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攻略編

水晶の渓谷

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宝石の谷を暫く進んだその後。
水晶の渓谷が姿を表した。
アメジストとファントムクオーツの山。
その山が対峙している。
対峙している山の窪み……
その川はクリスタルで出来ていた。

(どんだけ豪華なのよここは……)

そう思った。
政府が手を出そうとする理由もわかる。
なぜならここの宝石が全て取れたら
財政が例え崩壊寸前でも世界一の財力を持つ国になるだろう。

「もしかしたら…国全体を考えた時に黒龍の人達の犠牲は……
仕方の無いものだったのかも……
君はどう思う?エルニア嬢」

そういうユリアスに私は怒りを覚えた。
確かに王子的観点から見ればそう考えても仕方の無いかもしれない。
王政教育を受けてきた彼の立場から考えているのだろう。
しかし、人の命をまるで手駒のように扱うのは、
たとえ国の為とはいえど
行けないことだろう。

「私は仕方の無い犠牲など無いのだと思います。
他の方法を考えず
一番楽な方法……人の命を使って
手に入れた財宝は
それはもう唯の薄汚いお金にしかならないのです。
それを王族が手にするのは如何なものかと。
そう思います。」

水晶の渓谷がまるでそれを肯定するかのように
光輝いていたのだ。
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