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志村島、青夜の異性の好みについて、日焼け止めのオイル塗り

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 高1の夏休みになった。

 そんな訳で、





 夏だ。

 海だ。

 志村島だ。





 ◇





 志村島は小笠原諸島に属する東条院家が所有する島だ。

 緯度は沖縄県の本島よりも南側にある。

 それでも都道府県は東京都だったが。

 気候は亜熱帯。

 7月下旬の亜熱帯気候だ。そりゃあ、もうクソ暑い。

 海は穏やかで、砂浜は白色で綺麗。

 島にはジャングルも茂っている。

 本来は稀少な動植物の自然保護の観点から開発などは控えるべきなのだが、そんな事、四柱家の1つ、東条院家の前には無に等しく、





 志村島はリゾートホテルを思わせる綺麗な建造物が3棟も立っていた。





 志村島の綺麗な砂浜も総てプライベートビーチである。





 そんな南国の楽園には海上交通だと20時間は必要となる(まあ、青夜が乗るフェリーは毎回、何故か海流に恵まれて12時間で到着するのだが)。

 水上機や垂直離着陸機オスプレイでも6時間を要した。

 往来は正直不便だが、それでも苦労して移動する価値のある島だった。





 ◇





 青夜は海に入らないので志村島のリゾートホテルを思わせるプールサイドのパラソルの下でプールサイドチェアの上で寝転んでいた訳だが休まる事はなかった。

 当初は臨海学校を(『青夜の義理の妹』という理由で)欠席させられた坂田良子をお詫びに招待しただけだった。

 そのはずだ。

 青夜の記憶が確かならば。

 それが、

「田中、日焼け止めのオイルを塗らせてあげるわ、ありがたく思いなさい」

 何故か青龍大学高等部の一年以組の真達羅通春菜が居た。

 プールサイドなので水着だ。

 黒と紫のカラーのビキニだが、ナイスバディーの所為か、水着のサイズが小さく感じられた。

 オシャレなサングラスも掛けている。

 だからか、妙に大人の女性を感じさせた。

「オレが使用人のような真似をする訳ないでしょ」

 青夜がそう答えた。





 因みに春菜は青夜が自家用フェリーで志村島に到着した時には既に居り、

「てか、何で居るんですか、春菜センセーまで?」

 との青夜の問いに『はい、これを見なさい』と白虎寺のトップ、大僧正の雷司の直筆の手紙を青夜に渡し、

「トップの命令で仕方なしよ。まあ、結構いいところよね、志村島って」

 親書の内容は春菜の参加を請う内容で、白虎寺側の数件の譲歩まであった。

 なので滞在を断れない。

「まあ、いいですけど。その代わり背中の刺青を見せて下さいね」

 春菜も志村島に滞在した。





 さて、プールサイドでは、

「ずるいぞ、春菜ちゃん。だったら私も。ってか、プライベートビーチがあるのに、どうしてプールなんだよ、青夜? 海に行こうぜ」

 と言うのは関三宝兎である。

 三宝兎もピンク色のビキニだった。

 高1ながら既にプロポーションは問題なく成長しており、かなり美しかった。

「・・・田中君、どう?」

 野々宮稲穂も当然居た。

 白系のワンピース水着だが、白の水着は場合によっては水で濡れたら透ける。まあ、この水着は透けなかったが。

 それでもハイレグだった。

「綺麗だよ、野々宮」

「ちょっと、私は?」

「ギン様もね」

 と、ここまでは、まあ、問題はない。

 青龍大学の高等部の一年以組のいつものメンバーなのだから。





 問題は、

「青夜君、オイルを塗ってあげましょうか?」

 志村島に来たかったが家族の誕生日パーティー出席の為に帰国したアンジェリカの命令で代わりに参加している金木犀千晶だ。

 千晶はアンジェリカから密命を受けていた。

 つまりは青夜に近付く女の防波堤だ。

 なので、眼鏡チェーン付きのインテリ眼鏡を掛けたインテリ美女の千晶だったが、アンジェリカの命令によってバカみたいな赤色のスリングショット水着を纏っていた。

 スリングショット水着とは一言で言えば、股間から両肩にV字型になってる水着の事である。

 水着面積が異常に少ない。

 それでもまだ千晶が纏っている水着はマシな方だった。

 スマホで検索したら裸同然の痴女丸出しの水着画像が出てくるのだから、それに比べたら。

 千晶のスリングショット水着は多少は水着面積はあったが、それでも素肌の露出度は凄い事になっていた。

 だが、このスリングショット水着の特性は素肌面積が広い事ではない。

 慣れてないと歩いただけで水着がズレて胸がポロリする事だった。

 実際に千晶はもう3回、青夜の前でポロリをしている。

 そして余談となるが、

 この千晶のスリングショット水着は高1女子達に多大な悪影響を与える事となった。

 何せ、来年の高2の志村島はスリングショット水着祭りになるのだから。

 その話はさておき。

「いえいえ、また千晶さんの水着がズレたら大変だから」

「よね、この水着。でもアンジェリカ様の命令は絶対だから」

「ごめんね、千晶さん。アンにはオレからちゃんと言っておくから」

「いえいえ、青夜君とお近付きになれて嬉しいわ」

 と青夜が千晶と喋ってると、

「モテモテね」

 と皮肉げに言ったのが肥後八重だった。

 八重もプールサイドなので水着姿だ。

 それもひまわり柄のビキニ。

 ナイスバディーの高3なのでその姿は眩しかった。

 この八重は藤名金城の命令で志村島に送りこまれている。

 つまり、





「それよりも頼むから東条院の先代の百か日法要の2日前にはフェリーに乗ってよね」





 これが任務だ。

 青夜の父親の青蓮の命日は4月19日。

 49日法要が(命日を数えるので)6月6日。

 更に52日後が百か日法要だった(命日は数えないらしい)。

 つまりは49日法要の更に7週間後で、7月下旬となった訳だ。

 はっきり言って青夜は志村島から帰る気なんてサラサラなく欠席する気満々だったが、それを当主代理の藤名金城に見破られて、青夜に言う事を聞かせるには重鎮の男よりも綺麗なお姉さんの方が『効果がある』と金城が知っていたので八重が送り込まれていた。

 因みにプールサイドに居るのはこれだけである。

 一年以組の男子などは志村島に来てもいなかった。

 男は青夜1人である。

「エッチな事させてくれたらね」

 との青夜の軽口は相手にされず、八重が素気なく、

「先生狙いなんでしょ。先生にお願いしたら?」

「はいぃ?」

 初耳情報に青夜が真意を探るべく八重を真面目な顔で見ると、三宝兎も、

「あっ、青夜が春菜ちゃん狙いなの、私も聞いたぞ。桑原の爺さんから」

「えっ、そうだったの、田中?」

 サングラスを下げた春菜が満更でもない顔で青夜を見る中、

「ちょ、そんな事ある訳ないでしょ、ギン様。そもそも東条院と白虎寺は・・・」

「でも桑原の爺さんが青夜の女の好みは『名家の年上の処女の尼僧』だから春菜ちゃんはドストライクで、青夜は四柱協定違反になると分かってても平気で手を出すから『気を付けた方がいい』って言ってたぞ」

 さらっと三宝兎が青夜の女の趣味を暴露して、

「あの男、何ギン様に吹き込んでくれてんだっ!」

 そう吐き捨てた青夜が、

「ってか、そもそもどうしてあの男がオレの最高機密情報を知ってるんだ? これを知ってるのは・・・ああ、死んだ代理様経由か」

 情報漏洩の元凶を突き止めつつ、自己弁護の為に、

「例え、オレの好みがそうでもギン様と野々宮の交際を白鳳院の御当主様に頼んでるところでまだ春菜センセーはないよっ!」

 それぞれを指差して最後に春菜を指差してから『あっ』と我に返って、

「コホン、今のなし」

 とその場を取り繕ったが、

ない訳ね」

 春菜が満更でもなさそうに苦笑したのだった。





 そんな訳で青夜は他の女子達の機嫌を取る為に日焼け止めのオイルを塗る破目になった。

 青夜は東条院宗家のお坊ちゃん育ちなので、素肌が触れて役得とは思わない。

 使用人の真似事なので青夜の心情では完全な罰ゲームだった。

「どうしてオレがこんな事を・・・」

「嬉しいだろ、私に触れて?」

「普通に触るんならね。使用人の真似事はオレのプライドが。それにこんなのが初タッチって・・・」

「って、青夜、足の付け根はいいって。自分でやるから」

「照れるなよ、ギン様」

「こら、悪ノリが過ぎるぞ。嘘だろ、青夜? 腹はダメだって」

「どうして? くびれてて最高だけど、ギン様のウエスト」

「青夜。あのなぁ~。って、下乳に触ってるぞ?」

「いやいやオイルを塗ってるだけだから。ほら、腕を上げて。ワキも塗るから」

「(メチャ恥ずかしいぞ、これ? 私の方が罰ゲームじゃないのか?)」

 と照れる三宝兎の全身にオイルを塗りまくり、

「お願いね、田中君」

「悪いな、野々宮。こんなのが初タッチで」

「いえ、最初はこれくらいがいいと思うわよ」

「ってか、この水着、ワンピース型にしては少し大人過ぎないか?」

「田中君に見て欲しくて頑張ったんだけどダメだった?」

「いや、凄くいいよ、野々宮。でも他の男には見せるなよ」

「・・・うん、田中君」

 照れた稲穂の身体にオイルを塗り、

「私狙いだったのね、田中は?」

「違いますからね、春菜センセー」

「まあ、いいわ。塗りムラがないようにしてね」

 そう言って春菜はお嬢様だから塗られ慣れており、水着のブラの紐を解いてうつ伏せになり、

「うわ、教え子相手にブラの紐を解かないで下さいよ。少し引くんですけど」

「こうしないと背中に塗りムラが出来るでしょ?」

「ったく。あれ? 何だ、この肌触り?」

 刺青を消した春菜の背中にオイルを塗る青夜が不思議そうに、

「どうなってるんですか、センセー? 幻術で消してるにしてはスベスベで刺青の感触がありませんけど?」

「それが『2代目虎麿』よ」

「ったく、ここまでしてるんですから、ちゃんと刺青を見せて下さいよ」

「まだ田中には早いわよ」

 そう春菜は言ったが、青夜が不機嫌そうに、

「オイルを塗るんだから触りまくりますから覚悟して下さいね」

 春菜の身体の隅々まで日焼け止めのオイルを塗りまくり、

「肥後先輩も塗りますね」

「私は・・・」

「はいはい、遠慮しない」

「ちょ、キャア・・・嘘でしょ。ってか、どうしてみんな男子に触られて平気なのよ?」

「そりゃあ、塗ってるのがオレだからでしょ」

「自分で言わないでよね、これだから東条院は・・・」

「今は田中ですよ」

「中身は東条院でしょ、ヒャ」

 八重の脇や鎖骨や下乳や脇腹や背中や水着周りや足とたっぷりと日焼け止めのオイルを塗る破目になったのだった。





 因みに千晶は、

「アンジェリカ様に怒られるから我慢するわね」

 塗って欲しそうにしていたが遠慮したのだった。





 青夜からしたら水着美女への日焼け止めのオイル塗りは『使用人の真似事』なのだから災難だった訳だが・・・

 この日が厄日だと青夜が気付いたのは更なる厄災が降りかかった後だ。





 厄災は水上機と共にやってきた。

 5機の水上機の編隊の到着を八重の身体に日焼け止めのオイルを塗りながら見ていた青夜は気配で誰が来たのか、すぐに分かった。

 青刃と青花だ。

 案の定、その2人で洋服のままプールサイドに現れ、

「お兄ちゃん、どうして私に志村島に行く事、教えてくれなかったのよっ!」

 と口を尖らせる青花と、青花に口を滑らせた張本人でバツが悪そうに片手で拝むように顔の前で手を立てて詫びる青刃を見ながら、別の事を心配した青夜が、

「それは言っても一緒に行けないからで・・・ってか、青花。おまえ、今、白鳳院だろ? どうして島に来れたんだ? ええっと、ちゃんと外出の許可を・・・」

 青花の性格を良く知ってる青夜が外出許可を貰っていない可能性を考慮すると、胸を張った青花が、

「貰ったよ、御当主様から外泊許可なら」

「そうなの?」

「うん。『金木犀って悪い女が居るから退治して来なさい』って」

 その言葉を聞いて青夜がズッコケなかったのは奇跡だった。





 そんな訳で青花が、

「お兄ちゃんの正妻の白鳳院青花です。よろしく」

 とプールに居た水着美女達に宣戦布告した。





 これが厄災ではない。

 厄災はその後に起こった。





 青花と青刃の到着後、しばらくして海に出掛けていたシュノーケリング組が戻ってきた。

 五女の良子と次女の葉月と長女の弥生、それに葉月の親友の小手紗璃奈である。

 良子は志村島に招待したが、葉月はおまけでついてきていた。

 弥生はおまけというよりはお目付け役の保護者としての参加だ。

 紗璃奈は完全に葉月のおまけだったが。

 まあ、本人曰く、

「どうして志村島なのよ、青夜君? 小笠原諸島の管轄は警視庁異能課なのよ。水着を買わないと」

 という訳で『職務だ』と言い張ってこの志村島に来ていた訳だが、





 プールサイドに合流した4人の内の1人を見て、青のワンピース水着に着替えて遊んでいた青花が、





「はあ? どうしてお兄ちゃんのお気に入りのこの女がここに居るのよっ!」





 弥生を指差して不機嫌さを爆発させたのだった。
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