11 / 62
ちょっと前まで処女だったのにね
【9話】スルトのセックスは痛いだけ
しおりを挟む
「ケーゴ!戻ったぞ」
「おかえりなさい。帰ってこなくても良かったのに」
「お前はどうしてそんなに口が悪いんだ?見た目と話す言葉のギャップがありすぎて困惑する」
スルトとエドガーに飼われて一週間が経った。毎夜仕事から帰ってきた順番で二人が僕の部屋を訪れる。今日はスルトの方が先だった。ノックもせずにズカズカと僕の部屋へ入ってきて、僕が何をしていようがおかまいなしだ。今日もスルトが部屋に来た時、ちょうど紅茶を淹れていたのにスルトが後ろから抱きつき僕の匂いを嗅ぐ。
「この匂いにも慣れてきた」
「じゃあクンクン嗅ぐのやめてください」
「この匂い、心地いいんだ」
いつも偉そうにしてるくせに、こんな甘えた声を出されて僕は赤面した。かわいいなんて思ってない。絶対。
「ちょっと、僕紅茶淹れてるんですけど」
スルトの手が僕のシャツの中に伸びる。弱いところを引っ掻かれて体がこわばった。
「っ!」
「紅茶なんてあとで淹れ直せばいいだろう」
「いやですよ今飲みた…」
スルトが僕の顎に指を添えそっとキスをする。僕がキスが好きだって気づいてから、ことあるごとにしてくるんだ。ずるい。体の力が抜けとろりとした目をしていると、スルトが僕を強く抱きしめて舌を絡めてきた。こいつ、初めてのときは余裕なかったのに、今じゃ僕の悦ぶことばっかりしてくる。匂いに慣れてきたってのは本当なんだ。
「スルトっ…」
「お前はほんとうに口づけが好きだな」
スルトは僕と一歳しか違わないのに、背が僕より10センチ以上高い。体もがっしりしていて、まるで自分が女になってしまったんじゃないかと錯覚してしまう。スルトのキスで力が抜けてしまった僕を抱きかかえ、余裕のある表情で問いかけた。僕の意見なんて聞く気ないくせに。
「紅茶はあとでいいか?」
「…スルトが淹れてよね」
「。貴族の俺がお前に茶を?おもしろいこと言うな」
そう言いながら傍にあったソファに押し倒される。シャツのボタンをちぎるように外し、舐めるように僕の上半身を見つめている。
「…そんな見ないでくださいよ」
「何度見ても美しいなお前の体は」
「息するように甘い言葉吐かないでくれますか」
「それにしてもお前の口だけはかわいくない」
そう言って僕の乳首を舌でつつく。それだけで甘い声を出してしまう。
「敏感になったものだな。はじめの頃と大違いだ」
「エドガーが…いっつもしつこいくらい触るから…ん…」
「おいケーゴ、今は俺としてるんだぞ。エドガーの名前なんか出すなよ」
「スルト、舐めながらしゃべらないで…」
スルトの左手が下に伸びる。つん、と指で触れ、くすりと笑った。
「口づけと胸でこんなになるんだな」
「なんでいっつもそういうこと口に出すかなあ?!僕は言葉責めとか好きじゃないから!」
「顔を真っ赤にしているお前がかわいいからだ」
ズボンをずらし、そっと握りゆっくりと手を上下させた。スルトの大きい手の感触は嫌いじゃない。
「あ…っ、はぁ…ん…」
「お前のその顔、たまらんな」
「ん…んん…ふっ…」
僕が手を伸ばすと、スルトは何も言わずに唇を重ねた。スルトの首にしがみつき、必死に舌を絡め合わせる。何かが体の奥から押し寄せてきて腰が浮いた。しかしその瞬間、またもスルトの手が止まる。
「~~~~!!!」
憎しみを込めた目でスルトを睨むと、「前も言っただろう。俺より先に達するなど許さん」と当然のように言い放った。
「ほんとっ!自己中!ドS!人でなし!」
「む。意味の分からん言葉ばかりだが良い意味ではないのは分かる」
「あのさ!普通だいたい受けの方が先イカせてもらえるの!知らんけど!」
「知らん。俺はいつもこうだ」
「文句とか言われなかったわけ?!」
「言うわけないだろう?相手が俺だぞ?」
「あああ甘やかされて育ったんだなあ!!!」
「お前くらいだぞ。俺にそんな口きくやつは」
「もうやだあこの人やだあ」
「文句は言い終わったか?そろそろ入れるぞ」
「頼むからゆっくりいれ…ひぐぁっ!」
いっつもこうだ。スルトは挿れるとき一気に奥まで突っ込む。しかもほとんどならしてくれない。今日なんて指一本すら入れなかった!おしり以外の前戯はわりと丁寧なのに、なぜか穴には厳しい。なんだこいつ。
「おかえりなさい。帰ってこなくても良かったのに」
「お前はどうしてそんなに口が悪いんだ?見た目と話す言葉のギャップがありすぎて困惑する」
スルトとエドガーに飼われて一週間が経った。毎夜仕事から帰ってきた順番で二人が僕の部屋を訪れる。今日はスルトの方が先だった。ノックもせずにズカズカと僕の部屋へ入ってきて、僕が何をしていようがおかまいなしだ。今日もスルトが部屋に来た時、ちょうど紅茶を淹れていたのにスルトが後ろから抱きつき僕の匂いを嗅ぐ。
「この匂いにも慣れてきた」
「じゃあクンクン嗅ぐのやめてください」
「この匂い、心地いいんだ」
いつも偉そうにしてるくせに、こんな甘えた声を出されて僕は赤面した。かわいいなんて思ってない。絶対。
「ちょっと、僕紅茶淹れてるんですけど」
スルトの手が僕のシャツの中に伸びる。弱いところを引っ掻かれて体がこわばった。
「っ!」
「紅茶なんてあとで淹れ直せばいいだろう」
「いやですよ今飲みた…」
スルトが僕の顎に指を添えそっとキスをする。僕がキスが好きだって気づいてから、ことあるごとにしてくるんだ。ずるい。体の力が抜けとろりとした目をしていると、スルトが僕を強く抱きしめて舌を絡めてきた。こいつ、初めてのときは余裕なかったのに、今じゃ僕の悦ぶことばっかりしてくる。匂いに慣れてきたってのは本当なんだ。
「スルトっ…」
「お前はほんとうに口づけが好きだな」
スルトは僕と一歳しか違わないのに、背が僕より10センチ以上高い。体もがっしりしていて、まるで自分が女になってしまったんじゃないかと錯覚してしまう。スルトのキスで力が抜けてしまった僕を抱きかかえ、余裕のある表情で問いかけた。僕の意見なんて聞く気ないくせに。
「紅茶はあとでいいか?」
「…スルトが淹れてよね」
「。貴族の俺がお前に茶を?おもしろいこと言うな」
そう言いながら傍にあったソファに押し倒される。シャツのボタンをちぎるように外し、舐めるように僕の上半身を見つめている。
「…そんな見ないでくださいよ」
「何度見ても美しいなお前の体は」
「息するように甘い言葉吐かないでくれますか」
「それにしてもお前の口だけはかわいくない」
そう言って僕の乳首を舌でつつく。それだけで甘い声を出してしまう。
「敏感になったものだな。はじめの頃と大違いだ」
「エドガーが…いっつもしつこいくらい触るから…ん…」
「おいケーゴ、今は俺としてるんだぞ。エドガーの名前なんか出すなよ」
「スルト、舐めながらしゃべらないで…」
スルトの左手が下に伸びる。つん、と指で触れ、くすりと笑った。
「口づけと胸でこんなになるんだな」
「なんでいっつもそういうこと口に出すかなあ?!僕は言葉責めとか好きじゃないから!」
「顔を真っ赤にしているお前がかわいいからだ」
ズボンをずらし、そっと握りゆっくりと手を上下させた。スルトの大きい手の感触は嫌いじゃない。
「あ…っ、はぁ…ん…」
「お前のその顔、たまらんな」
「ん…んん…ふっ…」
僕が手を伸ばすと、スルトは何も言わずに唇を重ねた。スルトの首にしがみつき、必死に舌を絡め合わせる。何かが体の奥から押し寄せてきて腰が浮いた。しかしその瞬間、またもスルトの手が止まる。
「~~~~!!!」
憎しみを込めた目でスルトを睨むと、「前も言っただろう。俺より先に達するなど許さん」と当然のように言い放った。
「ほんとっ!自己中!ドS!人でなし!」
「む。意味の分からん言葉ばかりだが良い意味ではないのは分かる」
「あのさ!普通だいたい受けの方が先イカせてもらえるの!知らんけど!」
「知らん。俺はいつもこうだ」
「文句とか言われなかったわけ?!」
「言うわけないだろう?相手が俺だぞ?」
「あああ甘やかされて育ったんだなあ!!!」
「お前くらいだぞ。俺にそんな口きくやつは」
「もうやだあこの人やだあ」
「文句は言い終わったか?そろそろ入れるぞ」
「頼むからゆっくりいれ…ひぐぁっ!」
いっつもこうだ。スルトは挿れるとき一気に奥まで突っ込む。しかもほとんどならしてくれない。今日なんて指一本すら入れなかった!おしり以外の前戯はわりと丁寧なのに、なぜか穴には厳しい。なんだこいつ。
49
お気に入りに追加
586
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)
夏目碧央
BL
兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。
ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる