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貴族兄弟に飼われることになりました
【7話】βとΩのセックス
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「終わったかな?」
「ああ」
僕の叫び声がやんだのでエドガーが部屋に入ってきた。ベッドへ腰かけ、涙と体液でぐしょぐしょになった僕を可哀そうな目で見る。
「スルト。なんてひどい抱き方をしたんだ」
「仕方ないだろう。こいつの匂いのせいで自制できなかった」
「かわいそうに。初めてだったんだろう?血が出ているじゃないか。それに彼自身は全く満足できていない」
「お前が相手をしてやればいい。俺はだいぶ落ち着いた」
「弟のおさがりをもらうなんて屈辱的だねえ。まあこんな美しい人を抱かないわけがないが」
エドガーはそう言うとベッドに上り、ぐったりしている僕を後ろから抱きかかえた。うそでしょこの人今から抱く気?見てよ僕いまケツから血流してんですけど?不安げに見上げると、目が合ったエドガーはにっこり笑ってこう言った。
「僕はスルトと違って優しくしてあげるからね」
「いや、待って、やめてください…。僕、もう疲れちゃいました…。そっちの人がガンガン突くから腰がくだけそうです」
「ははは。今度は気持ちよくしてあげる」
ねえ僕の話聞いてる?なんでこの人たち僕の言うこと全部無視するの?
言葉を失っている僕をうしろから抱きしめながら、エドガーが耳を舌で撫でた。くすぐったい。左手は乳首を刺激し、右手は優しく僕の中へ差し込む。
「んっ…」
ゆっくりと出し入れをしながら、指を徐々に増やして広げていく。何かを探しているかのように僕の中をまさぐる。エドガーの指の腹が中をぐっと押し付けたとき、知らない快感が襲いかかり僕の体がのけぞった。
「あっ…!!」
「ここがいいのかい?」
エドガーの息が耳にかかってゾクゾクする。エドガーは執拗に僕が反応したところを刺激し続ける。声が抑えられなくて漏れてしまう。
「あっ…ん…やっ…」
「だいぶ感度が上がってきたね」
おしりの中がジンジンする。でも、物足りない。触りたい…。かたくなったものを触りたい。僕の手は無意識に自分のものを握り動かしていた。それに気づいたエドガーは、クスクス笑いながらその手を掴んで離させる。
「だめだよ、自分で握っちゃうなんて」
「あっ」
動かしていた手を止められて余計じんじんする。イキたいのに…イカせてくれない。
「もうやだ…イキたい…」
「我慢のできない子だね。でもまだ駄目だよ。ちょっと待って。入れてあげるから」
抱きかかえていた僕をベッドへ横たえエドガーが覆いかぶさった。僕と目が合うと、エドガーは目じりを下げて優しく微笑んだ。そっと唇が触れ合った。自然と口が開き舌が絡み合う。そしてゆっくりと、エドガーのものが僕の中へ入ってきた。
「はぁっ…はっ…ん…」
「痛い?」
「大丈夫…」
スルトの時と全く違う感覚だった。ゆっくりとエドガーが動く。しつこいほど先ほど僕が反応したところを先でこする。まだ痛いけど…気持ちいい。
「んっ…、あ…あっ…んんっ…」
「君がここが本当に好きなんだね。スルト見てる?男の子を相手にするときはこうするんだよ?」
「分かっている!さっきの俺はいつもの俺ではなかったのだ!」
「じゃあさっきのお詫びとして彼のここをかわいがってあげなよ。寂しそうにしてるから」
「ちっ」
舌打ちをしてから、揺れるベッドにスルトが座った。右手を伸ばし、僕のものに手を添える。先ほどと打って変わって優しく握った。
「ああああっ!ああっ…!」
突然訪れた二重の快感に頭がおかしくなりそうだった。エドガーが前立腺をこすった時、勢いよく白い液体が噴き出した。自分の精液が顔にかかる。うげぇぇ…気持ちわるい。
「ふふ。あっと言う間に果ててしまったな」
「たまらないね。…じゃあ僕もそろそろイカせてもらおうかな」
「ふぐっ…!」
自分の精液が顔にかかった僕を満足そうに眺めたあと、エドガーがさっきとまるで別人のように激しく腰を振り始めた。でも不思議なことに、スルトのときと違ってあまり痛みは感じなかった。いやむしろ…なんか…きもちよかったっていうか…。
Ωとβがセックスするなんてバカげてる。意味がない。不毛。だってΩはαと番になるために生まれてくるんだから。番にもなれず、子どももできないβなんかと体を重ねるなんて…。それに体の相性だって、Ωとαが最高に良いはずなんだ。結婚するにしたって、遊ぶにしたって、Ωはαと関係を持つべきだってずっとそう思ってた。
でもなんだこれ。αのスルトより、βのエドガーの方が…ずっとずっと気持ちがいいなんて。意味が分からない。こんなの知らない…!
