43 / 144
エリカの思い付き
しおりを挟む
チンチンと鳴らし合いながらエリカとアリスは喫茶店のテーブルに着いた。 2人に付いてきた見物人たちのうち半分ほどもが喫茶店に入ってきて周囲のテーブルを占領する。 酔狂な者が多いのか、それともダブル・ファントムさんがよほど珍しいのだろうか?
席に着いたエリカは筆談を開始した。 これまでエリカは筆談にコピー用紙のような紙を使っていたが、いま彼女が筆談に使っているのはさっき文房具店で買ったノートである。
『アリスさんは何を飲みます? コーヒー、紅茶、ココア... 色々ありますけど』
アリスも自分のノートに返事を書く。 ノートは2冊ある。 エリカ用とアリス用だ。
『ココアをお願いします。 アイスで』
(あらっ、綺麗な字)
アリスの字を見てエリカは感心した。 エリカは字が下手な部類だ。
姿が見えず声も聞こえないファントムさんにとって、字の上手下手はベルの音色と並んで、周囲の人のファントムさん像を大きく左右する。 美しい字から人々は美しいファントムさんをイメージし、美しくない字からは美しくないファントムさんをイメージするわけだ。 しかしエリカはそこまで思い至っていなかったので、字の上手さでアリスに嫉妬することもなかった。
エリカはアリスの字の上手さに気後れすることもなく筆談を続行する。
『じゃあ私もココアにしよう』
筆談を眺めていたウェイトレスが確認する。
「アイス・ココアをお2つでよろしいですか?」
『はい』
◇
アイス・ココアを飲みながら、数多の人の環視の中エリカとアリスは筆談をする。
『いきなりですけど、アリスさんは日本人でしょうか?』
『そうです』
『じゃあ、ここからは日本語で筆談しましょう』
『はい』
この世界の言葉で筆談を続けていると、見物人やウェイトレスにも筆談の内容が筒抜けである。 エリカは日本語で尋ねた。
『アリスさんは、どういう経緯でこの世界へ?』
『エリカさんと同じです』
『じゃあ、白いヒゲのお爺さんに杖で殴られて?』
『はい、ゴツンと』
『するとアリスさんも人が苦手?』
『そうですね』
『失礼ですけど、年齢はおいくつですか?』
『16です。 エリカさんは?』
『23才です』
『失礼しました』
(えっ、失礼?)
(あっ「失礼」って言う方が失礼やったかな。 まあええわ、書いてもうたもんはしゃあない)
『さて、アリスさん、どうしてあなたはモンスター退治で生計を立てずに万引きを続けているのかしら?』
『私にはモンスター退治は無理なので』
『どうして無理なのかしら?』
『モンスターが怖いし、剣が重いし、生き物を殺せないからです』
アリスの返答を読んで、エリカは自分の手抜かりに気付いた。
(そうだった。 私も最初は武器が重くて振り回せなかった)
だからこそミスリル製で軽いうえに《軽量化》の魔法までかかっている最高級品の長剣を盗むことになったのだった。 アリスに渡した10万ゴールドではミスリル製の武器など買えるはずもない。 アリスのことだから欲しいと思えば万引きをするだろうが、異世界IQが低い彼女は万引きしてまで武器を欲しいとは思わないのだろう。
アリスもマナで肉体が強化されればエリカと同じように鋼鉄の剣を振り回せるようになるだろうが、それには先ずモンスターを倒さねばならない...
(困ったわねえ)
滞った返事からアリスはエリカが困っているのを察した。
(エリカさん困ってる...? 私のせいで)
エリカは考え続ける。
(どうしようかな)
アリスは帰宅を検討する。
(いづらくなってきた。 こっそり逃げようかな?)
アリスの腰が椅子から浮き始めたときエリカは思いついた。 ハンター協会が仲介する依頼なら血生臭くないものがあるではないか。 エリカがやった潜入調査なんかもその1つだ。 エリカは思いついた内容をノートに書き始める。
しかしそのときアリスはすでに逃げ出す決意を固め、そろーりと椅子から立ち上がろうとしていた。 アリスに触れている間は椅子も存在感を失っている。 したがって、アリスが立ち上がるときの椅子の動きは誰にも知覚されない。
エリカがメッセージを書き終えたとき、アリスはすっかり立ち上がっていた。 アリスの膝の裏が椅子に触れているため、彼女の椅子は依然として存在感を失っている。 それゆえ誰もまだ、アリスの無断エスケープに気付いていない。
(それじゃ、私はこれで失礼しますね、エリカさん)
アリスが立ち去ろうとする正にそのとき、チーンという清音が喫茶店の店内に高らかと鳴り響いた。 エリカがメッセージを書き終えたことを告げる音だ。
(えー、もう帰ろうと思ってたのに)
心が荒みきっているアリスだが、自分に向けられたメッセージを無視しない程度の礼儀正しさは残されている。 彼女は仕方なく、テーブルの上に出現したエリカのノートに目を向けた。
(なになに、『ハンター協会で依頼を引き受けるのはどうかしら?』。 この依頼って、透明でもできる仕事なんかなー?)
