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追放、特訓
トルオン、追放される
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「トルオン、おまえを追放するっ!」
重そうな盾を持った盾戦士ゴルは黒髪赤眼の軽剣士のトルオンを指差して宣言した。
「こんな森の中で何を言ってるんだ、ゴル?」
トルオンは呆れながら言ったが、盾戦士ゴル以外の仲間達・・・
長い紫髪の美女で黒色の魔術師ビキニの魔術師、タルシア。
銀髪エルフでレオタードのような民族衣装の弓使い、リードレッテ。
白色のローブコートを纏った眼鏡男の治癒術師、アース。
3人も同感らしく、
「それはこっちの台詞よ。魔物を発見して奇襲を掛けようって時にズッコケて」
「お陰で楽に勝てるはずが無駄に戦う破目になったじゃないの」
「トルオンさんがズッコケる度に治癒魔法を使うのはちょっと」
口々にトルオンに文句を言った。
5人の足元には倒したばかりの猪系の魔物4頭の死骸が転がっている。
この魔物達は繁みを挟んでこちらがいち早く発見したので不意討ちの先制攻撃をすれば本当なら楽に倒せたはずなのに・・・・・・
トルオンがお約束とばかりにズッコケたので魔物にこちらの存在が察知されて正面から戦闘する破目になり、他の仲間達も怒っていたのだったが。
「いやいや、そんな事で目くじらを立てなくても・・・・・・」
と言うトルオンに対して、女性陣2人は、
「何回、ズッコケて私を押し倒したと思ってるのよっ! あんなの『セクハラ』じゃないわ。『強制猥褻』よっ! こっちは警備隊に訴えてもいいんだからねっ!」
「本当よ、狙い澄ましたように毎回、胸や股間に顔面をダイブしてきてっ!」
ズッコケによるセクハラ被害も受けてたので、怒りが収まらず、
「ここで別れましょう」
「同感だわ」
と強弁に追放を後押しした。
残る一人のアースも、
「いい加減、何もないところでズッコケて怪我するトルオンさんを治癒するのもね」
怪我するトルオンの尻拭いで治癒をしまくっていたので、擁護しなかった。
最初に追放を言い出した盾戦士のゴルが、
「みんな、ウンザリなんだよ。トルオン、おまえのギフトには。ここで別れよう」
「意義なし」
「じゃあね」
「そういう事で」
4人は歩き出し、
「ちょ、ちょっと待ってくれよ。この倒した魔物の素材はどうするんだよ?」
「パーティーを別れる選別だ。くれてやるよ。じゃあな」
そう言って仲間達は去って行った。
「信じられないから。こんな森でパーティーを追放とかって」
そう文句を言いながらもトルオンはチャッカリ魔物の素材を剥いだのだった。
そんな訳で1人になったトルオンは何とか森の傍に拠点である村まで帰ってきた。
冒険者ギルドに顔を出す。
「あれ、トルオンさん、お一人ですか?」
顔見知りの受付嬢のアンゼに声を掛けられる中、
「追放されてな。森で別れた」
「追放とは?」
「繁みの向こう側に居る魔物を発見したんだが【ズッコケ】てしまって気付かれてな。それで・・・・・・」
トルオンのギフトの事を知ってるアンゼは呆れつつも、
「まあ。そんな事があったんですか」
「ああ、パーティーからオレが抜ける手続きをしておいてくれ」
「分かりました」
「それじゃあ、買取カウンターに行ってくるな」
トルオンは受付カウンターから横手にある買取カウンターに出向いた。
仕事の受注を受け付ける受付カウンターとは違い、買取カウンターは素材を見極めるのが仕事だから熟練の鑑定眼のある老人が担当していた。
買取カウンターの職員のジンキスという眼鏡を掛けた偏屈の老人が、
「トルオン、遂に仲間に見捨てられたか。まあ、ギフトが使えない【ズッコケ】じゃな」
そう笑いながら声を掛けてきた。
「言わないで下さいよ。それよりも素材の買取をお願いします」
そう言ってトルオンはアイテムボックスから剥いだ肉以外の魔物の素材を提出したのだった。
「・・・うん? 何だ、ランクDの赤猪が4頭の毛皮と牙と・・・何だ、この血塗れのは? 粘膜に包まれてるが鉱石?」
「胃袋の中から出てきて、魔力を帯びてたので一応、魔石っぽいと思うんですが・・・」
「魔石ねぇ~。まあ、良かろう。鑑定してやろう」
と鑑定に回した3分後、ジンキスが戻ってきて、
「おい、トルオン。さっきの石、本当にランクBの大青鴉の魔石だったぞ」
「えっ、そうなんですか? でも、どうして赤猪の胃の中に?」
「大方、森で大青鴉の死骸でも食ってその時に魔石も一緒に食ったんだろう。ランクBの魔石は金貨1000枚だ。ちゃんと貰っておけよ」
「うい~す」
そう言ってトルオンは金貨1000枚をちゃんとアイテムボックスに入れたのだった。
その後、トルオンは武具一式を上級装備に買い替え、その日の内に乗合客車に乗って王都ベードリッヒを目指したのだった。
重そうな盾を持った盾戦士ゴルは黒髪赤眼の軽剣士のトルオンを指差して宣言した。
「こんな森の中で何を言ってるんだ、ゴル?」
トルオンは呆れながら言ったが、盾戦士ゴル以外の仲間達・・・
長い紫髪の美女で黒色の魔術師ビキニの魔術師、タルシア。
銀髪エルフでレオタードのような民族衣装の弓使い、リードレッテ。
白色のローブコートを纏った眼鏡男の治癒術師、アース。
3人も同感らしく、
「それはこっちの台詞よ。魔物を発見して奇襲を掛けようって時にズッコケて」
「お陰で楽に勝てるはずが無駄に戦う破目になったじゃないの」
「トルオンさんがズッコケる度に治癒魔法を使うのはちょっと」
口々にトルオンに文句を言った。
5人の足元には倒したばかりの猪系の魔物4頭の死骸が転がっている。
この魔物達は繁みを挟んでこちらがいち早く発見したので不意討ちの先制攻撃をすれば本当なら楽に倒せたはずなのに・・・・・・
トルオンがお約束とばかりにズッコケたので魔物にこちらの存在が察知されて正面から戦闘する破目になり、他の仲間達も怒っていたのだったが。
「いやいや、そんな事で目くじらを立てなくても・・・・・・」
と言うトルオンに対して、女性陣2人は、
「何回、ズッコケて私を押し倒したと思ってるのよっ! あんなの『セクハラ』じゃないわ。『強制猥褻』よっ! こっちは警備隊に訴えてもいいんだからねっ!」
「本当よ、狙い澄ましたように毎回、胸や股間に顔面をダイブしてきてっ!」
ズッコケによるセクハラ被害も受けてたので、怒りが収まらず、
「ここで別れましょう」
「同感だわ」
と強弁に追放を後押しした。
残る一人のアースも、
「いい加減、何もないところでズッコケて怪我するトルオンさんを治癒するのもね」
怪我するトルオンの尻拭いで治癒をしまくっていたので、擁護しなかった。
最初に追放を言い出した盾戦士のゴルが、
「みんな、ウンザリなんだよ。トルオン、おまえのギフトには。ここで別れよう」
「意義なし」
「じゃあね」
「そういう事で」
4人は歩き出し、
「ちょ、ちょっと待ってくれよ。この倒した魔物の素材はどうするんだよ?」
「パーティーを別れる選別だ。くれてやるよ。じゃあな」
そう言って仲間達は去って行った。
「信じられないから。こんな森でパーティーを追放とかって」
そう文句を言いながらもトルオンはチャッカリ魔物の素材を剥いだのだった。
そんな訳で1人になったトルオンは何とか森の傍に拠点である村まで帰ってきた。
冒険者ギルドに顔を出す。
「あれ、トルオンさん、お一人ですか?」
顔見知りの受付嬢のアンゼに声を掛けられる中、
「追放されてな。森で別れた」
「追放とは?」
「繁みの向こう側に居る魔物を発見したんだが【ズッコケ】てしまって気付かれてな。それで・・・・・・」
トルオンのギフトの事を知ってるアンゼは呆れつつも、
「まあ。そんな事があったんですか」
「ああ、パーティーからオレが抜ける手続きをしておいてくれ」
「分かりました」
「それじゃあ、買取カウンターに行ってくるな」
トルオンは受付カウンターから横手にある買取カウンターに出向いた。
仕事の受注を受け付ける受付カウンターとは違い、買取カウンターは素材を見極めるのが仕事だから熟練の鑑定眼のある老人が担当していた。
買取カウンターの職員のジンキスという眼鏡を掛けた偏屈の老人が、
「トルオン、遂に仲間に見捨てられたか。まあ、ギフトが使えない【ズッコケ】じゃな」
そう笑いながら声を掛けてきた。
「言わないで下さいよ。それよりも素材の買取をお願いします」
そう言ってトルオンはアイテムボックスから剥いだ肉以外の魔物の素材を提出したのだった。
「・・・うん? 何だ、ランクDの赤猪が4頭の毛皮と牙と・・・何だ、この血塗れのは? 粘膜に包まれてるが鉱石?」
「胃袋の中から出てきて、魔力を帯びてたので一応、魔石っぽいと思うんですが・・・」
「魔石ねぇ~。まあ、良かろう。鑑定してやろう」
と鑑定に回した3分後、ジンキスが戻ってきて、
「おい、トルオン。さっきの石、本当にランクBの大青鴉の魔石だったぞ」
「えっ、そうなんですか? でも、どうして赤猪の胃の中に?」
「大方、森で大青鴉の死骸でも食ってその時に魔石も一緒に食ったんだろう。ランクBの魔石は金貨1000枚だ。ちゃんと貰っておけよ」
「うい~す」
そう言ってトルオンは金貨1000枚をちゃんとアイテムボックスに入れたのだった。
その後、トルオンは武具一式を上級装備に買い替え、その日の内に乗合客車に乗って王都ベードリッヒを目指したのだった。
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