上 下
65 / 87
4月

プラトニックなラブは苦行

しおりを挟む
「ふ…ん…っ」

興奮してるからか、スルトの僕を抱きしめる力がどんどんと強くなっていく。キスも布団の中でしたときと全然違う。舌で僕の口の中をかきまわす。口内をめちゃくちゃに犯されてる気分だ。

「ケーゴっ…出るっ…!」

射精する瞬間、スルトは僕の胸に顔をうずめてビクビクした。白い液体が勢いよく飛び散り壁に付着する。射精してもスルトの興奮はおさまらず、僕を自分の上に座らせてまた激しいキスをした。

「ん…っ、んんっ…」

「はぁ…っ、はぁっ…」

スルトの手が僕の浴衣の中に伸び、体中をいやらしい手つきで撫でられた。射精したばっかなのに僕のお尻にガッチガチのちんこが当たってる。よくもまあここまで我慢できてたね…。

「っ…」

「ふふん。おまえだってはちきれそうじゃないか」

スルトは僕のパンツをめくり、かたくなったものを握った。スルトのオナニーを見て、ひさしぶりにスルトとたくさんキスをしたあとだから我慢汁でトロトロになってる。そんなときにスルトに握られちゃって、僕は体をのけぞらせて声をあげてしまった。

「あぁっ…!」

「おいおい。まだ握っただけだぞ。お前も相当限界だったんだな」

「スルト、ここ、さわりながら、キスして…っ、あっ、あぁ…」

「なんださっきから…っ。自分から咥えたり、ねだってきたり…!我慢しているこっちの身にもなってくれ…っ」

ぶつくさ言いながらもスルトは僕のおねだりを聞いてくれた。スルトのキスも手も気持ちよすぎる。僕は発情期のときみたいな喘ぎ声をあげてスルトにしがみついた。あっという間に射精して、スルトのおなかに精液がかかってしまう。スルトは僕の精液を手ですくいペロリと舐めた。

「ああ、ケーゴの精液だ。久しぶりのケーゴの味だ」

「きもー…」

「ほーん?」

僕が悪態をつくとスルトがニヤリとして自分のちんこに残っていた精液を指に乗せた。その指を僕の口元にもってくる。うぅ…スルトの匂いだ…。

「おまえだって俺の精液を舐めたくて仕方がないって顔をしているぞ」

「うぅぅ…」

「ほらケーゴ。口を開けろ」

スルトが指を僕の唇に差し込む。僕はなされるがまま口の中に指を入れられ、無意識に舐めていた。

「ふふ。俺の精液はうまいか?」

「うるさい…」

僕がスルトを睨みつけると、スルトはふっと笑って僕を抱きしめた。右手が僕のおしりにちょんと触れビクッと反応してしまう。そこを撫でてから自分の指に視線を向けてる。スルトの指は、僕のおしりから溢れた愛液で濡れていた。

「ケーゴ…お前の愛液も舐めたい」

「……」

「寝室へ戻らないか?」

「…うん…」

僕を抱きかかえてスルトは寝室へ戻った。布団の上に僕をおろし、体を抱き寄せてまた何度もキスをする。僕もスルトの首に腕をまわして夢中になってスルトを求めた。さっき出したばっかりなのに、二人ともまたすぐギンッギンなっちゃってるし…。ああ、でもこれでやっとスルトとセックスできる…。しんどかったー…。(僕が言いだしたことなんですけどね)

「ケーゴ…うつぶせになってくれ」

「ん…」

「腰を上げろ」

「んん…」

言われた通りにした僕を見て、スルトは「くぅ…っ」と気持ち悪い声をだした。

「ケーゴが俺の言ったことを従順に聞いている…!こんなことが今まであっただろうか…!!」

「なんかはらたつわー…」

「ケーゴォ…!」

「ふ、んんっ…!」

スルトが僕のおしりを指でひろげ、愛液が溢れているところに吸い付いた。興奮しすぎてすっごい音を立てて舐めてる。久しぶりにおしりを刺激された僕は、口に手をあてて声をおさえながらビクビクと体を反応させていた。

「どんどんと溢れてくるな。そんなに気持ちがいいのか?」

「んん…っ、ん…」

「なぜ声をおさえているのだ」

「なんか…久しぶりすぎて恥ずかしい…っ、ん…」

「かわいいやつめ」

「あぁぁっ…!」

ゆっくりとスルトの指が中に入って来る。僕の首もとに唇を落としながら、僕の好きなところをしつこく刺激する。声をおさえられないほどの快感に頭がおかしくなりそうだ。

「ふっ?!」

「また硬くなっているな」

中をかきまわしながら、スルトは僕のおおきくなったものをクチクチと握り始めた。おしりだけでもやばかったのに、ちんこまで握られたら死んじゃう…っ。

「あぁぁっ…あっ、あぁ…っ」

「はぁ…、指を入れているだけなのに気持ちがいい」

「スルトっ、だめ、も、出ちゃうっ…っ」

「イッていいぞ。ケーゴが射精するところが見たい」

スルトはそう言って僕を仰向けにさせた。僕が腕を伸ばすと顔を寄せてキスをしてくれる。もうずっとこうしてたい。セックス禁止令なんて今後絶対出さないまじで。スルトにいっぱい気持ち良くしてもらいたい。スルトが僕で気持ち良くなってるところが見たい。

「んっ…スルトっ…」

「いいぞ」

「んんんっ…!」

二回目の射精なのに、それはもうたっぷりと精液が飛び出した。うぅ…はずかしい…。スルトは手で受け止めた精液をまたぺろぺろ舐めながら僕の隣に寝転がった。…あれ?

「ケーゴの精液を商品化してほしい。10年分買い置きする」

「商品化したらあなた以外も買えちゃいますけど…」

「俺だけに商品化してほしい」

「なに言ってんだろうこの人は」

「ふふ。こうして事後にゆったりくだらん話をするのも久しぶりだな」

「そうですね。…え?」

待って。今事後って言った?事後っていいました今?あなた挿入していませんけどピロートーク入ってますもしかして?え?これで終わり?

「ん?なんだ?」

「いや…えっと、ぼ、僕はスッキリしたけど、スルトしんどいんじゃない…?」

「俺のことは気にしなくていい。ケーゴにたくさん触れられて俺は満足した」

「うそだぁー…」

「うそではない」

「……」

「ケーゴ、久々だったから疲れただろう。ゆっくり休めよ」

スルトはそう言って布団に潜りこんで寝息をたてはじめた。え?うそ、うそでしょ。

僕はそぉーっとスルトのちんこに触れてみた。いやギンッギンやん。

「…おい、なにをしてるんだケーゴ」

「いや、ちょっと気になって…」

「気にするなと言っているだろう。寝たら治る」

「~~~…」

僕を求めてこないスルトになんだか寂しくなってきた。僕のために我慢してくれてるのは分かってるけど、我慢できてることが寂しかった。うわぁ…僕めんどくさ…。

「っ…。……」

僕がスルトの背中にぴとっとくっつくと、スルトが一瞬体をビクっとさせた。でもそれ以降は無反応だ。

「…スルトぉ…」

「…どうした?」

「……」

「……」

「……」

「どうしたんだ、ケーゴ?」

「…えっちしたい…」

「…ん?」

「最後までしたい…」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

平凡ハイスペックのマイペース少年!〜王道学園風〜

ミクリ21
BL
竜城 梓という平凡な見た目のハイスペック高校生の話です。 王道学園物が元ネタで、とにかくコメディに走る物語を心掛けています! ※作者の遊び心を詰め込んだ作品になります。 ※現在連載中止中で、途中までしかないです。

変態高校生♂〜俺、親友やめます!〜

ゆきみまんじゅう
BL
学校中の男子たちから、俺、狙われちゃいます!? ※この小説は『変態村♂〜俺、やられます!〜』の続編です。 いろいろあって、何とか村から脱出できた翔馬。 しかしまだ問題が残っていた。 その問題を解決しようとした結果、学校中の男子たちに身体を狙われてしまう事に。 果たして翔馬は、無事、平穏を取り戻せるのか? また、恋の行方は如何に。

モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)

夏目碧央
BL
 兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。  ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

ある少年の体調不良について

雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。 BLもしくはブロマンス小説。 体調不良描写があります。

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

処理中です...