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第2章 旅立ち
9話 卵暖め大作戦!
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どうも、ザベルです。
只今卵を温め絶賛中です...。
何故私が温めてるかって?
...こっちが聞きたいッスね...。
なんでドラゴンさん、氷龍なんだよ...。
いやーなんとなくそんな気がしてたんだけどねぇー外見的に...マジで予感が当たった...。
ドラゴンさんが温めようにもダメじゃんか!
冷たすぎて逆効果になっちゃうわ!!
クレアは...幽霊なので冷気(?)かなんかで寒くなったらいけないので...。
代わりに私が温めている状態...。
...にしても、ホントバカでかい卵だこと。
私の抱き枕にちょうどいいね。コレ。
いつになったら孵化するのかドラゴンさんに聞いたところ...。
《......我も知らないのだ》
と言われた...。
コイツが親で大丈夫なのか?と思った...。
そもそも、氷龍ってどうやって卵を孵化させるんだろう??...想像が出来ん。
クレアとドラゴンさんには私の身の周りの安全を確保してもらった。
正直言って成功するのか超心配...。
今初めて卵温めてるんだもん!
でもなーコレ。
腕の長さが足りないせいか...
後ろに手がまわせない...。
なんていうんだろう...卵にくっついてるコアラみたいな感じになってる...のかな?私。
なんか悔しい...。めっちゃ悔しい...。
卵を温めるためにまず、自分の体温を魔法で上げる。居るだけでも効果があるけど、私は極度の心配性なのでギューってしてます。
その魔法の事なんだが...
英語で唱えなくても出来るみたい...です。
いや!ホント今知ったことだからね!?
体温上昇って英語でなんて言うんだっけなーっと思って試しに日本語で詠唱したら出来た...。
英語でなくとも、意味がちゃんと分かれば使えるのかな?まだまだわからんことばかりだなぁ...。
《...なぁ其方》
《何?》
《...名はなんと申す?》
...oh......すっかり聞くの忘れてた。
初めて会ったらフツー名前とか聞くけど...会ったのがドラゴンだったからねー...聞いてなかったな。スマンスマン。
《ザベル》
《ザベル...か。此度は感謝するザベルよ》
...へ?それが言いたかったの?
てっきり名前だけ聞いて終わりかと思ってた。この世界に来て初めて感謝された...。
ってお前の名前は言わんのかーい!
《貴方は?》
《我が名は 氷龍ズガルフォン 呼びやすいように呼んでくれて構わない》
《じゃ、ズガル》
《うむ、宜しく頼む》
ズガルはニコッとした表情のような顔でこちらに向けてきた。
氷龍...ねえ。
となると、他にも火龍、水龍、風龍、地龍とかがいるんだろうな。あといるとしたら、光龍、闇龍とかもいるのかな?
「クレア」
「はい、ご主人様。なんの御用でございましょうか?」
「...龍について聞きたい」
「承知致しました」
生きてた頃はベテランの冒険者だったクレアなら他の龍とか知ってそうだしな。
「まず龍とは、竜の進化系です。私たち人間が生まれる前から存在したとされる生物に御座います。竜は生まれたばかりですと、簡単に倒されてしまいますので親の世話の元で龍の行動を見て学び、1人で狩りができるまで親が面倒を見ます。子が狩りを出来るようになると、親はまた子を産むために旅立ち、子は龍になるために励みます」
ホーホー。なるほどなるほど。
人間が生まれる前から存在したってことは1億年前とかにも生きていたんだろうな...憶測に過ぎないが。
しかし、子が龍になる必要性が分からん...。
「子が龍になるのは、将来ボスになる為です。ボスというより長に近いです。龍はより多くの強い子孫を残そうとする為、強い長の周りには沢山の雌の竜あるいは龍が出来ます。人間で言わばハーレム状態です。長になれなかった他の雄の竜達は人間に狩られたり、飼い慣らされたりします」
なるほど...要は1番強い者が王様みたいな感じであとの弱い雄は追放...ってことか?
圧倒的に雄って理不尽では...?
雌の方がよっぽどいいじゃんそれ。
世の中弱肉強食なんすね...。
ワイが住んでた日本じゃ男が有利やったんやけどな...。
「龍にはそれぞれ、火、水、風、地、氷、雷の属性を持つ龍がいます。それらはそれぞれの土地に住み、繁殖します。逆に他の龍達が自分達の土地にやって来た場合敵と判断し、攻撃します」
そりゃあ、自分達の領域に誰かも知らんやつが入ってきたら攻撃するわな。
「稀に光龍、闇龍なんかもいましたが...いたのは今から5000年ほど前の事に御座います故、今いるかどうかは分かりません。申し訳ありませんご主人様」
...5、5000年前!!??
そんな昔にしかいなかったのか?
んー。一目見たかったなぁ。
でも、龍って長命だし、生きてるかも...?
...いや、流石にそれは無いな。
5000年も生きるドラゴンなんているのか?
否、居ないだろう...。おそらく...。
まぁ、これで大体の龍については知れた。
龍の習性ってのはライオンの習性と似てる。
肉食の中で1番強いぞー組みたいな。
「あ、それとですねご主人様。龍には2つの種類があります」
2つの種類?
「こちらにいる氷龍のように属性を持つ龍と、異名を持つ龍の2種がいるのです」
異名?2つ名みたいなものか?
「例えば、カオスドラゴンというのをご存知で御座いますか?」
おー!あれか混沌龍!なるほどそゆことね。
知ってる知ってる!
ゲームの世界じゃいっぱい居たしな!
コクリと頷く。
「流石ご主人様です。あれらは固有の属性を持つ龍でありながら、他の属性も持つ龍であります。普通の龍よりもタチが悪く、賢いです。異名を持つ龍は他にもいます。高天龍、暴風龍、傀儡龍そして先程言った混沌龍になります。他にも異名を持つ龍がいますが記憶にありません故申し訳ありませんご主人様」
傀儡龍?何それ?初耳だけど...。
「傀儡龍とは簡単に説明致しますと、他の龍を操って攻撃するような龍です。基本的には本人は動かず、危うくなると他の龍を犠牲にして逃げる龍です」
なんというチキン野郎だ!
そして、操り人形にされる龍もどうかと思うが...その傀儡龍ってのは基本的に他の龍よりも劣ってるんじゃ?
「傀儡龍が持つ固有属性は"妖艶"です。長に追放された竜なんかを魅了あるいは洗脳し、自分の手駒として一生使います。この属性は自分よりも弱い竜ならば効きますが、自分よりも強い龍なんかには効きません。ですが、力でねじ伏せて強引に洗脳することは可能です。その為、力は普通の龍よりも強いです」
へー。よく知ってるね。
流石元ベテランの冒険者だ。
今はゴーストになってしまったけど...。
「以上になります。他の龍の説明もお聞きになりますか?」
首を横に振る。
暴風龍や高天龍なんかは大体想像出来る。
混沌龍は多分...相手を混乱させる...のかな?
何となくだけど...大体分かったからいいかな。
それにしても、光龍、闇龍とかには会ってみたかったなぁ...。
......ピキッ
...えっ?なんか今動いた...!?
卵の方に目を向けると、ヒビが入っていた。
手を離して、ズガルに報告。
《ズガル。動いた》
《ッ!誠であるか!?》
マジ卍!もうすぐ生まれる!!
慌ててこちらによってくる氷龍。
クレアもふよふよと飛んで来た。
3人で見守りながら孵化するのを待つこと
5分後...
双子の竜が産まれた...!!
...え?双子??...えぇっ!?なんで?!
1つの卵から2匹の竜が出てきた...。
日本で聞いたことがある。
鳥の卵から黄身が2つ出てきたことがあったって...多分それと同じ原理なのかな...?
でもまぁ、無事生まれたわけだし良しとしよう。
アレ?...でも、この子達...氷竜じゃない?
1匹は黄......いや、白色の竜と...
もう1匹は、黒と紫が混じった色の竜...。
《...これはまさか...》
おんやぁ?ズガルは何か知ってるご様子。
《ズガル......これはどういう事?》
《.........我の知る限り子奴らは...恐らく》
《......聖白竜と暗黒竜だ。はるか昔、我ら龍族の王となった双竜だ...》
...はぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!?!?
只今卵を温め絶賛中です...。
何故私が温めてるかって?
...こっちが聞きたいッスね...。
なんでドラゴンさん、氷龍なんだよ...。
いやーなんとなくそんな気がしてたんだけどねぇー外見的に...マジで予感が当たった...。
ドラゴンさんが温めようにもダメじゃんか!
冷たすぎて逆効果になっちゃうわ!!
クレアは...幽霊なので冷気(?)かなんかで寒くなったらいけないので...。
代わりに私が温めている状態...。
...にしても、ホントバカでかい卵だこと。
私の抱き枕にちょうどいいね。コレ。
いつになったら孵化するのかドラゴンさんに聞いたところ...。
《......我も知らないのだ》
と言われた...。
コイツが親で大丈夫なのか?と思った...。
そもそも、氷龍ってどうやって卵を孵化させるんだろう??...想像が出来ん。
クレアとドラゴンさんには私の身の周りの安全を確保してもらった。
正直言って成功するのか超心配...。
今初めて卵温めてるんだもん!
でもなーコレ。
腕の長さが足りないせいか...
後ろに手がまわせない...。
なんていうんだろう...卵にくっついてるコアラみたいな感じになってる...のかな?私。
なんか悔しい...。めっちゃ悔しい...。
卵を温めるためにまず、自分の体温を魔法で上げる。居るだけでも効果があるけど、私は極度の心配性なのでギューってしてます。
その魔法の事なんだが...
英語で唱えなくても出来るみたい...です。
いや!ホント今知ったことだからね!?
体温上昇って英語でなんて言うんだっけなーっと思って試しに日本語で詠唱したら出来た...。
英語でなくとも、意味がちゃんと分かれば使えるのかな?まだまだわからんことばかりだなぁ...。
《...なぁ其方》
《何?》
《...名はなんと申す?》
...oh......すっかり聞くの忘れてた。
初めて会ったらフツー名前とか聞くけど...会ったのがドラゴンだったからねー...聞いてなかったな。スマンスマン。
《ザベル》
《ザベル...か。此度は感謝するザベルよ》
...へ?それが言いたかったの?
てっきり名前だけ聞いて終わりかと思ってた。この世界に来て初めて感謝された...。
ってお前の名前は言わんのかーい!
《貴方は?》
《我が名は 氷龍ズガルフォン 呼びやすいように呼んでくれて構わない》
《じゃ、ズガル》
《うむ、宜しく頼む》
ズガルはニコッとした表情のような顔でこちらに向けてきた。
氷龍...ねえ。
となると、他にも火龍、水龍、風龍、地龍とかがいるんだろうな。あといるとしたら、光龍、闇龍とかもいるのかな?
「クレア」
「はい、ご主人様。なんの御用でございましょうか?」
「...龍について聞きたい」
「承知致しました」
生きてた頃はベテランの冒険者だったクレアなら他の龍とか知ってそうだしな。
「まず龍とは、竜の進化系です。私たち人間が生まれる前から存在したとされる生物に御座います。竜は生まれたばかりですと、簡単に倒されてしまいますので親の世話の元で龍の行動を見て学び、1人で狩りができるまで親が面倒を見ます。子が狩りを出来るようになると、親はまた子を産むために旅立ち、子は龍になるために励みます」
ホーホー。なるほどなるほど。
人間が生まれる前から存在したってことは1億年前とかにも生きていたんだろうな...憶測に過ぎないが。
しかし、子が龍になる必要性が分からん...。
「子が龍になるのは、将来ボスになる為です。ボスというより長に近いです。龍はより多くの強い子孫を残そうとする為、強い長の周りには沢山の雌の竜あるいは龍が出来ます。人間で言わばハーレム状態です。長になれなかった他の雄の竜達は人間に狩られたり、飼い慣らされたりします」
なるほど...要は1番強い者が王様みたいな感じであとの弱い雄は追放...ってことか?
圧倒的に雄って理不尽では...?
雌の方がよっぽどいいじゃんそれ。
世の中弱肉強食なんすね...。
ワイが住んでた日本じゃ男が有利やったんやけどな...。
「龍にはそれぞれ、火、水、風、地、氷、雷の属性を持つ龍がいます。それらはそれぞれの土地に住み、繁殖します。逆に他の龍達が自分達の土地にやって来た場合敵と判断し、攻撃します」
そりゃあ、自分達の領域に誰かも知らんやつが入ってきたら攻撃するわな。
「稀に光龍、闇龍なんかもいましたが...いたのは今から5000年ほど前の事に御座います故、今いるかどうかは分かりません。申し訳ありませんご主人様」
...5、5000年前!!??
そんな昔にしかいなかったのか?
んー。一目見たかったなぁ。
でも、龍って長命だし、生きてるかも...?
...いや、流石にそれは無いな。
5000年も生きるドラゴンなんているのか?
否、居ないだろう...。おそらく...。
まぁ、これで大体の龍については知れた。
龍の習性ってのはライオンの習性と似てる。
肉食の中で1番強いぞー組みたいな。
「あ、それとですねご主人様。龍には2つの種類があります」
2つの種類?
「こちらにいる氷龍のように属性を持つ龍と、異名を持つ龍の2種がいるのです」
異名?2つ名みたいなものか?
「例えば、カオスドラゴンというのをご存知で御座いますか?」
おー!あれか混沌龍!なるほどそゆことね。
知ってる知ってる!
ゲームの世界じゃいっぱい居たしな!
コクリと頷く。
「流石ご主人様です。あれらは固有の属性を持つ龍でありながら、他の属性も持つ龍であります。普通の龍よりもタチが悪く、賢いです。異名を持つ龍は他にもいます。高天龍、暴風龍、傀儡龍そして先程言った混沌龍になります。他にも異名を持つ龍がいますが記憶にありません故申し訳ありませんご主人様」
傀儡龍?何それ?初耳だけど...。
「傀儡龍とは簡単に説明致しますと、他の龍を操って攻撃するような龍です。基本的には本人は動かず、危うくなると他の龍を犠牲にして逃げる龍です」
なんというチキン野郎だ!
そして、操り人形にされる龍もどうかと思うが...その傀儡龍ってのは基本的に他の龍よりも劣ってるんじゃ?
「傀儡龍が持つ固有属性は"妖艶"です。長に追放された竜なんかを魅了あるいは洗脳し、自分の手駒として一生使います。この属性は自分よりも弱い竜ならば効きますが、自分よりも強い龍なんかには効きません。ですが、力でねじ伏せて強引に洗脳することは可能です。その為、力は普通の龍よりも強いです」
へー。よく知ってるね。
流石元ベテランの冒険者だ。
今はゴーストになってしまったけど...。
「以上になります。他の龍の説明もお聞きになりますか?」
首を横に振る。
暴風龍や高天龍なんかは大体想像出来る。
混沌龍は多分...相手を混乱させる...のかな?
何となくだけど...大体分かったからいいかな。
それにしても、光龍、闇龍とかには会ってみたかったなぁ...。
......ピキッ
...えっ?なんか今動いた...!?
卵の方に目を向けると、ヒビが入っていた。
手を離して、ズガルに報告。
《ズガル。動いた》
《ッ!誠であるか!?》
マジ卍!もうすぐ生まれる!!
慌ててこちらによってくる氷龍。
クレアもふよふよと飛んで来た。
3人で見守りながら孵化するのを待つこと
5分後...
双子の竜が産まれた...!!
...え?双子??...えぇっ!?なんで?!
1つの卵から2匹の竜が出てきた...。
日本で聞いたことがある。
鳥の卵から黄身が2つ出てきたことがあったって...多分それと同じ原理なのかな...?
でもまぁ、無事生まれたわけだし良しとしよう。
アレ?...でも、この子達...氷竜じゃない?
1匹は黄......いや、白色の竜と...
もう1匹は、黒と紫が混じった色の竜...。
《...これはまさか...》
おんやぁ?ズガルは何か知ってるご様子。
《ズガル......これはどういう事?》
《.........我の知る限り子奴らは...恐らく》
《......聖白竜と暗黒竜だ。はるか昔、我ら龍族の王となった双竜だ...》
...はぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!?!?
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