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ペガサスとの契約
トルオン、首都ソルンに拠点を購入し、ズッコケて奴隷を落札する
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ルーヴァケビスがトルオンの許に来て100日が過ぎた。
2人とも異性とは無縁の生活だったのでテーレ連合の首都ソルンの高級ホテルの寝室に籠もって激しく互いを求め合い、人間の名残りかトルオンの方は寝室でルーヴァにプロポーズしたが、ルーヴァは城塞都市デルピエナでの身分が低く、身の程を弁えていたので、結婚を受け入れず・・・
2人の関係は『英雄とその他大勢の女の1人』で落ち着いたのだった。
まあ、トルオンには他に女など居なかったのだが。
100日が経過した頃には熱病のような愛に侵されてた2人もそろそろクールダウンしていて、トルオンは首都ソルンで屋敷を購入する事にした。
高級ホテルだと従業員が部屋に清掃しにきて煩わしかったから。
規則正しい生活をしてた頃にはトルオンも不便に思わなかったが、昼間にルーヴァとイチャイチャしてる時に清掃員に部屋に来られた日には興醒めだ。
よって首都ソルンで屋敷を買う事に決めた。
屋敷は簡単に見つかった。
後は屋敷を維持して生活を助ける使用人だ。
素人料理しか作れないトルオンと、同じく素人料理しか作れないダークエルフの戦士のルーヴァだったので。
屋敷を購入した時の斡旋者に使用人の雇い方を尋ねると『奴隷がいいですよ』と教えられた。奴隷だと屋敷の者を盗んで逃げる事も出来ないので。
レーゼ王国に奴隷制度はなく、トルオンは馴染みが薄く、ルーヴァも同様だったが。
それでも屋敷の斡旋者に奴隷購入のイロハを教わり、奴隷市の競売場へと出向き、狼人族の祖父、祖母、母親、子供3人(男、女、女)の奴隷家族6人を丸ごと購入した。
購入の決め手は祖父が貴族屋敷の料理人、祖母と母親が貴族屋敷のメイドという経歴だったからだ。孫息子の方も料理人志望とパンフレットにあったし。
奴隷落ちした理由は仕えてた貴族の私物を父親(貴族に殺されたらしい)が盗み、その連座で売られたそうだが。
それが嘘だと見抜けるくらいの能力はトルオンもルーヴァもあった。
その6人の購入だけで大満足のトルオンだったが、奴隷市の競売場に来たのが初めてだったので見学しており、そこで競売に掛けられてるダークエルフの少女に同情したルーヴァの顔色を見て、
「買おうか?」
「でも」
「本音は?」
「お願いします」
とのやり取りの後、落札していた。
ダークエルフの奴隷落ちの原因はパンフレットには『貧困の為、自ら身を売った』あったが、それも嘘っぱちっぽかった。
それで帰れば良かったのだが、奴隷市に来たのが初めてだったので競売が終了するまで見学してしまい、最後の目玉商品で、やたらと他の客達がしのぎを削ってた人気のあったドラゴニュートの姉妹を落札の最後の最後で、足2本がバキッと折れた椅子からズッコケながら、
「ぅごおっ」
と変な叫び声とともに購入札を上げてしまい、
(椅子の足が同時に2本折れてズッコケたのなんて今回が初めてだぞ)
ズッコケたトルオンが自分のギフトの新たな一面に驚く中、
「おおっとっ、出ましたっ! 大台の500万白金貨」
と司会者は煽ってて客達が『おおっ』『何者だ』とか会場中の視線を集め、
「はははは・・・」
その会場の雰囲気から『違います、今のは』とは言いだせない雰囲気になってしまい、500万白金貨、つまりは5000白金塊を吐き出して購入する破目になり、
(マジかよ、【ズッコケ】。白金塊5000個って。ドラゴン1頭よりも高いなんて。まあ、ドラゴンをもう5頭も狩猟してて貯め込んでるからは支払う事は可能だけどさぁ~)
内心でガッカリしたのだった。
因みにドラゴニュートの姉妹の奴隷落ちは戦争犯罪人としか記載されていなかった。
そんな経緯を経て、トルオンは首都トルオンの上民区に屋敷を購入して、そこで暮らし始めた。
購入した奴隷の能力は問題なかった。一番安かった狼人族が一番有能で、料理も上手い。
高級ホテルくらいの快適さがあり、問題なかった。
そんな新二重生活を始めたトルオンの最近の悩みは・・・・・・
両替の際の手数料の高額さだった。
トルオンが持つ白金塊はレーゼ王国の印が付いてる訳だが、それはテーレ連合内では使用出来ない。一度、テーレ連合印が入った白金塊に両替せねばならず、その際の手数料が馬鹿にならなかったのだ。
最初は気にもならなかったが、白金塊1000個の両替で、手数料が白金塊6個なのだから、もう無駄に白金塊を30個以上も失ってる。つまりは白金貨で3万枚も。
これはどうにかしないとな。
だが、かといって、テーレ連合で魔物を狩猟するのも問題だ。
テーレ連合は王制ではなく議会制なのだから。
強い冒険者は戦力として各陣営に引き入れられる。
国の権力闘争などウンザリなのだから。
2人とも異性とは無縁の生活だったのでテーレ連合の首都ソルンの高級ホテルの寝室に籠もって激しく互いを求め合い、人間の名残りかトルオンの方は寝室でルーヴァにプロポーズしたが、ルーヴァは城塞都市デルピエナでの身分が低く、身の程を弁えていたので、結婚を受け入れず・・・
2人の関係は『英雄とその他大勢の女の1人』で落ち着いたのだった。
まあ、トルオンには他に女など居なかったのだが。
100日が経過した頃には熱病のような愛に侵されてた2人もそろそろクールダウンしていて、トルオンは首都ソルンで屋敷を購入する事にした。
高級ホテルだと従業員が部屋に清掃しにきて煩わしかったから。
規則正しい生活をしてた頃にはトルオンも不便に思わなかったが、昼間にルーヴァとイチャイチャしてる時に清掃員に部屋に来られた日には興醒めだ。
よって首都ソルンで屋敷を買う事に決めた。
屋敷は簡単に見つかった。
後は屋敷を維持して生活を助ける使用人だ。
素人料理しか作れないトルオンと、同じく素人料理しか作れないダークエルフの戦士のルーヴァだったので。
屋敷を購入した時の斡旋者に使用人の雇い方を尋ねると『奴隷がいいですよ』と教えられた。奴隷だと屋敷の者を盗んで逃げる事も出来ないので。
レーゼ王国に奴隷制度はなく、トルオンは馴染みが薄く、ルーヴァも同様だったが。
それでも屋敷の斡旋者に奴隷購入のイロハを教わり、奴隷市の競売場へと出向き、狼人族の祖父、祖母、母親、子供3人(男、女、女)の奴隷家族6人を丸ごと購入した。
購入の決め手は祖父が貴族屋敷の料理人、祖母と母親が貴族屋敷のメイドという経歴だったからだ。孫息子の方も料理人志望とパンフレットにあったし。
奴隷落ちした理由は仕えてた貴族の私物を父親(貴族に殺されたらしい)が盗み、その連座で売られたそうだが。
それが嘘だと見抜けるくらいの能力はトルオンもルーヴァもあった。
その6人の購入だけで大満足のトルオンだったが、奴隷市の競売場に来たのが初めてだったので見学しており、そこで競売に掛けられてるダークエルフの少女に同情したルーヴァの顔色を見て、
「買おうか?」
「でも」
「本音は?」
「お願いします」
とのやり取りの後、落札していた。
ダークエルフの奴隷落ちの原因はパンフレットには『貧困の為、自ら身を売った』あったが、それも嘘っぱちっぽかった。
それで帰れば良かったのだが、奴隷市に来たのが初めてだったので競売が終了するまで見学してしまい、最後の目玉商品で、やたらと他の客達がしのぎを削ってた人気のあったドラゴニュートの姉妹を落札の最後の最後で、足2本がバキッと折れた椅子からズッコケながら、
「ぅごおっ」
と変な叫び声とともに購入札を上げてしまい、
(椅子の足が同時に2本折れてズッコケたのなんて今回が初めてだぞ)
ズッコケたトルオンが自分のギフトの新たな一面に驚く中、
「おおっとっ、出ましたっ! 大台の500万白金貨」
と司会者は煽ってて客達が『おおっ』『何者だ』とか会場中の視線を集め、
「はははは・・・」
その会場の雰囲気から『違います、今のは』とは言いだせない雰囲気になってしまい、500万白金貨、つまりは5000白金塊を吐き出して購入する破目になり、
(マジかよ、【ズッコケ】。白金塊5000個って。ドラゴン1頭よりも高いなんて。まあ、ドラゴンをもう5頭も狩猟してて貯め込んでるからは支払う事は可能だけどさぁ~)
内心でガッカリしたのだった。
因みにドラゴニュートの姉妹の奴隷落ちは戦争犯罪人としか記載されていなかった。
そんな経緯を経て、トルオンは首都トルオンの上民区に屋敷を購入して、そこで暮らし始めた。
購入した奴隷の能力は問題なかった。一番安かった狼人族が一番有能で、料理も上手い。
高級ホテルくらいの快適さがあり、問題なかった。
そんな新二重生活を始めたトルオンの最近の悩みは・・・・・・
両替の際の手数料の高額さだった。
トルオンが持つ白金塊はレーゼ王国の印が付いてる訳だが、それはテーレ連合内では使用出来ない。一度、テーレ連合印が入った白金塊に両替せねばならず、その際の手数料が馬鹿にならなかったのだ。
最初は気にもならなかったが、白金塊1000個の両替で、手数料が白金塊6個なのだから、もう無駄に白金塊を30個以上も失ってる。つまりは白金貨で3万枚も。
これはどうにかしないとな。
だが、かといって、テーレ連合で魔物を狩猟するのも問題だ。
テーレ連合は王制ではなく議会制なのだから。
強い冒険者は戦力として各陣営に引き入れられる。
国の権力闘争などウンザリなのだから。
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