80 / 123
1年1学期の中間テスト、打ち上げ、東条院の宗家屋敷の邪気浄化作業終了
しおりを挟む
5月下旬。
青龍大学の高等部は中等部の時同様、この時期に1学期の中間テストがあった。
◇
火武祭が終わった5月中旬。
一年以組の教室では担任の真達羅通春菜が、
「田中、関、榊、中村、火武祭は御苦労様。そして火武祭が終われば次は中間テストね、みんな」
と話し始めた訳だが、何故か青夜だけを見て、
「分かってると思うけど手を抜かないようにね。特に田中、赤点は取らないように」
「ヤダな、春菜センセー。オレ、中等部でもペーパーテストは平均点ですよ」
「故意によね?」
「もちろん」
「実技テストの測定で今更、赤点は取らないわよね?」
「ええ」
「田中と同じクラスだった榊と浅野もそうなのよね?」
確認するように春菜が榊弁真と浅野陽香を見ると、
「以組の一員としてそれなりに頑張ります」
「はい」
2人も同意した。
「テストかぁ~。苦手なんだよなぁ~」
テンションの低い関三宝兎が呟く中、春菜が、
「安心なさい、関。青龍大学ではペーパーテストで赤点を取っても補習はないから」
「そうなの?」
「ええ、問題なのは異能力を測る実技テストの方だから。まあ、以組は大丈夫でしょう」
そう春菜が断言したのだった。
◇
中間テストが始まった。
但し、異能力者育成機関の為、テスト内容は一般の学校とは完璧に掛け離れていたが。
何せ、ペーパーテストも異能力の歴史や一般常識に関する内容の物ばかりだったのだから。
青龍大学の高等部1年1学期のペーパーテストの一部を抜粋すると、
歴史科目。
問い、平安時代の関東の豪族、平将門の本物の見分け方を次の中から選べ。
1、髭。
2、影。
3、桔梗の匂い。
『平将門って誰だ』と思うかも知れないが異能界では有名人だ。
三択なので実に簡単だった。
道具科目。
問い、この図柄は何の効果のお札なのかを答えよ。
それでお札の図柄があるだけなのだが、1年生の1学期なのでお札の文字は漢字を図柄のように書かれてまだ読めるので簡単だった。
薬学科目。
問い、二級霊草、冬虫夏草を使って腕の骨折個所を瞬時に治す効果のある中級回復薬(錠剤)を作る際に必要なグラム数は次の内どれか答えよ。
1、10グラム。
2、100グラム。
3、1000グラム。
三択問題なので簡単だ。
一般教養科目。
問い、今年の吉の方位を総て答えよ。
『どこが一般教養だ』と思うかもしれないが異能力者なら分からない方がおかしい問題だ。
因みに、ひっかけ問題でもある。今年の吉方は1つだけなのだから。
同じく一般教養。
問い、今年の凶の方位を総て答えよ。
異能力者には本当に一般教養問題だ。尚、凶の方角は今年は二方向だった。
◇
ペーパーテストだけではない。
異能力者育成機関の青龍大学には異能力の実技テストも存在する。
実技テストの方がクセモノで、『実技テストが低い』と放校や退学もあり得た。
何故なら『実技テストが低い』という事は『異能力がない』という事を意味するのだから。
1年生の1学期の中間の異能力の実技テストは・・・
測定器にゼロ距離で『念』や『気』や『魔力』等々を込めるものだった。
早い話が数値の測定だが、測定するのは2種類。
1つは制限時間の3分の間に数値を測定。これを2回。
もう1つは1秒の間に数値を測定。これを5回。
1回目の測定で生徒の地力を測り、2回目の測定で生徒の瞬発力を測った。
実技テストなので1人ずつ生徒が検査室に入って測定する訳だが、青龍大学の高等部の1学年の生徒は青夜が入学式で暴れた所為で今や60人ちょっとだ。
青龍大学の高等部には検査室が5つあるのでフルに活用すれば、1日で両方の測定が出来た訳だが・・・
それでも2日間に分けて計測された。
無論、理由は色々だ。薬品やアイテムを使っての一時的な『気』を上乗せに対する不正対策や女子の体調の起伏に考慮して等々の。
3学年あるので、ペーパーテスト等々も加味して一週間は丸々中間テストの期間となった。
◇
1学期の中間テストが終わった日、打ち上げと称する一年以組の集まりがあった。
ファミレスではない。
2週間前に火武祭の祝賀会で春菜が用意した高級レストランだ。
