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ヒリスの最後の願い⑬
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そいつはたびたび顔を出すようになったが、いつもびくびくと俺の顔色を伺い、俺が口を開くたびに大袈裟なほど肩を跳ね上げた。その反応を見るたびにこっちが悪者になった気分だ。
「………お前、俺が怖いなら来なければいいだろ」
「あっ! ち、違うの………っ! あ、あなたのことが………怖いんじゃなくてっ! ……っ! …………き、気分を害させて……ご、ごめんさい」
声を上げたそいつは慌てて自分の口元を押さえ縮こまってしまった。俺は小さくため息をついて、薬瓶と残った包帯を籠に戻しそいつに渡した。
「ま、また来るね…………」
おずおずと籠を受け取ったそいつは小さく笑って牢を出て行った。
「………それはどうした?」
いつものように姿を現したそいつの右頬に大きなガーゼが張られていた。
「た、大したこと………じゃないから…………」
ぎこちなく笑うそいつを怪訝に思い、目を凝らして見るとガーゼ下の白い肌が赤黒くなっていた。その瞬間、脳裏にそいつの兄の顔が浮かんだ。
「あいつか?」
問うとそいつはビクッと肩を震わせ視線をさ迷わせた。
「わ、私が悪いの………。お、お兄様の気分を、損なうようなことを……したから……」
「だからといって妹に手を上げるのは間違っている」
二人の間に何があったのかは知らないが、力の弱い者に暴力を振るうのは間違ってる。俺もフィフィと口喧嘩をする時もあるが、決して手を上げるようなことはしなかった。俺の力はいとも簡単にフィフィを壊してしまうことをよく知っているからだ。
「……間違っている……こと、なの?」
そいつの言葉に俺はぎょっとした。
「間違ってるだろ」
「わ、分からない…………。小さいときからずっとお前が悪い、って言われてたから…………」
ガーゼに触れて酷く戸惑っているそいつに俺は一瞬言葉を失った。
「………周りは? お前の母親は止めなかったのか?」
俺の問いにそいつは何も言わずただ寂しそうに笑うだけだった。
(傍観していた……ということなのか?)
母曰く、女性の立場は弱く、中には実の息子から不当に扱われる母親もいるという。
(だからといって暴力に黙って耐えなければならないのはおかしい……)
誰からも守ってもらえず兄から言葉と力の暴力を振るわれていたから、同じ男の俺の言動にビクビクしていたのか。
「お前、名前は?」
「え? あ……シ、シルビィ……。その、あの、い、一度だけ……会ってるの、私たち」
気まずそうに目線を反らすそいつ……いや、シルビィに俺は目を見開いた。
「……悪い。覚えていない」
「う、ううん! い、いいのっ! あ、挨拶だけだったし!……ひ、人も沢山いたか……っ!」
シルビィは頬を押さえ顔を顰めた。痛みが走ったのだろうか。
「大丈夫か?」
思わず手を伸ばした時、シルビィがビクッと肩を跳ね上げ数歩下がった。酷く顔が青ざめていた。
殴られると思ったのだろうか?
「わ、悪い……」
「わ、私のほうこそ……ごめんなさい。大、丈夫だから。こ、これ置いていくね……」
シルビィは籠から取り出した薬瓶を床に置きその上に包帯を置くと、逃げるように牢から出て行った。
鍵が掛けられ再び静寂が落ちる。
俺は伸ばした手を見下ろし、そして拳を握った。
*************
「おい、猫かぶり」
廊下を歩いていると背後から聞こえた、もっとも聞きたくない声に私はため息をついて後ろを振り返ると、壁に背中を預け腕を組んでいるセザールお兄様の姿があった。
「お前の気色悪い演技、マジで反吐がでるぜ」
ゲェとセザールお兄様が吐く真似をする。私は無言でセザールお兄様を睨んだ。
「おい、その態度はなんだ? ソレも俺が可愛い、可愛い妹のお前を思ってやったことなんだぞ? そのお陰で奴から同情を買うことができただろ? 感謝こそすれど睨まれる筋合いはねぇぞ?」
セザールお兄様の言葉に反吐が出る。出会い頭何も言わずにいきなり殴ってきたくせに。今は痣も口内の傷もいくらか癒え、食事の度に走る痛みに苛立ちを覚えることはなくなった。
「この間あいつ、俺に言ったんだぜ? お前に暴力を振るうなって! はははははっ! もう腹抱えて笑いたくなっちまったぜ! お前の目の前にいる女は哀れとは無縁の慈悲もクソもねぇ奴だってなっ!」
ゲラゲラ笑いながら私の目の前まで来たセザールお兄様は、私の顔を覗き込んだ。
「本当のお前は気に入った奴を薬漬けや瓶詰めにしちまう狂った人間なのにな」
「あの人は私のものよ。邪魔しないで」
「今は、あの、出来損ないの、もの、だ」
わざと言葉を区切って言うセザールお兄様に酷く苛立った。
ルシウスお兄様に言われた後、看守に出来損ないが彼に会いに来たのかどうか聞いた。出来損ないは一度も来ていなかった。そうよね。あれは人前に出ることのできない臆病者だから。
………でも私は気づいた。気付いてしまった。ルシウスお兄様が彼をなぜ西の牢に入れたのか。そして深夜帯だけ巡回する兵が極端に少なくなったのか。
(ほんと目ざわり)
だから私はあえて深夜に彼の元へ行った。何もできない出来損ないと違って、私は簡単に彼に手を差し伸べることができるのだと見せつけるために。
彼が誰のものか分からせるために……。
セザールお兄様のエメラルドの瞳が弧を描いた。
「お前の悪趣味は黙っててやるよ。そのほうが面白いからな。………くく、気を許したあいつがお前の素顔を知った時、どんな顔をするか楽しみだぜ」
セザールお兄様はそう言い残し、私に背を向けてその場を去っていった。その後ろ姿を私は無言で睨み付けた。
*************
深夜、いつもの軽い足音が聞こえ俺は起き上がり鉄格子の嵌められた小さな窓の傍に向かった。そいつは鉄格子の中を覗き「え?」と声を漏らした。ベッドに俺の姿がないことに驚いたのだろう。
「おい」
俺が声を掛けるとそいつは大きく身体を跳ね上げ逃げようと立ち上がった。だがそれよりも早く俺はそいつの手首を掴む。
「………ッ!」
そいつが持っていた薬草を括りつけた石が俺の足元に落ち、小さな音をたてた。
「お前は誰だ。なぜ俺にこんなことをする」
そいつは答えず俺の手から逃れようともがいていた。俺は舌打ちをして少し力を込めると、そいつは「……いっ!」と小さな悲鳴をあげた。
「答えろ。お前だ誰で、何のためにこんなをする」
短い沈黙の後、そいつが喋った。
「……ヴァルトス国の希望の光。心を強く持て、決して屈するな」
予想外の言葉に俺は驚き、そいつの手首を掴む力が緩んだ。そいつは俺の手から逃れるとその場から走り去っていった。
俺は唖然とそいつの手首を掴んでいた自分の手を見下ろした。
「…………ヴァルトス国の……希望の光…………」
そいつの手首は細く酷く冷たかった。
「………お前、俺が怖いなら来なければいいだろ」
「あっ! ち、違うの………っ! あ、あなたのことが………怖いんじゃなくてっ! ……っ! …………き、気分を害させて……ご、ごめんさい」
声を上げたそいつは慌てて自分の口元を押さえ縮こまってしまった。俺は小さくため息をついて、薬瓶と残った包帯を籠に戻しそいつに渡した。
「ま、また来るね…………」
おずおずと籠を受け取ったそいつは小さく笑って牢を出て行った。
「………それはどうした?」
いつものように姿を現したそいつの右頬に大きなガーゼが張られていた。
「た、大したこと………じゃないから…………」
ぎこちなく笑うそいつを怪訝に思い、目を凝らして見るとガーゼ下の白い肌が赤黒くなっていた。その瞬間、脳裏にそいつの兄の顔が浮かんだ。
「あいつか?」
問うとそいつはビクッと肩を震わせ視線をさ迷わせた。
「わ、私が悪いの………。お、お兄様の気分を、損なうようなことを……したから……」
「だからといって妹に手を上げるのは間違っている」
二人の間に何があったのかは知らないが、力の弱い者に暴力を振るうのは間違ってる。俺もフィフィと口喧嘩をする時もあるが、決して手を上げるようなことはしなかった。俺の力はいとも簡単にフィフィを壊してしまうことをよく知っているからだ。
「……間違っている……こと、なの?」
そいつの言葉に俺はぎょっとした。
「間違ってるだろ」
「わ、分からない…………。小さいときからずっとお前が悪い、って言われてたから…………」
ガーゼに触れて酷く戸惑っているそいつに俺は一瞬言葉を失った。
「………周りは? お前の母親は止めなかったのか?」
俺の問いにそいつは何も言わずただ寂しそうに笑うだけだった。
(傍観していた……ということなのか?)
