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自力で初報酬ゲットー!
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休憩を終えた『ブラジカ』はさらにラットリング狩りを続けるとのことだったが、エリカは彼らと別れて町へ戻ることにした。 前世で運動習慣がなかった彼女は、朝から動きっぱなしでひどく疲れていた。
来た道を戻って町の門に無事到着したエリカ。 そこから町中を歩いて彼女は再びハンター・ギルドにやって来た。モンスター退治の報奨金を受け取るためだ。
報奨金を受け取る手順はすべてわかっている。 まず、カウンターに置かれている読み取り機でハンター・カードをスキャンして、カードが保持するモンスター討伐記録を確認する。 次に、討伐記録に応じた報奨金を受け取る。 これだけだ。
もっとも、カウンターの係員はエリカの存在を認識できないから、エリカはこの手順をすべて自分で行う必要がある。 読み取り機を勝手に使用したあげく、報奨金を勝手に持って行くわけである。
カウンターは最大で3人の窓口係が対応できるようになっていて、置かれている読み取り機も3つある。 いまカウンターには1人しか係員がいないから、読み取り機が2つ空いている。
エリカは空いている読み取り機のスキャナーで自分のカードをスキャンしてみた。 すると読み取り機のモニターに「並ラットリング: 7匹」と表示される。 報奨金の金額は読み取り機には表示されないが、報奨金額のリストを記載した用紙がカウンターの上に置かれている。 それによると並ラットリングの報奨金は1匹あたり3千ゴールド。 エリカは7匹も倒したから合計2万1千ゴールドだ。
エリカはキャッシャーから、立派な硬貨2枚と中サイズの硬貨1枚を抜き取りポケットに入れた。 立派な硬貨が1万ゴールド硬貨であることは分かっている。 したがって中サイズの硬貨が1千ゴールド硬貨であるはずだ。 いちばん小さい硬貨はきっと100ゴールド硬貨。
「やったー、自力で初報酬ゲットー!」
エリカは自分の力でおカネを稼ぐ喜びを初めて知った。 じわじわと胸の内から溢れ出る喜びを噛みしめる。 前世でアルバイトすらしたことがなかったエリカは、文字通りこれが初報酬なのだ。 そして「自力で」というのも文字通り。 何しろキャッシャーから硬貨を抜き取るところまでぜんぶ自分で行ったのだから。
◇◆◇
ハンター・ギルドの近くにある公園の芝生の隅でエリカは昼食にすることにした。 本当はどこかの飲食店で食事をしたかったのだが、存在を認識されないエリカは食事を注文できない。 しかたなく彼女は、食料品店でサンドイッチとリンゴとバナナと何かの乳を買ってきた。 そう、今回エリカはきちんと代金を支払った。 店の棚から勝手に商品を取り、代わりに1千ゴールド硬貨を1枚置いてきたのだ。 商品の代金より支払い額が少し多かったが、エリカは釣り銭をもらえない。 勝手に釣り銭を取ることも考えたが、店主がキャッシャーの傍から離れないので諦めた。
たくさん体を動かしたエリカはとてもお腹が減っていたので、2つのサンドイッチをすぐに食べ終えてしまった。 それでも少し物足りなかったが、何かの乳を飲むといい感じで満腹になった。 まだリンゴとバナナがあるしね。
(この牛乳はどういう動物の牛乳なのかしら? 地球によく似た世界だから牛がいてもおかしくないけど... ファンタジー世界らしくミノタウロスの牛乳だったりして。 オークって牛乳をたくさん出しそう)
エリカにとって、飲用乳はすべて牛乳であった。
◇
「家まで戻るのメンドくさいなー」
エリカの言う「家」とは昨夜一晩を過ごした廃屋のことだ。 ここから家までの距離は徒歩で1時間。 疲労と満腹でとても眠いエリカは、1時間も歩くなんて願い下げだった。 これから毎日のようにモンスター退治に出かけることを考えても、やはりこの辺りに拠点を設けるのが現実的だろう。 エリカはとりあえず宿屋に行ってみることにした。
町の中心部から少し離れた宿屋街には何軒もの宿屋が立ち並んでいたが、エリカはその中から手頃な一軒を選び中へ入った。 宿屋のフロントには小柄な老人がいたが、エリカの到来に気付くはずもない。
(どうやって部屋を取ろうかな?)
