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ベール西岸諸国連合戦
攻城戦
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攻城戦とは立てこもった城を攻める事を言うが、この世界は魔物なども居るので殆どが城塞都市だ。
なので、町村も自然と攻城戦となった。
そして攻城戦で役立つのが・・・
巨大な岩を投げるトロール族。
攻撃魔法が使えるダークエルフ族。
50メートル級のドラゴンゾンビの破壊力。
壁を登れる15メートル級の巨大蜘蛛族。
50メートル級の巨大蛇族の壁を楽々と越えれる。
20メートル級だが翼を広げた幅は50メートル級の巨大鳥族も空から襲撃出来た。
グリフォンを駆る暗黒騎士。
翼を持ったキマイラ族。
壁をすり抜ける事が出来る幽霊族。
骨の狼や蜥蜴に乗る骸骨騎士も跳躍して壁の上に到達出来る。
等々。
だが、今回、オレが選んだ選択は、次に戦いに備えて・・・・・・・・
高感染級ハイパーゾンビ族を使った。
街の内側に放って住民を噛めば、感染級以上だとノータイムでその場で人間族がゾンビに早変わりするからな。
更にその上位個体の高感柔級なら、噛まれて誕生したゾンビも一定の期間、人間族を噛んだら瞬時にゾンビにする事が出来る。
更に噛まれた孫ゾンビは微妙だが・・・
ハイパーゾンビは動きも速いのでゾンビは爆発的に増えた。
高感染級を1人潜り込ませたら大都市だろうと内側から崩壊なのだ。
そんな訳で、ソナ王国の王都ラウテンの城下町はゾンビだらけだった。
ゾンビの数は3万人を越えてる。更に増えるだろう。
まだ城門は閉じられてるが開門は時間の問題だ。
オレはその様子を上空から眺めてるだけだったが。
「相変わらず品がないですね、ゾンビどもは」
それが魔神級大悪魔族のベーレの弁な訳だが、
「そうか? 楽でいいではないか。それに現地調達でゾンビ3万人。楽でいい」
「魂が集められないので私は個人的には反対ですが・・・・・・」
ベーレの言う通り、人間族からゾンビになると魂は手に入らずじまいだ。
通常ならばオレも不満に思うところだが、ほら、オレ、棚ボタで魂100万個をゲットしてるから。
今はそんな事は思わず、
「まあ、次の戦いに必要だからな」
「ですが、余りやり過ぎると他の将軍の反感を買うかと」
「反感よりもベール聖王庁国だ。偵察に出向いたが悪魔を感知出来なかった。神殿系の結界の所為だよな?」
「はい、感知妨害系でしょう。ですが、向こうも感知出来ないはずです」
気休めでフォローされた。
「まあいい。王は並び立たずた。悪魔王を狩るまでオレは今回はここに居るからな」
「はっ」
そうベーレは返事したが、オレは内心で、
このベーレの事、どこまで信用出来る?
主従契約を【強制】の裏ワザとかで解除されたら絶対に裏切るぞ。
いかん、疑心暗鬼になってる。
悪魔王らしくクールにいこう。
この日、ベール西岸諸国連合の2国目、ソナ王国が陥落した。
まあ、国王はグリフォンで逃げたんだけどね。
オレの部隊は空軍は、オレ達悪魔族以外、飛行速度が遅いから。
悪魔族にハーピー族、幽霊族系。
大鳥、鳥、蝙蝠、蜂、蝶、キマイラ。
グリフォン20頭を駆る暗黒騎士。
これくらいだからな。
逃げたグリフォンを追えるのはオレの空軍では高位悪魔族のオレ達とグリフォンの暗黒騎士くらいだ。
だが、逃げた連中は王族や国の幹部とその護衛。当然、装備も一級品だ。
下手に追跡しても痛い目を見るだけなので追跡は断念して魂を自動回収した。
ゾンビの所為で数は少ないが、それでも5万個は回収したぞ。
5万個か。通常ならば多いと思えるんだがなぁ~。
コール神殿国での豪遊の所為で、全然美味しく思えないな。
王都ラウテンの宮殿の図書館もオレの部下に踏み荒らされていたが・・・
オレはそこで人間族の歴史書を紐解いた。
悪魔王スレイの情報が少しでも欲しいかったからな。
そしたら800年前にベール聖王庁国の最深部に潜入した高位悪魔を退治した記録が残ってた。
倒したのは聖堂騎士のアランとかいう人間族だ。
その記述を見たオレは、
本当かよ。嘘臭ぁ~。
それならオレの部下の、名前の似てるベーレが、ベール聖王庁国に巣食ってた悪魔で、悪魔王スレイもベーレが実は裏から操ってた方が面白いのに。
と思ったくらいだった。
まあ、ないか。
一応、ベーレに聞くと、
「違いますよ。まさか、そこまで私の事を評価して戴けていたとは」
と恐縮してた。
ふむ。
『悪魔王が別の場所に移動した』と見るのが正しいのか、これは?
ってか、2000年も続く宗教国家か。
これって異常だよな、やっぱ?
次はそのベール聖王庁国だ。
気を引き締めるか。
なので、町村も自然と攻城戦となった。
そして攻城戦で役立つのが・・・
巨大な岩を投げるトロール族。
攻撃魔法が使えるダークエルフ族。
50メートル級のドラゴンゾンビの破壊力。
壁を登れる15メートル級の巨大蜘蛛族。
50メートル級の巨大蛇族の壁を楽々と越えれる。
20メートル級だが翼を広げた幅は50メートル級の巨大鳥族も空から襲撃出来た。
グリフォンを駆る暗黒騎士。
翼を持ったキマイラ族。
壁をすり抜ける事が出来る幽霊族。
骨の狼や蜥蜴に乗る骸骨騎士も跳躍して壁の上に到達出来る。
等々。
だが、今回、オレが選んだ選択は、次に戦いに備えて・・・・・・・・
高感染級ハイパーゾンビ族を使った。
街の内側に放って住民を噛めば、感染級以上だとノータイムでその場で人間族がゾンビに早変わりするからな。
更にその上位個体の高感柔級なら、噛まれて誕生したゾンビも一定の期間、人間族を噛んだら瞬時にゾンビにする事が出来る。
更に噛まれた孫ゾンビは微妙だが・・・
ハイパーゾンビは動きも速いのでゾンビは爆発的に増えた。
高感染級を1人潜り込ませたら大都市だろうと内側から崩壊なのだ。
そんな訳で、ソナ王国の王都ラウテンの城下町はゾンビだらけだった。
ゾンビの数は3万人を越えてる。更に増えるだろう。
まだ城門は閉じられてるが開門は時間の問題だ。
オレはその様子を上空から眺めてるだけだったが。
「相変わらず品がないですね、ゾンビどもは」
それが魔神級大悪魔族のベーレの弁な訳だが、
「そうか? 楽でいいではないか。それに現地調達でゾンビ3万人。楽でいい」
「魂が集められないので私は個人的には反対ですが・・・・・・」
ベーレの言う通り、人間族からゾンビになると魂は手に入らずじまいだ。
通常ならばオレも不満に思うところだが、ほら、オレ、棚ボタで魂100万個をゲットしてるから。
今はそんな事は思わず、
「まあ、次の戦いに必要だからな」
「ですが、余りやり過ぎると他の将軍の反感を買うかと」
「反感よりもベール聖王庁国だ。偵察に出向いたが悪魔を感知出来なかった。神殿系の結界の所為だよな?」
「はい、感知妨害系でしょう。ですが、向こうも感知出来ないはずです」
気休めでフォローされた。
「まあいい。王は並び立たずた。悪魔王を狩るまでオレは今回はここに居るからな」
「はっ」
そうベーレは返事したが、オレは内心で、
このベーレの事、どこまで信用出来る?
主従契約を【強制】の裏ワザとかで解除されたら絶対に裏切るぞ。
いかん、疑心暗鬼になってる。
悪魔王らしくクールにいこう。
この日、ベール西岸諸国連合の2国目、ソナ王国が陥落した。
まあ、国王はグリフォンで逃げたんだけどね。
オレの部隊は空軍は、オレ達悪魔族以外、飛行速度が遅いから。
悪魔族にハーピー族、幽霊族系。
大鳥、鳥、蝙蝠、蜂、蝶、キマイラ。
グリフォン20頭を駆る暗黒騎士。
これくらいだからな。
逃げたグリフォンを追えるのはオレの空軍では高位悪魔族のオレ達とグリフォンの暗黒騎士くらいだ。
だが、逃げた連中は王族や国の幹部とその護衛。当然、装備も一級品だ。
下手に追跡しても痛い目を見るだけなので追跡は断念して魂を自動回収した。
ゾンビの所為で数は少ないが、それでも5万個は回収したぞ。
5万個か。通常ならば多いと思えるんだがなぁ~。
コール神殿国での豪遊の所為で、全然美味しく思えないな。
王都ラウテンの宮殿の図書館もオレの部下に踏み荒らされていたが・・・
オレはそこで人間族の歴史書を紐解いた。
悪魔王スレイの情報が少しでも欲しいかったからな。
そしたら800年前にベール聖王庁国の最深部に潜入した高位悪魔を退治した記録が残ってた。
倒したのは聖堂騎士のアランとかいう人間族だ。
その記述を見たオレは、
本当かよ。嘘臭ぁ~。
それならオレの部下の、名前の似てるベーレが、ベール聖王庁国に巣食ってた悪魔で、悪魔王スレイもベーレが実は裏から操ってた方が面白いのに。
と思ったくらいだった。
まあ、ないか。
一応、ベーレに聞くと、
「違いますよ。まさか、そこまで私の事を評価して戴けていたとは」
と恐縮してた。
ふむ。
『悪魔王が別の場所に移動した』と見るのが正しいのか、これは?
ってか、2000年も続く宗教国家か。
これって異常だよな、やっぱ?
次はそのベール聖王庁国だ。
気を引き締めるか。
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