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誰だよ!!!異世界転生したら無双できるとか言ったやつ!!!!
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俺は高校生陰キャの橘 叶夢。
生まれてこの方友達も居なければ知り合いもいない。
毎日学校に通っていると言うのに話しかけられもしない。
体育の時はいつもすみっこ暮らし。
お陰でそろそろ留年だ。
教師だって注意のひとつもしてくれない。
この1年、教師に話しかけてもらうために授業をサボったりしてみたが、何故か出席したことになっていた。
通知表に休みの文字が無い。
もうダメだ。認識されてない。
この人生諦めよう。
リセマラしよう。
そんなことを考えていれば教室内では陽キャ共が戯れている。
俺も入れてくれねぇかな。
陽キャだろ?なあ、話しかけてくれよ頼むから…
モブ「なあ!トラックに轢かれたら異世界転生して無双するらしいぜ!!!!」
勿論これも俺への言葉じゃない。
だが俺はその言葉に釘付けになってしまった。
そうだ、その道が残されていたんだった。
【異世界転生】
全男子の夢であり、希望であり、願い。
スキルやなんか知らない知識で無双して友達作って女の子にチヤホヤされたい!!!!
本気でそう思った俺は翌日。
トラックの前に飛び出した。
目の前には大きな鉄の塊。
鮮明に映るのは車体の赤と急ブレーキ音。
タイヤが地面を擦る摩擦音。ゴムの嫌な匂いと、目の前の運転手の驚きと後悔の顔。
地面を転がる自分の身体は嫌という程熱を持っており、痛いなんてものじゃなかった。
衝撃で息が出来ず、苦しみ悶えながらもあの顔がわすれられない。
余りにも身勝手で運転手に申し訳ない。そう思いながらも意識は失われて行った。
「おーい!!!大丈夫か!??おまえ、俺の事分かるか~!!!?おーい!!!!!」
……意識がふわふわと現実へ引き戻されていく。
ハッキリとしていくにつれ、耳元の声も大きくなって言った。
俺の事を認識出来るやつなんていない。そう思い返事をしていなかったが、終わることの無い200デシベルは遂に俺の口を開かせた。
「え、あ、おれ、俺に言ってます……?」
久しぶりの会話。
家族以外の人との会話は実に10年振り。
幼児以来だ。
俺はまともに発音できたか不安になりながらも相手の顔を見る。
金髪で碧眼の目の前の相手を見て俺は瞬時に悟った。
(あっこの人俺が話しかけていい人じゃない。住む世界が違う。陰キャの俺とは絶対話し合わないし絶対俺ミスった多分隣とかに知り合い居たんだろうな勘違いしたハッッズ。今この人は手を振ったら知らん人が振り返してきたみたいなそんな共感性羞恥に襲われてるのかもしれない申し訳ないことをした。土下座しなきゃ)
その時間およそ0.2秒。
即座に正座し手を揃えれば額を地面にめり込ませんばかりの力で頭を振り下ろす。
ガツン!!!!
目の前の金髪は何が起こったのか分からずに戸惑った表情を浮かべながらも話を続ける
「うおぁ!起きたかと思ったら何してんだ???土下座????なんでそんなことするんだよ。びっくりしたじゃーん!!!そこで倒れてたけどお前大丈夫か?水飲むか?」
どうやら、俺に話しかけてくれていたようだ。
「あ、あざます……」
そう言って俺は水を受け取った。
……そういえば俺は交通事故を引き起こしたはずじゃ???
そう思い当たりを見渡せば木が生い茂る森の中。
金髪碧眼を見た時点で気付くべきだった。
俺!!、!異世界に来てる!!!!
生まれてこの方友達も居なければ知り合いもいない。
毎日学校に通っていると言うのに話しかけられもしない。
体育の時はいつもすみっこ暮らし。
お陰でそろそろ留年だ。
教師だって注意のひとつもしてくれない。
この1年、教師に話しかけてもらうために授業をサボったりしてみたが、何故か出席したことになっていた。
通知表に休みの文字が無い。
もうダメだ。認識されてない。
この人生諦めよう。
リセマラしよう。
そんなことを考えていれば教室内では陽キャ共が戯れている。
俺も入れてくれねぇかな。
陽キャだろ?なあ、話しかけてくれよ頼むから…
モブ「なあ!トラックに轢かれたら異世界転生して無双するらしいぜ!!!!」
勿論これも俺への言葉じゃない。
だが俺はその言葉に釘付けになってしまった。
そうだ、その道が残されていたんだった。
【異世界転生】
全男子の夢であり、希望であり、願い。
スキルやなんか知らない知識で無双して友達作って女の子にチヤホヤされたい!!!!
本気でそう思った俺は翌日。
トラックの前に飛び出した。
目の前には大きな鉄の塊。
鮮明に映るのは車体の赤と急ブレーキ音。
タイヤが地面を擦る摩擦音。ゴムの嫌な匂いと、目の前の運転手の驚きと後悔の顔。
地面を転がる自分の身体は嫌という程熱を持っており、痛いなんてものじゃなかった。
衝撃で息が出来ず、苦しみ悶えながらもあの顔がわすれられない。
余りにも身勝手で運転手に申し訳ない。そう思いながらも意識は失われて行った。
「おーい!!!大丈夫か!??おまえ、俺の事分かるか~!!!?おーい!!!!!」
……意識がふわふわと現実へ引き戻されていく。
ハッキリとしていくにつれ、耳元の声も大きくなって言った。
俺の事を認識出来るやつなんていない。そう思い返事をしていなかったが、終わることの無い200デシベルは遂に俺の口を開かせた。
「え、あ、おれ、俺に言ってます……?」
久しぶりの会話。
家族以外の人との会話は実に10年振り。
幼児以来だ。
俺はまともに発音できたか不安になりながらも相手の顔を見る。
金髪で碧眼の目の前の相手を見て俺は瞬時に悟った。
(あっこの人俺が話しかけていい人じゃない。住む世界が違う。陰キャの俺とは絶対話し合わないし絶対俺ミスった多分隣とかに知り合い居たんだろうな勘違いしたハッッズ。今この人は手を振ったら知らん人が振り返してきたみたいなそんな共感性羞恥に襲われてるのかもしれない申し訳ないことをした。土下座しなきゃ)
その時間およそ0.2秒。
即座に正座し手を揃えれば額を地面にめり込ませんばかりの力で頭を振り下ろす。
ガツン!!!!
目の前の金髪は何が起こったのか分からずに戸惑った表情を浮かべながらも話を続ける
「うおぁ!起きたかと思ったら何してんだ???土下座????なんでそんなことするんだよ。びっくりしたじゃーん!!!そこで倒れてたけどお前大丈夫か?水飲むか?」
どうやら、俺に話しかけてくれていたようだ。
「あ、あざます……」
そう言って俺は水を受け取った。
……そういえば俺は交通事故を引き起こしたはずじゃ???
そう思い当たりを見渡せば木が生い茂る森の中。
金髪碧眼を見た時点で気付くべきだった。
俺!!、!異世界に来てる!!!!
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