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<第二巻:温厚無慈悲な奴隷商人>

SS:女神誕生前夜祭のライラ

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 スティーンハン国の女神の誕生日が三日後に控えた日、俺はあることを思いついた。

 王都ダバオでも当日は祭りをするらしいが、前夜祭というものがない。
 だが、この国は常夏なのでわかりにくいが他国は冬。
 つまり、元いた世界のクリスマス時期。そう、俺は懐かしのクリスマスイブがしたいと思っていた。

「ライラ……せっかくだからクリスマスイブにみんなを集めて晩餐会でもどうだろう?」

「クリ◯リス……はぁ、はぁ……旦那様、いきなりそんな卑猥な……」
「こらこら、そんな小学生みたいな聞き間違いするなっ! クリスマスだ。というか、こっちの国ではなんて言うんだろう?」

 元いた世界の宗教とこちらでは大きく違う。
 クリスマスを説明すると俺が異世界人だとバレてしまうので、無視して話を進めることにした。
 それにしても、ライラはブレないよな。むしろ期待通りの反応をしてくれる。

「女神様の誕生日前夜祭をしようと思う。当日は、みんな礼拝所に行くんだろ? だから前日夜はたらふく美味しいものを食べて、酒を飲もう」

 俺の思いつきだが、せっかくだからみんなで食事をし、プレゼント交換するか。
 でも、奴隷たちはプレゼントを買えないから俺からみんなにプレゼントするのもいいかも!
 ライラやパオリーアたちに、女神誕生前夜祭をすることを伝え、俺は準備することにした。

◇ ◇

 屋敷の大広間は、すでに机と椅子が並べられ、奴隷たちも男女問わず集められていた。
 事前にパオリーアに伝えているので、普段の貫頭衣ではなく女は胸元が大きく開いたドレスを着せていた。
 華やかな赤や青、ピンクの衣装で会場が華やかに見える。
 スカートは付け根まで見えるほど両サイドが大きく開いていて、艶かしい。
 胸の大きな獣人族はレースを多用したブラをしているが、胸の小さなエルフたちはワンショルダーのドレスで、種族によって似合うドレスを着ていた。
 王都で下着屋をしているフレイアの姿もあった。彼女も協力してくれたのか。

 総勢五十名が、大広間に集まっておしゃべりに夢中になっている。
 しかし、男奴隷たちは居心地が悪そうに部屋の隅に固まっていた。屋敷の警護をする私兵や門番たちの姿はないが、持ち場を離れないと頑なに断ったらしい。
 なかなか律儀な奴らだ。

「旦那様、そろそろはじめましょうか」

 パオリーアが、俺の後ろに立つとそっと耳打ちをしてくる。息が耳に当たってこそばゆいので、首をすくめながら頷く。
 ちょっと胸を押し付けるのやめてもらえるかな? そういうのは夜にとっておこうよ、パオリーアさん。

 ライラが手をパンパンと叩くと、一瞬にして場が静まった。

「今夜は女神様の誕生日の前夜祭だ。おもいっきり食べて、飲んでくれ。普段、一生懸命に働いてくれている労働奴隷も、毎日屋敷でライラに厳しくマナーを習っている者も、今日は思い切って羽を伸ばしてほしい」

 俺の言葉に、ワッと場が盛り上がる。
 ハイルたち料理人と厨房を担当する奴隷たちが、忙しく料理や飲み物を会場に運び入れるとさらに会場内が熱気に包まれた。
 バイキング方式で好きなだけ料理や酒を取るようにして、立食形式にしたのが良かった。
 席に座って食事するのもいいが、自由に動き回って会話できる方が楽しい。
 見ていると、奴隷たちはさらに料理を乗せ、楽しそうにおしゃべりをしている。
 それを見ながら、俺はパオリーアとライラに門番や私兵たちにも料理を運んでやるようにと伝えた。

「すでに、手配しております。眠ってしまってはいけませんのでお酒は出していませんが」
「そうか、手際がいいな。酒は仕事終わりに飲むように、手配してやってくれ」

 パオリーアが頷くと、俺の腕に回した手をほどき厨房へ向かった。

「旦那様は、変わっていますね。こんなに奴隷たちを大切にしている奴隷商人を私は知りません」
「ああ、大切にしている。奴隷とも思っていないよ。俺にとっては大切な労働力で飯のタネだ。むしろ、こいつらのおかげで俺たちは生きていけるんだ。見てみろ、あの子達を。楽しそうにしているだろう。この屋敷に来た時はボロを着て、汚れた体だった。しかし、今はあんなに美しい女になっている」

 俺の視線の先に、獣人族たちが尻尾を振りながら団欒している様子があった。
 ふと見ると、大皿を持ち上げて一気に口に運んでいるマリレーネの姿が見える。

「まあ、あいかわらずはしたないことを……あとで叱っておきますね」
「いいんだ。叱るほどではない、今夜くらいは大目に見てやってくれ。それより、ライラも一杯どうだ?」

 俺は、グラスに入れたワインをライラに手渡す。

「ふふふ、旦那様と間接キスです……ふふふ……」
「いや、俺はそれに口をつけていないから」

 残念そうなライラを見て笑うと、ライラも恥ずかしそうに頬を赤らめて笑った。

「みんな幸せそうですね。このお屋敷に来るまで旦那様は奴隷たちに酷いことをたくさんしていると思っていました。きっと、奴隷たちに次々と手を出して酒池肉林の限りを尽くし、孕ませてばかりいるのだと……」
「そんなのこと想像してたのか? たしかにそうしようと思えば出来たと思うけど……ていうか、孕ませるって!?」
「あんっ、私ならいつでも旦那様に種付けしていただいてもいいのですよ」

 キュッと俺の股間をつかんだライラは、大きな胸を押し付けて迫って来る。

「こらっ、ちょっと、ニギニギするでないっ! みんなが見ているだろう?」
「では、みんながいないところで、続きを……」

 俺はライラを振り解くと、マリレーネのところへと向かった。ライラもついて来る。

「マリレーネ。食っているか? 飯は足りているか?」
「あ、旦那様。はい、もう満腹です! ウチばかり食べちゃったからこの子たちのお料理がなくなりそうで……」

 ふと、マリレーネの周りの女たちを見ると、皿の上には野菜くらいで肉が乗っていない。
 肉ばかり食ったのか、この乳でか女は!

「おい、お前がそんなに食ったら他の子が遠慮して食べられないだろ? そろそろ、みんなに分けてやれ」
「はーい! じゃぁ、ちょっとお肉を取って来るね!」

 狐人族や猫人族の女たちは、クスクス笑うとマリレーネを目で追っている。

「旦那様。今夜はこのような食事会を開いていただき、ありがとうございますぅ」
「礼はいいから、気にせずに食ってくれ。今日は、綺麗な服を着て可愛いぞ。赤い髪色に合っていてどこぞのお嬢様みたいだ」
「あわわわっ、ありがとうございます。まさか旦那様からそんなお褒めの言葉を……」

 あたふたと狐人族の女が狼狽えるのを見て、俺は幸せな気持ちになった。
 奴隷に堕ちたと死にそうな顔でこの屋敷に来たこの娘も、今はどこに出しても恥ずかしくないレディに見える。
 二人の獣人族の女と少し会話して、次はエルフたちのところへと向かった。

「ライラも好きにしていいんだぞ。何も俺についてこなくても」
「いいんです。私は旦那様のお側にいたいので……。可愛い女の子ばかりですから、もしもって時のためにも私が……」

 何を想像しているのかわからないが、もしもの時なんて来ないから。

「可愛い子ばかりだけど、手を出したりはしないぞ。次はエルフの子たちのところへ行こう」
「エロフ! 性奴隷の娘たちのところに行くのなら、私もついていきます!」
「だから、俺は奴隷に手を出さないっていうのっ! ライラ、ハウス! ハウス!」

 俺は、しっしと手を振って追い払おうとすると、ライラはこっちに来いと手招きされたと勘違いして、喜んで抱きついてくる。
 ダメだこりゃ。これは、きちんと言っておかなければならないな。

「ライラよ」
「はい、旦那様」
「お前に言っておきたいことがある。とても大切なことだ、本当はもっと後で言うつもりだったが……」
「はい、心の準備はできておりますわ……さぁ、どうぞ」

 どうぞと言われると言いにくいだろ!
 俺は、ライラの肩を抱き寄せると耳元で囁いてやる。

「今は奴隷たちにおもてなしをする時間だ。みんなに楽しんでもらわなければならない。お前との時間は今夜たっぷりと取ってやる。だから……」
「は、はい……。わ、わたし、先にお風呂に入って来ても……」
「いやいや、ちょっと待て。早い、まだ風呂は早いから、一人で入るな」
「も、もしや一人で入るなってことは……はぁはぁ、わ、私と……」

 何やらライラは一人で、あそこの毛の処理はしていただろうか、部屋は片付いているだろうかとあわてふためき、どこかに消えていった。
 俺は、エルフたちのグループが固まっているところへ行く。
 銀色の髪がサラサラで、振り返るとフワッと揺れる姿にドキリとする。いつ見ても人形のような美しさだ。
 美形も美形、いくらでも眺めていられるほどの美人ぞろい。

「旦那様、今夜はこのような晩餐会を開いていただきありがとうございます」

 料理を盛った小皿を置き、腰に手を当てて頭を下げる彼女たちを見て、ついウットリとしてしまった。
 この子たちは、マナーや性技を身につけるとすぐに街へ出荷され、比較的早く買い主が付くので名前すら覚えることがない。
 それに、どの娘も顔が似ていて特徴が背格好と髪色くらいでしか見分けられない。
 この目の前のエルフも、いつからいるのか俺でさえ覚えていないのだ。だが、エルフたちは俺のことをよく知っている。
 なぜなら、性技の相手を俺が務めているからだ。
 だからか、この子たちの前に行くとついエルフの裸を思い出してしまう。いかん、いかん。

「そんな野菜ばかりでいいのか? 肉も食った方がいいんじゃないか?」
「いいえ、お肉は体臭が強くなりますから。私たちは野菜や果物だけで十分に満足です」
「そうか……それならいいんだが。さすが、体が資本のエルフたちだな。何か困ったことがあればすぐに言うんだぞ」

 俺の言葉に、エルフたちはハイと声を揃えて言った。
 俺のオーラが見えるエルフもいるらしく、エルフの間ではニートは悪い人ではないと伝わっているらしい。
 ありがたいけど、何か心を見透かされているようで恥ずかしい。
 俺も妖精石で彼女たちの心を読んだことがあるが、純粋に性奴隷として楽しんでいるようだった。

 元いた世界では、性奴隷というと男に好きなように体を弄ばれ、自分の意思に反して弄ばれるというイメージがあったが、今のエルフたちは買われた先で大切にされていることは、周知の事実になっていた。
 俺が言うのもなんだが、エルフと一度セックスするとハマるのだ。
 客たちが手放したくなくなり、エルフたちのご機嫌をとって大切にする気持ちはよくわかる。

「旦那様、どうかされましたか?」
「えっ……ごめん、ちょっと考え事を。もしこの屋敷を出ても年に一度は戻って来てくれたらいいからな。ここがお前たちの家だと思ってくれていい」
「はい、私たちもそう思っています。私たちにはもう帰る村もありませんし……ここが私たちの帰る場所です」

 そう思ってくれているのなら、素直に嬉しい。
 俺は、楽しんでくれと言ってエルフたちから離れた。

 今夜は、男奴隷もいるが肩身が狭そうだ。何しろ、女奴隷の方が多いのだから。
 男たちにも話しかけ、もっと楽にしていいんだと告げると、しきりに頭を下げて来た。
 土下座する者もいたが、こいつらは以前にこの屋敷を襲撃したからか、俺がいまだに怖いらしい。
 といっても、この男たちはマリレーネとライラが一番怖いというんだけどな。

 その後、俺は別室に用意したプレゼントを大広間に運ばせるとみんなに向かって言った。

「今夜は、お前たちにプレゼントを用意した! 受け取ってくれ!」

 一人一人、俺は手渡しでプレゼントを手渡す。みんな笑顔で受け取ってくれる。
 プレゼントは、下着屋の女将フレイアが用意したものだから、下着だと思うが実は俺も中身は知らない。
 みんな大いに喜んでくれたので、前夜祭をしてよかった。
 俺の思い描いたクリスマスイブとは気候も違うし、ケーキもないし、ツリーもないけど、美味しい食事をみんなで食べるパーティーは楽しかった。


◇ ◇


「ライラ、待たせたな」
「はい……準備万端でございます」

 ライラは、一糸まとわぬ姿で風呂場で待っていた。
 何度か一緒に風呂に入ったことがあるが、今夜はパオリーアが気を利かせて二人きりにしてくれるという。

「今夜は、他の娘たちは来ないんですか?」
「ああ、約束通り二人だけの時間だからな。とりあえず、入らないか?」

 ライラは、ピトッと俺の腕にナマ乳を押し付けると一緒に浴槽へと移動した。
 俺の腕が喜んでいる、というか俺の鼻の下が伸びているのが自覚できた。

 こうやって腕を取られて風呂場で歩いていると、介護されているような気になる。
 俺がじいさんになっても、こうやってライラは俺を風呂場に連れて行ってくれるだろうか。

 二人並び、湯に浸かると全身が温まり、幸せな気持ちがこみ上げる。
 ライラも、あああっ、なんて艶やかな声を上げている。
 なんか違う気がするが、二人であああああっと声を上げて肩まで浸かった。

「なぁ、ライラ。もし、俺がじいさんになってもさっきみたいに俺の腕を取って風呂に入れてくれるか?」
「もちろんです。私はニート様のお側にずっといるんですから、どんな時も離れることなく」
「そうか……。ありがとうな」

 照れ隠しに湯を救い、顔を洗う。
 ライラは俺と結婚したいという。ライラの親父であるスレイマン公爵も認めてくれている。
 俺もライラとなら一生一緒にいてもいいと思っている。

「なあ、もしも、俺がライラと結婚したとして、今のようにエルフたちやパオリーアたちとエッチしてもいいんだろうか?」
「それは、私が嫉妬してしまうと心配されているのでしょうか?」
「ああ、そういうの気にするのかなって思ったのだが……やはり、嫌じゃないか?」
「嫌ですけど、お仕事でもありますし、何より旦那様は奴隷たちを大切にされているのは、私も誇らしいですわ。今でも、パオリーアやマリレーネたち三人を平等に扱っておられますし、わ、私のことも……大切にしてくださっていますし。奴隷との夜伽は浮気とは思いませんわ」

 ライラに手を出さなかったことを、大切にされていると思ってくれていたのか。
 侯爵令嬢で、奴隷ではないライラに手を出す勇気がなかったんだが……でも、それだけではない。
 確かに俺はライラを大切に思っていたのも事実。

「これからもずっと俺のそばにいてくれるか?」
「……も、もちろんです。そんな改まって言われると照れます……ふへへへ」

 湯あたりしそうなので、立ち上がるとライラも立ち上がる。
 のぼせたのか、ライラはフラッと足元がぐらついたのでとっさに抱きとめた。
 二人抱き合い、見つめ合う。
 赤くなった顔が、可愛い。この人は子供の頃から一途にニートのことを想っていてくれた。
 中身が俺に変わっても、今の俺のことを好きでいてくれている。

「俺にはまだやらなければならないことがある」
「わかっております。私もお手伝いいたしますわ」
「すぐにとは言わないが、俺と結婚しよう」
「はい……そのつもりで生きて来ました。いつまでも待ちます……しかし、プロポーズがお風呂だなんて……旦那様らしい」
「ご、ごめん。もっとロマンティックなところが良かったよな……悪い、気が利かなくて」

 ライラは、俺の胸に顔を埋めると背中に手を回し抱きしめてきた。
 柔らかく意外と華奢なライラの体を俺もしっかりと抱きしめた。

「こうやって裸で抱きしめてもらえる日を待ちわびていました。子供の時からずっと……ニート様にお会いする日のことを楽しみにし、お会いしてからもニート様に気に入られたいと、ずっと私は……好きです、ニート様」

 旦那様からニート様に呼び方が戻っている。きっと、過去を思い出しているのだろう。

 濡れた真っ赤な髪を撫でてから、その手を頬に当て、そっと顎を持ち上げた。
 ライラの目には涙がいっぱいたまっていた。すまない、待たせたな。
 笑顔になったライラの目からポロポロと涙が溢れた。

 女神誕生前夜祭の夜、俺たちにとって忘れられない夜となった。
 そして、女神誕生祭は礼拝堂で二人は改めて結婚の約束をしたのだった。
 
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