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新十二傑生徒会執行部決定、居残り組の水泳授業、賊
しおりを挟む1学期の期末テストが終わり、テスト休みを経た7月中旬。
青龍大学の高等部ではメインイベントの十二傑生徒会執行部の入替戦が執り行われた。
まあ、今一盛り上がりには欠けたが。
何せ、今の十二傑生徒会執行部は諸々の諸事情で(青夜が暴れたからだが)中退者が続出で6席が空席。
つまりは現職の6人が上位にスライドして、新たな十二傑生徒会執行部入りの候補12名がそれぞれ潰し合って勝者の6人が空席の6席を埋めるだけの作業となった為に、入替戦が持つ独特の必死さからは無縁となったのだから。
そんな訳であっさりと十二傑生徒会執行部の役員は決まり、
序列一位、三年、島津茨。
序列二位、三年、桃亥衛。
序列三位、二年、雨柴雨龍。
序列四位、三年、高雄崇生。
序列五位、三年、蝦蟇玲子。
序列六位、三年、柴咲金猿。
序列七位、三年、赤胴金平糖。
序列八位、二年、彼岸花冥。
序列九位、二年、叢雲満月。
序列十位、一年、肥後五花。
序列十一位、一年、菖蒲京四郎。
序列十二位、一年、富士見主税。
となったのだった。
闘技場の観客席からつまらなそうに見ていた青夜に三宝兎が、
「青夜の感想は?」
「もう柴咲先輩の一強かな?」
「他は?」
「外部進学組の菖蒲京四郎が嫌でも目立つな。菖蒲一族は京都を出ないのに関東に来てるんだから」
「あの男装女ね。ってか、男装ってそんなの学校でアリなの?」
「さあ。京四郎って男名だし、名家には色々あるんじゃないの」
「他は?」
「一年の3人が入学式の件を怨んでない事を祈るのみさ」
「嘘ばっかり。襲ってきたら速攻で返り討ちの癖に」
それが三宝兎の言葉で青夜の心中を言い当てていた。
◇
さて。
1学期は十二傑生徒会執行部の入替戦が終わって終業式ではない。
終業式前に青龍大学の高等部にはもう1つのメインイベントがあった。
つまり、
夏だ。
海だ。
臨海学校だ。
である。
だが、御存知、青龍大学は白虎寺系列。
東条院系には頗る厳しい。
そんな訳で、一年以組のホームルームでは担任の真達羅通春菜が、
「明日から青龍大学高等部名物の臨海学校があるわ。場所は白虎寺の縄張りの対馬。但し、臨海学校に参加出来るのは期末テストをちゃんと受けた生徒だけだけどね。欠席生徒は臨海学校には参加出来ず都内で居残りの再テストと臨海学校代わりのプール授業だから覚悟するように」
と通達して、
「ええぇ~、春菜ちゃん、それはないだろう。こっちは長の命令で仕方なく七夕の日に誕生日パーティーに出席したのに。それにこの学校はテストの点数は問われないんじゃなかったのかよ?」
三宝兎がそうブータレたが、青龍大学による東条院系への嫌がらせか、対馬まで一党の子弟を出したくなかった東条院と白虎寺の裏取引が過去に成立しているのか、もはや通例なので事前に知っていたクラスの東条院系の生徒達は全員が静かだった。
「問われなくはないわよ。0点でも実力があれば無事進級出来る反面、異能力が劣ればテストの点数も立派な放校の理由になるんだから。だからテストはちゃんと受けないとね」
「そんなぁ~。・・・青夜からも何か言ってくれよ」
「対馬のリゾートホテルと元寇の中国兵の亡霊の知識には興味があるけど、泳げないから海には行かなくてもいいかな?」
『海に触れると抑えてる『日本神話』の方の『神気』が漏れ出して色々と支障が出るからな』と青夜は考えていたが、
「はあ? あれだけ泳げてて泳げないとかないだろ」
中3の夏に二千院家のプールで大暴れした際に青夜がプールの水の中を人魚どころか乗り物に乗るように移動したのを見ていた三宝兎がそう指摘すると、青夜が泳げない(フリをしてる)事を知ってる内部進学組の全員が興味を示し、その視線に気付いた青夜が小声で、
「(ギン様、オレは泳げない事になってるんだよ)」
「もしかして弱いフリの延長か?」
普通の声のトーンで三宝兎が尋ねたので、青夜も声を戻して、
「そう、それ」
「もう弱いフリをしてないんだから、いいだろ?」
と呆れた三宝兎が、
「でもさ。軍艦島の除霊探検をやるチャンスなんてもうないんだから臨海学校には行くべきだろ?」
そう主張し、その言葉に反応した春菜が、
「待ちなさい、関。軍艦島って何の事? 臨海学校で軍艦島なんて行かないわよ?」
「あれ? 対馬と軍艦島って隣同士なんじゃなかったっけ?」
「同じ長崎県でも全然場所が違うわよ。関、地理の勉強をしなさいね」
春菜が呆れ、三宝兎が頭の良い野々宮稲穂に素のリアクションで、
「? マジで違うの?」
「ええ、長崎県の北と西で離れてるわ」
「へぇ~」
などと喋る中、
「という訳で、一年以組からは期末テストをちゃんと出席した坂田だけが参加なんだけど・・・」
「何か?」
春菜が良子と青夜を見比べながら、
「坂田は田中の義理の妹なのよね?」
「離婚した父親が養子として引き取っただけですよ」
青夜が有名人過ぎる関係でもう3月中旬から何百回と同じ質問をされている良子が辟易と答える中、
「その系譜が問題でね。東条院の副宗家の関係者が白虎寺のお膝元の対馬で何かあると凄く困るから学長から臨海学校免除が出てるわ。自宅学習してなさい。暇なら午後から学校のプールに涼みに来てもいいから」
出席簿に挟んだ封筒を良子に渡した。
「ええっと、嘘ですよね、春菜センセー?」
「ホントよ。アナタに何かあると本当にみんなが困るから。諦めてね」
春菜が真顔で言って、良子が青夜を見て、
「青夜の差し金よね?」
「失礼な。違うよ」
「じゃあ、何よ、これ?」
封筒を見せながら問う良子に、
「三姉関係じゃないの?」
「もう。臨海学校、結構楽しみにしてたのにっ!」
「そうなの? じゃあ、東条院が持つ島に行く?」
と口を滑らせたのが運の尽きで『義理の姉達』と『血の繋がっていない妹』と『青龍大学の高等部の女友達』が一堂に会して夏休みに大変な事になるのだが、
まずは再テストだ。
◇
翌日、朝一番に臨海学校に大半の生徒が出発していく中、再テストを受ける為に残った生徒が疎らに居る青龍大学の高等部では、午前中に再テスト、午後の5限、6限目はプールの授業が行われる事となった。
青龍大学は異能力者育成機関なのだから、テストはそれほど重要ではない。
春菜が言った通り、異能力さえあれば例え0点でも進級出来る。
再テストは東条院系を対馬で催す臨海学校に行かせない為の理由付けなのだから。
それを証拠に、再テストの問題は期末テストと寸分変わらない同じ内容だった(まあ、テストを受けていない生徒は知る由もないが)。
青龍大学の高等部のプールは闘技場や体育館があるにも関わらず、その地下には作らず別個にプール用の建物が存在した。
屋内プールの理由は競技用の10メートルの飛び込み台が建造された飛び込み仕様の為である。
まあ、競技用の飛び込み台はプールの水深を下げる為で、青龍大学の高等部の屋内プールの水深は深い場所は5メートルもあった。
高等部のその天井の高い屋内プールは意外に大盛況だった。
1学期の期末テストを休んだ生徒は東条院の一党30人前後の他にも結構居たっぽい。
つまりは『臨海学校に行きたくない生徒』が『故意に期末テストを休んだ』訳だ。
スクール水着の青色の水着パンツに着替えた青夜はプールで巨体の金猿を見つけ、
「柴咲先輩、その邪気って、もしかして?」
金猿の肌の2割を占める邪気の縞模様を見て質問した。
「ああ、京都の月御門の屋敷で信長の亡霊に相撲でやられた痕だ。まだ完全に浄化出来て無くてな」
「8月の行事に支障は?」
「問題ない。総て順調さ」
と答えた。
青夜が高3で既に完成されたナイスバディーの青色のスクール水着姿の肥後八重を見付けて、
「ええっと・・・肥後先輩はどうして期末テストを休んだんですか? 東条院の節句には来ていませんよね? 妹の方は十二傑に入ってたのに?」
「警視庁異能課の警察資格持ちだからね、私は。7月7日は誕生日パーティーが都内の色んなところであったから警備に狩り出されたのよ」
そうぶっきら棒に答える中、青夜が周囲を見て、
「他の生徒達も警察資格を?」
「まさか。大方、東条院の副宗家にどうにかお近付きになりたいんでしょ?」
「何ですか、それ?」
「四柱家の権力者に取り入るのは木っ端の氏族にとっては至上命題だし」
それを聞いて青夜が『プッ』と笑いながら、
「今更無理に決まってるじゃないですか。こちとら幼等部から青龍大学育ちなんですよ? もっと早くから尻尾は振らないと。例えば・・・」
キッと八重が眼を細めたので、青夜も空気を読んで口を閉じた。
八重が、
「好意を示しても見返りはなさそうだけどね。肥後炎刀流なんて東条院にボコボコにされた挙げ句、結局は傘下に入らされたし」
「悪いのは全部、高等部にオレを進学させた曾爺様の二千院家ですから。文句はそっちに言って下さいよね」
「言ってなさい」
「ここだけの話、その内、見返りは必ず」
「期待しないで待ってるわ」
そう言って去っていった。
そして青のスクール水着の学生が周囲を埋め尽くす中、臨海学校の引率に出向かず再テストの居残り生徒の面倒を見る事となった真達羅通春菜はナイスバディーに目立つ白色のビキニの水着を纏い、男子生徒達の視線を集めていた訳だが、別の意味で注目していた青夜が、
「春菜センセー、背中の刺青はどうしたんですか?」
興味津々に質問した。
「隠してるに決まってるじゃないの、田中」
「ええぇ~、見たかったのにぃ~。見せて下さいよ、真達羅通家で十二神将の彫り物なら白虎寺お抱えの『4代目虎麿』の作ですよね?」
「いえ、私のは『2代目』よ」
誇らしげに春菜が言い、青夜が眼の色を変えて、
「・・・『2代目虎麿』? 2代目と3代目の間には50年間の空位があるから2代目なら戦前じゃないですか。それなのにどうやって・・・イタコに2代目を降ろして彫らせた? それとも霊魂継承? いや『刺青移し』の悪用継承が一番スムーズか? 白虎寺では出来の良い刺青を使い回してる? センセー、少しでいいんでその刺青を見せて・・・」
そうお願いしようとした時、スクール水着の三宝兎が嫉妬剥き出しで、
「青夜、おまえ、春菜ちゃん狙いなのか?」
「何それ?」
「ビキニの春菜ちゃんに纏わり付いて」
「ナイナイ。他の四柱家の女なんて」
青夜が遠慮なく正直に答えて、
「・・・やっぱ、そうよね」
春菜が小声で呟いて心証を少し悪くする中、青夜が、
「オレは純粋に春菜センセーの刺青の確認を・・・」
「ああ、背中に本職も真っ青な凄いのが入ってるんだってな」
利根川強歩で噂になったが三宝兎も見ておらず興味を示したが、さらっと、
「でも、あのゴブリンのタトゥーと一緒で、どうせ、大した事無いんだろ?」
それには春菜が、
「失礼なっ! 大した事あるわよっ! 関、あんな雑魚と一緒にしないでよねっ! 私のは凄いんだからっ!」
