転生したらそこは性に寛容でした

訓練

～1週間後～

胸を大きく膨らませて息を吸う、
足が鉛のように重く俺は地面に寝転がる。
なんとか4セット目まではついていけるようになってきた。
しかし息切れが激しいのが問題だ

周りは元気な奴らで溢れかえっているのに俺だけ砂の上で大の字に寝転がっているのが無様に感じる。

腕の筋肉は中々つかない。
元々俺は筋肉が付きにくい体質らしい、団員の人が言っていた。

いったいどうすれば…
そんなことを考えていると団員の1人から声がかかる

｢なぁ、アジェンダ。
御前もしかして騎士団とか剣とか向いて無いんじゃねぇか？｣

最近親しくなった団員のひとりだ
名前はルーク。短めの茶髪で金色の瞳が印象的な男だ。
剣の才能があるらしく平民からこの王国騎士団に抜擢されたらしい。
凄いやつだと思う。

｢そうなのかもしれないな…
だが今は基礎体力を身につけないと…足でまといになる。｣

｢おーん。そっかぁ…
ならあれはどうだ！？魔法診断受けてみねぇ？｣

｢魔法…診断？職業鑑定とは何か違うのか？｣

｢職業鑑定は職業を鑑定するだけだが、魔法診断は自分にあった魔法の種類や魔力量が分かったりするんだ！
だから剣に才能が無くても、魔法方面で何かあれば大丈夫なんじゃねぇかなって思ってさ！｣

｢そうなのか…受けてみるよ｣

魔法診断…受けてみようかな