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199話 お礼 6
しおりを挟む「お前が自分で挿れてみろ。」
俺が、南原さんの腕の中で身構えて固まっていると、唐突にそんな命令が下された。
「え...?」
南原さんの言葉がなかなか頭に浸透してこなくて、脳がフリーズしたみたいに空っぽになる。
待って、自分でって...え?
「ここまでやってくれたんだ。せっかくだし、俺のコレをお前の後ろに、お前自ら挿れてみろと言ってるんだ。」
「んぁっ、ちょっ...」
南原さんが、ニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべながら、熱くなったモノを俺の窄まりに擦り付けてくる。
すると、先程散々弄られて柔らかくなったそこが、南原さんを求めてヒクヒクと戦慄いたのがわかった。
やば...欲しい...かも。
でも、自分で挿れるなんて...。
俺は、フルフルと首を左右に振った。
「無理...です...。できないっ...! 」
毎回、熟練の南原さんに挿れられるのでもまだ怯むのに、自分でなんて怖くてとてもじゃないけどできそうにない。
「なら、道具でいたぶらせて貰おうか? 坂北くんの泣き顔が見られるなら、俺はなんだっていいよ。幸い、ここには色んな玩具が揃っているしな。」
「っ...そんな...やだ、南原さん! 」
分かってる。
南原さんは、俺のことをちゃんと好きで、酷いことをしてきても、それにはちゃんと愛があるってことくらい。だから、道具でもなんでも、南原さんがやりたいなら受け入れる覚悟はできてる。
でも、やっぱりどうしても、道具なんかよりも南原さんに触れられていたいって思うから。
「うぅ...許して下さい...道具は...やだ...」
「じゃあ、自分でできるな? 」
「っ...」
俯いて、涙を堪えるように歯を食い縛った。
意地悪っ...。
変態鬼畜生徒会長っ...。
でも、それでも好きだから。
これで、南原さんが喜ぶなら。これで、南原さんが楽しいなら。応えてあげたいと思ってしまうのだから、仕方ない。
俺は南原さんを跨ぐと、震える指先をそっと南原さんのモノに添えて、自身の蕾にあてがった。
しかし、なかなかその先へ進めなくて。
「どうした? そのまま腰を落とせ。」
容赦のない南原さんの言葉に、ぎゅっと目を瞑っる。
「っ...怖い...」
すがるような小さな声は、情けなく震えてしまっていた。
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