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鬼退治編
斬られ役と巫女、装備する
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99-①
……何たる不覚ッッッ!!
勇んでオーガ退治に飛び出したものの、オーガと戦う武器が無い!!
武光は頭を抱えた。術で戦うという手もあるが、リョエンのそれとは違い、自分の未熟な術では、飢え死に寸前の敵すら倒しきれないという事を、武光は先程の戦いで思い知らされたばかりだ。
「くっそーーー、俺のアホーーーっ!! どないしたらええねん!!」
「……武光殿」
頭を抱える武光にジャトレーが声をかけた。
「来てくれ……見てもらいたいものがある」
「えっ、あっ……ハイ」
武光とナジミは、アジト内のジャトレーの自室に案内された。机の上に、細長い木の箱が置いてある。
「開けて下され」
「は、はい……こ、これはッッッ!?」
箱の中に入っていたのは、一振りの剣であった。
黒光りする刀身は、長さおよそ二尺(=約60.6cm)、幅広で分厚く、形状的には中国の柳葉刀に似ている。そして、長さおよそ八寸(=約24.24cm)の柄には西洋のサーベルのように鍔と一体型のカップ状のナックルガードが付いており、更に、ナックルガードには鋭い鋲が五本、縦一列に並んでいた。
「ジャトレーさん、この剣は……?」
「……《魔穿鉄剣》」
「ません……てっけん……?」
「儂が作った剣じゃ……儂の工房が襲撃された際、儂の弟子の一人が、命からがらここに運び込んだ一振りじゃ……失敗作じゃがな」
「えっ? 失敗作……これが!?」
ジャトレーの意外な言葉に武光は戸惑った。目の前に置かれた剣は、武光の目にはもの凄く立派な剣のように映ったのだが……素人には分からない何かがあるのだろうか……?
「……剣としての完成度ではないよ」
武光の疑問を見透かしたかのようにジャトレーが言った。
「武器としての完成度で言えば、この剣は……今まで儂が何百と打ってきた刀剣の中で五指に入る出来じゃ。刀身には、姫様のカヤ・ビラキや、お主のイットー・リョーダンの刀身に使われておる《皇帝鋼》に次ぐ硬度と強靭さを誇る《黒王鉄》を用い、儂の持てる技術の全てを使い、鍛えに鍛え、磨きに磨き抜いた……この剣とまともに打ち合える剣はこの国には数本しかあるまい」
「え? ほんなら……」
「しかしな……先程も言ったように、儂はその剣に、持てる技術の全てを込めた……だが……儂はそれ以上に、その剣に強い怒りと憎しみを込めてしまった」
そう言って、ジャトレーは苦い表情を作った。
「……怒りと、憎しみ……?」
「ああ……あれは、マイク・ターミスタが魔王軍に襲撃される半月程前じゃったか……この街の南にある小さな村が魔王軍の襲撃に遭い、全滅したという知らせが入った。その村には……儂の全ての技術を伝えても良いと思っておった若い愛弟子と……その愛弟子に嫁いだ儂の孫娘がおった……」
苦渋に満ちた表情のジャトレーにナジミは恐る恐る聞いた。
「ジャトレーさん……そのお弟子さんとお孫さんは……」
「ああ……死んだよ……奴らに殺された。それを聞いた瞬間、儂は居ても立ってもおれなくなって……気付いたら鍛冶場でこの剣を打っておった。奴らが憎い……!! 奴らを皆殺しにする為の剣を……!! とな」
そう言って、ジャトレーは遠い目をした。
「儂は死んだ愛弟子に、『剣を作るというのは、只の作業ではない、神聖な儀式である。されば、剣を打つ時は雑念を捨て、澄んだ心で打たねばならぬ』と散々言い続けてきたというのに……肝心の儂はこのザマよ。この剣は儂の剣の中で五指に入る出来じゃが……同時に、刀匠としては最も唾棄すべき剣でもある」
ジャトレーは自嘲気味に笑ったが、武光は首を左右に振った。
「いいえ、ジャトレーさん。ジャトレーさんにとっては失敗作でも……今の俺には必要な刀です!!」
「……儂は、この剣をお主に預けるべきか迷った……いや、今でも迷っておる。強い怨念が宿った剣は……使い手の心を徐々に蝕み、狂わせ、不幸を呼ぶ……」
ジャトレーは不安げに言ったが、武光はそれを笑い飛ばした。
