21 / 62
貞操帯の鍵を返してください!
【19話】射精管理されて気が狂いそうな上に気が狂いそうなところを見てしまい気が狂いそうです
しおりを挟む
二週間こんな生活が続いた。その間エドガーは毎晩顔を出して少しえっちなことをしにきたけど、貞操帯は外してくれなかった。スルトは一度も部屋に来なかった。そして今僕はどうなってると思う?
毎晩エドガーとキスをしたり愛撫をされているけど射精できずに二週間貯めこんでる僕は頭がおかしくなりそうだった。寝ても覚めても「出したい」としか考えられず、ちょっとしたことで欲求不満な僕のちんこは反応する。
だから僕は自分で処理しようと決意した。浴室ではメイドが僕を見張っているので、トイレの個室に入り用を足すふりをして自分のものを握った。
「んっ…ふっ…」
久しぶりに快感を得て僕は思わず声をあげた。それがいけなかった。すかさずメイドはドアをノックする。
「ケイゴさん。いけませんよ。ドア開けますね」
「くそぉぉおぉ!!」
トイレのドアをこじ開けられ、中途半端に勃ったそれに慈悲もなく貞操帯をはめる。気が狂い始めてた僕はメイドに懇願した。
「お願いします!一回で良いでイカせてくださいほんとに辛いんです苦しいんですお願いしますお願いします」
「すみません。スルト様の命令ですので」
「スルトォォォォオオ」
バカって言われたくらいで二週間もこんなことさせる?!え?!なにあいつまじでクソでしょ?は?!
腹が立った僕はメイドに「スルトはどこですか」とすごい剣幕で詰め寄った。
「スルト様ですか…?おそらくご自室にいらっしゃるかと…」
その言葉を聞き僕は全速力でスルトの部屋へ走っていった。コロス、ブッタオス、ブッツブスと物騒なことを頭の中で呟きながら勢いよくスルトの部屋のドアを開けた。
「スルトォォォ!!いい加減にしろよこらぁぁぁぁ!!」
「ん?」
「えっ?」
「…え…?」
頭が真っ白になった。僕が見たもの、それは…。
ベッドの上で寝ているはだかの女の人、そしてその上にいる、はだかのスルト。
「どうしたケーゴ。急に入ってきて。ノックくらいしろ」
「スルト様…はやく…」
「少し待て。おいケーゴ。なんとか言わないか」
僕は返事をせず、静かに部屋を出た。ふわふわとする足取りで自分の部屋に戻り、ベッドに飛び込む。
そうだった…。僕はただの男娼だ。貴族の若い男が一人の男娼で満足するわけないよなあ。綺麗な女の人だったなあ。すごくスタイルが良くて柔らかそうだった。あの人はスルトのことバカなんて言わないし、こんな生意気じゃないし、女の人だし…。
「ケイゴ!戻ってたのか!トイレから急にどこかに走っていったから一瞬見失ったじゃないか!…て、どうしたんだ、ケイゴ」
ピーターは心配そうにベッドへ倒れこむ僕をのぞきこんだ。そんなピーターに思わず抱きついてしまった。
「ケーゴ?!どうした?」
僕は答えられず、ピーターに震えながらしがみつくことしかできなかった。
「…泣いているのか?」
「泣いてない…」
「どうしたんだ、言ってみろよ」
「スルトが、女の人と寝てた…」
「あー…」
ピーターは困ったように頭を掻いた後、僕の背中を優しくさすった。
「ケイゴ。貴族が複数の人と関係を持つなんて普通のことじゃないか」
「そうだけど…」
「ケーゴはスルト様のことが大好きなんだな」
「はぁ?!なんでそうなるの?!」
「え?だから落ち込んでるんじゃないのか?」
「落ち込んでない!」
「落ち込んでたじゃないか!そりゃあもうこの世の終わりみたいな顔して」
「そんな顔してない!僕はね…怒ってるんだ!」
「怒ってる?」
「僕はこの二週間この忌々しい貞操帯をずっとつけられて、風呂もトイレも監視されてるのに!!スルトはその間あの綺麗な女の人とずっと気持ちいいことしてたんだ!!むかつく!!あーーー!むかつく!!」
話してたらどんどんイライラしてきて、僕は枕をベッドに何度も叩きつけた。ご乱心の僕を見てピーターが「あわわわ」とうろたえている。
「なんの騒ぎだ」
ドアから聞きなれた声がした。僕は枕を叩きつけるのをやめ、ドアに背を向けたまま口を開いた。
「…なんの用ですか」
「お前が俺の部屋に飛び込んできたんだろう…」
「ごめんなさい真っ最中に入っちゃって。どうぞ部屋に戻って続けてください」
「もう終わったから来たんだ」
「そうですか。ではさようなら」
そう言ってぼくは布団にもぐりこんだ。
毎晩エドガーとキスをしたり愛撫をされているけど射精できずに二週間貯めこんでる僕は頭がおかしくなりそうだった。寝ても覚めても「出したい」としか考えられず、ちょっとしたことで欲求不満な僕のちんこは反応する。
だから僕は自分で処理しようと決意した。浴室ではメイドが僕を見張っているので、トイレの個室に入り用を足すふりをして自分のものを握った。
「んっ…ふっ…」
久しぶりに快感を得て僕は思わず声をあげた。それがいけなかった。すかさずメイドはドアをノックする。
「ケイゴさん。いけませんよ。ドア開けますね」
「くそぉぉおぉ!!」
トイレのドアをこじ開けられ、中途半端に勃ったそれに慈悲もなく貞操帯をはめる。気が狂い始めてた僕はメイドに懇願した。
「お願いします!一回で良いでイカせてくださいほんとに辛いんです苦しいんですお願いしますお願いします」
「すみません。スルト様の命令ですので」
「スルトォォォォオオ」
バカって言われたくらいで二週間もこんなことさせる?!え?!なにあいつまじでクソでしょ?は?!
腹が立った僕はメイドに「スルトはどこですか」とすごい剣幕で詰め寄った。
「スルト様ですか…?おそらくご自室にいらっしゃるかと…」
その言葉を聞き僕は全速力でスルトの部屋へ走っていった。コロス、ブッタオス、ブッツブスと物騒なことを頭の中で呟きながら勢いよくスルトの部屋のドアを開けた。
「スルトォォォ!!いい加減にしろよこらぁぁぁぁ!!」
「ん?」
「えっ?」
「…え…?」
頭が真っ白になった。僕が見たもの、それは…。
ベッドの上で寝ているはだかの女の人、そしてその上にいる、はだかのスルト。
「どうしたケーゴ。急に入ってきて。ノックくらいしろ」
「スルト様…はやく…」
「少し待て。おいケーゴ。なんとか言わないか」
僕は返事をせず、静かに部屋を出た。ふわふわとする足取りで自分の部屋に戻り、ベッドに飛び込む。
そうだった…。僕はただの男娼だ。貴族の若い男が一人の男娼で満足するわけないよなあ。綺麗な女の人だったなあ。すごくスタイルが良くて柔らかそうだった。あの人はスルトのことバカなんて言わないし、こんな生意気じゃないし、女の人だし…。
「ケイゴ!戻ってたのか!トイレから急にどこかに走っていったから一瞬見失ったじゃないか!…て、どうしたんだ、ケイゴ」
ピーターは心配そうにベッドへ倒れこむ僕をのぞきこんだ。そんなピーターに思わず抱きついてしまった。
「ケーゴ?!どうした?」
僕は答えられず、ピーターに震えながらしがみつくことしかできなかった。
「…泣いているのか?」
「泣いてない…」
「どうしたんだ、言ってみろよ」
「スルトが、女の人と寝てた…」
「あー…」
ピーターは困ったように頭を掻いた後、僕の背中を優しくさすった。
「ケイゴ。貴族が複数の人と関係を持つなんて普通のことじゃないか」
「そうだけど…」
「ケーゴはスルト様のことが大好きなんだな」
「はぁ?!なんでそうなるの?!」
「え?だから落ち込んでるんじゃないのか?」
「落ち込んでない!」
「落ち込んでたじゃないか!そりゃあもうこの世の終わりみたいな顔して」
「そんな顔してない!僕はね…怒ってるんだ!」
「怒ってる?」
「僕はこの二週間この忌々しい貞操帯をずっとつけられて、風呂もトイレも監視されてるのに!!スルトはその間あの綺麗な女の人とずっと気持ちいいことしてたんだ!!むかつく!!あーーー!むかつく!!」
話してたらどんどんイライラしてきて、僕は枕をベッドに何度も叩きつけた。ご乱心の僕を見てピーターが「あわわわ」とうろたえている。
「なんの騒ぎだ」
ドアから聞きなれた声がした。僕は枕を叩きつけるのをやめ、ドアに背を向けたまま口を開いた。
「…なんの用ですか」
「お前が俺の部屋に飛び込んできたんだろう…」
「ごめんなさい真っ最中に入っちゃって。どうぞ部屋に戻って続けてください」
「もう終わったから来たんだ」
「そうですか。ではさようなら」
そう言ってぼくは布団にもぐりこんだ。
46
お気に入りに追加
586
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)
夏目碧央
BL
兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。
ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる