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日本神話ヤマタノオロチ・伍ノ首の異能力を引き当てたのは
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さて。
この日本国には持ってるだけで討伐対象となる異能力が存在する。
一番に挙げられるのが『日本神話イザナミ・黄泉比良坂』。
これは歩く厄災で、凶悪な異能力の制御が不可能云々以前に覚醒者が決まって自我を保てず、古来より討伐する(または黄泉に帰す)習わしとなっている。
そして、もう一つが『日本神話ヤマタノオロチ』。
こちらは自我があり一見異能力を制御してるように見えるが、最終的には覚醒者が皆、日本征服や地方独立等々の大騒乱しか起こさないので、日本神話のスサノオに倣い、問答無用での討伐が日本国では決まっていた。
この二つの厄災は放置すれば本当に日本国が滅茶苦茶になる事から、歴代の討伐者は日本の異能界に名が残った。
それに比べれば『怨霊・平将門』や『怨霊・菅原道真』なんて可愛いモノだった。『第六天魔王』は違うが。
その『ヤマタノオロチ』だが首が8つあり、その首の1つ1つに異能力が存在する。
つまりは8種類の異能力が。
と言うか『ヤマタノオロチ・総首』は事実上存在しない。
何百年かの周期で8種類のどれかが復活しては討伐されていた。
古来より討伐せねばならない有名な厄災なので、日本国でも対策は既にバッチリだ。
前触れもなく突発的に出現する『イザナミ・黄泉比良坂』とは違い、『ヤマタノオロチ』は出現月までなら占う事が出来た。
覚醒直後の『力』がまだ完全に使いこなせていないところを倒すという狡いやり方で毎回『ヤマタノオロチ』の異能力の覚醒者を討伐してる訳だが。
今年の5月にも『伍ノ首』の出現が予想されていた。
まあ、その出現予想を知ってるのは(混乱を避ける為にも)一部の宮仕えに限られていたが。
『日本神話ヤマタノオロチ・伍ノ首』が出現したのは奇しくも5月5日、端午の節句の夜だった。
それも青夜が和歌山県青龍村の青龍穴に入ってる時間帯にだ。
お陰で青夜でさえ強い龍脈の流れに遮られて『ヤマタノオロチ』の出現に気付かなかった訳だが。
そして、お笑いな事に『伍ノ首』の異能力を発現したのは白虎寺が栃木県に所有する異能力持ちの犯罪者を収容する丑寅刑務所の囚人だった。
その囚人の名前は何の因果か、鍋島加我だった。
そう、今年の青龍大学の高等部の入学式の『青夜様』コール事件の『全責任』を被せられ、この1月の収容ですっかりダークサイドに堕ちて世間を怨みまくっていた加我だった。
「ぐおおおおおおおおおおおおっ!」
独房の中で1人、床でのたうち回って苦しんでいたが、10分ほどして『日本神話ヤマタノオロチ・伍ノ首』の『邪悪な気』が身体に馴染むと、
「くははははははっ! 凄い、凄いぞ、この力ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
そう歓喜し、視線を向けただけで独房の壁を吹き飛ばし、そして脱獄したのだった。
自我を持つ鍋島加我が向かった先は当然、総てを失うきっかけとなった諸悪の根源の田中青夜が居る東京(に居ると加我は思ってる)だった。
◇
和歌山県の青龍村での東条院のこの季節の最後の儀式『青龍穴の儀』を終えた青夜は仁王屋敷の露天風呂に入っていた。
温泉の源泉から湯を引いてるので露天風呂は温泉だった。
「ふぅ~、やっぱり仁王屋敷の温泉は生き返るよなぁ~」
「ジジイ臭い事を言っとりますぞ、若様?」
隣で湯に浸かる金城がそう言い、
「ってか、どうしてジイが一緒に入ってるんだよ? 倫子さんの裸を見るなよ、色々と減るからっ!」
儀式を終えて一緒に入浴してる倫子の身体を隠すように青夜は言った。
「ワシ、今日、誕生日ですから。いいではありませんか、それくらい?」
「はあぁぁ? その『5月5日が誕生日』なのをいい事に、祖父様と親父殿に『青龍穴の儀』をねだりまくって計7回とか過少申告してるけどそれ以上行ってて、ジイが『気の底上げ』をしまくってるの知ってるんだからな、オレは」
『いや、まあ、そうですが』と認めた金城が、
「ったく、そんなに気に入っているのならばその娘を抱けばよろしいのに」
「許嫁の白鳳院のお姫様が居るのにそんな怖い事が出来るかっ! 治癒が出来ない特別な刃物でチンチンを切り落とされたらどうするんだよ? やるぞ、あのお姫様なら絶対に相手がオレでもっ!」
悲鳴を上げるように言ってから青夜は切られたのを想像してしまい湯の中で震え上がった。
そうなのだ。
あの鈴の性格さえなければ、青夜はとっくにハーレム生活を謳歌していたのだが、鈴の所為でまだ全然楽しめていなかった。
「婚約は白紙でしょうが?」
「相手は平気な顔で嘘をついたり、運命を都合良く捻じ曲げたりしてくる白鳳院だぞ? 何が起こるか分からないのに油断なんか出来るかっ!」
「やれやれ、完全に尻に敷かれとりますな」
と呆れ返った金城だったが、真面目な顔になり、
「それよりも気付いておられますよな、若様も当然?」
「ああ、何かもう出てるっぽいな、『伍ノ首』。栃木県辺りかな? 白虎寺は当たり年だな、今年は」
「何を呑気な。出向かなくてもよろしいのですか?」
「『青龍穴の儀』を受けた親族に体調の急変があるかもしれないからねぇ~」
今日はもう出向きたくない青夜がさらりと言ったが、
「その処置の仕方はワシも知っておりますので、副宗家だけでも先に関東へ・・・」
「今から出向いても一番槍はさすがに無理だぞ?」
「それでも他の四柱に討伐されて『和歌山に出向いてて東京不在の東条院が何もしなかった』『もう東条院も終わりだな』などと言われるのだけは避けませんと」
「ん? 桃矢さんは午前中は皇居で端午の節句の式典だけど、5月5日は桃矢さんの誕生日でもあるから『門』の使用許可を貰ってて午後からは吉備一族の本拠地の岡山県に帰ってるよね、毎年? そんなに急がなくても・・・」
「『日本の危機の際の出動時』も『門』の使用は可能ですよ。桃矢殿は『吉備最強』なのですから」
「そうか。戦いたがってたもんな、『ヤマタノオロチ』と。『伍ノ首』相手でも力押しだけで勝ちそうだし。仕方ない、出向くポーズだけでもするか。倫子さん、身体を洗って」
「はい、最後なので心を込めて磨かせていただきますね、青夜様」
青夜は温泉から出て倫子に身体を洗って貰ったのだった。
◇
一方、都内では『日本神話ヤマタノオロチ・伍ノ首』の覚醒者の名前が伝わっていた。
そして伝わると同時に全員が、
「? 鍋島加我?」
「誰だっけ? 最近どこかで聞いたな、この名前?」
「あれだっ! 青龍大学の入学式の高等部長っ!」
「ああ、あのっ! 凄い偶然だな」
と思ったが、すぐに、
「・・・本当に偶然なのか?」
「東条院の若様は予知能力者じゃないだろ? 死んだ母親の東条院貴子ならともかく・・・」
「あれ、嘘? まさか母親に聞かされて知ってた?」
「いやいや、『日本神話ヤマタノオロチ』を占えるのは誕生月までのはずだろ?」
「なら本当に偶然なのか?」
と疑う者も居れば、青夜の事を嫌う連中は、
「・・・知ってやがったな、あの小僧っ! それであの入学式の暴挙の総てに説明が付くっ!」
「今、どこだ。東条院の小僧は?」
「端午の節句だから東条院が持つ龍穴のある和歌山県の熊野大社傍の青龍村だろ?」
「チッ、我々で対処せねば」
本当に偶然なのに、一部で青夜の評判がかなり悪くなっていた。
◇
その日は端午の節句だった。
午前中は皇居にて端午の節句の儀式があり、欠席なのは五節句に和歌山県の龍脈の使用の許可が下りてる東条院だけだ。
白虎寺も午前中は皇居で儀式に参加なのだから、子供が出席する端午の節句は午後から執り行い、夜は大人達だけの集いな訳だが、宴会で報告を受けた白虎寺雷司は額に手を当てながら、
「さすがに偶然だよな、これは? もしも総てを掌握してたら大問題だぞ、あの麒麟児」
そう呟きながら、
「全員、『日本神話ヤマタノオロチ・伍ノ首』が出た。宴はここで中断だ。すぐに臨戦態勢に入れっ! というか、『伍ノ首』の覚醒者は我が陣営の鍋島加我だっ! 白虎寺の名誉に懸けても絶対に白虎寺で討ち取れっ!」
檄を飛ばしたのだった。
この日本国には持ってるだけで討伐対象となる異能力が存在する。
一番に挙げられるのが『日本神話イザナミ・黄泉比良坂』。
これは歩く厄災で、凶悪な異能力の制御が不可能云々以前に覚醒者が決まって自我を保てず、古来より討伐する(または黄泉に帰す)習わしとなっている。
そして、もう一つが『日本神話ヤマタノオロチ』。
こちらは自我があり一見異能力を制御してるように見えるが、最終的には覚醒者が皆、日本征服や地方独立等々の大騒乱しか起こさないので、日本神話のスサノオに倣い、問答無用での討伐が日本国では決まっていた。
この二つの厄災は放置すれば本当に日本国が滅茶苦茶になる事から、歴代の討伐者は日本の異能界に名が残った。
それに比べれば『怨霊・平将門』や『怨霊・菅原道真』なんて可愛いモノだった。『第六天魔王』は違うが。
その『ヤマタノオロチ』だが首が8つあり、その首の1つ1つに異能力が存在する。
つまりは8種類の異能力が。
と言うか『ヤマタノオロチ・総首』は事実上存在しない。
何百年かの周期で8種類のどれかが復活しては討伐されていた。
古来より討伐せねばならない有名な厄災なので、日本国でも対策は既にバッチリだ。
前触れもなく突発的に出現する『イザナミ・黄泉比良坂』とは違い、『ヤマタノオロチ』は出現月までなら占う事が出来た。
覚醒直後の『力』がまだ完全に使いこなせていないところを倒すという狡いやり方で毎回『ヤマタノオロチ』の異能力の覚醒者を討伐してる訳だが。
今年の5月にも『伍ノ首』の出現が予想されていた。
まあ、その出現予想を知ってるのは(混乱を避ける為にも)一部の宮仕えに限られていたが。
『日本神話ヤマタノオロチ・伍ノ首』が出現したのは奇しくも5月5日、端午の節句の夜だった。
それも青夜が和歌山県青龍村の青龍穴に入ってる時間帯にだ。
お陰で青夜でさえ強い龍脈の流れに遮られて『ヤマタノオロチ』の出現に気付かなかった訳だが。
そして、お笑いな事に『伍ノ首』の異能力を発現したのは白虎寺が栃木県に所有する異能力持ちの犯罪者を収容する丑寅刑務所の囚人だった。
その囚人の名前は何の因果か、鍋島加我だった。
そう、今年の青龍大学の高等部の入学式の『青夜様』コール事件の『全責任』を被せられ、この1月の収容ですっかりダークサイドに堕ちて世間を怨みまくっていた加我だった。
「ぐおおおおおおおおおおおおっ!」
独房の中で1人、床でのたうち回って苦しんでいたが、10分ほどして『日本神話ヤマタノオロチ・伍ノ首』の『邪悪な気』が身体に馴染むと、
「くははははははっ! 凄い、凄いぞ、この力ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
そう歓喜し、視線を向けただけで独房の壁を吹き飛ばし、そして脱獄したのだった。
自我を持つ鍋島加我が向かった先は当然、総てを失うきっかけとなった諸悪の根源の田中青夜が居る東京(に居ると加我は思ってる)だった。
◇
和歌山県の青龍村での東条院のこの季節の最後の儀式『青龍穴の儀』を終えた青夜は仁王屋敷の露天風呂に入っていた。
温泉の源泉から湯を引いてるので露天風呂は温泉だった。
「ふぅ~、やっぱり仁王屋敷の温泉は生き返るよなぁ~」
「ジジイ臭い事を言っとりますぞ、若様?」
隣で湯に浸かる金城がそう言い、
「ってか、どうしてジイが一緒に入ってるんだよ? 倫子さんの裸を見るなよ、色々と減るからっ!」
儀式を終えて一緒に入浴してる倫子の身体を隠すように青夜は言った。
「ワシ、今日、誕生日ですから。いいではありませんか、それくらい?」
「はあぁぁ? その『5月5日が誕生日』なのをいい事に、祖父様と親父殿に『青龍穴の儀』をねだりまくって計7回とか過少申告してるけどそれ以上行ってて、ジイが『気の底上げ』をしまくってるの知ってるんだからな、オレは」
『いや、まあ、そうですが』と認めた金城が、
「ったく、そんなに気に入っているのならばその娘を抱けばよろしいのに」
「許嫁の白鳳院のお姫様が居るのにそんな怖い事が出来るかっ! 治癒が出来ない特別な刃物でチンチンを切り落とされたらどうするんだよ? やるぞ、あのお姫様なら絶対に相手がオレでもっ!」
悲鳴を上げるように言ってから青夜は切られたのを想像してしまい湯の中で震え上がった。
そうなのだ。
あの鈴の性格さえなければ、青夜はとっくにハーレム生活を謳歌していたのだが、鈴の所為でまだ全然楽しめていなかった。
「婚約は白紙でしょうが?」
「相手は平気な顔で嘘をついたり、運命を都合良く捻じ曲げたりしてくる白鳳院だぞ? 何が起こるか分からないのに油断なんか出来るかっ!」
「やれやれ、完全に尻に敷かれとりますな」
と呆れ返った金城だったが、真面目な顔になり、
「それよりも気付いておられますよな、若様も当然?」
「ああ、何かもう出てるっぽいな、『伍ノ首』。栃木県辺りかな? 白虎寺は当たり年だな、今年は」
「何を呑気な。出向かなくてもよろしいのですか?」
「『青龍穴の儀』を受けた親族に体調の急変があるかもしれないからねぇ~」
今日はもう出向きたくない青夜がさらりと言ったが、
「その処置の仕方はワシも知っておりますので、副宗家だけでも先に関東へ・・・」
「今から出向いても一番槍はさすがに無理だぞ?」
「それでも他の四柱に討伐されて『和歌山に出向いてて東京不在の東条院が何もしなかった』『もう東条院も終わりだな』などと言われるのだけは避けませんと」
「ん? 桃矢さんは午前中は皇居で端午の節句の式典だけど、5月5日は桃矢さんの誕生日でもあるから『門』の使用許可を貰ってて午後からは吉備一族の本拠地の岡山県に帰ってるよね、毎年? そんなに急がなくても・・・」
「『日本の危機の際の出動時』も『門』の使用は可能ですよ。桃矢殿は『吉備最強』なのですから」
「そうか。戦いたがってたもんな、『ヤマタノオロチ』と。『伍ノ首』相手でも力押しだけで勝ちそうだし。仕方ない、出向くポーズだけでもするか。倫子さん、身体を洗って」
「はい、最後なので心を込めて磨かせていただきますね、青夜様」
青夜は温泉から出て倫子に身体を洗って貰ったのだった。
◇
一方、都内では『日本神話ヤマタノオロチ・伍ノ首』の覚醒者の名前が伝わっていた。
そして伝わると同時に全員が、
「? 鍋島加我?」
「誰だっけ? 最近どこかで聞いたな、この名前?」
「あれだっ! 青龍大学の入学式の高等部長っ!」
「ああ、あのっ! 凄い偶然だな」
と思ったが、すぐに、
「・・・本当に偶然なのか?」
「東条院の若様は予知能力者じゃないだろ? 死んだ母親の東条院貴子ならともかく・・・」
「あれ、嘘? まさか母親に聞かされて知ってた?」
「いやいや、『日本神話ヤマタノオロチ』を占えるのは誕生月までのはずだろ?」
「なら本当に偶然なのか?」
と疑う者も居れば、青夜の事を嫌う連中は、
「・・・知ってやがったな、あの小僧っ! それであの入学式の暴挙の総てに説明が付くっ!」
「今、どこだ。東条院の小僧は?」
「端午の節句だから東条院が持つ龍穴のある和歌山県の熊野大社傍の青龍村だろ?」
「チッ、我々で対処せねば」
本当に偶然なのに、一部で青夜の評判がかなり悪くなっていた。
◇
その日は端午の節句だった。
午前中は皇居にて端午の節句の儀式があり、欠席なのは五節句に和歌山県の龍脈の使用の許可が下りてる東条院だけだ。
白虎寺も午前中は皇居で儀式に参加なのだから、子供が出席する端午の節句は午後から執り行い、夜は大人達だけの集いな訳だが、宴会で報告を受けた白虎寺雷司は額に手を当てながら、
「さすがに偶然だよな、これは? もしも総てを掌握してたら大問題だぞ、あの麒麟児」
そう呟きながら、
「全員、『日本神話ヤマタノオロチ・伍ノ首』が出た。宴はここで中断だ。すぐに臨戦態勢に入れっ! というか、『伍ノ首』の覚醒者は我が陣営の鍋島加我だっ! 白虎寺の名誉に懸けても絶対に白虎寺で討ち取れっ!」
檄を飛ばしたのだった。
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