アリスだって万引き生活にピリオドを打てるならそうしたい。 万引きを楽しんでいるわけではないし、万引きだけでは快適な生活を送れない。 アリスが住む廃屋は水道は使えるが湯が出ないし、照明はロウソクである。
アリスは筆談を再開するため椅子に戻った。
『依頼って、どんな仕事なんですか?』
◇
アリスはエリカから、ハンター協会が仲介する依頼について一通りの説明を受けた。
(用心棒にボディーガードに警備員にスパイ、それに肉体労働... あかん、どれも私にはできへん)
『どれも無理っぽいです』
『警備員とかどうかしら? アリスちゃんは透明だから悪者が来ても襲われないわよ?』
『悪者が来たとき私にできることがありません』
アリスの返答にエリカは回答に窮した。
(それもそうね。 透明と言えど16才の女の子に警備員は無理か。 潜入調査の仕事はいつも募集があるわけじゃないし。 んー、なんか手頃な仕事ないかなー。 監視するだけの... 万引きGメン? 万引きを見つけたらチーンとベルを鳴らして店員さんにお知らせ。 でも、小さな商店に万引きGメンを雇う余裕なんてないよね)
考え続けるエリカの向かい側で、アリスは再び家に帰りたくなっていた。
(エリカさん、また考え込んでのかなー。 もうええのに)
アリスの腰が再び椅子から浮き始めたとき、エリカは1つの構想を思いついていた。 アリスに商店街全体の万引きGメンを任せれば良いのだ。 商店街の商店は全部で30軒ぐらいだろうか? 各店舗に例えば毎月1万ゴールドを負担してもらって、アリスが商店街を巡回警備するというわけだ。 万引き犯にとって透明の万引きGメンは天敵である。 自分が監視されているかどうか全く判断がつかないのだから。 アリスは万引きの抑制に絶大な効果を発揮するに違いない。
考えていてエリカは自分が万引きGメンの仕事をやりたくなってきた。 ファントムさんにとって、万引きGメンこそが長所を活かせる天職ではないだろうか? 他人とのコミュニケーションを要求されず、万引きを見つけてベルをチンと鳴らすだけの簡単なお仕事だ。
(とっても魅力的ね、このお仕事。 でもだめだめ、エリカ。 あなたにはオーク退治があるじゃない。 この仕事はアリスちゃん用なの)
エリカが自分にそう言い聞かせるテーブルの向こう側では、帰宅を再び決意したアリスがソロリと椅子から立ち上がろうとしていた。
(じゃあ、そろそろお暇しますね、エリカさん。 ココアごちそうさま)
しかしエリカはノートに短い文を書き込むと、すぐにベルを鳴らした。 チンという音にアリスが中腰で固まる。
(もー。 帰ろうと思ってたのに)
アリスが渋々テーブルの上のノートに目を落とすと、そこには『万引きGメンはどうかしら?』と書かれている。
◇
席に戻ったアリスは、エリカのアイデアを詳しく聞かされて喜んだ。
(万引き犯を見つけてチンするだけ? 私にピッタリの仕事やん! それで月給20万ゴールド? ええなー。 この仕事やったら私にもできるー)
しかし、エリカはアリスほど能天気でいられなかった。 このアイデアは、まだアイデアに過ぎない。 商店主たちに持ちかけてすらいないのだ。 ファントムさんによる万引きの取締りは商店街にとっても魅力的であるはずだが、果たしてエリカの構想は受け入れられるだろうか?