「なんのなんの!! 怨念が使い手の心を徐々に蝕むとか……考え過ぎですって!! ほら、こうやって持っても全然大丈……鬼共は撫で斬りじゃあああああ!! うおーーーーー!!」
魔穿鉄剣を手にした瞬間、武光は狂乱の雄叫びを上げていた。
「た、武光様ーっ!? ……とうっ!!」
「おげぇっ!?」
ナジミの浄化式・ローリングソバット(に酷似した技)を鳩尾に喰らい、手から魔穿鉄剣を取り落とした武光は正気を取り戻した。
「ぐうっ……お……俺は一体!?」
「しっかりして下さい!! 徐々にどころか一瞬で蝕まれちゃってるじゃないですか!?」
「ご、ごめん……ちょっと油断して……鬼共マジぶっ殺す!! うおーーーーー!!」
「あー、もうっ!!」
落とした剣を拾い上げた瞬間に再び狂乱の雄叫びを上げた武光に、本日二度目の浄化式ローリングソバットが炸裂した。
悶絶する武光をよそに、ナジミはジャトレーに聞いた。
「ジャトレーさん、他に武器は無いんですか? 私も、身を守る為の武器が欲しいです」
「うむ……ある事はあるのだが……」
そう言って、ジャトレーはとある武器を取り出した。
「こ、これは……?」
「《スイ・ミタタリオ》……失敗作じゃがな」
「えっ? 失敗作……って言うか、これ……パイプ椅子ですやん!?」
起き上がって、スイ・ミタタリオを見た武光は思わずツッコんだ。
「椅子ではない!! 打撃武器としても盾としても使う事が出来、なおかつ、戦いが無い時には日用品としても使える万能武器を目指して辿り着いた形状がたまたまコレだったんじゃ……骨組みの金属筒には黒王鉄を用い、儂の持てる技術の全てを使って、鍛えに鍛え、磨きに磨き抜いた……この椅子とまともに打ち合える椅子はこの国には数脚しかあるまい」
「椅子は打ち合う物じゃありませんからね!? って言うか、椅子って言うてもうてますやん!?」
「う、うむ……儂もスイ・ミタタリオは武器としてより、日用品として使っておったものじゃから……つい。あ、ちなみにスイ・ミタタリオには怨念とかは特に込もっておらんぞ」
「そ、そうですか。それにしても……」
「うむ……」
「「異様にしっくりくるなぁ」」
スイ・ミタタリオというパイプ椅子……もとい、武器を握り締めるナジミを見て、武光とジャトレーは同じ感想を持った。
「ジャトレーさん、魔穿鉄剣……お借りします!!」
「うむ……気を付けてな。いくら剣が直っても、使い手がおらぬでは意味がないからな」
「はい!! 行くぞナジミ!!」
「ハイ!! 武光様!!」
オーガの角を集めるべく、魔穿鉄剣を装備した武光とスイ・ミタタリオを装備したナジミは再びアジトを飛び出した!!
……何たる不覚ッッッ!!
勇んでオーガ退治に飛び出したものの、オーガと戦う武器が無い!!
武光は頭を抱えた。術で戦うという手もあるが、リョエンのそれとは違い、自分の未熟な術では、飢え死に寸前の敵すら倒しきれないという事を、武光は先程の戦いで思い知らされたばかりだ。
「くっそーーー、俺のアホーーーっ!! どないしたらええねん!!」
「……武光殿」
頭を抱える武光にジャトレーが声をかけた。
「来てくれ……見てもらいたいものがある」
「えっ、あっ……ハイ」
武光とナジミは、アジト内のジャトレーの自室に案内された。机の上に、細長い木の箱が置いてある。
「開けて下され」
「は、はい……こ、これはッッッ!?」
箱の中に入っていたのは、一振りの剣であった。
黒光りする刀身は、長さおよそ二尺(=約60.6cm)、幅広で分厚く、形状的には中国の柳葉刀に似ている。そして、長さおよそ八寸(=約24.24cm)の柄には西洋のサーベルのように鍔と一体型のカップ状のナックルガードが付いており、更に、ナックルガードには鋭い鋲が五本、縦一列に並んでいた。
「ジャトレーさん、この剣は……?」
「……《魔穿鉄剣》」
「ません……てっけん……?」
「儂が作った剣じゃ……儂の工房が襲撃された際、儂の弟子の一人が、命からがらここに運び込んだ一振りじゃ……失敗作じゃがな」
「えっ? 失敗作……これが!?」
ジャトレーの意外な言葉に武光は戸惑った。目の前に置かれた剣は、武光の目にはもの凄く立派な剣のように映ったのだが……素人には分からない何かがあるのだろうか……?
「……剣としての完成度ではないよ」
武光の疑問を見透かしたかのようにジャトレーが言った。
「武器としての完成度で言えば、この剣は……今まで儂が何百と打ってきた刀剣の中で五指に入る出来じゃ。刀身には、姫様のカヤ・ビラキや、お主のイットー・リョーダンの刀身に使われておる《皇帝鋼》に次ぐ硬度と強靭さを誇る《黒王鉄》を用い、儂の持てる技術の全てを使い、鍛えに鍛え、磨きに磨き抜いた……この剣とまともに打ち合える剣はこの国には数本しかあるまい」
「え? ほんなら……」
「しかしな……先程も言ったように、儂はその剣に、持てる技術の全てを込めた……だが……儂はそれ以上に、その剣に強い怒りと憎しみを込めてしまった」
そう言って、ジャトレーは苦い表情を作った。
「……怒りと、憎しみ……?」
「ああ……あれは、マイク・ターミスタが魔王軍に襲撃される半月程前じゃったか……この街の南にある小さな村が魔王軍の襲撃に遭い、全滅したという知らせが入った。その村には……儂の全ての技術を伝えても良いと思っておった若い愛弟子と……その愛弟子に嫁いだ儂の孫娘がおった……」
苦渋に満ちた表情のジャトレーにナジミは恐る恐る聞いた。
「ジャトレーさん……そのお弟子さんとお孫さんは……」
「ああ……死んだよ……奴らに殺された。それを聞いた瞬間、儂は居ても立ってもおれなくなって……気付いたら鍛冶場でこの剣を打っておった。奴らが憎い……!! 奴らを皆殺しにする為の剣を……!! とな」
そう言って、ジャトレーは遠い目をした。
「儂は死んだ愛弟子に、『剣を作るというのは、只の作業ではない、神聖な儀式である。されば、剣を打つ時は雑念を捨て、澄んだ心で打たねばならぬ』と散々言い続けてきたというのに……肝心の儂はこのザマよ。この剣は儂の剣の中で五指に入る出来じゃが……同時に、刀匠としては最も唾棄すべき剣でもある」
ジャトレーは自嘲気味に笑ったが、武光は首を左右に振った。
「いいえ、ジャトレーさん。ジャトレーさんにとっては失敗作でも……今の俺には必要な刀です!!」
「……儂は、この剣をお主に預けるべきか迷った……いや、今でも迷っておる。強い怨念が宿った剣は……使い手の心を徐々に蝕み、狂わせ、不幸を呼ぶ……」
ジャトレーは不安げに言ったが、武光はそれを笑い飛ばした。
「なんのなんの!! 怨念が使い手の心を徐々に蝕むとか……考え過ぎですって!! ほら、こうやって持っても全然大丈……鬼共は撫で斬りじゃあああああ!! うおーーーーー!!」
魔穿鉄剣を手にした瞬間、武光は狂乱の雄叫びを上げていた。
「た、武光様ーっ!? ……とうっ!!」
「おげぇっ!?」
ナジミの浄化式・ローリングソバット(に酷似した技)を鳩尾に喰らい、手から魔穿鉄剣を取り落とした武光は正気を取り戻した。
「ぐうっ……お……俺は一体!?」
「しっかりして下さい!! 徐々にどころか一瞬で蝕まれちゃってるじゃないですか!?」
「ご、ごめん……ちょっと油断して……鬼共マジぶっ殺す!! うおーーーーー!!」
「あー、もうっ!!」
落とした剣を拾い上げた瞬間に再び狂乱の雄叫びを上げた武光に、本日二度目の浄化式ローリングソバットが炸裂した。
悶絶する武光をよそに、ナジミはジャトレーに聞いた。
「ジャトレーさん、他に武器は無いんですか? 私も、身を守る為の武器が欲しいです」
「うむ……ある事はあるのだが……」
そう言って、ジャトレーはとある武器を取り出した。
「こ、これは……?」
「《スイ・ミタタリオ》……失敗作じゃがな」
「えっ? 失敗作……って言うか、これ……パイプ椅子ですやん!?」
起き上がって、スイ・ミタタリオを見た武光は思わずツッコんだ。
「椅子ではない!! 打撃武器としても盾としても使う事が出来、なおかつ、戦いが無い時には日用品としても使える万能武器を目指して辿り着いた形状がたまたまコレだったんじゃ……骨組みの金属筒には黒王鉄を用い、儂の持てる技術の全てを使って、鍛えに鍛え、磨きに磨き抜いた……この椅子とまともに打ち合える椅子はこの国には数脚しかあるまい」
「椅子は打ち合う物じゃありませんからね!? って言うか、椅子って言うてもうてますやん!?」
「う、うむ……儂もスイ・ミタタリオは武器としてより、日用品として使っておったものじゃから……つい。あ、ちなみにスイ・ミタタリオには怨念とかは特に込もっておらんぞ」
「そ、そうですか。それにしても……」
「うむ……」
「「異様にしっくりくるなぁ」」
スイ・ミタタリオというパイプ椅子……もとい、武器を握り締めるナジミを見て、武光とジャトレーは同じ感想を持った。
「ジャトレーさん、魔穿鉄剣……お借りします!!」
「うむ……気を付けてな。いくら剣が直っても、使い手がおらぬでは意味がないからな」
「はい!! 行くぞナジミ!!」
「ハイ!! 武光様!!」
オーガの角を集めるべく、魔穿鉄剣を装備した武光とスイ・ミタタリオを装備したナジミは再びアジトを飛び出した!!
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