···ぉ···れぉッ···」
俺の名前を必死で呼んでくる此奴が何よりも可愛くて仕方ない。
初めの頃は痛みと脅しで服従させて身体と心はちぐはぐだったが
「庵、何処が好き?」
「奥···っ···抉って···ぇ···っ!」
今では身も心も素直になった。
「変態」
「····ぃやか?」
「ぅうん。大好物」
「れぉも変態ゃねぇか」
そして、言うようになった。
ボロボロ零す涙を舐めとってキスをして正常位のまま奥を何度も突く。
高い甘い声が庵の口から奏でる度に心が疼いて高揚し、もっともっとと聴きたくなる。
スプリングの音と庵の声、二人の息遣いが入り交じる部屋の中は二人だけの演奏会だ。
この空間に誰もいれない。
入れてはならない。
「アッは···りぇ···も····っ!」
「イきそう?」
そう聞けばコクコクと首を縦に振る。
派手にイけ。
返事を返さずに動きを早めて庵の絶頂と同時にスキン越しで中に出した。
-----------
「お前の兄貴の話聞いた?」
「·····ぁ~···うん」
せっかくの志望大学に合格出来たのに高校時代の性的イジメがバレて孤立して退学。
今は家で引きこもっているらしい。
両親が大学を辞めたなら外に出て働けと騒げば大暴れして手が付けられないらしい。
因果応報とはこの事だ。
「ぉれが着拒してゅからじぃちゃのとこに連絡来たとか」
「そそっ。お前を返して欲しいって母親が言い出したらしいな」
「私達の可愛い子供は庵だった」とか、今頃言ってるらしい。
偏らずに双方分け隔てなく愛情持って育てればこんな事にはならなかっただろうに。
「爺さんからいい加減にしろって怒鳴られてる」
まさにざまぁ。
俺ん家を知らないだろうし、興信所使っても俺が常に一緒にいるから接触は出来ない。
しようものなら庵の叔父さん達召喚してやる。
「れぉ」
「ん?どした?」
庵が珍しいお願い事をしてきた。
「二十五歳になったらぉれを養子にしてくれ」
庵から幻聴が聞こえた。
「····ゃなら良い」
「それ、プロポーズって取っていいって事か?」
「···········ふん····」
身体を反対に向いてそっぽ向きやがった。
「······今すぐ養子にしてぇ」
「年齢が二十五からだから無理」
お前、二十五になったら覚えとけよ。
絶対ウエディングドレス着せて犯す。
「·····?悪寒が走ったんだけど?」
気の所為じゃね?
愛なんて呼ぶにはその言葉は小さすぎる。
もっと庵を寵愛したい気持ちがある一方で庵をもっとめちゃめちゃにしたいという思いがある。
初めの生意気だった頃の庵と比べて今の庵は本当に庇護したくなる。
だから、他の奴が庵に手を出すものなら容赦しない。
「庵」
最中に名前を呼べば孔の中の締め付けが変わる
「···ぉ···れぉッ···」
俺の名前を必死で呼んでくる此奴が何よりも可愛くて仕方ない。
初めの頃は痛みと脅しで服従させて身体と心はちぐはぐだったが
「庵、何処が好き?」
「奥···っ···抉って···ぇ···っ!」
今では身も心も素直になった。
「変態」
「····ぃやか?」
「ぅうん。大好物」
「れぉも変態ゃねぇか」
そして、言うようになった。
ボロボロ零す涙を舐めとってキスをして正常位のまま奥を何度も突く。
高い甘い声が庵の口から奏でる度に心が疼いて高揚し、もっともっとと聴きたくなる。
スプリングの音と庵の声、二人の息遣いが入り交じる部屋の中は二人だけの演奏会だ。
この空間に誰もいれない。
入れてはならない。
「アッは···りぇ···も····っ!」
「イきそう?」
そう聞けばコクコクと首を縦に振る。
派手にイけ。
返事を返さずに動きを早めて庵の絶頂と同時にスキン越しで中に出した。
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「お前の兄貴の話聞いた?」
「·····ぁ~···うん」
せっかくの志望大学に合格出来たのに高校時代の性的イジメがバレて孤立して退学。
今は家で引きこもっているらしい。
両親が大学を辞めたなら外に出て働けと騒げば大暴れして手が付けられないらしい。
因果応報とはこの事だ。
「ぉれが着拒してゅからじぃちゃのとこに連絡来たとか」
「そそっ。お前を返して欲しいって母親が言い出したらしいな」
「私達の可愛い子供は庵だった」とか、今頃言ってるらしい。
偏らずに双方分け隔てなく愛情持って育てればこんな事にはならなかっただろうに。
「爺さんからいい加減にしろって怒鳴られてる」
まさにざまぁ。
俺ん家を知らないだろうし、興信所使っても俺が常に一緒にいるから接触は出来ない。
しようものなら庵の叔父さん達召喚してやる。
「れぉ」
「ん?どした?」
庵が珍しいお願い事をしてきた。
「二十五歳になったらぉれを養子にしてくれ」
庵から幻聴が聞こえた。
「····ゃなら良い」
「それ、プロポーズって取っていいって事か?」
「···········ふん····」
身体を反対に向いてそっぽ向きやがった。
「······今すぐ養子にしてぇ」
「年齢が二十五からだから無理」
お前、二十五になったら覚えとけよ。
絶対ウエディングドレス着せて犯す。
「·····?悪寒が走ったんだけど?」
気の所為じゃね?
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