席に着いたエリカは筆談を開始した。 これまでエリカは筆談にコピー用紙のような紙を使っていたが、いま彼女が筆談に使っているのはさっき文房具店で買ったノートである。
『アリスさんは何を飲みます? コーヒー、紅茶、ココア... 色々ありますけど』
アリスも自分のノートに返事を書く。 ノートは2冊ある。 エリカ用とアリス用だ。
『ココアをお願いします。 アイスで』
(あらっ、綺麗な字)
アリスの字を見てエリカは感心した。 エリカは字が下手な部類だ。
姿が見えず声も聞こえないファントムさんにとって、字の上手下手はベルの音色と並んで、周囲の人のファントムさん像を大きく左右する。 美しい字から人々は美しいファントムさんをイメージし、美しくない字からは美しくないファントムさんをイメージするわけだ。 しかしエリカはそこまで思い至っていなかったので、字の上手さでアリスに嫉妬することもなかった。
エリカはアリスの字の上手さに気後れすることもなく筆談を続行する。
『じゃあ私もココアにしよう』
筆談を眺めていたウェイトレスが確認する。
「アイス・ココアをお2つでよろしいですか?」
『はい』
◇
アイス・ココアを飲みながら、数多の人の環視の中エリカとアリスは筆談をする。
『いきなりですけど、アリスさんは日本人でしょうか?』
『そうです』
『じゃあ、ここからは日本語で筆談しましょう』
『はい』
この世界の言葉で筆談を続けていると、見物人やウェイトレスにも筆談の内容が筒抜けである。 エリカは日本語で尋ねた。
『アリスさんは、どういう経緯でこの世界へ?』
『エリカさんと同じです』
『じゃあ、白いヒゲのお爺さんに杖で殴られて?』
『はい、ゴツンと』
『するとアリスさんも人が苦手?』
『そうですね』
『失礼ですけど、年齢はおいくつですか?』
『16です。 エリカさんは?』
『23才です』
『失礼しました』
(えっ、失礼?)
(あっ「失礼」って言う方が失礼やったかな。 まあええわ、書いてもうたもんはしゃあない)
『さて、アリスさん、どうしてあなたはモンスター退治で生計を立てずに万引きを続けているのかしら?』
『私にはモンスター退治は無理なので』
『どうして無理なのかしら?』
『モンスターが怖いし、剣が重いし、生き物を殺せないからです』
アリスの返答を読んで、エリカは自分の手抜かりに気付いた。
(そうだった。 私も最初は武器が重くて振り回せなかった)
だからこそミスリル製で軽いうえに《軽量化》の魔法までかかっている最高級品の長剣を盗むことになったのだった。 アリスに渡した10万ゴールドではミスリル製の武器など買えるはずもない。 アリスのことだから欲しいと思えば万引きをするだろうが、異世界IQが低い彼女は万引きしてまで武器を欲しいとは思わないのだろう。
アリスもマナで肉体が強化されればエリカと同じように鋼鉄の剣を振り回せるようになるだろうが、それには先ずモンスターを倒さねばならない...
(困ったわねえ)
滞った返事からアリスはエリカが困っているのを察した。
(エリカさん困ってる...? 私のせいで)
エリカは考え続ける。
(どうしようかな)
アリスは帰宅を検討する。
(いづらくなってきた。 こっそり逃げようかな?)
アリスの腰が椅子から浮き始めたときエリカは思いついた。 ハンター協会が仲介する依頼なら血生臭くないものがあるではないか。 エリカがやった潜入調査なんかもその1つだ。 エリカは思いついた内容をノートに書き始める。
しかしそのときアリスはすでに逃げ出す決意を固め、そろーりと椅子から立ち上がろうとしていた。 アリスに触れている間は椅子も存在感を失っている。 したがって、アリスが立ち上がるときの椅子の動きは誰にも知覚されない。
エリカがメッセージを書き終えたとき、アリスはすっかり立ち上がっていた。 アリスの膝の裏が椅子に触れているため、彼女の椅子は依然として存在感を失っている。 それゆえ誰もまだ、アリスの無断エスケープに気付いていない。
(それじゃ、私はこれで失礼しますね、エリカさん)
アリスが立ち去ろうとする正にそのとき、チーンという清音が喫茶店の店内に高らかと鳴り響いた。 エリカがメッセージを書き終えたことを告げる音だ。
(えー、もう帰ろうと思ってたのに)
心が荒みきっているアリスだが、自分に向けられたメッセージを無視しない程度の礼儀正しさは残されている。 彼女は仕方なく、テーブルの上に出現したエリカのノートに目を向けた。
(なになに、『ハンター協会で依頼を引き受けるのはどうかしら?』。 この依頼って、透明でもできる仕事なんかなー?)
アリスだって万引き生活にピリオドを打てるならそうしたい。 万引きを楽しんでいるわけではないし、万引きだけでは快適な生活を送れない。 アリスが住む廃屋は水道は使えるが湯が出ないし、照明はロウソクである。
アリスは筆談を再開するため椅子に戻った。
『依頼って、どんな仕事なんですか?』
◇
アリスはエリカから、ハンター協会が仲介する依頼について一通りの説明を受けた。
(用心棒にボディーガードに警備員にスパイ、それに肉体労働... あかん、どれも私にはできへん)
『どれも無理っぽいです』
『警備員とかどうかしら? アリスちゃんは透明だから悪者が来ても襲われないわよ?』
『悪者が来たとき私にできることがありません』
アリスの返答にエリカは回答に窮した。
(それもそうね。 透明と言えど16才の女の子に警備員は無理か。 潜入調査の仕事はいつも募集があるわけじゃないし。 んー、なんか手頃な仕事ないかなー。 監視するだけの... 万引きGメン? 万引きを見つけたらチーンとベルを鳴らして店員さんにお知らせ。 でも、小さな商店に万引きGメンを雇う余裕なんてないよね)
考え続けるエリカの向かい側で、アリスは再び家に帰りたくなっていた。
(エリカさん、また考え込んでのかなー。 もうええのに)
アリスの腰が再び椅子から浮き始めたとき、エリカは1つの構想を思いついていた。 アリスに商店街全体の万引きGメンを任せれば良いのだ。 商店街の商店は全部で30軒ぐらいだろうか? 各店舗に例えば毎月1万ゴールドを負担してもらって、アリスが商店街を巡回警備するというわけだ。 万引き犯にとって透明の万引きGメンは天敵である。 自分が監視されているかどうか全く判断がつかないのだから。 アリスは万引きの抑制に絶大な効果を発揮するに違いない。
考えていてエリカは自分が万引きGメンの仕事をやりたくなってきた。 ファントムさんにとって、万引きGメンこそが長所を活かせる天職ではないだろうか? 他人とのコミュニケーションを要求されず、万引きを見つけてベルをチンと鳴らすだけの簡単なお仕事だ。
(とっても魅力的ね、このお仕事。 でもだめだめ、エリカ。 あなたにはオーク退治があるじゃない。 この仕事はアリスちゃん用なの)
エリカが自分にそう言い聞かせるテーブルの向こう側では、帰宅を再び決意したアリスがソロリと椅子から立ち上がろうとしていた。
(じゃあ、そろそろお暇しますね、エリカさん。 ココアごちそうさま)
しかしエリカはノートに短い文を書き込むと、すぐにベルを鳴らした。 チンという音にアリスが中腰で固まる。
(もー。 帰ろうと思ってたのに)
アリスが渋々テーブルの上のノートに目を落とすと、そこには『万引きGメンはどうかしら?』と書かれている。
◇
席に戻ったアリスは、エリカのアイデアを詳しく聞かされて喜んだ。
(万引き犯を見つけてチンするだけ? 私にピッタリの仕事やん! それで月給20万ゴールド? ええなー。 この仕事やったら私にもできるー)
しかし、エリカはアリスほど能天気でいられなかった。 このアイデアは、まだアイデアに過ぎない。 商店主たちに持ちかけてすらいないのだ。 ファントムさんによる万引きの取締りは商店街にとっても魅力的であるはずだが、果たしてエリカの構想は受け入れられるだろうか?
2
お気に入りに追加
601
あなたにおすすめの小説
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
社畜の俺の部屋にダンジョンの入り口が現れた!? ダンジョン配信で稼ぐのでブラック企業は辞めさせていただきます
さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。
冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。
底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。
そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。
部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。
ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。
『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
異世界でも目が腐ってるからなんですか?
萩場ぬし
ファンタジー
目付きが悪さからか理不尽な扱いを受けるサラリーマン、八咫 来瀬(やた らいせ)。
そんな彼はある日、1匹の黒猫と出会う。
「仮にラノベみたいな……異世界にでも行けたらとは思うよな」
そう呟いた彼は黒猫からドロップキックをされ、その日を境に平凡だった日常から異世界生活へと変わる。
決して主人公にはなれない男のダークファンタジー!
前世ポイントッ! ~転生して楽しく異世界生活~
霜月雹花
ファンタジー
17歳の夏、俺は強盗を捕まえようとして死んだ――そして、俺は神様と名乗った爺さんと話をしていた。話を聞けばどうやら強盗を捕まえた事で未来を改変し、転生に必要な【善行ポイント】と言う物が人より多く貰えて異世界に転生出来るらしい。多く貰った【善行ポイント】で転生時の能力も選び放題、莫大なポイントを使いチート化した俺は異世界で生きていく。
なろうでも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる