16 / 39
ゾンビは既に死んでいる。これまでの鬱憤を国境警備の要塞攻略で晴らす【前編】
しおりを挟む
地中に潜み、地上で呑気に喋る連中の会話から集めた情報を日本人でも分かるようにアレンジすると、
キリスト教の総本山のローマ教皇が住むような国がファンタジーの世界にもあって、そんな国に汚らわしいゾンビなんかを侵入させたら、侵入させた側の国の恥なので何としても阻止したい。
となるらしい。
そんなにオレを仕留めたいのなら冒険者なんかに頼まず国が正規の兵士を派遣しろよな。
と内心で馬鹿にしてたら、
既に派遣されていた事が判明した。
どうやらオレが戦ってた連中は途中から冒険者に扮した騎士や宮廷魔術師の高弟達だったらしい。
ふざけるなよっ!
道理で強いはずだぜっ!
オレが一方的にやられてるんだからな。
何度、死に掛けたか。
首だってモゲてるんだぞ、こっちはっ!
ゾンビじゃなければ死んでるんだからなっ!
ゾンビは元々死んでるが、オレが言いたいのはそういう事じゃなくて。
ああ、もう。
悟れ。
滅茶苦茶ムカついてるって意味だよっ!
との怒髪天から、
よし、決めたっ!
聖マーケスト国なんて名前からしてゾンビのオレと相性が悪そうだから行くのを止めようと思ったが、嫌がらせであの国境を越えてやるっ!
こんな考えに至り、行動を開始したのだった。
オレも意外と知能指数が低いよな。
◇
日本の現代建築ではビルを建築する時、地下を掘って地盤を鉄筋コンクリートで固めるのが基本だが、
このファンタジー世界では地下まで固めない。
いきなり地面の上に城壁を建築している。
それはこれまでの村や街や修道院の塀から実証済みだ。
なので、余裕で越えれると地中を進んだが、敵もさるもの。
地中にまで煉瓦の壁があり、侵入を防いでいた。
チッ。
やるじゃないか。
煉瓦伝いに地中を更に掘り進めるが、結構深い。
途中で地中の煉瓦壁の更に下側を移動する方法は断念した。
土の重さで身動きが取れなくなる危険性を鑑みた為だ。
地中深くて身動きが取れずにジエンドとかはあり得ないからな。
だが、地中移動を諦めた訳じゃない。
城門の足元の地中までは固めてはないはずだ。
例え、石畳が敷かれていようともその下側を通過すれば楽々突破だ。
オレは地上から顔だけ出して城門の位置を探した。
んっ?
そして気付く。
城門がない事に。
そう言えば、遠めから白い城壁を見た時から門は無かったような。
えっ?
国境の城壁なのに門がない?
この場所からの通行は許さないって事か?
どれだけお高いんだ、聖マーケスト国って。
こうして無駄な戦闘を回避しての国境越えは断念したのだった。
と同時にオレは気を引き締めた。
この国境の白い城壁の上には兵士が1人も居なかったからだ。
城壁を建造したくらいなのだから、戦略的にもこの場所は意味があったはず。
なのに、誰も守っていない。
意味が分からない。
ーーいや、中国の万里の長城も有事の時以外は最小限の見張りだけだったろうし。
情報収集では無人な事を誰も話題にもしていなかった。
裏を返せば、誰も触れないくらいの常識って事か。
城門が無くて、兵士もゼロ。
逆に不気味だ。
ふむ。
警戒をするに越した事はないな。
◇
オレが次に眼を付けたのは白城壁の左右にある山だ。
夜になれば明かりが点る。
人が居る証拠だ。
明かりの数が多いのが左だったので、右に決めた。
この選択は、狡いからでも、逃げ腰だからでもない。
戦術的な観点からオレは選んでいた。
左側の山にはこの国、エスカン王国の赤旗が掲げられている。
対して右側の山が見知らぬ青旗が掲げられていた。
つまり、その青旗は塀の向こう側の聖マーケスト国の国旗だと簡単に予想出来た訳だ。
そりゃ、居るだろう。
国境なんだから。
向こう側の兵士も警備してるに決まってる。
そして、これまでのこの国の連中の必死さと情報収集の結果、どう考えても聖マーケスト国の方が格上だった。
その事実は、向こう側の兵士からしたら、この国境警備は左遷先という事を意味する。
左遷先に飛ばされて、やる気に満ちてる奴は居ない。
例え、最初はやる気を維持してても、すぐに無気力な奴の出来上がりだ。
士気が低い事が容易に予想出来た。
士気の低い兵士の相手なんて楽勝って事さ。
そう思って近付いた訳だが。
右の山は断崖絶壁の岩山だった。
いくらファンタジーでも素手で岩を掘る事など不可能だ。
いや、ゾンビだから出来るのか?