少し思案したすえエリカは筆談を思いついた。 幸いにもフロントには筆記用具が置かれている。 あれに用件を書けば自分の意志を伝えることは可能である。 相手がどういう反応を示すかはともかく。
(まるで幽霊になった気分だよ)
エリカはメモ用紙に「一晩泊めてください。代金は支払います」と書いて、老人の目の前に差し出した。 しかし老人はまったく反応しない。
(あっ、そうか。 私が手に持ってる物も知覚されないんだった)
エリカはメモ用紙をフロントのデスクに置いた。 ちょうど老人の眼前に来る位置だ。 そうしてしばらく老人の反応を待っていたが、彼はメモ用紙が目の前に置かれたことにいつまでも気付かず新聞を読んでいる。
業を煮やしたエリカは老人から新聞を取り上げた。
「うわわっ! 新聞が消えたっ」
突然のオカルト現象に仰天する老人。 エリカは新聞紙をたたむとフロントのデスクに置き、その上にメモ用紙を置いてみた。 新聞紙はメモ用紙よりもはるかに目立つ。 しばらくして老人はデスクに置かれた新聞紙に気がついた。 そしてエリカがメモ用紙に書いたメッセージにも。
「おや、これは? なになに... 一晩泊めてください。代金は支払います」
ここから老人がどのような反応を示すかがポイントである。 エリカは固唾を飲んで見守った。
「ふうむ。 これはファントムさんか。 久しぶりじゃのう」
(ファントムさんは宿屋にも出没していたのね。 私の先輩だとすれば、それも当然か)
「聞こえていますかな、ファントムさん。 代金は6千ゴールドです。 泊まる気があるなら代金をここに置いてくだされ」
老人はファントムさんでも泊めてくれるつもりらしい。 老人の気が変わらないうちに支払わなくては。 エリカは大急ぎで1万ゴールド硬貨1枚を老人の頭頂部に乗せた。 デスクの上に置いたのでは気付かれにくい恐れがあるためだ。
「うわっ。 なんだ?」
慌てた老人の急激な動作で頭の上に乗せられた1万ゴールド硬貨が木の床にドスンと落ちる。 立派な硬貨なので床に落ちたときの音も重々しい。
「なんだ硬貨か。 いたずら好きなファントムさんですな。 ともあれ代金は受け取りました。 お釣りの4千ゴールドはここに置きますよ」
エリカはデスクに置かれた1千ゴールド硬貨4枚を手に取る。 老人の目には硬貨が消え失せたように見えるわけだ。
「よしよし」と満足そうに頷く老人。「じゃあ部屋まで案内しましょう」
2階に上がる階段へと向かう老人。 エリカがその後に続く。 階段は木製で2人が階段のステップを踏みしめるたびにギシギシと音が鳴るが、エリカの出す音は老人に聞こえない。
2階の廊下を進んでゆき、老人は「203」というプレートが貼られたドアの前で立ち止まった。
「この203号室にお泊まりくだされ。 鍵はここに」
そう言って老人は手の平の上に鍵を載せて差し出した。 エリカが鍵を受け取ると老人は言葉を続ける。
「この宿に滞在するうちは鍵の返却は必要ありません。 支払いだけはきっちり頼みますよ」
言い終えると、老人は廊下を戻って階下に降りていった。
エリカは203号室のドアを開けて入室する。 室内は狭く家具も粗末だったがエリカは満足だった。 きちんと代金を支払ってまっとうに泊まっているのだ。
「犯罪まみれだった昨日とは違う。 今日から私はクリーンに生きるの!」
エリカはドアの鍵を閉めると、ベッドに上がり布団に潜り込んだ。
◇
エリカが目覚めたのは日暮れ間近で、部屋の中は薄暗かった。
「変な時間に目覚めちゃったわね」
照明が無いので活動が妨げられるし、そもそも特にやることも無かったので、エリカは昼に買ったリンゴとバナナを食べると再び布団に入った。 寝付けないのではと思ったがさにあらず、エリカはすぐに安らかな寝息を立て始めた。 エリカ本人は気付いていないが、彼女には居眠りの才能がある。
来た道を戻って町の門に無事到着したエリカ。 そこから町中を歩いて彼女は再びハンター・ギルドにやって来た。モンスター退治の報奨金を受け取るためだ。
報奨金を受け取る手順はすべてわかっている。 まず、カウンターに置かれている読み取り機でハンター・カードをスキャンして、カードが保持するモンスター討伐記録を確認する。 次に、討伐記録に応じた報奨金を受け取る。 これだけだ。
もっとも、カウンターの係員はエリカの存在を認識できないから、エリカはこの手順をすべて自分で行う必要がある。 読み取り機を勝手に使用したあげく、報奨金を勝手に持って行くわけである。
カウンターは最大で3人の窓口係が対応できるようになっていて、置かれている読み取り機も3つある。 いまカウンターには1人しか係員がいないから、読み取り機が2つ空いている。
エリカは空いている読み取り機のスキャナーで自分のカードをスキャンしてみた。 すると読み取り機のモニターに「並ラットリング: 7匹」と表示される。 報奨金の金額は読み取り機には表示されないが、報奨金額のリストを記載した用紙がカウンターの上に置かれている。 それによると並ラットリングの報奨金は1匹あたり3千ゴールド。 エリカは7匹も倒したから合計2万1千ゴールドだ。
エリカはキャッシャーから、立派な硬貨2枚と中サイズの硬貨1枚を抜き取りポケットに入れた。 立派な硬貨が1万ゴールド硬貨であることは分かっている。 したがって中サイズの硬貨が1千ゴールド硬貨であるはずだ。 いちばん小さい硬貨はきっと100ゴールド硬貨。
「やったー、自力で初報酬ゲットー!」
エリカは自分の力でおカネを稼ぐ喜びを初めて知った。 じわじわと胸の内から溢れ出る喜びを噛みしめる。 前世でアルバイトすらしたことがなかったエリカは、文字通りこれが初報酬なのだ。 そして「自力で」というのも文字通り。 何しろキャッシャーから硬貨を抜き取るところまでぜんぶ自分で行ったのだから。
◇◆◇
ハンター・ギルドの近くにある公園の芝生の隅でエリカは昼食にすることにした。 本当はどこかの飲食店で食事をしたかったのだが、存在を認識されないエリカは食事を注文できない。 しかたなく彼女は、食料品店でサンドイッチとリンゴとバナナと何かの乳を買ってきた。 そう、今回エリカはきちんと代金を支払った。 店の棚から勝手に商品を取り、代わりに1千ゴールド硬貨を1枚置いてきたのだ。 商品の代金より支払い額が少し多かったが、エリカは釣り銭をもらえない。 勝手に釣り銭を取ることも考えたが、店主がキャッシャーの傍から離れないので諦めた。
たくさん体を動かしたエリカはとてもお腹が減っていたので、2つのサンドイッチをすぐに食べ終えてしまった。 それでも少し物足りなかったが、何かの乳を飲むといい感じで満腹になった。 まだリンゴとバナナがあるしね。
(この牛乳はどういう動物の牛乳なのかしら? 地球によく似た世界だから牛がいてもおかしくないけど... ファンタジー世界らしくミノタウロスの牛乳だったりして。 オークって牛乳をたくさん出しそう)
エリカにとって、飲用乳はすべて牛乳であった。
◇
「家まで戻るのメンドくさいなー」
エリカの言う「家」とは昨夜一晩を過ごした廃屋のことだ。 ここから家までの距離は徒歩で1時間。 疲労と満腹でとても眠いエリカは、1時間も歩くなんて願い下げだった。 これから毎日のようにモンスター退治に出かけることを考えても、やはりこの辺りに拠点を設けるのが現実的だろう。 エリカはとりあえず宿屋に行ってみることにした。
町の中心部から少し離れた宿屋街には何軒もの宿屋が立ち並んでいたが、エリカはその中から手頃な一軒を選び中へ入った。 宿屋のフロントには小柄な老人がいたが、エリカの到来に気付くはずもない。
(どうやって部屋を取ろうかな?)