打ち上げには春菜は不参加だったが、レストランを春菜が貸し切ってくれたので、打ち上げが催されていた。
レストランのスイーツがテーブルに並ぶ中、自棄食いをする三宝兎が、
「全然ダメだったから。分からないって、関帝信仰と違う系統のお札の効果なんてさ」
と文句を言った。
高等部から青龍大学付属の坂田良子も同調し、
「お札は授業でやったから分かったけど、問題は一般常識のテストよ。あれ、何? 授業で一度も習ってないのに、さも当然のように出題されてたわよ」
文句を言ってた。かなり不評のようだ。
「田中君はどうだったの?」
野々宮稲穂が問う中、青夜は高城貴文が毒味をした紅茶を飲みながら、
「ん? 80点にしておいたよ」
「何だ、それ?」
三宝兎が問う中、青夜が、
「中等部の時はペーパーテストの方は平均点だったからな。高等部に上がってすぐに100点を取ったりしたら、さすがに中等部の先生達に悪いかなぁ~と思って」
「変な事に気を使うんだな、青夜は・・・待った。じゃあ、実技の測定は?」
「4000EP前後で止めておいたよ」
「はあ? そうなの? 私、全開でやって2万5000を越してたぞ?」
「えっ? ギン様、EPが2万5000を越えてるの?」
稲穂が驚く中、
「ダメなのか、イナ?」
「いえ、それだと国内ではトップクラスで、青龍大学の高等部でも最高記録だと思うわよ?」
「トップの青夜が手加減してるのにか?」
褒められた三宝兎が嫌そうな顔でそう返し、その後もワイワイと打ち上げを続けたのだった。
◇
さて。
同時刻、東条院の宗家屋敷では東条院の分家や一党達が集まり、藤名金城が行う邪気の浄化作業を見つめていた。
邪気の浄化終了予定は7月上旬だったが、5月下旬の段階でもう邪気はかなり薄れ、本日の浄化作業で完全に消え去る予定だった。
ここまで邪気の浄化が早く進んだ理由としては柴咲金猿を東条院の食客にした事が挙げられた。
神気覚醒した金猿が神事相撲の奉納の儀式『四股』を踏み、地道に邪気を浄化し続けていたのだ。
だが重要なのはこれから行う邪気の浄化作業で、現在金城の手には東条院の秘宝『三夜鈴』があった。
宗家屋敷の宝物庫内に安置されてるとばかり思われていたが外部に持ち出されており、青夜が回収した事で、東条院の宗家屋敷に籠もった邪気を吉日、並びに宮内庁の使用許可を得て、本日使用する運びとなったのだ。
東条院の宗家代理の金城でさえ、些か緊張気味に、
「では」
遂に握っている三夜鈴を振った。
リリーンッ。
神々しい音色と共に聖なる強烈な波動が三夜鈴から周辺一帯に放たれる。
その強烈な聖波動によって、まだまだ薄黒い邪気が漂っていた宗家屋敷の敷地内の邪気が一気に、そして一瞬で浄化された。
今や宗家屋敷の敷地内には清らかさを通り越して神聖な粒子がキラキラと漂っている。
「おお、遂に・・・」
「やりましたな、宗家代理」
「何と清らかな。さすがは東条院の秘宝『三夜鈴』」
「だが、鈴の方は・・・」
金城が持つ三日月型の鈴は完全に零力を失っていた。
『ふぃ~。割れんで助かったわい。伝承では割れるらしいからのう。もし割れたら若様に何を言われるか』と内心で冷や汗を掻いた金城が、
「総ては副宗家が『三夜鈴』を取り戻して下さったお陰じゃわい」
懐に『三夜鈴』をしまってから、
「では、まずは宝物庫の中を確認するかのう。他に紛失していない物がない事を祈ろう」
こうして金城達は東条院の宗家屋敷に異常がないかの捜索に入ったのだった。
宝物庫の方は大丈夫だった。
盗まれた宝具もなかった。
何故なら東条院法子が東条院の秘宝の『上から4つ』を盗んでおり、他の宝物は盗まれた4点と比べると大した事がなかったからだ。
まあ、他の宗家屋敷の場所は散々だったが。
何せ、4月1日の時点から手付かずでそのままなのだ。
厨房では用意されていた酒のつまみが総て腐っており、冷蔵庫の中も含めて大惨事だった。
他は料理が残っていた『生誕の儀』の会場となった広間や、護衛達にも料理が振る舞われたのか、庭のあちこちで腐った料理が散乱していた。
ともかく掃除は必要だったが、こうして東条院の宗家屋敷の使用は可能となったのだった。
