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世界地図2

トルオン、ペガサスで爆発後のラムネイ氷原に出向く

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 トルオンは一先ず人魚は諦めた。

 本当だ。

 悲恋は嫌だから。

(ってか、トラウマになったらどうしてくれるんだよ? タガリアほどじゃないにしてもオレ、結構長生きしそうなのに)

 というのがトルオンの主張で、本当に人魚関連のいい情報が入手出来るまで諦めた(一先ずだが)。





 代わりに『そろそろ、いいだろう』とタガナとの決戦跡をペガサスで見に行った。

 つまりは大爆発して神聖力のドームが出来てたラムネイ氷原だ。

 ラムネイ氷原は大陸北部の8割を占めてる。

 広大な地帯だ。

 その半分が吹き飛んでた。

 神聖力のドームがあった爆心地はラムネイ氷原の中央西寄りだ。

 だが、もう神聖力のドームは消えていた。

 お陰で爆心地の様子が見える。

 爆発が地下だったからか、地中の土砂を巻き込んでサイズの違う皿を重ねたような何重ものクレーターが出来ていた。

 山くらいの高さの輪郭が何重にも出来てる。

 そして、もう巨大なクレーターには吹雪が積もり始め、白くなっていた。

 土砂や岩肌の茶色は高度のあるふちだけだった。

(あの爆発でもアダマンタイト製の鎧や剣は耐えてたりして)

 なんて図々しい事をトルオンは考えたが発見出来る訳もないので無駄な事はしなかった。

 そもそも全部蒸発してる。

 自分の遺体等々探す事すらトルオンはしなかった。

 そして、その爆心地をグリフォンで出向き、調査してる連中も居た。

 まあ、関わり合いになりたくないので速攻で距離を取ったが。

 ラムネイ氷原にも都市国家はあり、あの爆発で吹き飛んでた集落も結構あるっぽいが・・・

 まあ、世界の安定を図る為の六柱神によるタガナ討伐命令だ。

 タガナを放置して暴れた方が被害が大きかったので、トルオンはそれほど深くは考えなかった。

 というか、見過ごせない都市国家がある。

 爆心地からは遠かったがそれでも被害が皆無の都市国家だ。

 爆発前にはなかった爆心地側に巨大な山脈が防波堤のように出来てて。

(あの大爆発を予知して防いだ奴が居る? まさかね)

 トルオンはそう一瞬疑ったが、否定して帰っていった。
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