【完結】【R18BL】異世界転移したオメガ、貴族兄弟に飼われることになりました

こいつらの性癖どうなってんの？

【１５話】子どもみたい

「んっ！！！」

突かれる度に、ガタン、ガタン、とドアが揺れる。

「ちょっと…！ピーターがドアの前でいるんですよ…！んっ、あっ…！」

「聞かせているに決まってる。俺のいない間ずっとケーゴと一緒にいたんだ。一日の間で俺より長い時間をお前と過ごしてたんだぞあいつは」

「はぁっ…あっ！あっ…！そんなっ…理由でっ…！んっ、はぁっ」

「そんな理由？何がそんな理由だ…！俺がお前と二人だけになれる時間なんて限られてるんだぞ？なのにあいつは、お前が朝起きてから俺たちが帰ってくるまでずっと…！お前が紅茶をこぼすところも、カップを罵倒しているところも、あいつは見ていて、俺は見ていないんだぞ…」

「子どもみたいなこと言わないでください…うっ…！」

スルトは腰を動かしながら、僕の太ももの付け根に手を伸ばす。息を切らしながら僕のそれを掴み、手を上下に動かし始めた。

「あっ！あっ…！だめっ…！同時に動かさないで…っ！ぁあっ！」

少量の精液がドアにかかる。力が抜けて立っていられなくった僕をスルトが支えた。
自制心を失っているのか（元からないようなものだけど）、スルトががりがりと僕の首輪を噛んでいる。無意識に番にさせようとしている。首輪しといてよかった…！

「ケーゴ、イクぞ」

そう言うと、スルトの動きが激しくなった。スルトが動くたび、ドアが大きな音を立てる。

「あっ！あっ…！はぁっ、ふぐ…ん…」

中に何かが流れ込んだのを感じる。スルトは荒い息遣いで僕を抱きしめた。僕も脱力してスルトにもたれかかる。

「はあ、はあ…はあ…」

「…落ち着きましたか？」

「…まあな」

「最中のこと覚えてます？」

「あまり覚えていない。俺何か言ってたか？」

「ええ。ものすごく恥ずかしいことを口走ってましたよ」

「なに？今すぐ忘れろ」

「ピーターにちゃんと謝ってくれたら忘れます」

「なぜ俺が使用人に謝らないといけんのだ」

「…あなたって本当に子どもみたいですね」

そんなくだらないことを話していると、コンコーンと陽気なノックの音が聞こえた。