主張して、その言葉だけを聞いた周囲の男子生徒達が『何が凄いんだ?』と妄想した訳だが、
「その凄いのを是非拝ませて・・・・・・」
青夜が頼もうとしたが、
「ダメに決まってるでしょっ!」
「じゃあ、触るだけで」
と青夜が言った事で、途中から会話に注目していた生徒達によって後日、根も葉もない青夜の『春菜本命説』がまことしやかに流布される事となったのだった。
それはさておき。
「もっとダメに決まってるでしょ。ほら、関。田中を連れて行って」
「青夜、競争しようぜ」
「今度見せて下さいね」
青夜はそう言いながら三宝兎に連れていかれたのだった。
◇
さて。
再テストの居残り組の午後のプールの授業は3学年ごちゃ混ぜで、その上、自由時間だった。
その数はざっと50人程。
青龍大学の高等部は、
今年は2、3年は生徒がそれぞれ180人。
1年の生徒が50人な訳なので、
臨海学校の行事不参加は410人中50人で8分の1だった訳だが。
スクール水着というのは意外に強固である。
ついでに言えば、青龍大学の高等部は異能力者養成機関の為、水着の素材は更に強固であった。
滅多な事では破れない。
飛び込み台から飛び込んだ程度ではズレもしなかった。
というか、青龍大学の高等部はぶっちゃけ防御素材を使っていた。
だが、プールの授業なので全員が水着姿で武装を解いている。
武装してるのは青夜くらいだ。
アンジェリカから貰った天使系の護符を堂々と首からぶら下げてて。
他は全員、非武装だった。
その青龍大学の高等部の屋内プールを、初日に襲った馬鹿が出た。
白虎寺系列で、生徒に東条院の副宗家が居るのに襲撃するような馬鹿は、まあ尻に火の付いた連中くらいである。
今回の場合は中国政府に雇われた借金で首が回らなくなった弱い他国の異能力者3人と素人でも使える異能武器を与えられた外国人労働者だった。
臨海学校に教師と生徒が出払った青龍大学の高等部は警備が手薄で、東条院の副宗家警備部隊もまさか学校が襲われると思っていなかったのか学校の外周を警備などしておらず、賊10人は屋内プールに辿り着いていた。
「全員、手を挙げろ」
と英語で命令して、ダダダダッと実弾ではなく異能マシンガンで気弾を連射する。
使用者の気を無理矢理絞り取るタイプで、威嚇連射だけで気の量が微弱の素人2人が文字通り『気を失って』倒れたのだった。
「おい、どうした?」
「・・・気絶してるぞ」
「無暗に撃つなって言われただろうがっ!」
賊が英語で何やらやり取りしてる隙に、真っ先に動いたのは、
「何だ、テメーラは?」
「こういう時、十二傑は一番に動かないとダメだからツライよな」
「あぁ~あ、唯一の憩いの場である学校にまで血生臭い事件が私を追ってくるなんて」
飛び込み台の上に居て飛び降りてきた三宝兎とプールサイドで寝転んでた金猿とプールで泳いでた八重だった。
三人が同時に残る賊8人に襲い掛かり、
三宝兎が飛び込み台に居て出遅れて蹴りで2人。
金猿が重量級の一突進で4人を吹き飛ばし。
八重が炎刀を投擲して2人。
5秒後には倒したのだった。
その後、職員が賊10名を連れていく中、春菜が、
「田中を狙ってよね、これって?」
「何でもオレの所為にするのは偏見だと思いますよ、春菜センセー。今の一言で繊細なオレの心が傷付いてたので背中を・・・」
「見せないし、触らせないわよ」
と春菜が拒否し、
何事もなく青龍大学の高等部のプールの授業は続けられたのだった。
その日どころかプールの授業が終わるまでに判明するのだが賊の狙いは青夜だった。
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