16 / 81
16.攻side
しおりを挟む
自分が何でこんな目にあうのか聞きたいだろう。
教えるつもりはない。
それが全部嫉妬から来たものなんて。
そしてどうして嫉妬をしたのかの原因も俺自身わかっていない。
いや
本当は分かっている。
けれど、それを認めたくない。
だから誤魔化す為に中を攻めた。
攻めて攻めて何も分からなくなるくらい快楽漬けにしておけば疑問に思う事を諦めるだろう。
分からなくするなら少し値段ははるが、薬を使用してもいいかもしれない。
泣きながら喘ぐ事しか出来なくなった相川を見て「酷い顔」と、言いつつキスをした。
---------
一週間ぶりの学校に来れば同級生達が驚いた顔をしてこちらをむく。
「あぁ、停学あけたのか」
と、その後に納得した同級生達の何人かが群がってくる。
「大変だったな」
「お疲れさん」
「お勤めご苦労様です!」
心配する声に混じってふざけたことを言う奴もいる。
相川は····窓際の席に座ってこっちを見ない。
「助けてもらっておいてあの態度はどうなの?」
事情を知らない生徒は相川を見て怪訝な顔をしている。
それを「別に感謝されたいからしたわけじゃねぇよ」と、心の中でアホな事言っている等と思いながらキザなことを言った。
「お前、かっこいいな!」
アホな同級生に笑った。
謹慎中、相川のノートを写して本当に良かったと思う。
もうそろそろ期末試験が始まるからだ。
相川はただ黙って休み時間、試験勉強をしている。
放課後は俺の相手をしなきゃならないからだろうな。
相川の成績は決して悪い方ではない。
寧ろ俺よりも上だろう。
ボロボロになった教科書で試験勉強をしている姿が健気に見える。
「········」
教科書の中身も落書きされているのだろう。少し見えずらそうにしている様子が見受けられる。
「相川」
相川に俺の教科書を渡す。
「それじゃ勉強しずれぇだろ」
「·······問題ない」
素っ気ない素振りで相川は受け取りを拒否してきた。
そもそもお前も試験勉強しなきゃならないのに貸してくるなと言われる始末だ。
「いいから使え」
人の善意は素直に受け取った方がいいと相川に言えば渋々だが手に取った。
「·····りがとぅ」
元は俺が原因なのに律儀に礼を言うなんて天然なのかなんなのか····
言うことを聞いているだけ良しとした。
教えるつもりはない。
それが全部嫉妬から来たものなんて。
そしてどうして嫉妬をしたのかの原因も俺自身わかっていない。
いや
本当は分かっている。
けれど、それを認めたくない。
だから誤魔化す為に中を攻めた。
攻めて攻めて何も分からなくなるくらい快楽漬けにしておけば疑問に思う事を諦めるだろう。
分からなくするなら少し値段ははるが、薬を使用してもいいかもしれない。
泣きながら喘ぐ事しか出来なくなった相川を見て「酷い顔」と、言いつつキスをした。
---------
一週間ぶりの学校に来れば同級生達が驚いた顔をしてこちらをむく。
「あぁ、停学あけたのか」
と、その後に納得した同級生達の何人かが群がってくる。
「大変だったな」
「お疲れさん」
「お勤めご苦労様です!」
心配する声に混じってふざけたことを言う奴もいる。
相川は····窓際の席に座ってこっちを見ない。
「助けてもらっておいてあの態度はどうなの?」
事情を知らない生徒は相川を見て怪訝な顔をしている。
それを「別に感謝されたいからしたわけじゃねぇよ」と、心の中でアホな事言っている等と思いながらキザなことを言った。
「お前、かっこいいな!」
アホな同級生に笑った。
謹慎中、相川のノートを写して本当に良かったと思う。
もうそろそろ期末試験が始まるからだ。
相川はただ黙って休み時間、試験勉強をしている。
放課後は俺の相手をしなきゃならないからだろうな。
相川の成績は決して悪い方ではない。
寧ろ俺よりも上だろう。
ボロボロになった教科書で試験勉強をしている姿が健気に見える。
「········」
教科書の中身も落書きされているのだろう。少し見えずらそうにしている様子が見受けられる。
「相川」
相川に俺の教科書を渡す。
「それじゃ勉強しずれぇだろ」
「·······問題ない」
素っ気ない素振りで相川は受け取りを拒否してきた。
そもそもお前も試験勉強しなきゃならないのに貸してくるなと言われる始末だ。
「いいから使え」
人の善意は素直に受け取った方がいいと相川に言えば渋々だが手に取った。
「·····りがとぅ」
元は俺が原因なのに律儀に礼を言うなんて天然なのかなんなのか····
言うことを聞いているだけ良しとした。
10
お気に入りに追加
405
あなたにおすすめの小説
執着攻めと平凡受けの短編集
松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。
疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。
基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
美しき父親の誘惑に、今宵も息子は抗えない
すいかちゃん
BL
大学生の数馬には、人には言えない秘密があった。それは、実の父親から身体の関係を強いられている事だ。次第に心まで父親に取り込まれそうになった数馬は、彼女を作り父親との関係にピリオドを打とうとする。だが、父の誘惑は止まる事はなかった。
実の親子による禁断の関係です。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ヤクザと捨て子
幕間ささめ
BL
執着溺愛ヤクザ幹部×箱入り義理息子
ヤクザの事務所前に捨てられた子どもを自分好みに育てるヤクザ幹部とそんな保護者に育てられてる箱入り男子のお話。
ヤクザは頭の切れる爽やかな風貌の腹黒紳士。息子は細身の美男子の空回り全力少年。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる