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トルオン、新拠点アースレナで新生活を始める
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トルオンの転移魔法で全員が移動した場所は屋敷の中だった。
まだ昼間なので明るい。
正直、ソルンの屋敷よりも立派だった。
「トルオン様、ここは?」
ルーヴァの質問にトルオンが、
「テーレ連合の東隣国のネイチェ王国の南隣国のエトリア王国の王都アースレナだよ。全員、好きにしてくれていいぞ。もう、おまえらは奴隷じゃないんだから」
「あの、では我々家族を雇ってはいただけないでしょうか?」
一族を代表して祖父のモロが申し出てきた。
「いいよ」
トルオンが即答する中、
「ええっと、では私も。どうせ、ここを出ても何も出来ないから」
外見年齢16歳前後の銀髪ロングで褐色肌のダークエルフのミーラミラーゼが頼んだので、トルオンが、
「いいよ」
「私達は客人でお願い」
「ああ、いいよ。じゃあ、それで」
トルオンの了承で、全員の新たな立場が明確になった。
主人がトルオン、ルーヴァ。
使用人が料理長モロ、料理見習い(孫息子)ペス、メイド長ジョナ、メイドが(母親)レシ、メイド見習いがミーラミラーゼ、(孫娘の2人)ペレ、ペル。
客人がセレシレル、セレーリュ。
こうして新生活が始まった。
トルオンは二重生活者で他国暮らしは長いが詳しい事は知らず、ダークエルフのルーヴァも、明らかに王侯貴族のドラゴニュートのセレシレル、セレージュも常識が欠如しており、一番の常識人はメイド長のジョナで、ジョナの提案で役場への移民申請等々を提出した。
トルオンはルーヴァ以外の事はそれほど深く知ろうとしなかったが、今回の事で全員の経歴を聞く事にした。
狼人族の一家6人は首都ソルンで商売をしていた良い主人に仕えてたが、その主人が破産して、その借金のカタに売られた事が奴隷の首輪を失った事で語る事が出来た。父親はその際、家族を逃がそうとして死んでるそうだ。
ダークエルフのミーラミラーゼもパンフレットの説明と違って、テーレ連合内のダークエルフの里に住んでたが、奴隷狩りに里を襲撃されたそうだ。奴隷狩りのフリをしてるが正規軍の不良部隊な事はダークエルフで聴覚が良いミーラミラーゼには分かったそうだ。
セレシレル、セレーリュの2人はテーレ連合が滅ぼしたドラゴニュート族の都市国家ヒーナの王女達だった。それもどうも家臣の一部がテーレ連合と結託して国王を殺害して、王女2人をテーレ連合に進呈するという決着の仕方らしく・・・
首都ソルンに連行された王女2人はテーレ連合によって辱めを受けさせる為に奴隷として出品されたそうだ。
なのに、何も知らないトルオンが落札して、情婦にされる事もなく、何故か武器まで持たされて護衛の使用人として働かされ、本人達が一番自分達の待遇を不思議がっていたんだそうだ。
「へぇ~。テーレ連合と都市国家ヒーナに復讐するのか?」
とのトルオンの質問に、
「まさか、興味も失せたわ。あれだけ善政を布いてたお父様を自分達の身の安泰の為に殺した時点で」
「姉様に同意です」
「なら、好きなだけ居ていいぞ。そうだ、金を渡しておくな。好きに使うといい」
そう言ってトルオンが白金塊1個をアイテムボックスから出したので、
「ええっと、私達を買った時も思ってたけど、どうしたんだ、その白金塊?」
「ドラゴンを倒して素材を売って稼いだだけだけど?」
「・・・ドラゴンはそんな簡単に倒せないだろ」
「そうなの? オレは余裕だけど」
トルオンはそう笑い、それにはセレシレル、セレーリュも嘘かホントか判断が付かず、微妙な顔をしつつも結局は白金塊を受け取ったのだった。
まだ昼間なので明るい。
正直、ソルンの屋敷よりも立派だった。
「トルオン様、ここは?」
ルーヴァの質問にトルオンが、
「テーレ連合の東隣国のネイチェ王国の南隣国のエトリア王国の王都アースレナだよ。全員、好きにしてくれていいぞ。もう、おまえらは奴隷じゃないんだから」
「あの、では我々家族を雇ってはいただけないでしょうか?」
一族を代表して祖父のモロが申し出てきた。
「いいよ」
トルオンが即答する中、
「ええっと、では私も。どうせ、ここを出ても何も出来ないから」
外見年齢16歳前後の銀髪ロングで褐色肌のダークエルフのミーラミラーゼが頼んだので、トルオンが、
「いいよ」
「私達は客人でお願い」
「ああ、いいよ。じゃあ、それで」
トルオンの了承で、全員の新たな立場が明確になった。
主人がトルオン、ルーヴァ。
使用人が料理長モロ、料理見習い(孫息子)ペス、メイド長ジョナ、メイドが(母親)レシ、メイド見習いがミーラミラーゼ、(孫娘の2人)ペレ、ペル。
客人がセレシレル、セレーリュ。
こうして新生活が始まった。
トルオンは二重生活者で他国暮らしは長いが詳しい事は知らず、ダークエルフのルーヴァも、明らかに王侯貴族のドラゴニュートのセレシレル、セレージュも常識が欠如しており、一番の常識人はメイド長のジョナで、ジョナの提案で役場への移民申請等々を提出した。
トルオンはルーヴァ以外の事はそれほど深く知ろうとしなかったが、今回の事で全員の経歴を聞く事にした。
狼人族の一家6人は首都ソルンで商売をしていた良い主人に仕えてたが、その主人が破産して、その借金のカタに売られた事が奴隷の首輪を失った事で語る事が出来た。父親はその際、家族を逃がそうとして死んでるそうだ。
ダークエルフのミーラミラーゼもパンフレットの説明と違って、テーレ連合内のダークエルフの里に住んでたが、奴隷狩りに里を襲撃されたそうだ。奴隷狩りのフリをしてるが正規軍の不良部隊な事はダークエルフで聴覚が良いミーラミラーゼには分かったそうだ。
セレシレル、セレーリュの2人はテーレ連合が滅ぼしたドラゴニュート族の都市国家ヒーナの王女達だった。それもどうも家臣の一部がテーレ連合と結託して国王を殺害して、王女2人をテーレ連合に進呈するという決着の仕方らしく・・・
首都ソルンに連行された王女2人はテーレ連合によって辱めを受けさせる為に奴隷として出品されたそうだ。
なのに、何も知らないトルオンが落札して、情婦にされる事もなく、何故か武器まで持たされて護衛の使用人として働かされ、本人達が一番自分達の待遇を不思議がっていたんだそうだ。
「へぇ~。テーレ連合と都市国家ヒーナに復讐するのか?」
とのトルオンの質問に、
「まさか、興味も失せたわ。あれだけ善政を布いてたお父様を自分達の身の安泰の為に殺した時点で」
「姉様に同意です」
「なら、好きなだけ居ていいぞ。そうだ、金を渡しておくな。好きに使うといい」
そう言ってトルオンが白金塊1個をアイテムボックスから出したので、
「ええっと、私達を買った時も思ってたけど、どうしたんだ、その白金塊?」
「ドラゴンを倒して素材を売って稼いだだけだけど?」
「・・・ドラゴンはそんな簡単に倒せないだろ」
「そうなの? オレは余裕だけど」
トルオンはそう笑い、それにはセレシレル、セレーリュも嘘かホントか判断が付かず、微妙な顔をしつつも結局は白金塊を受け取ったのだった。
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