王立ミリアリリー女学園〜エニス乙女伝説・都内校交流戦編〜

優勝したのは

祝勝会【マリンピーチside】

　都内校交流戦に勝利した私達はミリアリリー女学園の食堂で祝勝会をやる事となった。
　
　まあ、どこかの御屋敷でも良かったけど、都内校交流戦はミリアリリー女学園の代表として戦ったのだから、ミリアリリー女学園側も大目に見てくれて・・・・・・

　祝勝会をミリアリリー女学の食堂でやったら生徒や先生が多数集まっていた。

　表彰式で騎士団長に掛けて貰ったメダルを首から掛けた私が（しゃしゃり出た訳じゃないわよ。本当は大将のエニスさんがやるべきなのにエニスさんが奥ゆかしいから）、

「それじゃあ、ミリアリリー女学園の都内校交流戦の優勝に、乾杯っ！」

　との音頭でジュースを飲んで祝勝会が始まった。

　生徒達から祝福を受けた。

「マリンピーチさま、大活躍でしたね」

「まあ、決勝戦で負けちゃったけどね」

「相手がデジラト・クルードなら仕方ありませんよ」

　などと慰められながらも、生徒達に囲まれて応対した。

　まあ、一番囲まれてるのはエニスさんなんだけどね。

「優勝おめでとう、エニスさん」

「ありがとう」

「メダルを触ってもいいですか？」

「ええ。どうぞ」

　と祝福を受けてる。

　学園長センセイも顔を出して、

「皆さん、嬉しいのは分かりますが、あまりハメは外さないで下さいね」

　と注意し、選手個々に、

「優勝おめでとう」

　と声を掛けて回り、いつの間にか居なくなっていた。





　祝勝会でお互い生徒達に囲まれながらもエニスさんと喋る機会があった。

「副将御苦労さま、マリンピーチさん」

「決勝で負けちゃったけどね」

「【減速】の子？　さすがに相性が悪かったわね」

「勝てたと思う？」

「【減速相殺】をマリンピーチさんが習得するまでは無理かもね」

「【減速相殺】？　高等技術じゃないの」

「まあ、【加速】は時間系で身体に悪い影響がないから地道に精進してね」

「ええ、そうするわ」

　とか喋ってた。






　そして、元々祝勝会が始まったのが４時ぐらいだったので、１時間ほどでお開きとなった。