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スルトの結婚
【52話】これは憎まれて当然です
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「エリザベス!!しっかりしてくださいよ!!こんなことしていいんですか?!あなたはスルトの妻でしょう!!男娼ごときに体を許すなんて、正気を失ってるとしか思えない!!」
「うるさいですわよケーゴ」
「あああっ?!」
エリザベスの中が僕のそれを包み込んだ。あたたかく、僕をつかんで離さないようしめつける。得たことのない快感に僕は言葉を失った。
「あら、ケーゴ。あなたのもの、とても良いわ…」
ゆっくりとエリザベスが腰を動かす。エリザベスはαだ。そして僕はΩ。体の相性が悪いわけがない。恐らくスルトに抱かれるよりも強い快感を感じているはずだ。エリザベスは甘い声を漏らしながら気持ちよさそうに揺れている。僕は持って行かれそうな快感に顔をしかめながらピーターに声をかけた。
「ピーター…スルトを今すぐ呼んできて…!」
「分かった!」
「ピーター、待ちなさい。だめよ」
「しかしっ!」
「私より男娼の言うことを聞くの?あなたはそこで立っていなさい」
「っ」
「くそっ」
「ケーゴ、あなたも少しは動いてくださいな」
「だめです、エリザベス…。僕、そんなこと…もうやめましょう…」
「あなただって気持ちいいくせに。もう、ワガママな子ね。手を貸して」
エリザベスが僕の手を掴み、割れ目の奥にあるぷくりとした膨らみに触れさせた。
「ここに指を添えていて」
「ううう…」
だめなのに。だめだって分かっているのに。あまりのきもちよさに、逆らえない。
「エリザベス…っ、もう出そうです!離れてください!」
「離れないわ。中で出すのよ」
「は?!何言ってんのこの人?!あんたスルトの妻だろう!!他の男の精液受けてどうするつもりだ!!バカなんじゃないか!?」
ぱちんとエリザベスに平手打ちを受けた。
「その口の利き方、いい加減にしなさい!私を誰だと思っているの!」
「すみませんって!でもとにかく離れてください!」
「離れないわ!」
「もう出るって!…んんっ…!」
「ああっ!」
僕の精液がエリザベスの中にたっぷり注ぎ込まれてしまった。もう最悪だよ。しゃれになんないって。スルトになんて言って詫びればいい?
「お前たち、何をしている…?」
ああああ、来たよぉぉぉ。どうしようううう。殺されちゃうよおおお。
「スルトっ、ごめんなさい!僕…僕…」
「あはっ、おかえりなさいませスルト様ぁ」
「エリザベス…これは一体どういうつもりだ?」
冷たく低いスルトの声が部屋に響く。これ、激おこの時の声です。なのにエリザベスは上機嫌だ。やっと僕から体を離し、脚を開いて僕の精液が垂れているところを夫に見せた。
「スルト様、あなたの大好きなケーゴの、男としてのはじめてをいただきましたわ。この中にそれが詰まっておりますよ。どうです?興奮いたしますでしょう?」
いやさすがにそれで喜ぶほどスルトも馬鹿じゃないでしょ…って、ええええ。スルト?!なんでエリザベスの股に顔をうずめている?!
「あんっ、スルト様がこのようなところを舐めてくださるなんて…!私、嬉しいですわ…!」
「ケーゴ、お前、俺以外の体で興奮するなと言っただろう。何を射精までしているんだ。腹が立ちすぎて気が狂いそうだ」
「そこじゃねえだろうがボケ!!エリザベスの体を心配しろ!!」
「スルト様、わたくし、ケーゴとキスもいたしましたわ。それに体中舐められました。それはもうたくさん」
「くそっ」
スルトがエリザベスを押し倒し、彼女の口の中を舐めとるようなキスをした。エリザベスはそんなスルトのズボンを下ろし、硬くなったものを触れさせる。
「ケーゴが入っていた中へ、どうぞ」
「エリザベス!そんなやり方でいいのか?!」
「ああっ!スルト様!スルト様ぁ!はげしっ…!」
「ぐっ!」
スルトがあっという間に果てる。しかし何度も何度もエリザベスを抱き、中に精液を注ぎ込んだ。力任せに何度も抱かれたエリザベスはぐったりとベッドに沈み込んでいた。スルトは怒りに満ちた目で額の汗を拭う。
「はぁっ…はぁっ…スルト様…」
「これでケーゴの精液も溢れ出ただろう」
「こんの…バカスルトがあああ!」
「ぐぼぉっ」
僕はスルトの顔をグーで思いっきり殴った。こんなに腹が立ったのは初めてだ。
「あんた、本当に頭おかしいんじゃないの?エリザベスがどんな気持ちでそんなことしたと思ってんの?!あんたに抱いてもらいたいからって他の男の精液受け入れるのが辛くないとでも思う?!そんなことしてでもあんたに愛されたいと思ってるんだよ!?それなのに、あんたと来たら、ケーゴケーゴて!!ほんと、さいってー!!」
「スルト様を侮辱するんじゃありません!」
「んぱぁ!」
僕の頬にエリザベスの平手打ちが飛んでくる。
「あなたに憐れまれる筋合いはございませんわ!!あなたのそういう態度が、私をどれほど惨めにさせているとお思い?!」
「ケーゴに乱暴するんじゃない!」
スルトがエリザベスに怒鳴りつける。
「エリザベス。本当にすまない。ケーゴの言う通りだ。俺は…君にとんでもないところを見せた」
「まったくですわ。ケーゴがわたくしを抱いているところを見てさすがにあの子に愛想をつかすと思いましたのに。…嫉妬していただけるかと淡い期待をしておりましたのに。無駄だったようですわね。むしろ嫉妬される側に立たされるなど」
「……」
「まあ、頭の片隅では分かっておりましたわ。初夜の日からそうでしたから。今日で実感いたしました。私がケーゴより愛されることなど、今までもこれからも、ありえないことだと言うことが」
エリザベスはそう言って、枕の下から短剣を取り出した。
「だったら消えてくださいな、ケーゴ。あなたがいなくなれば、スルト様は私を一番に愛してくださりますもの」
ニコニコと笑っていたエリザベスが、憎しみを込めて僕に短剣を振りかぶった。
「うるさいですわよケーゴ」
「あああっ?!」
エリザベスの中が僕のそれを包み込んだ。あたたかく、僕をつかんで離さないようしめつける。得たことのない快感に僕は言葉を失った。
「あら、ケーゴ。あなたのもの、とても良いわ…」
ゆっくりとエリザベスが腰を動かす。エリザベスはαだ。そして僕はΩ。体の相性が悪いわけがない。恐らくスルトに抱かれるよりも強い快感を感じているはずだ。エリザベスは甘い声を漏らしながら気持ちよさそうに揺れている。僕は持って行かれそうな快感に顔をしかめながらピーターに声をかけた。
「ピーター…スルトを今すぐ呼んできて…!」
「分かった!」
「ピーター、待ちなさい。だめよ」
「しかしっ!」
「私より男娼の言うことを聞くの?あなたはそこで立っていなさい」
「っ」
「くそっ」
「ケーゴ、あなたも少しは動いてくださいな」
「だめです、エリザベス…。僕、そんなこと…もうやめましょう…」
「あなただって気持ちいいくせに。もう、ワガママな子ね。手を貸して」
エリザベスが僕の手を掴み、割れ目の奥にあるぷくりとした膨らみに触れさせた。
「ここに指を添えていて」
「ううう…」
だめなのに。だめだって分かっているのに。あまりのきもちよさに、逆らえない。
「エリザベス…っ、もう出そうです!離れてください!」
「離れないわ。中で出すのよ」
「は?!何言ってんのこの人?!あんたスルトの妻だろう!!他の男の精液受けてどうするつもりだ!!バカなんじゃないか!?」
ぱちんとエリザベスに平手打ちを受けた。
「その口の利き方、いい加減にしなさい!私を誰だと思っているの!」
「すみませんって!でもとにかく離れてください!」
「離れないわ!」
「もう出るって!…んんっ…!」
「ああっ!」
僕の精液がエリザベスの中にたっぷり注ぎ込まれてしまった。もう最悪だよ。しゃれになんないって。スルトになんて言って詫びればいい?
