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盤石
トルオン、格の違いを見せつける
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就任祝いのパーティーでちゃんとエイチェナの兄弟達に挨拶を済ませ、更にエトリア帝国の情報などを聞いてると、部屋の入口から妙な一団が入ってきた。
兎人族の集団で、見るからに周囲から視線を集めており、入室すると同時に大声で、
「おい、成り上がり者。来てやったぞっ!」
と先頭の40代で、身長267センチ(耳を入れたら333センチ)。銀髪銀耳青眼の褐色肌で顎が割れたマッチョが叫んでた。
エイチェナがその男を見て、
「チッ、嫌な奴が来たわね。呼んだの、レス兄?」
「呼ぶ訳ないだろ」
17番目の兄で24歳。身長231センチ(耳を入れたら283センチ)の銀髪銀耳銀眼の白肌のエイレスが答えた。
「誰なんだ?」
トルオンの問いに、エイチェナが、
「ブルゾの兎人族の族長よ」
「ああ、20数年前に当時の王国で反乱を起こして衰退したとかいう?」
「本人達は未だに兎人族の総領一族きどりだけどね」
トルオン達が喋る中、少し離れたところではエイレクトが、
「何の用だ? おまえらは呼んでねえだろ?」
「『おまえら』だとぉっ? オレよりも弱い奴が随分と偉くなったものだなぁ?」
最初から喧嘩腰だ。
「いつの話だよ? いいからそのまま帰りな。今日は揉め事は起こしたくないから」
とのエイレクトの言葉がカチンと来たのか、
「誰が誰に指図してやがるんだっ!」
と握った拳で招かれざる客がエイレクトを殴ろうとしたが、その拳を止めたのは【瞬動】で移動したトルオンだった。
「その辺にしとけよ、雑魚。今日は祝いのパーティーなんだからさ」
「はあ? 何だ、おまえ? 人間風情が気安くオレの拳に触れてるんじゃ・・・」
トルオンは最後まで聞かずに【威圧】を使った。
例の【神威】が混在する【威圧】だ。
間近で【威圧】を浴びた招かれざる兎人族の一団12人全員が失禁しながら泡を吹いて気絶する。
「雑魚が」
と呟いたトルオンが【威圧】を解いて、
「大丈夫でしたか、お義父上殿?」
と振り返ると、エイレクトが妙に真剣な顔で、
「おまえ、今の【威圧】だよな?」
「ええ、まあ」
「そこまで強かったのか?」
「そりゃあ、エイチェナが惚れるくらいですから」
「ふん、まあいい。おまえら、ソイツラを外に放り捨てて来い。それとこの部屋は臭くて今日はもうダメだ。庭に出るぞ」
その言葉で就任祝いのパーティー会場が急遽、外に変わったのだった。
【威圧】が効いたのかトルオンの周囲には人が集まり、トルオンもちゃんとエトリア帝国の武官に顔と名前を売ったのだった。
そして、その日の昼3時には、
「もう帰るのか、エイチェナちゃん?」
「当然でしょ、身重なのに」
「いやいや、屋敷で一泊・・・」
「ブルゾの連中が出入りしてるような屋敷に泊まれる訳がないでしょ。またね、パパ」
「やれやれ・・・おい、分かってるな。任せたぞ、エイチェナちゃんを」
「ええ、もちろん。では」
トルオンはエイチェナを連れてグリフォンに乗って城塞街ネレシオに帰っていったのだった。
兎人族の集団で、見るからに周囲から視線を集めており、入室すると同時に大声で、
「おい、成り上がり者。来てやったぞっ!」
と先頭の40代で、身長267センチ(耳を入れたら333センチ)。銀髪銀耳青眼の褐色肌で顎が割れたマッチョが叫んでた。
エイチェナがその男を見て、
「チッ、嫌な奴が来たわね。呼んだの、レス兄?」
「呼ぶ訳ないだろ」
17番目の兄で24歳。身長231センチ(耳を入れたら283センチ)の銀髪銀耳銀眼の白肌のエイレスが答えた。
「誰なんだ?」
トルオンの問いに、エイチェナが、
「ブルゾの兎人族の族長よ」
「ああ、20数年前に当時の王国で反乱を起こして衰退したとかいう?」
「本人達は未だに兎人族の総領一族きどりだけどね」
トルオン達が喋る中、少し離れたところではエイレクトが、
「何の用だ? おまえらは呼んでねえだろ?」
「『おまえら』だとぉっ? オレよりも弱い奴が随分と偉くなったものだなぁ?」
最初から喧嘩腰だ。
「いつの話だよ? いいからそのまま帰りな。今日は揉め事は起こしたくないから」
とのエイレクトの言葉がカチンと来たのか、
「誰が誰に指図してやがるんだっ!」
と握った拳で招かれざる客がエイレクトを殴ろうとしたが、その拳を止めたのは【瞬動】で移動したトルオンだった。
「その辺にしとけよ、雑魚。今日は祝いのパーティーなんだからさ」
「はあ? 何だ、おまえ? 人間風情が気安くオレの拳に触れてるんじゃ・・・」
トルオンは最後まで聞かずに【威圧】を使った。
例の【神威】が混在する【威圧】だ。
間近で【威圧】を浴びた招かれざる兎人族の一団12人全員が失禁しながら泡を吹いて気絶する。
「雑魚が」
と呟いたトルオンが【威圧】を解いて、
「大丈夫でしたか、お義父上殿?」
と振り返ると、エイレクトが妙に真剣な顔で、
「おまえ、今の【威圧】だよな?」
「ええ、まあ」
「そこまで強かったのか?」
「そりゃあ、エイチェナが惚れるくらいですから」
「ふん、まあいい。おまえら、ソイツラを外に放り捨てて来い。それとこの部屋は臭くて今日はもうダメだ。庭に出るぞ」
その言葉で就任祝いのパーティー会場が急遽、外に変わったのだった。
【威圧】が効いたのかトルオンの周囲には人が集まり、トルオンもちゃんとエトリア帝国の武官に顔と名前を売ったのだった。
そして、その日の昼3時には、
「もう帰るのか、エイチェナちゃん?」
「当然でしょ、身重なのに」
「いやいや、屋敷で一泊・・・」
「ブルゾの連中が出入りしてるような屋敷に泊まれる訳がないでしょ。またね、パパ」
「やれやれ・・・おい、分かってるな。任せたぞ、エイチェナちゃんを」
「ええ、もちろん。では」
トルオンはエイチェナを連れてグリフォンに乗って城塞街ネレシオに帰っていったのだった。
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