5 / 41
4
しおりを挟む
私が荷物の置いていた席に戻ると沙代里と真琴が座っていた。
「終わった?」
「うん」
「潤香はー…?」
「終わったよー」
私が潤香を探しキョロキョロしていると後ろから現れた。
「じゃあ行くか」
「うん」
私たちは近くの誰もいない教室に入った。
「ゼミ決まった?」
「私は南ちゃんにする」
「私もー」
「私は…迷ったけど門脇ゼミにしようかな」
潤香と真琴が南ゼミ、沙代里が門脇ゼミにするらしい。
「てか緋色はマジで松原ゼミなの?」
「うん。内容も悪くないし、何より声と顔がタイプ」
「緋色のそういう話初めて聞くわ」
「大学入ってから好きな人いなかったしなぁ」
「教授っていってもお爺ちゃんばっかりだしね」
「宗一郎のたぶん40~50代くらいな感じいいわ」
「急な宗一郎呼びやめて」
真琴のツボに入ったようで笑っている。
「でも確かに良い先生感あるよね。授業受けようかな」
「あー時間割もまた組まないといけないのか…」
「去年の授業数に比べたら楽じゃない?真琴以外は」
2年生から専門授業が増えたため空き講がまったくない1週間だった。テストも難しいし…。
「私結構落としちゃったしなぁ」
「そういう私と緋色も、卒業かかったやつ1個落としたよね」
「それな」
潤香と私は来年までにその単位を貰えないと卒業できない。必修授業なのに受講者の半分以上が落とされる。もし取れなければその授業のためだけに授業料を払うことになる。現に3、4年留年している人もいると聞く。
「テスト前私のノートで良ければ貸すよ」
「ありがとう紗代里様」
「あの授業紗代里以外受かったって聞いたことないわ」
「確かに」
「新井ゼミないのは本当に救いだわ」
雑談しながらもA4の志望書の3割くらいは埋まってきた。この調子でいけばあと1時間くらいで終わるかな。
「あーお腹空いたー。なんか買ってくるけど欲しい物ある?」
「私はいいや」
「お茶買ってきてーお金後で渡す」
「おっけー」
「私は気分転換について行こうかな」
私の言葉に潤香はちょっと微笑んだ。
生協でお菓子やら飲み物を買った。
「緋色、ちょっといい?」
「終わった?」
「うん」
「潤香はー…?」
「終わったよー」
私が潤香を探しキョロキョロしていると後ろから現れた。
「じゃあ行くか」
「うん」
私たちは近くの誰もいない教室に入った。
「ゼミ決まった?」
「私は南ちゃんにする」
「私もー」
「私は…迷ったけど門脇ゼミにしようかな」
潤香と真琴が南ゼミ、沙代里が門脇ゼミにするらしい。
「てか緋色はマジで松原ゼミなの?」
「うん。内容も悪くないし、何より声と顔がタイプ」
「緋色のそういう話初めて聞くわ」
「大学入ってから好きな人いなかったしなぁ」
「教授っていってもお爺ちゃんばっかりだしね」
「宗一郎のたぶん40~50代くらいな感じいいわ」
「急な宗一郎呼びやめて」
真琴のツボに入ったようで笑っている。
「でも確かに良い先生感あるよね。授業受けようかな」
「あー時間割もまた組まないといけないのか…」
「去年の授業数に比べたら楽じゃない?真琴以外は」
2年生から専門授業が増えたため空き講がまったくない1週間だった。テストも難しいし…。
「私結構落としちゃったしなぁ」
「そういう私と緋色も、卒業かかったやつ1個落としたよね」
「それな」
潤香と私は来年までにその単位を貰えないと卒業できない。必修授業なのに受講者の半分以上が落とされる。もし取れなければその授業のためだけに授業料を払うことになる。現に3、4年留年している人もいると聞く。
「テスト前私のノートで良ければ貸すよ」
「ありがとう紗代里様」
「あの授業紗代里以外受かったって聞いたことないわ」
「確かに」
「新井ゼミないのは本当に救いだわ」
雑談しながらもA4の志望書の3割くらいは埋まってきた。この調子でいけばあと1時間くらいで終わるかな。
「あーお腹空いたー。なんか買ってくるけど欲しい物ある?」
「私はいいや」
「お茶買ってきてーお金後で渡す」
「おっけー」
「私は気分転換について行こうかな」
私の言葉に潤香はちょっと微笑んだ。
生協でお菓子やら飲み物を買った。
「緋色、ちょっといい?」
0
お気に入りに追加
47
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ご褒美人生~転生した私の溺愛な?日常~
紅子
恋愛
魂の修行を終えた私は、ご褒美に神様から丈夫な身体をもらい最後の転生しました。公爵令嬢に生まれ落ち、素敵な仮婚約者もできました。家族や仮婚約者から溺愛されて、幸せです。ですけど、神様。私、お願いしましたよね?寿命をベッドの上で迎えるような普通の目立たない人生を送りたいと。やりすぎですよ💢神様。
毎週火・金曜日00:00に更新します。→完結済みです。毎日更新に変更します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
恋に異例はつきもので ~会社一の鬼部長は初心でキュートな部下を溺愛したい~
泉南佳那
恋愛
「よっしゃー」が口癖の
元気いっぱい営業部員、辻本花梨27歳
×
敏腕だけど冷徹と噂されている
俺様部長 木沢彰吾34歳
ある朝、花梨が出社すると
異動の辞令が張り出されていた。
異動先は木沢部長率いる
〝ブランディング戦略部〟
なんでこんな時期に……
あまりの〝異例〟の辞令に
戸惑いを隠せない花梨。
しかも、担当するように言われた会社はなんと、元カレが社長を務める玩具会社だった!
花梨の前途多難な日々が、今始まる……
***
元気いっぱい、はりきりガール花梨と
ツンデレ部長木沢の年の差超パワフル・ラブ・ストーリーです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる