59 / 87
4月
プラトニックなラブがしたい!
しおりを挟む
「ねえスルト?!がんばるってなに?!」
「別になんでもないと言っているだろう!!」
「うそだぁ…」
東京にいる僕の家族は死んでしまったのか、既読だけつけてなんの返事もしてくれなくなった。だからスルトに詰め寄ってるんだけど、当然答えてくれない。どうせなんか企んでるんだー!!絶対襲われちゃう!!絶対襲われちゃうよぉ!!!セックス禁止令破られちゃうぅぅぅ!!!
「本当になんでもないんだ!ほら、さっさと寝るぞ。明日も早いんだ」
「…うん」
僕とスルトはダブルベッドに潜り込んだ。二人で一緒に寝るのが久しぶりで、なんだか緊張してしまう。僕はスルトと距離をとって背中を向けて寝ていた。
「ケーゴ、寝たか?」
灯りを消して半時間ほど経ったときスルトが声をかけてきた。
「…起きてるよ」
「そうか。…今日、楽しかったか?」
「うん。すごく楽しかったよ」
「よかった」
よかった、という声が本当に嬉しそうで胸がむずむずした。あ~~~スルトかわいいよぉぉぉぉ…。
「……」
「……」
「ケーゴ」
「ん?」
「……」
あ、この雰囲気…。絶対誘われる。セックスしたいんだスルト。…まあ、今日がんばってくれてたし?この1週間よく我慢してくれたし?1回くらいなら許してあげてもいいかなーなんて。あーでも1回だったらスルト全然満足できないだろうし、3回くらいだったら付き合ってあげてもいいかな、うん、今日のご褒美にね。うん。
「…ケーゴ」
「なあにスルト?」
「…抱きしめてもいいか?」
「…うん」
なにこのスルト…。抱きしめることに許可?なにそれ。こんな許可取ったこと6歳から今までなかったんですけどかわいすぎるんですけど好きなんですけど。
スルトは遠慮がちにうしろから僕を抱きしめた。僕の首元をすんすん嗅ぎ、はぁー…と吐息を漏らす。あたたかい息が耳にかかってくすぐったい。
「キスしたい」
「……」
「こちらを向いてくれるか」
「…ん」
僕は布団の中でもぞもぞと寝がえりをうった。なんだか照れちゃってスルトの顔が見れない。僕はスルトの首元に視線を落としてカチコチになってた。そんな僕のあごにスルトが指を添え、顔をあげさせて唇を重ねる。
「ん…」
こんなにじっくりキスをしたのは1週間ぶりだった。そもそもこの1週間、キスもしてなかったんだもん。スルトの舌が僕の口の中をねっとりかきまわす。スルトの匂いと舌に体があつくなる。体が反応してるのが自分で分かる。ううう…キスしただけで僕すっごい勃っちゃったよぉ…。おしりも濡れちゃったし…。絶対スルトに笑われちゃう…。あ、でもスルトも絶対勃起してるからお互い様だよね。
…あれ?そういえばスルトのちんこ体に当たってないな。あ、腰引いて当たらないようにしてるっぽい?おかしいな。いつもなら喜々としてこすりつけてくるのに。
「っは…」
「ケーゴ…」
スルトは唇を離したあと、僕の首元にキスをしてまた匂いをくんくん嗅ぎ始めた。でも、服の中に手をさしこんでもこなければ、抱きしめるだけで体を無駄に触ろうともしない。
…あれ?
結局その夜スルトは手を出してこなかった。腰を引いて、ただ抱きしめるだけだった。
そのせいで、僕は一晩中おさまらない体のほてりを持て余してあんまり眠れなかった。
「別になんでもないと言っているだろう!!」
「うそだぁ…」
東京にいる僕の家族は死んでしまったのか、既読だけつけてなんの返事もしてくれなくなった。だからスルトに詰め寄ってるんだけど、当然答えてくれない。どうせなんか企んでるんだー!!絶対襲われちゃう!!絶対襲われちゃうよぉ!!!セックス禁止令破られちゃうぅぅぅ!!!
「本当になんでもないんだ!ほら、さっさと寝るぞ。明日も早いんだ」
「…うん」
僕とスルトはダブルベッドに潜り込んだ。二人で一緒に寝るのが久しぶりで、なんだか緊張してしまう。僕はスルトと距離をとって背中を向けて寝ていた。
「ケーゴ、寝たか?」
灯りを消して半時間ほど経ったときスルトが声をかけてきた。
「…起きてるよ」
「そうか。…今日、楽しかったか?」
「うん。すごく楽しかったよ」
「よかった」
よかった、という声が本当に嬉しそうで胸がむずむずした。あ~~~スルトかわいいよぉぉぉぉ…。
「……」
「……」
「ケーゴ」
「ん?」
「……」
あ、この雰囲気…。絶対誘われる。セックスしたいんだスルト。…まあ、今日がんばってくれてたし?この1週間よく我慢してくれたし?1回くらいなら許してあげてもいいかなーなんて。あーでも1回だったらスルト全然満足できないだろうし、3回くらいだったら付き合ってあげてもいいかな、うん、今日のご褒美にね。うん。
「…ケーゴ」
「なあにスルト?」
「…抱きしめてもいいか?」
「…うん」
なにこのスルト…。抱きしめることに許可?なにそれ。こんな許可取ったこと6歳から今までなかったんですけどかわいすぎるんですけど好きなんですけど。
スルトは遠慮がちにうしろから僕を抱きしめた。僕の首元をすんすん嗅ぎ、はぁー…と吐息を漏らす。あたたかい息が耳にかかってくすぐったい。
「キスしたい」
「……」
「こちらを向いてくれるか」
「…ん」
僕は布団の中でもぞもぞと寝がえりをうった。なんだか照れちゃってスルトの顔が見れない。僕はスルトの首元に視線を落としてカチコチになってた。そんな僕のあごにスルトが指を添え、顔をあげさせて唇を重ねる。
「ん…」
こんなにじっくりキスをしたのは1週間ぶりだった。そもそもこの1週間、キスもしてなかったんだもん。スルトの舌が僕の口の中をねっとりかきまわす。スルトの匂いと舌に体があつくなる。体が反応してるのが自分で分かる。ううう…キスしただけで僕すっごい勃っちゃったよぉ…。おしりも濡れちゃったし…。絶対スルトに笑われちゃう…。あ、でもスルトも絶対勃起してるからお互い様だよね。
…あれ?そういえばスルトのちんこ体に当たってないな。あ、腰引いて当たらないようにしてるっぽい?おかしいな。いつもなら喜々としてこすりつけてくるのに。
「っは…」
「ケーゴ…」
スルトは唇を離したあと、僕の首元にキスをしてまた匂いをくんくん嗅ぎ始めた。でも、服の中に手をさしこんでもこなければ、抱きしめるだけで体を無駄に触ろうともしない。
…あれ?
結局その夜スルトは手を出してこなかった。腰を引いて、ただ抱きしめるだけだった。
そのせいで、僕は一晩中おさまらない体のほてりを持て余してあんまり眠れなかった。
10
お気に入りに追加
206
あなたにおすすめの小説

ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。


変態高校生♂〜俺、親友やめます!〜
ゆきみまんじゅう
BL
学校中の男子たちから、俺、狙われちゃいます!?
※この小説は『変態村♂〜俺、やられます!〜』の続編です。
いろいろあって、何とか村から脱出できた翔馬。
しかしまだ問題が残っていた。
その問題を解決しようとした結果、学校中の男子たちに身体を狙われてしまう事に。
果たして翔馬は、無事、平穏を取り戻せるのか?
また、恋の行方は如何に。

男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる