24 / 42
第24話 恋のライバル出現! 銀杏のヤキモチ。
しおりを挟む
「矢は眉間に突き刺さったよ! それは間違いない! なのに、なのにあいつ......生きてる! 全然ピンピンしてるよ!矢は頭を貫通したはずなのに!」
ドラザエモンが大声で喚く。嘘だろ......不死身かよ、あの女。
「うわぁ! 網を破った! こっちに来るよ!」
俺も亜水も心眼でその光景は見ている。通常の視覚とは違う為、奴がどんな表情をしているかまではわからないが、きっと鬼のような形相だろう。
「よぐも私の肌に傷をつけたねぇぇぇ! ごろすぅぅっ!殺す殺す殺すぅ!ごろすぅぅぅぅ!」
遠くから緑爪の声が聞こえる。それは徐々に近付いてきているようだ。
やばい! 今アイツがここにきちまったら、全滅しちまうかも知れない!
「うわわ! 怖い! 怖い! 逃げたいよ!」
うろたえるドラザエモン。
「ドラちゃんは、お母さんが守ってあげる。だから安心して隠れてなさい。日凛もおいで」
葉月がすっと、ドラザエモンと日凛を守るように前に出る。
「お母さん......」
「うー、お母、さん」
ドラザエモンと日凛は、葉月の前に出ようとするが、葉月は背を向けたままで両手を広げ、それを止める。
「子供を守るのが親の務めですもの。ね、あなた」
「ああ、もちろんだ」
亜水もそう言って、葉月の横に並ぶ。
木蓮も狐に乗って、累火とオレの前に出る。
「累火、銀杏様。俺が命に変えても二人を守ります」
木蓮の指示で、周囲に展開していた狐人と大蜘蛛も臨戦態勢へと入る。
俺は体が震えた。怖い。ここにいるのは、俺に初めてできた、大切な家族だ。失いたくない。だが、俺にはこれ以上、手立てがない。
みんなが殺されるのを、黙って見ているしか出来ないんだ.....。
「銀杏、俺に全部任せろ」
白金が、パチリと目を開ける。
「白金! もう、もう大丈夫なのか!? 」
俺の目から、また涙が溢れる。良かった。白金。生きててくれた。良かったよぉ......。
「ああ、ちょっと寝たから復活したぜ。まぁ見てな」
そう言って俺の髪を撫でながら、立ち上がる白金。言葉とは裏腹に、めっちゃフラフラしている。
木蓮の背中を心配そうに見つめていた累火も、白金の復活に気づいたようだ。駆け寄って来て、白金を支える。
「おっ、悪りぃな累火。ありがとな。もしかしてお前、俺に力送ってくれてた? 勘だけどよ」
累火は嬉しそうにコクコクと頷く。
「おっ、やっぱりな。ありがとうなホントに。お陰でこの通り、復活出来たぜ」
そう言って累火の髪を優しく撫でる白金。
あー!あれ、俺がいつもやってもらってる奴!なんで累火にまで、同じように撫でるんだよ!
累火は顔を赤らめ、じっと白金の顔を見つめている。
「ん?なんだ累火。俺の顔に何かついてるか?」
ふるふると首を振る累火。ま、まさか累火、白金の事......!
累火はちらりと俺の顔を見た後、白金にぎゅっと抱きついた。
「あー! な、な、な、何しとるんじゃ、累火!」
間違いない! 累火は白金の事が好きなんだ!累火にこんな積極的な一面があったなんて!
「累火、俺はもう大丈夫だ。一人で立てるぜ。良い子だから離してくれ。な?」
また累火の髪を撫でる白金。こ、この浮気者がー!
ああ、俺の心が完全に乙女に。いや、もうそんなのどうでもいい!
白金は俺のだ!