試しに岩山を素手で掘ってみた。
指先も通らない。
右手の中指の先が変な方向に折れただけだった。
やはり無理か。
どうして出来ると思ったんだか。
30秒前の自分に呆れて仕方がないな。
岩山を掘って移動する事を断念したオレは登れる場所を探したが、
驚くべき事に、この岩山には階段すらなかった。
断崖絶壁が続く。
グルッと確認した。
オレが居た南側の白い城壁から岩山の縁の地中を移動して、北側に更に存在した白い城壁まで、こちら側全部を。
本当に階段が1つもなかった。
『階段がない』という事実は、岩山の連中は『こちら側に降りる気が一切ない』というその意思表示だった。
こちらの国を見下してるのか?
気位が高過ぎるだろう。
どれだけお高くとまってるんだか。
となると、断崖絶壁の岩山を無理矢理登るしかない訳だが、そんな事、ロッククライミングの選手ならともかくゾンビには無理だ。
いや、可能か?
夜なので試してみたが、やはり無理だった。
どうしてオレはこんな無駄な事ばかりを試してしまうんだ?
もしやゾンビになってオレの知能指数が落ちてる?
いや、失敗する経験も大切だ。
無駄な事は1つもしてないと胸を張ろう。
以上の事から、
右の山側は、侵入が不可能な事だけが分かった。
他には何の収穫も得られなかったがな。
◇
仕方なく数日掛けて、地中の道を掘り進めて左側の山に移動した。
左側の山は土山だった。
この国の連中、可哀想にな。
良い方の山を取られるなんて、向こう側の連中に相当、侮られてるぞ
同時に、こちらの山は異常なまでに警備が厳重だった。
城壁は平地と山の境、山の中段、山の上段と3つもある。
施設は上段に3、中段に5、下段に7、平地の城壁の外側にも1。
はっきり言って山全体が要塞だった。
兵士の数は500人は居る。
何だ、この厳重さは?
意味が分かんぞ。
こんな通行者も来ない国境警備に500人も配置って。
ふん。
行き掛けの駄賃だ。
この要塞を落としていくか。
オレは地中を掘り進めて城塞へと進んだ。
キリスト教の総本山のローマ教皇が住むような国がファンタジーの世界にもあって、そんな国に汚らわしいゾンビなんかを侵入させたら、侵入させた側の国の恥なので何としても阻止したい。
となるらしい。
そんなにオレを仕留めたいのなら冒険者なんかに頼まず国が正規の兵士を派遣しろよな。
と内心で馬鹿にしてたら、
既に派遣されていた事が判明した。
どうやらオレが戦ってた連中は途中から冒険者に扮した騎士や宮廷魔術師の高弟達だったらしい。
ふざけるなよっ!
道理で強いはずだぜっ!
オレが一方的にやられてるんだからな。
何度、死に掛けたか。
首だってモゲてるんだぞ、こっちはっ!
ゾンビじゃなければ死んでるんだからなっ!
ゾンビは元々死んでるが、オレが言いたいのはそういう事じゃなくて。
ああ、もう。
悟れ。
滅茶苦茶ムカついてるって意味だよっ!
との怒髪天から、
よし、決めたっ!
聖マーケスト国なんて名前からしてゾンビのオレと相性が悪そうだから行くのを止めようと思ったが、嫌がらせであの国境を越えてやるっ!
こんな考えに至り、行動を開始したのだった。
オレも意外と知能指数が低いよな。
◇
日本の現代建築ではビルを建築する時、地下を掘って地盤を鉄筋コンクリートで固めるのが基本だが、
このファンタジー世界では地下まで固めない。
いきなり地面の上に城壁を建築している。
それはこれまでの村や街や修道院の塀から実証済みだ。
なので、余裕で越えれると地中を進んだが、敵もさるもの。
地中にまで煉瓦の壁があり、侵入を防いでいた。
チッ。
やるじゃないか。
煉瓦伝いに地中を更に掘り進めるが、結構深い。
途中で地中の煉瓦壁の更に下側を移動する方法は断念した。
土の重さで身動きが取れなくなる危険性を鑑みた為だ。
地中深くて身動きが取れずにジエンドとかはあり得ないからな。
だが、地中移動を諦めた訳じゃない。
城門の足元の地中までは固めてはないはずだ。
例え、石畳が敷かれていようともその下側を通過すれば楽々突破だ。
オレは地上から顔だけ出して城門の位置を探した。
んっ?