エドガーが達した時には僕は失神しかけていた。僕の中にたっぷりと精液を注ぎ込んだエドガーは、最後にキスをしてから僕と体を離した。ぐったりベッドに沈み込んでいる僕を残して、服を着てスルトが座っている向かいのソファへ腰かける。意識が朦朧としている中、スルトとエドガーの会話が聞こえてきた。
「どうだった?」
「今までで一番だね。顔も美しいし、感度が良く、体もたまらない」
「俺もだ」
「それにしても不思議な体だな。男性なのに中が濡れるなんて」
「特異体質だな。生い立ちも訳ありそうだ。なあ、俺たちで飼わないか?」
「またそんな嫌な言い回しを…。彼が同意するなら、この城で保護してもいいかな」
飼う…?保護…?どっちにしたって、おもちゃにしたいだけじゃないか…。僕はそう思いながら眠りに落ちた。
「ああ」
僕の叫び声がやんだのでエドガーが部屋に入ってきた。ベッドへ腰かけ、涙と体液でぐしょぐしょになった僕を可哀そうな目で見る。
「スルト。なんてひどい抱き方をしたんだ」
「仕方ないだろう。こいつの匂いのせいで自制できなかった」
「かわいそうに。初めてだったんだろう?血が出ているじゃないか。それに彼自身は全く満足できていない」
「お前が相手をしてやればいい。俺はだいぶ落ち着いた」
「弟のおさがりをもらうなんて屈辱的だねえ。まあこんな美しい人を抱かないわけがないが」
エドガーはそう言うとベッドに上り、ぐったりしている僕を後ろから抱きかかえた。うそでしょこの人今から抱く気?見てよ僕いまケツから血流してんですけど?不安げに見上げると、目が合ったエドガーはにっこり笑ってこう言った。
「僕はスルトと違って優しくしてあげるからね」
「いや、待って、やめてください…。僕、もう疲れちゃいました…。そっちの人がガンガン突くから腰がくだけそうです」
「ははは。今度は気持ちよくしてあげる」
ねえ僕の話聞いてる?なんでこの人たち僕の言うこと全部無視するの?
言葉を失っている僕をうしろから抱きしめながら、エドガーが耳を舌で撫でた。くすぐったい。左手は乳首を刺激し、右手は優しく僕の中へ差し込む。
「んっ…」
ゆっくりと出し入れをしながら、指を徐々に増やして広げていく。何かを探しているかのように僕の中をまさぐる。エドガーの指の腹が中をぐっと押し付けたとき、知らない快感が襲いかかり僕の体がのけぞった。
「あっ…!!」
「ここがいいのかい?」
エドガーの息が耳にかかってゾクゾクする。エドガーは執拗に僕が反応したところを刺激し続ける。声が抑えられなくて漏れてしまう。
「あっ…ん…やっ…」
「だいぶ感度が上がってきたね」
おしりの中がジンジンする。でも、物足りない。触りたい…。かたくなったものを触りたい。僕の手は無意識に自分のものを握り動かしていた。それに気づいたエドガーは、クスクス笑いながらその手を掴んで離させる。
「だめだよ、自分で握っちゃうなんて」
「あっ」
動かしていた手を止められて余計じんじんする。イキたいのに…イカせてくれない。
「もうやだ…イキたい…」
「我慢のできない子だね。でもまだ駄目だよ。ちょっと待って。入れてあげるから」
抱きかかえていた僕をベッドへ横たえエドガーが覆いかぶさった。僕と目が合うと、エドガーは目じりを下げて優しく微笑んだ。そっと唇が触れ合った。自然と口が開き舌が絡み合う。そしてゆっくりと、エドガーのものが僕の中へ入ってきた。
「はぁっ…はっ…ん…」
「痛い?」
「大丈夫…」
スルトの時と全く違う感覚だった。ゆっくりとエドガーが動く。しつこいほど先ほど僕が反応したところを先でこする。まだ痛いけど…気持ちいい。
「んっ…、あ…あっ…んんっ…」
「君がここが本当に好きなんだね。スルト見てる?男の子を相手にするときはこうするんだよ?」
「分かっている!さっきの俺はいつもの俺ではなかったのだ!」
「じゃあさっきのお詫びとして彼のここをかわいがってあげなよ。寂しそうにしてるから」
「ちっ」
舌打ちをしてから、揺れるベッドにスルトが座った。右手を伸ばし、僕のものに手を添える。先ほどと打って変わって優しく握った。
「ああああっ!ああっ…!」
突然訪れた二重の快感に頭がおかしくなりそうだった。エドガーが前立腺をこすった時、勢いよく白い液体が噴き出した。自分の精液が顔にかかる。うげぇぇ…気持ちわるい。
「ふふ。あっと言う間に果ててしまったな」
「たまらないね。…じゃあ僕もそろそろイカせてもらおうかな」
「ふぐっ…!」
自分の精液が顔にかかった僕を満足そうに眺めたあと、エドガーがさっきとまるで別人のように激しく腰を振り始めた。でも不思議なことに、スルトのときと違ってあまり痛みは感じなかった。いやむしろ…なんか…きもちよかったっていうか…。
Ωとβがセックスするなんてバカげてる。意味がない。不毛。だってΩはαと番になるために生まれてくるんだから。番にもなれず、子どももできないβなんかと体を重ねるなんて…。それに体の相性だって、Ωとαが最高に良いはずなんだ。結婚するにしたって、遊ぶにしたって、Ωはαと関係を持つべきだってずっとそう思ってた。
でもなんだこれ。αのスルトより、βのエドガーの方が…ずっとずっと気持ちがいいなんて。意味が分からない。こんなの知らない…!
エドガーが達した時には僕は失神しかけていた。僕の中にたっぷりと精液を注ぎ込んだエドガーは、最後にキスをしてから僕と体を離した。ぐったりベッドに沈み込んでいる僕を残して、服を着てスルトが座っている向かいのソファへ腰かける。意識が朦朧としている中、スルトとエドガーの会話が聞こえてきた。
「どうだった?」
「今までで一番だね。顔も美しいし、感度が良く、体もたまらない」
「俺もだ」
「それにしても不思議な体だな。男性なのに中が濡れるなんて」
「特異体質だな。生い立ちも訳ありそうだ。なあ、俺たちで飼わないか?」
「またそんな嫌な言い回しを…。彼が同意するなら、この城で保護してもいいかな」
飼う…?保護…?どっちにしたって、おもちゃにしたいだけじゃないか…。僕はそう思いながら眠りに落ちた。
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