少し思案したすえエリカは筆談を思いついた。 幸いにもフロントには筆記用具が置かれている。 あれに用件を書けば自分の意志を伝えることは可能である。 相手がどういう反応を示すかはともかく。
(まるで幽霊になった気分だよ)
エリカはメモ用紙に「一晩泊めてください。代金は支払います」と書いて、老人の目の前に差し出した。 しかし老人はまったく反応しない。
(あっ、そうか。 私が手に持ってる物も知覚されないんだった)
エリカはメモ用紙をフロントのデスクに置いた。 ちょうど老人の眼前に来る位置だ。 そうしてしばらく老人の反応を待っていたが、彼はメモ用紙が目の前に置かれたことにいつまでも気付かず新聞を読んでいる。
業を煮やしたエリカは老人から新聞を取り上げた。
「うわわっ! 新聞が消えたっ」
突然のオカルト現象に仰天する老人。 エリカは新聞紙をたたむとフロントのデスクに置き、その上にメモ用紙を置いてみた。 新聞紙はメモ用紙よりもはるかに目立つ。 しばらくして老人はデスクに置かれた新聞紙に気がついた。 そしてエリカがメモ用紙に書いたメッセージにも。
「おや、これは? なになに... 一晩泊めてください。代金は支払います」
ここから老人がどのような反応を示すかがポイントである。 エリカは固唾を飲んで見守った。
「ふうむ。 これはファントムさんか。 久しぶりじゃのう」
(ファントムさんは宿屋にも出没していたのね。 私の先輩だとすれば、それも当然か)
「聞こえていますかな、ファントムさん。 代金は6千ゴールドです。 泊まる気があるなら代金をここに置いてくだされ」
老人はファントムさんでも泊めてくれるつもりらしい。 老人の気が変わらないうちに支払わなくては。 エリカは大急ぎで1万ゴールド硬貨1枚を老人の頭頂部に乗せた。 デスクの上に置いたのでは気付かれにくい恐れがあるためだ。
「うわっ。 なんだ?」
慌てた老人の急激な動作で頭の上に乗せられた1万ゴールド硬貨が木の床にドスンと落ちる。 立派な硬貨なので床に落ちたときの音も重々しい。
「なんだ硬貨か。 いたずら好きなファントムさんですな。 ともあれ代金は受け取りました。 お釣りの4千ゴールドはここに置きますよ」
エリカはデスクに置かれた1千ゴールド硬貨4枚を手に取る。 老人の目には硬貨が消え失せたように見えるわけだ。
「よしよし」と満足そうに頷く老人。「じゃあ部屋まで案内しましょう」
2階に上がる階段へと向かう老人。 エリカがその後に続く。 階段は木製で2人が階段のステップを踏みしめるたびにギシギシと音が鳴るが、エリカの出す音は老人に聞こえない。
2階の廊下を進んでゆき、老人は「203」というプレートが貼られたドアの前で立ち止まった。
「この203号室にお泊まりくだされ。 鍵はここに」
そう言って老人は手の平の上に鍵を載せて差し出した。 エリカが鍵を受け取ると老人は言葉を続ける。
「この宿に滞在するうちは鍵の返却は必要ありません。 支払いだけはきっちり頼みますよ」
言い終えると、老人は廊下を戻って階下に降りていった。
エリカは203号室のドアを開けて入室する。 室内は狭く家具も粗末だったがエリカは満足だった。 きちんと代金を支払ってまっとうに泊まっているのだ。
「犯罪まみれだった昨日とは違う。 今日から私はクリーンに生きるの!」
エリカはドアの鍵を閉めると、ベッドに上がり布団に潜り込んだ。
◇
エリカが目覚めたのは日暮れ間近で、部屋の中は薄暗かった。
「変な時間に目覚めちゃったわね」
照明が無いので活動が妨げられるし、そもそも特にやることも無かったので、エリカは昼に買ったリンゴとバナナを食べると再び布団に入った。 寝付けないのではと思ったがさにあらず、エリカはすぐに安らかな寝息を立て始めた。 エリカ本人は気付いていないが、彼女には居眠りの才能がある。
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