池田恒興

竹井ゴールド

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1568年、15代将軍、足利義昭

14代将軍、足利義栄の将軍宣下

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 【滝川一益、北伊勢を制圧するも将軍宣下の所為で余り目立てなかった説、採用】

 【足利義秋、朝倉義景が京にのぼるつもりがない事をようやく知った説、採用】

 【松永久秀、足利義栄から追討令が出された説、採用】

 【三好長逸、将軍殺しが災いして阿波三好にとって代わられた説、採用】

 【細川藤孝、信長との外交で義秋を義輝と比べて七と嘘をついた説、採用】

 【池田恒興、兼山湊奉行を真面目にこなす説、採用】





 二月。

 滝川一益が率いる織田軍8000人が北伊勢に雪崩れ込んだ。

 破竹の勢いとはこの事で、

 事前の下準備の調略、

 伊勢の豪族達が北畠家に反感を抱いてる以前に戦国時代に適合していない、

 という好条件が重なり、織田軍は豪族を各個撃破して北伊勢を瞬く間に席巻。

 北伊勢の有力豪族の神戸家に織田三七を「押入聟おしいりむこ」にして帰属させた。

 同じく北伊勢の有力豪族の長野工藤家に至っては、向こうから「織田の養子が欲しい」と言ってきて、滝川一益が岐阜城の織田信長に慌てて打診。

 信長の命令で同腹の弟の織田信包が長野工藤家に出向く一幕があった。





 当然、岐阜城にも北伊勢での織田軍の活躍が連日のように届いていたのだが、





 この年のこの月の信長の関心を集めたのは、





 いや、全国の大名達の関心を集めたのは摂津の普門寺に滞在している足利義栄に対して将軍宣下が出た事だった。





 将軍を殺した三好三人衆が担ぐ者を朝廷が将軍に任命するのは「何かの冗談では」と思ったが違い、本当に室町14代将軍に足利義栄はなっていた。





 これは偽情報ではなく確定情報だった。





 ◇





 この報告を聞いて一番憤慨したのは、越前一乗谷の安養寺に居た足利義秋である。

「ふ、ふざけるなっ! 14代将軍足利義栄? 誰だ、それは?」

「11代足利義澄様の孫で三好三人衆が阿波にかかえていたとの事です」

 一色藤長が説明すると、義秋が衝撃を受けながら、

「あ、兄を殺した三好三人衆が推薦した者が将軍になったのかっ? ど、どうしてそうなるっ?」

「やはり京にのぼらぬからかと」

 三淵藤英が答える中、

「上杉の到着はもう待てん。朝倉の軍のみで上落するぞっ!」

 何も分かっていない義秋がそう吠え、現実を教える為に藤英が、

「では、説得は公方様がしてくださいませ」

「何?」

「我々が要請しても話半分の御仁ですから」

「良かろう」

 と言う訳で一乗谷の朝倉館に乗り込み、朝倉義景に、

「京での将軍宣下の話を聞いたか、朝倉殿?」

「ええ、公方様」

「すぐに軍を起こして欲しいのだが」

「申し訳ござらん。加賀の一向一揆が越前に攻める素振りを見せており、上洛に割ける兵がなく・・・」

「こちらは一大事なのだよ、朝倉殿」

「こちらもです。雪が解ければまた加賀の一向一揆が迫ってきて・・・やれやれですわ」

「そんなどうでも良い事よりも、あり得ない者に将軍宣下が下りたのだぞ。こちらの方が大事ではないかっ!」

「いやいや、越前が安全でなければ兵が安心して戦えませぬので」

 その後も上洛するよう説得するが、義景はのらりくらりと受け流し、

(何なんだ、こやつは? 余を京に連れていく気はないのか?)

 内心では憤りを感じつつも、今の越前は二月でまだ雪深い。

 一乗谷から出る事も叶わず、義秋は更に無駄に時を過ごしたのだった。





 足利義栄の14代将軍への宣下で割を食ったのは何も足利義秋だけではない。

 大和で抵抗を続けている三好義継、松永久秀も割を食っていた。

 松永久秀などは足利義栄から「追討令」が出されたほどである。

 無論、久秀は足利義栄とは接点すらない。

 それも追討理由が「足利義輝の殺害」なのだから三好三人衆の差し金なのは透けて見えた。

「ふん、返り討ちにしてやるわい」

 畿内の情報を確認した久秀がそう笑いつつ、家老の竹内秀勝に、

「織田はもう北伊勢を制圧したのだな、秀勝?」

「はい。ですが北畠の本拠地の南伊勢への侵攻は8月だと聞いております」

「なるほど。兵糧が無くなる時期を見越してか」

「援軍を来るように求めますか?」

「賭けの決着前にそのような事をすれば『使えぬ奴』と思われるであろうが。高く売らねばのう。この名器達のように」

 手元の茶器を愛でながらそう久秀は笑い、

「な~に、こっちには三好宗家の殿が居られる。三好宗家の看板はまだまだ凄いからのう。問題無かろうて」

「その殿の許にも偽公方から密書が届いてるようですよ」

「問題ない。それよりも毒を盛れたりせんのか、その偽公方に?」

「さすがに無理かと。元々三人衆や阿波三好が幕臣達を集めて周囲を固めているところに今回の将軍宣下で更に幕臣達が集まりますので。身分の低い者は近付けませんから」

「ふむ。思い通りにはならぬものじゃな」

 そう久秀は茶器を桐箱に戻したのだった。





 だが、本当に「思い通りにならない」と実感してるのは松永久秀と敵対している三好三人衆だった。

 足利義栄が14代将軍になった事はめでたい。

 それはいいのだが、その神輿を担ぐ中央から弾かれ、今や部外者と同様の扱いを受けるに至ってしまっていたのだ。

 三好三人衆を押し退けて足利義栄という神輿の新たな担ぎ手となったのは摂津の普門寺に集まった幕臣達と、阿波三好氏の執権の篠原長房である。

 どのくらい部外者扱いかというと、御座所となった摂津の普門寺に入ろうとしたら門前で門番に止められるくらいの扱いを受けていた。

「どういう事だ? どうして公方様に会えぬ? ワシを何と心得る?」

さきの公方様や十河様を殺して、更には新公方様を毒殺しようとして失敗した頭のおかしな連中の首魁だろ?」

 それがまさかの門番をしていた阿波三好の名も無き雑兵の言い分である。

 義秋や松永陣営が流した流言の所為でここまでの悪人にされていた。

「なっ!」

 面と向かって初めて(家臣はさすがに言えず)言われた衝撃で固まる長逸に、その雑兵が、

「とりあえず二本差しを渡して貰おうか。新たな公方様に斬りかかられては敵わんからな」

「き、貴様」

「ほら、さっさとしろよ、爺さん」

 名も無き雑兵に爺さん呼ばわりされてようやく我に返った長逸が、

「この・・・」

 激昂して刀の柄に手を伸ばそうとするが、背後から蹴られてすっ転んだ。

「イタタ・・・誰だ?」

 見れば別の名も無き雑兵で、槍先を転んだ長逸の首の前に押し出し、

さきの公方様を殺し、更には今の公方様も殺そうと企んだんだ。殺してもいいよな?」

「近々出る討伐令の後にした方が褒美が出るからその時まで待とうぜ」

(将軍からワシの討伐令が出るだと?)

「それがいいか。ほら、さっさと失せろ、爺さん」

 こうして普門寺の門前から追い払われるくらい部外者扱いを受けていた。





 当然、抗議の書簡を送ったが、





 数日後に長逸の許にやってきたのは西讃岐の守護代の香川之景だった。

 だが驚いた事にてっきり謝罪の使者だと思っていたのに、

「御座所の門前で刀を抜こうとしたらしいな? 謝罪文を貰おうか。将軍様へ叛意がないという」

 謝罪を要求する使者だった。

「ふ、ふざけるなよ、香川っ! おまえなんぞワシと対等に喋れる身分ではなかろうがっ?」

「はあ? 私は新将軍、義栄様の命を受けた使いでやって来ているのだぞ。対するおまえは何だ?」

「三好宗家の執権ではないか」

「何を世迷い事を。おまえは前さきの公方様を殺害し、更には現公方様の毒殺を企み、そればかりか十河様や長慶様の嫡子、義興様を殺害した事がバレて三好宗家から追放された、ただのあぶれ者の悪人ではないか」

 公方殺し以外は何もやっていないのだが、今やそう思われてる悪人の長逸は、

「なっ、違うっ! あのさきの公方様の件は松永にそそのかされて・・・」

「現公方様の毒殺未遂や十河様らの暗殺まで松永殿の仕業というつもりか?」

「そ、そうだっ!」

「はんっ! 『松永殿の仕業だ』と言えば何でも通るなどと思うなよっ! 三好宗家から追放されたおまえなど三好姓なだけの一介の武将だという事がまだ分からんのか。『さきの公方様を殺し、今の公方様を毒殺しようしたおまえ達を殺せ』と息巻く幕臣達を阿波三好出身の我々がどれだけ抑えてると思ってるんだ。んん? 将軍の使者に上座も譲らん。この事をそのまま公方様の取り巻きの幕臣達に報告してもいいんだぞ?」

 と指摘されて、渋々と上座を譲る席替えをする破目になった。

「で? 刀を抜こうとした謝罪文は出して貰えるのだよな?」

 追及の手を緩めぬ香川之景が問い、

「ぐぬぬぬっ! 書くから持っておれ」

「そうそう、人間素直が一番だぞ。もう天下は三好宗家から阿波三好に移ったのだからな」

 そう之景に勝ち誇られて、

(まさか三好宗家の若僧を松永に奪われた事がこのような結果を生む事になろうとは・・・こうなっては仕方がない。兵を起こして阿波三好から新しい将軍を奪うか? だが、もしまた弾みで殺してしまったら二代続けて将軍を殺す事になる。二代続けての将軍殺しなどもと始まって以来だ。それだけは避けねばならんし。どうしたものか)

 そんな事を考える破目になったのだった。





 ◇





 畿内の三好内部の権力構造が変わったとは露とも知らぬ信長は将軍宣下の情報を聞いて、

「あてが外れたのう。越前の公方様を掲げた大義名分で六角を潰す予定が」

「今年は伊勢制圧に集中すればよろしいではありませんか」

 下降修正を恒興が進言するが、信長は気に入らず、

「伊勢を取った後はどうする?」

「無論、越前ですね。偽将軍でも将軍は将軍。それを討つには相応の大義名分がないとさすがに兵が嫌がり脱走しますので」

「その為には流言で偽将軍の悪評を広げねばならん訳か」

「それには浅井を使うのが一番かと」

「ふふふ、自分の手を汚さぬか。ますます権六のような事を言ってるぞ、勝」

 と喋っていると、小姓の堀秀政が、

「信長様、越前の公方様の使いが岐阜城に到着しました」

「ほう、噂をすれば、か。名は?」

「細川と和田と名乗っております」

「よし、会おう。勝も同席せえ」

「いいんですか? オレ、顔に出てしまいますよ」

 遠慮しようとしていた恒興がそう問うも、

「構わん」

 信長の承諾を得て、





 使者との会見に同席した。

「久しぶりだな、藤孝、惟政」

「織田殿も壮健そうで。昨年の美濃平定おめでとうございます」

 上役の藤孝が代表して返事をして、

「此度はどのような?」

「公方様に置かれましてはそろそろ越後上杉の上洛は不可能だと学習され、朝倉も無理だと悟られた御様子。織田殿を頼るのは明白でして、その御心つもりだけはしていただきたく」

「それはいつになる? 今年の夏はオレは伊勢に遠征の予定なのだが」

「それが時期はまだ読めず。夏か秋になるかと・・・」

「ならば伊勢攻めは取りやめにせねばのう」

 信長が呟く中、恒興が、

「その分、京に遠征すればよいかと」

「それには南近江を通らねばならぬぞ?」

「先代の弟様も『六角は悪人』と名指しされていますので斬り伏せても問題ないかと」

 との恒興の言葉に、藤孝が慌てて、

「お待ちを。公方様は六角も従えたい御様子でして」

「矢島御所から追われたのに、ですか?」

「喉元過ぎれば、という奴でしょう」

 藤孝のその態度に引っ掛かるものを感じた恒興が、

「一つ質問があるのですが、先代の将軍様を十として、弟様はどのくらいの人物なのでしょうか?」

「八ですかな」

 藤孝は嘘がつける性格だったのでさらりと即答し、謝罪状効果で完全に眼が曇っている和田惟政などは、

「いやいや、九かと」

 と追従したので、恒興も信じて、

「おお、それほどの人物ならば一安心ですな」

 呑気に答えたが、信長の方は、

「六角が偽公方に味方した場合は斬り伏せる、でよいのだな?」

「無論でございまする。上洛して三好を含めた偽将軍一党を一掃するのが目的でございますれば」

「よし、ではその準備もしておくか」

 との会見によって、





 使者が帰った後の岐阜城の評議の間では信長が重臣を集めて、

「夏は伊勢攻めと並行して上洛の可能性も視野に入れるように」

 そう宣言した。

 第一家老の林秀貞が、

「それは越前の公方様が岐阜に来られるという事でしょうか?」

「そう使いは言ってたが、あやつらは口先ばかりだからのう。公方様の来訪がなければ予定通りに伊勢攻めに兵を回す。それだけだ。よいな」

「はっ」

 家臣達は返事をしたのだった。





 ◇





 兼山湊奉行とは本当に嫌な役職で、恒興は岐阜城から金山城に自ら出仕する破目になった。

 出向かず、書面だけを取り寄せての確認だけでは、もし現場で役人がピンハネしてて「書類の上では税が渡されてる事になってるが実際は森家に税が渡ってない」なんて事態もあり得る。そんな事になっていたら、奉行の恒興までが叱責ものなので。

