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一年:三学期~学年末考査
第四十話
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やばい。死ぬほど腹が痛い。
原因は分かっている。昨晩中出しセックスしたからだ。
凪が知ったら、絶対自分を責めてヘコむだろう。だから俺は平常を装って登校した。
授業も受けていたのだが、二時間目にしてとうとう耐えられなくなった。俺は腹痛を我慢しすぎて貧血を起こしてしまった。
机の間を巡回していた先生が、俺の不調に気付いた。
「あら? 鳥次くん、顔真っ青よ」
「……すみません。貧血起こしたみたいで……」
「わっ……すごい冷や汗……。誰か、鳥次くんを保健室に……」
すかさず凪が立ち上がった。肩に俺の腕を回し、保健室まで連れて行ってくれる。
「理玖……」
「ただの貧血だから……。たいしたことない」
「そんなふうには見えない……」
「寝たら治る……」
「……」
養護教諭の高梨先生は、保健室に入ってきた俺の顔色を見てすぐにベッドを用意してくれた。
ベッドのそばを離れようとしない凪に、先生が声をかける。
「中城くん。君はもう教室に戻りなさい」
「……」
「そんなに見られちゃ、鳥次くんがゆっくり休めないよ」
俺も先生の言葉に乗っかり、凪に言った。
「そうだぞ……。視線がうざすぎて寝れないからあっちいけ……」
「……理玖……」
「大丈夫だって。大げさなんだから」
「でも……理玖が体調壊したのって、昨日――」
「おぉぉい!? 余計なこと言うなよお前!?」
焦って大声を出したのがいけなかった。フラァ……と体から力が抜け、意識が朦朧とした。
「まじで教室戻って。俺、休みたいから……」
「……ごめん」
凪はやっと諦め、保健室から出て行った。
入れ替わりに高梨先生がカーテンの中に入ってくる。
「鳥次くん。寝たままでいいから、少し聴診させて」
「はい……」
「シャツのボタン外すよ」
ぷちぷちとボタンを外され、素肌に聴診器を当てられる。
「あっ……、……っ!」
聴診器が乳首に触れた瞬間、俺の口からキモい声が出てしまった。慌てて手で口を塞ぐも、もう遅い。
しかし先生は聞こえなかったふりをしてくれた。表情一つ変えず聴診を続ける。
聴診器が乳首に触れるたび、俺の体が微かにぴくついた。
「っ……、っ、っ~~……」
声を抑えるのに一苦労だ。
そのとき――
「あっ!?」
高梨先生の指が乳首を引っ掻いた。たまたまだろうと思ったのも束の間、今度は乳首を摘まみ上げられる。
「あぁ……!? せ、先生……!?」
「この数カ月でよくここまで開発されたものだね」
「えっ……」
「この前来たときはそんな声出さなかったのにね」
そのときの先生の声は、いつもの穏やかなものではなかった。
男を隠そうともしていないような、低い声。いや別に先生は普段から男を隠しているわけじゃねえんだけども。
カリカリと乳首を弄びながら、先生は言葉を続ける。
「鳥次くん。ひとつ聞いていいかな」
「っ、っ~……、せ、先生……やめてください、それ……っ」
「君、中城くんとアナルセックスしてるでしょ」
「えっ……」
なんで先生にこんな質問されなきゃいけないの? っていうかなんで先生に乳首いじられてんの、俺?
先生の右手がそっと俺の股間に触れる。
「――!!」
「乳首触られただけでちょっと勃ってるね」
「せ、先生っ。まじで何してんすかっ!? やめてください……!!」
「やだな。変なこと考えないでね? 先生、そんな悪いヤツじゃないから」
「悪いヤツじゃなかったら生徒のちんこ触ります!?」
抵抗しようともがいたのだが、貧血のせいで力が入らない。
頭が痛いし、意識がはっきりしない。
高梨先生は、そんな俺のズボンを下ろした。
「や……やめ……マジで……やめて……」
「そんな怯えないで。ほんと、そういうのはしないから」
「だったらなんでズボン下ろすんですか……」
続けてパンツも下ろされてしまった。
「~~……」
やばい。泣きそう。怖い。助けて。凪、助けろ俺をぉ……
高梨先生は俺を開脚させ、股間に顔を近づける。
そして失笑した。
「ほら。やっぱり」
「……?」
「鳥次くん、昨日中出しされたでしょ。おしりから精液垂れてる」
「は、はい……」
「そのせいで体調悪いんだよ」
「は、はい……。それは分かってます……」
「あ、分かってるの?」
「分かってます」
「なんだ。だったらいいんだ」
高梨先生はベッドに腰掛け、俺の頭を小突いた。
「君たちは年頃の男の子だ。あんまり厳しいことは言わないけれど……これはいけない」
「……はい」
「ただでさえアナルセックスは体に負担がかかるんだよ。本来挿れるところじゃないんだから」
「はい……」
「その上、中出しするなんて。言語同断」
あれ。普通に説教くらっている。ちんこと精液垂らしたケツ丸出しで、先生に怒られている。
なんだこの状況。
原因は分かっている。昨晩中出しセックスしたからだ。
凪が知ったら、絶対自分を責めてヘコむだろう。だから俺は平常を装って登校した。
授業も受けていたのだが、二時間目にしてとうとう耐えられなくなった。俺は腹痛を我慢しすぎて貧血を起こしてしまった。
机の間を巡回していた先生が、俺の不調に気付いた。
「あら? 鳥次くん、顔真っ青よ」
「……すみません。貧血起こしたみたいで……」
「わっ……すごい冷や汗……。誰か、鳥次くんを保健室に……」
すかさず凪が立ち上がった。肩に俺の腕を回し、保健室まで連れて行ってくれる。
「理玖……」
「ただの貧血だから……。たいしたことない」
「そんなふうには見えない……」
「寝たら治る……」
「……」
養護教諭の高梨先生は、保健室に入ってきた俺の顔色を見てすぐにベッドを用意してくれた。
ベッドのそばを離れようとしない凪に、先生が声をかける。
「中城くん。君はもう教室に戻りなさい」
「……」
「そんなに見られちゃ、鳥次くんがゆっくり休めないよ」
俺も先生の言葉に乗っかり、凪に言った。
「そうだぞ……。視線がうざすぎて寝れないからあっちいけ……」
「……理玖……」
「大丈夫だって。大げさなんだから」
「でも……理玖が体調壊したのって、昨日――」
「おぉぉい!? 余計なこと言うなよお前!?」
焦って大声を出したのがいけなかった。フラァ……と体から力が抜け、意識が朦朧とした。
「まじで教室戻って。俺、休みたいから……」
「……ごめん」
凪はやっと諦め、保健室から出て行った。
入れ替わりに高梨先生がカーテンの中に入ってくる。
「鳥次くん。寝たままでいいから、少し聴診させて」
「はい……」
「シャツのボタン外すよ」
ぷちぷちとボタンを外され、素肌に聴診器を当てられる。
「あっ……、……っ!」
聴診器が乳首に触れた瞬間、俺の口からキモい声が出てしまった。慌てて手で口を塞ぐも、もう遅い。
しかし先生は聞こえなかったふりをしてくれた。表情一つ変えず聴診を続ける。
聴診器が乳首に触れるたび、俺の体が微かにぴくついた。
「っ……、っ、っ~~……」
声を抑えるのに一苦労だ。
そのとき――
「あっ!?」
高梨先生の指が乳首を引っ掻いた。たまたまだろうと思ったのも束の間、今度は乳首を摘まみ上げられる。
「あぁ……!? せ、先生……!?」
「この数カ月でよくここまで開発されたものだね」
「えっ……」
「この前来たときはそんな声出さなかったのにね」
そのときの先生の声は、いつもの穏やかなものではなかった。
男を隠そうともしていないような、低い声。いや別に先生は普段から男を隠しているわけじゃねえんだけども。
カリカリと乳首を弄びながら、先生は言葉を続ける。
「鳥次くん。ひとつ聞いていいかな」
「っ、っ~……、せ、先生……やめてください、それ……っ」
「君、中城くんとアナルセックスしてるでしょ」
「えっ……」
なんで先生にこんな質問されなきゃいけないの? っていうかなんで先生に乳首いじられてんの、俺?
先生の右手がそっと俺の股間に触れる。
「――!!」
「乳首触られただけでちょっと勃ってるね」
「せ、先生っ。まじで何してんすかっ!? やめてください……!!」
「やだな。変なこと考えないでね? 先生、そんな悪いヤツじゃないから」
「悪いヤツじゃなかったら生徒のちんこ触ります!?」
抵抗しようともがいたのだが、貧血のせいで力が入らない。
頭が痛いし、意識がはっきりしない。
高梨先生は、そんな俺のズボンを下ろした。
「や……やめ……マジで……やめて……」
「そんな怯えないで。ほんと、そういうのはしないから」
「だったらなんでズボン下ろすんですか……」
続けてパンツも下ろされてしまった。
「~~……」
やばい。泣きそう。怖い。助けて。凪、助けろ俺をぉ……
高梨先生は俺を開脚させ、股間に顔を近づける。
そして失笑した。
「ほら。やっぱり」
「……?」
「鳥次くん、昨日中出しされたでしょ。おしりから精液垂れてる」
「は、はい……」
「そのせいで体調悪いんだよ」
「は、はい……。それは分かってます……」
「あ、分かってるの?」
「分かってます」
「なんだ。だったらいいんだ」
高梨先生はベッドに腰掛け、俺の頭を小突いた。
「君たちは年頃の男の子だ。あんまり厳しいことは言わないけれど……これはいけない」
「……はい」
「ただでさえアナルセックスは体に負担がかかるんだよ。本来挿れるところじゃないんだから」
「はい……」
「その上、中出しするなんて。言語同断」
あれ。普通に説教くらっている。ちんこと精液垂らしたケツ丸出しで、先生に怒られている。
なんだこの状況。
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