「お前たち、何をしている…?」
ああああ、来たよぉぉぉ。どうしようううう。殺されちゃうよおおお。
「スルトっ、ごめんなさい!僕…僕…」
「あはっ、おかえりなさいませスルト様ぁ」
「エリザベス…これは一体どういうつもりだ?」
冷たく低いスルトの声が部屋に響く。これ、激おこの時の声です。なのにエリザベスは上機嫌だ。やっと僕から体を離し、脚を開いて僕の精液が垂れているところを夫に見せた。
「スルト様、あなたの大好きなケーゴの、男としてのはじめてをいただきましたわ。この中にそれが詰まっておりますよ。どうです?興奮いたしますでしょう?」
いやさすがにそれで喜ぶほどスルトも馬鹿じゃないでしょ…って、ええええ。スルト?!なんでエリザベスの股に顔をうずめている?!
「あんっ、スルト様がこのようなところを舐めてくださるなんて…!私、嬉しいですわ…!」
「ケーゴ、お前、俺以外の体で興奮するなと言っただろう。何を射精までしているんだ。腹が立ちすぎて気が狂いそうだ」
「そこじゃねえだろうがボケ!!エリザベスの体を心配しろ!!」
「スルト様、わたくし、ケーゴとキスもいたしましたわ。それに体中舐められました。それはもうたくさん」
「くそっ」
スルトがエリザベスを押し倒し、彼女の口の中を舐めとるようなキスをした。エリザベスはそんなスルトのズボンを下ろし、硬くなったものを触れさせる。
「ケーゴが入っていた中へ、どうぞ」
「エリザベス!そんなやり方でいいのか?!」
「ああっ!スルト様!スルト様ぁ!はげしっ…!」
「ぐっ!」
スルトがあっという間に果てる。しかし何度も何度もエリザベスを抱き、中に精液を注ぎ込んだ。力任せに何度も抱かれたエリザベスはぐったりとベッドに沈み込んでいた。スルトは怒りに満ちた目で額の汗を拭う。
「はぁっ…はぁっ…スルト様…」
「これでケーゴの精液も溢れ出ただろう」
「こんの…バカスルトがあああ!」
「ぐぼぉっ」
僕はスルトの顔をグーで思いっきり殴った。こんなに腹が立ったのは初めてだ。
「あんた、本当に頭おかしいんじゃないの?エリザベスがどんな気持ちでそんなことしたと思ってんの?!あんたに抱いてもらいたいからって他の男の精液受け入れるのが辛くないとでも思う?!そんなことしてでもあんたに愛されたいと思ってるんだよ!?それなのに、あんたと来たら、ケーゴケーゴて!!ほんと、さいってー!!」
「スルト様を侮辱するんじゃありません!」
「んぱぁ!」
僕の頬にエリザベスの平手打ちが飛んでくる。
「あなたに憐れまれる筋合いはございませんわ!!あなたのそういう態度が、私をどれほど惨めにさせているとお思い?!」
「ケーゴに乱暴するんじゃない!」
スルトがエリザベスに怒鳴りつける。
「エリザベス。本当にすまない。ケーゴの言う通りだ。俺は…君にとんでもないところを見せた」
「まったくですわ。ケーゴがわたくしを抱いているところを見てさすがにあの子に愛想をつかすと思いましたのに。…嫉妬していただけるかと淡い期待をしておりましたのに。無駄だったようですわね。むしろ嫉妬される側に立たされるなど」
「……」
「まあ、頭の片隅では分かっておりましたわ。初夜の日からそうでしたから。今日で実感いたしました。私がケーゴより愛されることなど、今までもこれからも、ありえないことだと言うことが」
エリザベスはそう言って、枕の下から短剣を取り出した。
「だったら消えてくださいな、ケーゴ。あなたがいなくなれば、スルト様は私を一番に愛してくださりますもの」
ニコニコと笑っていたエリザベスが、憎しみを込めて僕に短剣を振りかぶった。
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