俺は座った姿勢のまま、ほとんどジャンプするかのような勢いで立ち上がる。そして猛烈にダッシュし、ガバッと白金に抱きついた。
「おいおい銀杏までどうした。もし今緑爪が来たら、みんなやられちまうぞ。離してくれ」
睨みあう、俺と累火。
チッ、ここはひとまず引き分けだ。お互いの視線に火花を散らしつつ、俺たちは白金から離れた。
「殺す殺す殺す殺す殺す! ごぉーろぉーすぅー!」
そこへ緑爪が上空からやって来て、直立態勢でズドンと着地した。
少し遅れて囮をしていた狐式神が二匹やって来る。一匹はやられてしまったのかも知れない。
緑爪は、間違いなく矢を眉間に受けていた。頭を貫通している。どうしてこの状態で生きていられるのか、本当に不思議でならない。
「この矢を放った奴! 出てこい! そいつから殺してやる!」
予想通りの鬼みたいな形相で、俺たち全員を睨みつける緑爪。ドラザエモンはガタガタと震えている。
そんなドラザエモンの頭を、優しく撫でる葉月。
「その矢は私が撃ったわ。良く出来てるでしょう? 自信作なの」
歯を剥き出し、凄まじい顔を葉月に向ける緑爪。出会った時の気品は、微塵も残っていない。まずい、このままでは葉月が!
「テメェの相手は俺だ!『 鋼鉄』!」
葉月を庇うように前に飛び出す白金。すでに攻撃していた奴の爪を、体で受け止める。
「白金!」
オレは思わず叫んだ。
「へっ、心配すんな。二度もやられる俺様じゃねーぜ」
緑爪の爪は、白金の体を貫いてはいなかった。体を鋼鉄のように硬くしてガードしたようだ。
「この、死に損ないがぁぁ!」
番傘を投げ捨て、両手の爪でラッシュを繰り出す緑爪。白金の体から鮮血が飛び散る。
「白金様! 私の力、受け取って下さい!」
累火が叫ぶ。えっ、累火が声を!?
俺は驚いて累火を見る。彼女の体は光輝いていた。覚醒したんだ!
「おおお! すげぇ! めっちゃ力が湧いて来たぁ!」
白金は今まで重症だったのが嘘のように、元気ハツラツで反撃を始めた。
「私の愛の力です、白金様!」
ふふん、とドヤ顏で俺を見る累火。くっ、悔しい!
つか、一体何がきっかけで白金を好きになったんだよ累火! もー、まさかライバル出現するとは思わなかったぞ!?
でも悔しいけど、累火の祈祷のお陰で、形勢は逆転しつつある。今がチャンスだ!
ドラザエモンが大声で喚く。嘘だろ......不死身かよ、あの女。
「うわぁ! 網を破った! こっちに来るよ!」
俺も亜水も心眼でその光景は見ている。通常の視覚とは違う為、奴がどんな表情をしているかまではわからないが、きっと鬼のような形相だろう。
「よぐも私の肌に傷をつけたねぇぇぇ! ごろすぅぅっ!殺す殺す殺すぅ!ごろすぅぅぅぅ!」
遠くから緑爪の声が聞こえる。それは徐々に近付いてきているようだ。
やばい! 今アイツがここにきちまったら、全滅しちまうかも知れない!
「うわわ! 怖い! 怖い! 逃げたいよ!」
うろたえるドラザエモン。
「ドラちゃんは、お母さんが守ってあげる。だから安心して隠れてなさい。日凛もおいで」
葉月がすっと、ドラザエモンと日凛を守るように前に出る。
「お母さん......」
「うー、お母、さん」
ドラザエモンと日凛は、葉月の前に出ようとするが、葉月は背を向けたままで両手を広げ、それを止める。
「子供を守るのが親の務めですもの。ね、あなた」
「ああ、もちろんだ」
亜水もそう言って、葉月の横に並ぶ。
木蓮も狐に乗って、累火とオレの前に出る。
「累火、銀杏様。俺が命に変えても二人を守ります」
木蓮の指示で、周囲に展開していた狐人と大蜘蛛も臨戦態勢へと入る。
俺は体が震えた。怖い。ここにいるのは、俺に初めてできた、大切な家族だ。失いたくない。だが、俺にはこれ以上、手立てがない。
みんなが殺されるのを、黙って見ているしか出来ないんだ.....。
「銀杏、俺に全部任せろ」
白金が、パチリと目を開ける。
「白金! もう、もう大丈夫なのか!? 」
俺の目から、また涙が溢れる。良かった。白金。生きててくれた。良かったよぉ......。
「ああ、ちょっと寝たから復活したぜ。まぁ見てな」
そう言って俺の髪を撫でながら、立ち上がる白金。言葉とは裏腹に、めっちゃフラフラしている。
木蓮の背中を心配そうに見つめていた累火も、白金の復活に気づいたようだ。駆け寄って来て、白金を支える。
「おっ、悪りぃな累火。ありがとな。もしかしてお前、俺に力送ってくれてた? 勘だけどよ」
累火は嬉しそうにコクコクと頷く。
「おっ、やっぱりな。ありがとうなホントに。お陰でこの通り、復活出来たぜ」
そう言って累火の髪を優しく撫でる白金。
あー!あれ、俺がいつもやってもらってる奴!なんで累火にまで、同じように撫でるんだよ!
累火は顔を赤らめ、じっと白金の顔を見つめている。
「ん?なんだ累火。俺の顔に何かついてるか?」
ふるふると首を振る累火。ま、まさか累火、白金の事......!
累火はちらりと俺の顔を見た後、白金にぎゅっと抱きついた。
「あー! な、な、な、何しとるんじゃ、累火!」
間違いない! 累火は白金の事が好きなんだ!累火にこんな積極的な一面があったなんて!
「累火、俺はもう大丈夫だ。一人で立てるぜ。良い子だから離してくれ。な?」
また累火の髪を撫でる白金。こ、この浮気者がー!
ああ、俺の心が完全に乙女に。いや、もうそんなのどうでもいい!
白金は俺のだ!
俺は座った姿勢のまま、ほとんどジャンプするかのような勢いで立ち上がる。そして猛烈にダッシュし、ガバッと白金に抱きついた。
「おいおい銀杏までどうした。もし今緑爪が来たら、みんなやられちまうぞ。離してくれ」
睨みあう、俺と累火。
チッ、ここはひとまず引き分けだ。お互いの視線に火花を散らしつつ、俺たちは白金から離れた。
「殺す殺す殺す殺す殺す! ごぉーろぉーすぅー!」
そこへ緑爪が上空からやって来て、直立態勢でズドンと着地した。
少し遅れて囮をしていた狐式神が二匹やって来る。一匹はやられてしまったのかも知れない。
緑爪は、間違いなく矢を眉間に受けていた。頭を貫通している。どうしてこの状態で生きていられるのか、本当に不思議でならない。
「この矢を放った奴! 出てこい! そいつから殺してやる!」
予想通りの鬼みたいな形相で、俺たち全員を睨みつける緑爪。ドラザエモンはガタガタと震えている。
そんなドラザエモンの頭を、優しく撫でる葉月。
「その矢は私が撃ったわ。良く出来てるでしょう? 自信作なの」
歯を剥き出し、凄まじい顔を葉月に向ける緑爪。出会った時の気品は、微塵も残っていない。まずい、このままでは葉月が!
「テメェの相手は俺だ!『 鋼鉄』!」
葉月を庇うように前に飛び出す白金。すでに攻撃していた奴の爪を、体で受け止める。
「白金!」
オレは思わず叫んだ。
「へっ、心配すんな。二度もやられる俺様じゃねーぜ」
緑爪の爪は、白金の体を貫いてはいなかった。体を鋼鉄のように硬くしてガードしたようだ。
「この、死に損ないがぁぁ!」
番傘を投げ捨て、両手の爪でラッシュを繰り出す緑爪。白金の体から鮮血が飛び散る。
「白金様! 私の力、受け取って下さい!」
累火が叫ぶ。えっ、累火が声を!?
俺は驚いて累火を見る。彼女の体は光輝いていた。覚醒したんだ!
「おおお! すげぇ! めっちゃ力が湧いて来たぁ!」
白金は今まで重症だったのが嘘のように、元気ハツラツで反撃を始めた。
「私の愛の力です、白金様!」
ふふん、とドヤ顏で俺を見る累火。くっ、悔しい!
つか、一体何がきっかけで白金を好きになったんだよ累火! もー、まさかライバル出現するとは思わなかったぞ!?
でも悔しいけど、累火の祈祷のお陰で、形勢は逆転しつつある。今がチャンスだ!
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる