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各国撃破を提唱

新将軍モルデーシア

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 将軍会議でモルデーシアが、

「将軍になって早速なのですが、邪神軍の再編成を求めたいのですが」

「具体的には?」

 ドス将軍の問いに、

「戦力を分けて下さい。ベール西岸諸国連合に苦戦しておりますので」

「あり得んな。自力でどうにかしろ。それが邪神軍の結成当初からの決まり事だからな」

 それがドス将軍の言葉で、

「ですが・・・・・・」 

 などと食い下がるモルデーシアを見て、オレは、

 この女、食わせ者だな。

 線引きを明確にしたぞ、今。

 と思った。

 これでもう邪神軍内の再編成はなしになったからな。

 拙い流れを断ち切る為にオレが、

「部隊の相性もありますからありだと思いますよ。実はオレもコール神殿国の侵攻に骸骨兵やゾンビ、幽霊が使えなくて困ってまして」

 そう進言するも、

「ダメだ」

 ドス将軍が、

「援軍を頼めばいいだろ。兵を貸してやるから」

「貸すじゃなくて、オレの部隊もベール西岸諸国連合戦に参加したのですが」

 オレがそう言うとドス将軍が、

「どういう意味だ、ライザス?」

「これ以上東側に攻め入るつもりはないという事です」

「コール神殿国にビビった訳か?」

「まさか。そのコール神殿国がバズ帝国に古代兵器を使用したとかで、両国間で戦争が既に始まっておりまして、参戦せずに高みの見物を洒落込もうかと。その間、暇ですし・・・」

「なら、ジョル樹海連合やイスロラ騎士連合を攻めればよかろうが?」

「ジェル樹海連合には第3師団を離脱した蜘蛛族が出向いてますし、イスロラ騎士連合ではゴブリン軍団が奮闘してますから」

「おまえなぁ~」

 ドス将軍が呆れる中、

「マジな話、先にベール西岸諸国連合を潰した方が良くないですか、戦略的にも?」

「狙いは何だ?」

「邪神軍の勝利ですよ。東西北の3面作戦は無駄が多過ぎます。各個撃破した方が征服が早く済むかと」

「ん? それだと・・・」

「ええ、ドス将軍の部隊も参加ですよ。当然。ベール西陸諸国連合戦に」

「・・・ふむ。時期は?」

「移動時間が欲しいので100日後かな?」

 オレが言うと、ドム将軍が、

「よかろう」

「では、それでお願いします。100日間持たせますので」

 そうモルデーシア将軍が言った。





 その他にも第3師団預かりのゴブリン軍団を第6師団に正式に変更。

 肥大化した第3師団を分裂させて、第3師団と第7師団にする事が決まったのだった。





 (題名が変わるので)おわり
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