青龍大学の高等部は中等部の時同様、この時期に1学期の中間テストがあった。
◇
火武祭が終わった5月中旬。
一年以組の教室では担任の真達羅通春菜が、
「田中、関、榊、中村、火武祭は御苦労様。そして火武祭が終われば次は中間テストね、みんな」
と話し始めた訳だが、何故か青夜だけを見て、
「分かってると思うけど手を抜かないようにね。特に田中、赤点は取らないように」
「ヤダな、春菜センセー。オレ、中等部でもペーパーテストは平均点ですよ」
「故意によね?」
「もちろん」
「実技テストの測定で今更、赤点は取らないわよね?」
「ええ」
「田中と同じクラスだった榊と浅野もそうなのよね?」
確認するように春菜が榊弁真と浅野陽香を見ると、
「以組の一員としてそれなりに頑張ります」
「はい」
2人も同意した。
「テストかぁ~。苦手なんだよなぁ~」
テンションの低い関三宝兎が呟く中、春菜が、
「安心なさい、関。青龍大学ではペーパーテストで赤点を取っても補習はないから」
「そうなの?」
「ええ、問題なのは異能力を測る実技テストの方だから。まあ、以組は大丈夫でしょう」
そう春菜が断言したのだった。
◇
中間テストが始まった。
但し、異能力者育成機関の為、テスト内容は一般の学校とは完璧に掛け離れていたが。
何せ、ペーパーテストも異能力の歴史や一般常識に関する内容の物ばかりだったのだから。
青龍大学の高等部1年1学期のペーパーテストの一部を抜粋すると、
歴史科目。
問い、平安時代の関東の豪族、平将門の本物の見分け方を次の中から選べ。
1、髭。
2、影。
3、桔梗の匂い。
『平将門って誰だ』と思うかも知れないが異能界では有名人だ。
三択なので実に簡単だった。
道具科目。
問い、この図柄は何の効果のお札なのかを答えよ。
それでお札の図柄があるだけなのだが、1年生の1学期なのでお札の文字は漢字を図柄のように書かれてまだ読めるので簡単だった。
薬学科目。
問い、二級霊草、冬虫夏草を使って腕の骨折個所を瞬時に治す効果のある中級回復薬(錠剤)を作る際に必要なグラム数は次の内どれか答えよ。
1、10グラム。
2、100グラム。
3、1000グラム。
三択問題なので簡単だ。
一般教養科目。
問い、今年の吉の方位を総て答えよ。
『どこが一般教養だ』と思うかもしれないが異能力者なら分からない方がおかしい問題だ。
因みに、ひっかけ問題でもある。今年の吉方は1つだけなのだから。
同じく一般教養。
問い、今年の凶の方位を総て答えよ。
異能力者には本当に一般教養問題だ。尚、凶の方角は今年は二方向だった。
◇
ペーパーテストだけではない。
異能力者育成機関の青龍大学には異能力の実技テストも存在する。
実技テストの方がクセモノで、『実技テストが低い』と放校や退学もあり得た。
何故なら『実技テストが低い』という事は『異能力がない』という事を意味するのだから。
1年生の1学期の中間の異能力の実技テストは・・・
測定器にゼロ距離で『念』や『気』や『魔力』等々を込めるものだった。
早い話が数値の測定だが、測定するのは2種類。
1つは制限時間の3分の間に数値を測定。これを2回。
もう1つは1秒の間に数値を測定。これを5回。
1回目の測定で生徒の地力を測り、2回目の測定で生徒の瞬発力を測った。
実技テストなので1人ずつ生徒が検査室に入って測定する訳だが、青龍大学の高等部の1学年の生徒は青夜が入学式で暴れた所為で今や60人ちょっとだ。
青龍大学の高等部には検査室が5つあるのでフルに活用すれば、1日で両方の測定が出来た訳だが・・・
それでも2日間に分けて計測された。
無論、理由は色々だ。薬品やアイテムを使っての一時的な『気』を上乗せに対する不正対策や女子の体調の起伏に考慮して等々の。
3学年あるので、ペーパーテスト等々も加味して一週間は丸々中間テストの期間となった。
◇
1学期の中間テストが終わった日、打ち上げと称する一年以組の集まりがあった。
ファミレスではない。
2週間前に火武祭の祝賀会で春菜が用意した高級レストランだ。
打ち上げには春菜は不参加だったが、レストランを春菜が貸し切ってくれたので、打ち上げが催されていた。
レストランのスイーツがテーブルに並ぶ中、自棄食いをする三宝兎が、
「全然ダメだったから。分からないって、関帝信仰と違う系統のお札の効果なんてさ」
と文句を言った。
高等部から青龍大学付属の坂田良子も同調し、
「お札は授業でやったから分かったけど、問題は一般常識のテストよ。あれ、何? 授業で一度も習ってないのに、さも当然のように出題されてたわよ」
文句を言ってた。かなり不評のようだ。
「田中君はどうだったの?」
野々宮稲穂が問う中、青夜は高城貴文が毒味をした紅茶を飲みながら、
「ん? 80点にしておいたよ」
「何だ、それ?」
三宝兎が問う中、青夜が、
「中等部の時はペーパーテストの方は平均点だったからな。高等部に上がってすぐに100点を取ったりしたら、さすがに中等部の先生達に悪いかなぁ~と思って」
「変な事に気を使うんだな、青夜は・・・待った。じゃあ、実技の測定は?」
「4000EP前後で止めておいたよ」
「はあ? そうなの? 私、全開でやって2万5000を越してたぞ?」
「えっ? ギン様、EPが2万5000を越えてるの?」
稲穂が驚く中、
「ダメなのか、イナ?」
「いえ、それだと国内ではトップクラスで、青龍大学の高等部でも最高記録だと思うわよ?」
「トップの青夜が手加減してるのにか?」
褒められた三宝兎が嫌そうな顔でそう返し、その後もワイワイと打ち上げを続けたのだった。
◇
さて。
同時刻、東条院の宗家屋敷では東条院の分家や一党達が集まり、藤名金城が行う邪気の浄化作業を見つめていた。
邪気の浄化終了予定は7月上旬だったが、5月下旬の段階でもう邪気はかなり薄れ、本日の浄化作業で完全に消え去る予定だった。
ここまで邪気の浄化が早く進んだ理由としては柴咲金猿を東条院の食客にした事が挙げられた。
神気覚醒した金猿が神事相撲の奉納の儀式『四股』を踏み、地道に邪気を浄化し続けていたのだ。
だが重要なのはこれから行う邪気の浄化作業で、現在金城の手には東条院の秘宝『三夜鈴』があった。
宗家屋敷の宝物庫内に安置されてるとばかり思われていたが外部に持ち出されており、青夜が回収した事で、東条院の宗家屋敷に籠もった邪気を吉日、並びに宮内庁の使用許可を得て、本日使用する運びとなったのだ。
東条院の宗家代理の金城でさえ、些か緊張気味に、
「では」
遂に握っている三夜鈴を振った。
リリーンッ。
神々しい音色と共に聖なる強烈な波動が三夜鈴から周辺一帯に放たれる。
その強烈な聖波動によって、まだまだ薄黒い邪気が漂っていた宗家屋敷の敷地内の邪気が一気に、そして一瞬で浄化された。
今や宗家屋敷の敷地内には清らかさを通り越して神聖な粒子がキラキラと漂っている。
「おお、遂に・・・」
「やりましたな、宗家代理」
「何と清らかな。さすがは東条院の秘宝『三夜鈴』」
「だが、鈴の方は・・・」
金城が持つ三日月型の鈴は完全に零力を失っていた。
『ふぃ~。割れんで助かったわい。伝承では割れるらしいからのう。もし割れたら若様に何を言われるか』と内心で冷や汗を掻いた金城が、
「総ては副宗家が『三夜鈴』を取り戻して下さったお陰じゃわい」
懐に『三夜鈴』をしまってから、
「では、まずは宝物庫の中を確認するかのう。他に紛失していない物がない事を祈ろう」
こうして金城達は東条院の宗家屋敷に異常がないかの捜索に入ったのだった。
宝物庫の方は大丈夫だった。
盗まれた宝具もなかった。
何故なら東条院法子が東条院の秘宝の『上から4つ』を盗んでおり、他の宝物は盗まれた4点と比べると大した事がなかったからだ。
まあ、他の宗家屋敷の場所は散々だったが。
何せ、4月1日の時点から手付かずでそのままなのだ。
厨房では用意されていた酒のつまみが総て腐っており、冷蔵庫の中も含めて大惨事だった。
他は料理が残っていた『生誕の儀』の会場となった広間や、護衛達にも料理が振る舞われたのか、庭のあちこちで腐った料理が散乱していた。
ともかく掃除は必要だったが、こうして東条院の宗家屋敷の使用は可能となったのだった。
11
お気に入りに追加
2,166
あなたにおすすめの小説
14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる