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貴族兄弟に飼われることになりました
【5話】ごめんね僕のおしり
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ベッドに押し倒された僕は、だだっ広いベッドの端まで逃げようとした。けれどスルトが僕のバスローブを引っ張り自分のところへ引き寄せる。僕は顔を真っ青にしてスルトを見た。欲情しすぎて目がイッてる。完全にラットになってる。
「ぎゃーーーー!!!犯されるぅぅぅ!!僕が18年間大事に大事に守り抜いてきたおしりがけがされるぅぅぅ!!いやだぁぁぁ誰か助けてぇぇぇ!!!」
「うるさいやつだな。色気もクソもない。そんな態度をされては萎えてしまうだろう」
「いや全然まったく萎えてませんけどぉぉ?!むしろ萎えてください!!お願いしますなんでもするから萎えてください!!」
「そうか。では脱げ」
「萎える気ゼロ!!!!」
わめき散らしてる僕の首元に、荒い息をしたスルトの唇が触れる。慌てて手で首を覆うと、それが気にくわなかったのがスルトが苛立った声を出した。
「大人しくしろ」
「この状況で大人しく?!できるわけないよねえ?!ねえ!!僕のこと襲うの?!今から僕はあなたに犯されてしまうのでしょうか?!」
「そうだ。分かっているのなら黙って受け入れろ」
「いやだぁぁぁ!!僕の処女は番になった人にあげるって決めてたのにぃぃ!!こんな初対面のしかもラット中のイケメンαに奪われるなんていやだぁぁ!!悠馬ぁぁ!!助けて悠馬ぁぁぁ!!!」
「ユウマ…?誰だそいつは」
「悠馬ぁぁ!!悠馬ぁぁ!!助けてぇぇぇえ!!!」
悠馬の名前を叫びながら暴れていると、スルトは舌打ちをしてから無理やり僕の唇を奪った。口を塞がれて言葉が出ない。スルトの舌がぼくの口の中をかきまわす。あぁぁぁまた知らん人に無理やりキスされたぁぁ…。おっさんよりましだけどいやだぁぁ…。ていうか今までのきもいセクハラおやじよりキスうまいこいつぅぅ…。なんか良い匂いするしぃぃ…。
「ふん、やっと静かになったな」
「はぁ…はぁっ…」
強引な長いキスをされて、力が抜けてしまって体がむずむずする。今まで襲われてもこんな感じになったことないのに…。なんなのこいつ…。
スルトはくったりしている僕に覆いかぶさり、執拗にキスをしたり耳を舐めたりしてくる。くすぐったいし変な気持になってきてなんだかいやだ。
「ん…っ、…はっ!」
いやなに甘い声漏らしてんの僕?!いつの間にか抵抗するのも忘れてた…!そんな僕を見てスルトはニッと笑う。なんかめっちゃはらたった。
「っ…」
スルトの舌が耳から下へ這っていく。あごを通り首元へおりたとき、スルトがそこに歯を当てた。僕はゾッとしてスルトの髪を思いっきり引っ張った。
「いだだだだだっ!!なにをする!!」
「首を噛むのはやめてください!番になったらどうするんです!」
「また訳の分からんことを」
この状況、どう考えたって処女を守り抜くのは無理だ。せめて首だけは守らなきゃ…。
「もう…分かりましたから…。黙って抱かれますから、お願いです。首だけは噛まないでください…お願いします」
「……」
急に大人しくなった僕の切実なお願いに、スルトも少しだけ真面目な顔になった。
「理由があるのか?」
「はい…。あとで話します。今話してもいいけど…」
「いや、あとで聞く。分かった。首は噛まない。その代わり、さっきみたいにうるさく喚くんじゃないぞ」
「…分かりました」
拝啓、ぼくのおしりへ。18年間守ってきたけど、今日で処女とはお別れだ。本当はこんな突然現れて強引に犯そうとするやつなんかに奪われたくなかったんだけど、ぶっちゃけおしりより首の方がだいじなので…。申し訳ないけど犠牲になってください。さよなら僕のきれいなおしり。来世はどうか、愛する人にはじめてをあげられますように…。敬具。 高戸圭吾より。
「ぎゃーーーー!!!犯されるぅぅぅ!!僕が18年間大事に大事に守り抜いてきたおしりがけがされるぅぅぅ!!いやだぁぁぁ誰か助けてぇぇぇ!!!」
「うるさいやつだな。色気もクソもない。そんな態度をされては萎えてしまうだろう」
「いや全然まったく萎えてませんけどぉぉ?!むしろ萎えてください!!お願いしますなんでもするから萎えてください!!」
「そうか。では脱げ」
「萎える気ゼロ!!!!」
わめき散らしてる僕の首元に、荒い息をしたスルトの唇が触れる。慌てて手で首を覆うと、それが気にくわなかったのがスルトが苛立った声を出した。
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「いやだぁぁぁ!!僕の処女は番になった人にあげるって決めてたのにぃぃ!!こんな初対面のしかもラット中のイケメンαに奪われるなんていやだぁぁ!!悠馬ぁぁ!!助けて悠馬ぁぁぁ!!!」
「ユウマ…?誰だそいつは」
「悠馬ぁぁ!!悠馬ぁぁ!!助けてぇぇぇえ!!!」
悠馬の名前を叫びながら暴れていると、スルトは舌打ちをしてから無理やり僕の唇を奪った。口を塞がれて言葉が出ない。スルトの舌がぼくの口の中をかきまわす。あぁぁぁまた知らん人に無理やりキスされたぁぁ…。おっさんよりましだけどいやだぁぁ…。ていうか今までのきもいセクハラおやじよりキスうまいこいつぅぅ…。なんか良い匂いするしぃぃ…。
「ふん、やっと静かになったな」
「はぁ…はぁっ…」
強引な長いキスをされて、力が抜けてしまって体がむずむずする。今まで襲われてもこんな感じになったことないのに…。なんなのこいつ…。
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「ん…っ、…はっ!」
いやなに甘い声漏らしてんの僕?!いつの間にか抵抗するのも忘れてた…!そんな僕を見てスルトはニッと笑う。なんかめっちゃはらたった。
「っ…」
スルトの舌が耳から下へ這っていく。あごを通り首元へおりたとき、スルトがそこに歯を当てた。僕はゾッとしてスルトの髪を思いっきり引っ張った。
「いだだだだだっ!!なにをする!!」
「首を噛むのはやめてください!番になったらどうするんです!」
「また訳の分からんことを」
この状況、どう考えたって処女を守り抜くのは無理だ。せめて首だけは守らなきゃ…。
「もう…分かりましたから…。黙って抱かれますから、お願いです。首だけは噛まないでください…お願いします」
「……」
急に大人しくなった僕の切実なお願いに、スルトも少しだけ真面目な顔になった。
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「はい…。あとで話します。今話してもいいけど…」
「いや、あとで聞く。分かった。首は噛まない。その代わり、さっきみたいにうるさく喚くんじゃないぞ」
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