 奉行として税の出入りの確認をし、本当に税が森家に支払われてるかを森家の家臣の複数に確認した。

 まあ、そんな悪徳役人は織田家では珍しい。

 信長が苛烈な性格なのは知れ渡っているので誰もが小銭で命は落としたくないからだが。

「はい、ちゃんと税はいただいております」

「ならば結構」

「今年の夏は森家も出陣ですよね? 兵糧は森家で用意するのですか?」

「出陣用の兵糧は織田家が用意するが金山城防衛用の兵糧は森家が用意するように」

「いかほど備蓄は必要でしょうか?」

「無論、最低半年だ」

「そんなに? 敵も居ないのに?」

 東の武田とは婚姻同盟中なので敵扱いではないからその言葉が出てる訳だが、恒興から言わせれば、

(敵なんだよ、武田は。ってか東美濃の金山城はその対武田の最前線だぞ? だから信長様も三左殿を配置したってのに)

 なのだが、内面のツッコミなど億尾にも表情に出さずに、さらっと、

「城下の民が城に逃げてきたら、その半年分が20日分になる可能性があるからな。値が安くなる秋の収穫期にに兵糧は買い揃えておけばよかろう」

「はっ」

 そんな基本的な事まで指示する破目になった。





 森可成は現在、金山城内で兵の訓練中だ。

 東美濃の兵は武田と同盟中なので、伊勢攻略(公方様もまだ岐阜にきてないのに上洛するとは言えず)に動員予定なので。

「終わりましたよ、御家老様」

 恒興がそうオベンチャラを使うと嫌そうに可成が、

「何の嫌がらせだ、勝三郎?」

「配下の皆様の前なので持ち上げたのですが、気に入りませんでしたか?」

「ったく、いつもの呼び方でいいわ」

「では三左殿、終わりました」

「うむ、御苦労だったな、奉行殿」

「奉行か~。やりたくなかったのに~。どうして信長様に推薦なんてしたんですか~?」

「勝三郎が一番優秀だって村井殿に聞いたからだが」

「ったく」

「それよりも勝三郎にも紹介しておこう。久々利殿だ」

「森様の寄騎の久々利頼興です」

(うおっ! 悪名高き公家殺しの蝮の四の牙かよっ!)

 と思いながらも、

「これは御丁寧に。兼山湊奉行の池田恒興です。今後ともよろしくお願いします」

「いやいや、殿の側近の重臣殿なのでしょう。そんなに畏まられずとも」

「いえいえ、蝮の牙殿に敬意を払うのは当然の事ですので」

 その恒興の謙虚な態度に対する頼興の感想は、

(何だ、妙に警戒してるな、この男? まさかオレが武田に通じてる事を知っている?)

 だったが、素知らぬ顔で、

「我らも出陣との事ですが、武田への備えはよろしいのでしょうか?」

「今年は大丈夫ですね。武田が兵を向けるとしたら南ですから」

「駿府? では武田は今川との同盟を破棄するので?」

「だと思いますよ」

 そう恒興が答えたのに対して、頼興の方は、

(それが本当なら数年は東美濃は安泰か。大人しくしてるか)

 そんな物騒な事を考えていたのだった。





 登場人物、1568年度





 足利義秋(31)・・・足利義輝の異母弟。一乗院覚慶より還俗。母は近衛尚通の娘、慶寿院。矢田御所から越前に流れる。六悪人の名付け親。

 能力値、俗世知らずの義秋SS、迷惑な書状乱発A、忠誠を削る軽薄な声A、兄殺しは許すまじA、既に気分は将軍様S、越前で時を無駄にするA

 一色藤長(47)・・・足利義秋の奉公衆。色部一色家出身。官位、式部少輔。一色の名跡を斎藤義龍に売る。上杉軍上洛論を展開して足利義秋を越前に釘付けにする。

 能力値、足引っ張りの藤長A、信長の怒りを買うA、要領悪しC、義秋への忠誠C、義秋からの信頼C、越前での待遇C

 三淵藤英(37)・・・足利義輝の遺臣。三淵晴員の子。異母弟に細川藤孝。官位、大和守。気品正しい。涼やかな佇まい。永禄の変で義秋を守るよう命令される。

 能力値、涼やかの藤英B、義秋を守るA、三好憎S、義秋への忠誠C、義秋からの信頼D、越前での待遇D

 朝倉義景(35)・・・朝倉家の当主。越前の大名。通称、孫次郎。官位、左衛門督。好機逃がしの義景。京の真似。苦労知らず。上洛するつもりなど最初からない。

 能力値、好機逃しの義景☆、京真似の朝倉A、一乗谷好きC、若狭が欲しいS、苦労知らずB、織田は朝倉の神官上がりA

 松永久秀(60)・・・三好家の重臣。別名、弾正。城郭建築の第一人者。大欲深し。喰わせ者。永禄の変の黒幕。三好義継が手元に戻ってくる。

 能力値、大欲深しの久秀SS、悪の華☆、三好宗家の執政A、義継への忠誠A(E)、義継からの信頼S、三好宗家家臣団での待遇SS

 三好長逸(52)・・・六悪人の一人。足利義栄を担ぐ。足利義輝殺害。足利義栄毒殺未遂。三好義興と十河一存の殺害。罪多数で三好宗家を追放される。書類上は御供衆。

 能力値、六悪人の長逸★、三好宗家追放★、足利義輝の祟り★★、将軍殺しは下剋上ではなく大罪★、足利義栄からの信頼★★、三好三人衆家臣団での待遇☆☆

 香川之景(41)・・・阿波三好家の家臣。讃岐香川氏。西讃岐の守護代。紋は巴九曜。岩屋の太刀の伝承は嘘っぱち。

 能力値、名刀持ちの之景A、新将軍謁見で摂津にきただけなのにS、三好氏よりも細川氏A、三好家への忠誠C、三好家からの信頼C、阿波三好家臣団での待遇A

 堀秀政(15)・・・織田家の家臣。通称、久太郎。信長のお気に入りの小姓。信長の機嫌を直せる数少ない人物。

 能力値、機嫌直しの秀政C、名人久太郎C、文武両道C、信長への忠誠A、信長からの信頼A、織田家臣団での待遇C

 細川藤孝(36)・・・足利義輝の遺臣。三淵晴員の子。別名、与一郎。武芸百般。牛投げの藤孝。兄の藤英よりも優秀。さらっと嘘をついて八と称する。

 能力値、牛投げの藤孝B、武芸百般A、実は兄が嫌いC、義輝への義理S、義秋からの信頼C、越前での待遇D

 和田惟政(38)・・・足利義秋の御供衆。甲賀二十一家、山南七家の一つ。官位、弾正忠。弟が和田定利。甲賀者。お調子者の惟政。義秋の謝罪状は家宝。

 能力値、お調子者の惟政B、織田との交渉役B、謝罪状で御機嫌A、義秋への忠誠A、義秋からの信頼C、越前での待遇A

 林秀貞(55)・・・織田家の第一家老。岐阜城下町の普請総奉行。美濃国衆総目付。いくさの兵糧奉行。尾張の平手久秀と連携して夏の遠征に備えて兵糧を集める。

 能力値、織田家の家宰B、歳で槍働きはもう無理S、信勝への寝返りは信長の密命C、信長への忠誠B、信長からの信頼B、織田家臣団での待遇SS

 森可成(46)・・・織田家の第四家老。金山城主。織田二代に仕える。信長のお気に入り。織田軍先鋒。攻めの三左。政務能力皆無。兵を鍛え中。

 能力値、攻めの三左S、豪傑が集うA、信長のお気に入りS、織田二代への忠誠S、信長からの信頼A、織田家臣団での待遇A

 久々利頼興(45)・・・斎藤家の家臣。東美濃の実力者。別名、土岐悪五郎。道三の命令で道三の養子で近衛家の血筋の斎藤正義を謀殺。武田と通じている。

 能力値、蝮の四の牙の頼興A、土岐悪五郎C、東美濃の顔役C、信長への忠誠E、信長からの信頼E、織田家臣団での待遇C
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【パクリ、テンプレ、ご都合主義を排除。見たことの無い異世界小説をあなたに】 「あなたを救世主に選んだのは、歴史上全人類の中で、最も適任だったからです。」  元出版社勤務の、誰よりも異世界作品のノベライズ、コミカライズ、アニメ化を手掛けて来た男が、何故か唯一の地球代表として、異世界の救済を頼まれる。 「ジャンヌダルクよりも、織田信長よりも、俺が救世主に適任だってこと? ただ普通な人生でしたけど?」  彼に有るのは、大量の異世界転生作品、ファンタジー作品の知識のみ。そんな自分の地球での平凡な人生から、異世界転生者に選ばれた理由と謎を推理しつつ、その異世界に「固定されたルール」と、その「救済」の意味を紐解いていく。  その『どこか歪んだ』異世界には、彼だけが到達できる『何か』があった。

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