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高校生編 7月
厄日
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「何よ、文句あるの?」
「大有りです。」
ふざけた質問に間髪いれず答える。
文句?あるに決まってる。
「あのね、私、別に進んで彼らと関わってるわけじゃない。勝手に絡んできて、こっちだっていい迷惑よ。」
これは本当だ。
主に富金原先輩とか、翠野先輩とか!
でも。
「彼らにはちゃんと意思がある。アクセサリーなんて、無機物じゃないし、あなたの身勝手な願いのなめに存在してるわけじゃない!」
一緒にいる彼女は尚更分かっているはずだ。
彼らには意思があるし、学園の生徒たちを妖怪から守るために体を張っている。
普段の態度はどうであれ、誰からも褒められることなく、文句も言わずに身を盾にする彼らは、決してアクセサリーなんて言われていい人たちじゃない!
「ふざけないで。」
キッと睨みつけると、陽月さんは少し怯んだように見えた。
「いきなり何なのよ!分かったような口きいて!あなたなんか、みんなのこと何も知らないくせに!みんなは特別なのよ!」
あ、なんか嫌な予感する。
ユラユラと狂気的な光を灯す瞳を見て、私は直感した。
「だってみんなは、特別な力を持ってるんだから!その力でお姫様の美桜を助けてくれるのよ!」
はい、ビンゴ!
突っ込みどころ満載だけど、やばい。
あ、でもセーフかな?
スルーすれば大丈夫!
「みんなはね、火と水と土と風の力を持っていて、それで美桜を妖怪からモグッ!」
待った待った待った待った!
決定打を打たれそうになったので慌てて陽月さんの口を塞ぐ。
「モゴッ!モゴゴゴゴッ!!!」
まさかこの子がこんなに口が軽いなんて。
まさかこの子、私以外にも漏らしてたりする?
大丈夫なのか、光陰部。
「んー、ちょっと今のは見逃せないかな。美桜ちゃんに、桐谷 蒼来ちゃん?」
「っ!?」
誰もいなかったはずの図書室。
そこに響き渡ったのは、いるはずのない人の声。
最悪っ!
「翠野先輩、に、富金原先輩・・・」
よりによって関わりたくない人ランキングトップ2!
「陽月・・・は後で話聞くとして、蒼来。お前、今なんで陽月の口塞いだ?」
あー、よく考えれば変だよね。
普通口塞がないよね。
何言ってんのコイツって目で見るだけだよね。
口なんて塞いじゃったら、私その先何言うか知ってます!って言ってるようなもんだよね。
サーッと体が冷えていく。
「えっと、あー・・・」
どうしようどうしよう。
流石にこの2人にはバレちゃいけない。
翠野先輩とか私のこと敵視してるし、バレたら即刻家にいわれる!
「ま!とりあえず光陰部には連絡しといたから、すぐ来ると思うよー。」
どこまでも余計なことする翠野先輩。
全員集まったら、それこそ誤魔化しがきかない。
いくらカイお兄ちゃんたちがごまかしてくれても、限界があるよ。
頭がパンクしそう。
と、その時。
口を塞がれてた陽月さんの体が強張った。
瞳が大きく見開かれていく。
えっ?と思ってその視線の先、つまり私の背後を振り返ると。
「っ!」
本当に、今日は厄日だ。
「危ない!」
富金原先輩の声が聞こえて。
私は・・・背後にいつのまにか忍び寄られていた妖怪の存在に気がついた。
「大有りです。」
ふざけた質問に間髪いれず答える。
文句?あるに決まってる。
「あのね、私、別に進んで彼らと関わってるわけじゃない。勝手に絡んできて、こっちだっていい迷惑よ。」
これは本当だ。
主に富金原先輩とか、翠野先輩とか!
でも。
「彼らにはちゃんと意思がある。アクセサリーなんて、無機物じゃないし、あなたの身勝手な願いのなめに存在してるわけじゃない!」
一緒にいる彼女は尚更分かっているはずだ。
彼らには意思があるし、学園の生徒たちを妖怪から守るために体を張っている。
普段の態度はどうであれ、誰からも褒められることなく、文句も言わずに身を盾にする彼らは、決してアクセサリーなんて言われていい人たちじゃない!
「ふざけないで。」
キッと睨みつけると、陽月さんは少し怯んだように見えた。
「いきなり何なのよ!分かったような口きいて!あなたなんか、みんなのこと何も知らないくせに!みんなは特別なのよ!」
あ、なんか嫌な予感する。
ユラユラと狂気的な光を灯す瞳を見て、私は直感した。
「だってみんなは、特別な力を持ってるんだから!その力でお姫様の美桜を助けてくれるのよ!」
はい、ビンゴ!
突っ込みどころ満載だけど、やばい。
あ、でもセーフかな?
スルーすれば大丈夫!
「みんなはね、火と水と土と風の力を持っていて、それで美桜を妖怪からモグッ!」
待った待った待った待った!
決定打を打たれそうになったので慌てて陽月さんの口を塞ぐ。
「モゴッ!モゴゴゴゴッ!!!」
まさかこの子がこんなに口が軽いなんて。
まさかこの子、私以外にも漏らしてたりする?
大丈夫なのか、光陰部。
「んー、ちょっと今のは見逃せないかな。美桜ちゃんに、桐谷 蒼来ちゃん?」
「っ!?」
誰もいなかったはずの図書室。
そこに響き渡ったのは、いるはずのない人の声。
最悪っ!
「翠野先輩、に、富金原先輩・・・」
よりによって関わりたくない人ランキングトップ2!
「陽月・・・は後で話聞くとして、蒼来。お前、今なんで陽月の口塞いだ?」
あー、よく考えれば変だよね。
普通口塞がないよね。
何言ってんのコイツって目で見るだけだよね。
口なんて塞いじゃったら、私その先何言うか知ってます!って言ってるようなもんだよね。
サーッと体が冷えていく。
「えっと、あー・・・」
どうしようどうしよう。
流石にこの2人にはバレちゃいけない。
翠野先輩とか私のこと敵視してるし、バレたら即刻家にいわれる!
「ま!とりあえず光陰部には連絡しといたから、すぐ来ると思うよー。」
どこまでも余計なことする翠野先輩。
全員集まったら、それこそ誤魔化しがきかない。
いくらカイお兄ちゃんたちがごまかしてくれても、限界があるよ。
頭がパンクしそう。
と、その時。
口を塞がれてた陽月さんの体が強張った。
瞳が大きく見開かれていく。
えっ?と思ってその視線の先、つまり私の背後を振り返ると。
「っ!」
本当に、今日は厄日だ。
「危ない!」
富金原先輩の声が聞こえて。
私は・・・背後にいつのまにか忍び寄られていた妖怪の存在に気がついた。
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