母曰く、女性の立場は弱く、中には実の息子から不当に扱われる母親もいるという。
(だからといって暴力に黙って耐えなければならないのはおかしい……)
誰からも守ってもらえず兄から言葉と力の暴力を振るわれていたから、同じ男の俺の言動にビクビクしていたのか。
「お前、名前は?」
「え? あ……シ、シルビィ……。その、あの、い、一度だけ……会ってるの、私たち」
気まずそうに目線を反らすそいつ……いや、シルビィに俺は目を見開いた。
「……悪い。覚えていない」
「う、ううん! い、いいのっ! あ、挨拶だけだったし!……ひ、人も沢山いたか……っ!」
シルビィは頬を押さえ顔を顰めた。痛みが走ったのだろうか。
「大丈夫か?」
思わず手を伸ばした時、シルビィがビクッと肩を跳ね上げ数歩下がった。酷く顔が青ざめていた。
殴られると思ったのだろうか?
「わ、悪い……」
「わ、私のほうこそ……ごめんなさい。大、丈夫だから。こ、これ置いていくね……」
シルビィは籠から取り出した薬瓶を床に置きその上に包帯を置くと、逃げるように牢から出て行った。
鍵が掛けられ再び静寂が落ちる。
俺は伸ばした手を見下ろし、そして拳を握った。
*************
「おい、猫かぶり」
廊下を歩いていると背後から聞こえた、もっとも聞きたくない声に私はため息をついて後ろを振り返ると、壁に背中を預け腕を組んでいるセザールお兄様の姿があった。
「お前の気色悪い演技、マジで反吐がでるぜ」
ゲェとセザールお兄様が吐く真似をする。私は無言でセザールお兄様を睨んだ。
「おい、その態度はなんだ? ソレも俺が可愛い、可愛い妹のお前を思ってやったことなんだぞ? そのお陰で奴から同情を買うことができただろ? 感謝こそすれど睨まれる筋合いはねぇぞ?」
セザールお兄様の言葉に反吐が出る。出会い頭何も言わずにいきなり殴ってきたくせに。今は痣も口内の傷もいくらか癒え、食事の度に走る痛みに苛立ちを覚えることはなくなった。
「この間あいつ、俺に言ったんだぜ? お前に暴力を振るうなって! はははははっ! もう腹抱えて笑いたくなっちまったぜ! お前の目の前にいる女は哀れとは無縁の慈悲もクソもねぇ奴だってなっ!」
ゲラゲラ笑いながら私の目の前まで来たセザールお兄様は、私の顔を覗き込んだ。
「本当のお前は気に入った奴を薬漬けや瓶詰めにしちまう狂った人間なのにな」
「あの人は私のものよ。邪魔しないで」
「今は、あの、出来損ないの、もの、だ」
わざと言葉を区切って言うセザールお兄様に酷く苛立った。
ルシウスお兄様に言われた後、看守に出来損ないが彼に会いに来たのかどうか聞いた。出来損ないは一度も来ていなかった。そうよね。あれは人前に出ることのできない臆病者だから。
………でも私は気づいた。気付いてしまった。ルシウスお兄様が彼をなぜ西の牢に入れたのか。そして深夜帯だけ巡回する兵が極端に少なくなったのか。
(ほんと目ざわり)
だから私はあえて深夜に彼の元へ行った。何もできない出来損ないと違って、私は簡単に彼に手を差し伸べることができるのだと見せつけるために。
彼が誰のものか分からせるために……。
セザールお兄様のエメラルドの瞳が弧を描いた。
「お前の悪趣味は黙っててやるよ。そのほうが面白いからな。………くく、気を許したあいつがお前の素顔を知った時、どんな顔をするか楽しみだぜ」
セザールお兄様はそう言い残し、私に背を向けてその場を去っていった。その後ろ姿を私は無言で睨み付けた。
*************
深夜、いつもの軽い足音が聞こえ俺は起き上がり鉄格子の嵌められた小さな窓の傍に向かった。そいつは鉄格子の中を覗き「え?」と声を漏らした。ベッドに俺の姿がないことに驚いたのだろう。
「おい」
俺が声を掛けるとそいつは大きく身体を跳ね上げ逃げようと立ち上がった。だがそれよりも早く俺はそいつの手首を掴む。
「………ッ!」
そいつが持っていた薬草を括りつけた石が俺の足元に落ち、小さな音をたてた。
「お前は誰だ。なぜ俺にこんなことをする」
そいつは答えず俺の手から逃れようともがいていた。俺は舌打ちをして少し力を込めると、そいつは「……いっ!」と小さな悲鳴をあげた。
「答えろ。お前だ誰で、何のためにこんなをする」
短い沈黙の後、そいつが喋った。
「……ヴァルトス国の希望の光。心を強く持て、決して屈するな」
予想外の言葉に俺は驚き、そいつの手首を掴む力が緩んだ。そいつは俺の手から逃れるとその場から走り去っていった。
俺は唖然とそいつの手首を掴んでいた自分の手を見下ろした。
「…………ヴァルトス国の……希望の光…………」
そいつの手首は細く酷く冷たかった。
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