そんな、話が違います!

仏白目

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優れた家事魔法

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魔術師のラン.カーウェイ様はテーブルの上にある大きな水晶玉で鑑定が出来ると説明してくれた

「この水晶に両手で触れてもらえますか?」

「はい」

向かい側にラン.カーウェイ様が立ち、その前で私は水晶に両手で触れた

水晶は青白い光を放ち、文字が浮かびあがる 【清掃と浄化】

「おお、これは!初めて見ました!」

興奮して話すラン.カーウェイ様をみて、

「何か?変わった能力なのですか?」

「ええ、清掃と浄化です!素晴らしい能力ですよ!」

「清掃というと家事魔法ですよね?」

「まあ、似ていて違うというか、勿論掃除にも使えるが、もっと凄いことに使える、汚染された土地や水や空気を浄化できる、その力は神官などが必要とする神の力の粋だよ 私は書物でしか知らない力だ、きっと,もっと凄い事も出来るのかもしれないな」

「家事魔法とは違うのですか?」

「ああ、家事魔法の力は掃除と出るんだ
、君のは清掃 似ているけど意味は違っていて 掃除は身の回りのごく小さな範囲のゴミや汚れを落として綺麗にすること、これが家事魔法の掃除
清掃は広い範囲、ひとつの部屋全体やフロア全体を綺麗にする事だから君の魔法は一瞬で対象が綺麗になるんだよ、そうだろう?」

「ええ、フロア全体はまだやったことはありませんが自分の部屋はそうでした、それが家事魔法なのだと思っていて 違ったんですね」

これは便利だわ!と思っていたけど、家事魔法でないと言われ少しがっかりする

そんな私の心を見通した様に

「もっと凄い魔法なんだよ?自信を持って?それに勿体ない使い方というだけで
家事魔法には使えるわけなんだから」

ローレンスが私の肩に手を置いて、そう言ってくれた、

「そうね、優れた家事魔法と思えばいいわね!」

「有り難みがなさすぎです」
ラン.カーウェイ様は苦笑いをしている

「それでは、ローレンス様この能力は国王に報告した方がよいと思いますので」

「ああ、私の方から報告するよ、鑑定書だけ渡して貰えるか?」

「はい、勿論です」


そうして、ローレンスと私は国王に報告し
、能力を知った国王は大喜びして、是非とも我が息子の嫁に!と、国王みずからお願いされた。

ローレンスはもう、プロポーズ済みだし 能力は関係なく結婚したいと国王には許可を得ていたのに、その態度じゃ能力目当てみたいに見られるから、辞めて下さい!と国王に強い口調で言っていた、

私はローレンスに怒られてシュンとしてしまった国王様が可笑しかったが、笑わないように我慢するのが大変だった





それからは王太子と王太子妃となり
忙しい日々を過ごしている

アズール国内の清掃担当者としては、国民の皆さんに大変感謝されていますよ?

私の優れた家事能力は!

                             


                                   
                                fin


             
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