そして気付く。
城門がない事に。
そう言えば、遠めから白い城壁を見た時から門は無かったような。
えっ?
国境の城壁なのに門がない?
この場所からの通行は許さないって事か?
どれだけお高いんだ、聖マーケスト国って。
こうして無駄な戦闘を回避しての国境越えは断念したのだった。
と同時にオレは気を引き締めた。
この国境の白い城壁の上には兵士が1人も居なかったからだ。
城壁を建造したくらいなのだから、戦略的にもこの場所は意味があったはず。
なのに、誰も守っていない。
意味が分からない。
ーーいや、中国の万里の長城も有事の時以外は最小限の見張りだけだったろうし。
情報収集では無人な事を誰も話題にもしていなかった。
裏を返せば、誰も触れないくらいの常識って事か。
城門が無くて、兵士もゼロ。
逆に不気味だ。
ふむ。
警戒をするに越した事はないな。
◇
オレが次に眼を付けたのは白城壁の左右にある山だ。
夜になれば明かりが点る。
人が居る証拠だ。
明かりの数が多いのが左だったので、右に決めた。
この選択は、狡いからでも、逃げ腰だからでもない。
戦術的な観点からオレは選んでいた。
左側の山にはこの国、エスカン王国の赤旗が掲げられている。
対して右側の山が見知らぬ青旗が掲げられていた。
つまり、その青旗は塀の向こう側の聖マーケスト国の国旗だと簡単に予想出来た訳だ。
そりゃ、居るだろう。
国境なんだから。
向こう側の兵士も警備してるに決まってる。
そして、これまでのこの国の連中の必死さと情報収集の結果、どう考えても聖マーケスト国の方が格上だった。
その事実は、向こう側の兵士からしたら、この国境警備は左遷先という事を意味する。
左遷先に飛ばされて、やる気に満ちてる奴は居ない。
例え、最初はやる気を維持してても、すぐに無気力な奴の出来上がりだ。
士気が低い事が容易に予想出来た。
士気の低い兵士の相手なんて楽勝って事さ。
そう思って近付いた訳だが。
右の山は断崖絶壁の岩山だった。
いくらファンタジーでも素手で岩を掘る事など不可能だ。
いや、ゾンビだから出来るのか?
試しに岩山を素手で掘ってみた。
指先も通らない。
右手の中指の先が変な方向に折れただけだった。
やはり無理か。
どうして出来ると思ったんだか。
30秒前の自分に呆れて仕方がないな。
岩山を掘って移動する事を断念したオレは登れる場所を探したが、
驚くべき事に、この岩山には階段すらなかった。
断崖絶壁が続く。
グルッと確認した。
オレが居た南側の白い城壁から岩山の縁の地中を移動して、北側に更に存在した白い城壁まで、こちら側全部を。
本当に階段が1つもなかった。
『階段がない』という事実は、岩山の連中は『こちら側に降りる気が一切ない』というその意思表示だった。
こちらの国を見下してるのか?
気位が高過ぎるだろう。
どれだけお高くとまってるんだか。
となると、断崖絶壁の岩山を無理矢理登るしかない訳だが、そんな事、ロッククライミングの選手ならともかくゾンビには無理だ。
いや、可能か?
夜なので試してみたが、やはり無理だった。
どうしてオレはこんな無駄な事ばかりを試してしまうんだ?
もしやゾンビになってオレの知能指数が落ちてる?
いや、失敗する経験も大切だ。
無駄な事は1つもしてないと胸を張ろう。
以上の事から、
右の山側は、侵入が不可能な事だけが分かった。
他には何の収穫も得られなかったがな。
◇
仕方なく数日掛けて、地中の道を掘り進めて左側の山に移動した。
左側の山は土山だった。
この国の連中、可哀想にな。
良い方の山を取られるなんて、向こう側の連中に相当、侮られてるぞ
同時に、こちらの山は異常なまでに警備が厳重だった。
城壁は平地と山の境、山の中段、山の上段と3つもある。
施設は上段に3、中段に5、下段に7、平地の城壁の外側にも1。
はっきり言って山全体が要塞だった。
兵士の数は500人は居る。
何だ、この厳重さは?
意味が分かんぞ。
こんな通行者も来ない国境警備に500人も配置って。
ふん。
行き掛けの駄賃だ。
この要塞を落としていくか。
オレは地中を掘り進めて城塞へと進んだ。
0
お気に入りに追加
78
あなたにおすすめの小説
200年後の日本は、ゾンビで溢れていました。
月見酒
ファンタジー
12年間働いていたブラック企業やめた俺こと烏羽弘毅(からすばこうき)は三日三晩「DEAD OF GUN」に没頭していた。
さすがに体力と睡眠不足が祟りそのまま寝てしまった。そして目か覚めるとそこはゾンビが平然と闊歩し、朽ち果てた200年後の日本だった。
そしてなぜかゲーム内のステータスが己の身体能力となり、武器、金が現実で使えた。
世界的にも有名なトッププレイヤーによるリアルガンアクションバトルが始動する!
「一人は寂しぃ!」
【完結】家庭菜園士の強野菜無双!俺の野菜は激強い、魔王も勇者もチート野菜で一捻り!
鏑木 うりこ
ファンタジー
幸田と向田はトラックにドン☆されて異世界転生した。
勇者チートハーレムモノのラノベが好きな幸田は勇者に、まったりスローライフモノのラノベが好きな向田には……「家庭菜園士」が女神様より授けられた!
「家庭菜園だけかよーー!」
元向田、現タトは叫ぶがまあ念願のスローライフは叶いそうである?
大変!第2回次世代ファンタジーカップのタグをつけたはずなのに、ついてないぞ……。あまりに衝撃すぎて倒れた……(;´Д`)もうだめだー
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?
異世界から帰ってきたら終末を迎えていた ~終末は異世界アイテムでのんびり過ごす~
十本スイ
ファンタジー
高校生の時に異世界に召喚された主人公――四河日門。文化レベルが低過ぎる異世界に我慢ならず、元の世界へと戻ってきたのはいいのだが、地球は自分が知っている世界とはかけ離れた環境へと変貌していた。文明は崩壊し、人々はゾンビとなり世界は終末を迎えてしまっていたのだ。大きなショックを受ける日門だが、それでも持ち前のポジティブさを発揮し、せっかくだからと終末世界を異世界アイテムなどを使ってのんびり暮らすことにしたのである。
気がついたら異世界に転生していた。
みみっく
ファンタジー
社畜として会社に愛されこき使われ日々のストレスとムリが原因で深夜の休憩中に死んでしまい。
気がついたら異世界に転生していた。
普通に愛情を受けて育てられ、普通に育ち屋敷を抜け出して子供達が集まる広場へ遊びに行くと自分の異常な身体能力に気が付き始めた・・・
冒険がメインでは無く、冒険とほのぼのとした感じの日常と恋愛を書いていけたらと思って書いています。
戦闘もありますが少しだけです。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
前世の記憶で異世界を発展させます!~のんびり開発で世界最強~
櫻木零
ファンタジー
20XX年。特にこれといった長所もない主人公『朝比奈陽翔』は二人の幼なじみと充実した毎日をおくっていた。しかしある日、朝起きてみるとそこは異世界だった!?異世界アリストタパスでは陽翔はグランと名付けられ、生活をおくっていた。陽翔として住んでいた日本より生活水準が低く、人々は充実した生活をおくっていたが元の日本の暮らしを知っている陽翔は耐えられなかった。「生活水準が低いなら前世の知識で発展させよう!」グランは異世界にはなかったものをチートともいえる能力をつかい世に送り出していく。そんなこの物語はまあまあ地頭のいい少年グランの異世界建国?冒険譚である。小説家になろう様、カクヨム様、ノベマ様、ツギクル様でも掲載させていただいております。そちらもよろしくお願いします。
魔力吸収体質が厄介すぎて追放されたけど、創造スキルに進化したので、もふもふライフを送ることにしました
うみ
ファンタジー
魔力吸収能力を持つリヒトは、魔力が枯渇して「魔法が使えなくなる」という理由で街はずれでひっそりと暮らしていた。
そんな折、どす黒い魔力である魔素溢れる魔境が拡大してきていたため、領主から魔境へ向かえと追い出されてしまう。
魔境の入り口に差し掛かった時、全ての魔素が主人公に向けて流れ込み、魔力吸収能力がオーバーフローし覚醒する。
その結果、リヒトは有り余る魔力を使って妄想を形にする力「創造スキル」を手に入れたのだった。
魔素の無くなった魔境は元の大自然に戻り、街に戻れない彼はここでノンビリ生きていく決意をする。
手に入れた力で高さ333メートルもある建物を作りご満悦の彼の元へ、邪神と名乗る白猫にのった小動物や、獣人の少女が訪れ、更には豊富な食糧を嗅ぎつけたゴブリンの大軍が迫って来て……。
いつしかリヒトは魔物たちから魔王と呼ばるようになる。それに伴い、333メートルの建物は魔王城として畏怖されるようになっていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる