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80話 お泊まり 17
しおりを挟む「ククッ、羞恥で赤く染まる頬、快楽と恐怖に潤む瞳、必死に絞り出した拙いおねだり、か。」
え、なに。
南原さんは、俺を査定するかのようにまじまじと観察してきた。
「最高だよ、坂北くん。」
「っーー!」
欲情の色を含んだ妖艶な笑みと、甘い息がかかった声に、なんだかドキドキする。
「お前は今までで一番の、俺の玩具だ。」
「んああああぁ!!」
すると、焦らしまくった前立腺を狙い寸分違わず熱い肉棒が擦り付けられ、さっきとは比べ物にならない位の勢いで快感が襲ってきた。
「んああああぁ!!ああっ...!んうぅーー!!」
腰から頭のてっぺんまで、電流のように駆け抜けていく快楽に翻弄され、全身が跳ね回る。
南原さんの、薄く汗をかいたたくましい体に、少しだけ乱れた息が、なんとも色っぽい。男の俺が、そう思うのは変なのかも知れないけど。
目の前の艶やかなその姿は、俺の気分を更に高めていく。
「く、はっ、ほら、イっていいよ坂北くん。我慢を重ねて溜まったそれを、思いっきり吐き出せばいいっ...!」
「っーーーー!!!あああぁーーっっ!!」
ズン、と最奥を突かれると、俺はあっけなく白濁を溢した。
「んんんっ...あああぁっ!!止まらなっ...やぁぁ」
我慢させられたせいか精液はかなり多く、いつも自分でするときの一瞬で終わるそれと違い、長めの射精だった。
大量の精液が、俺と南原さんの腹を汚し、シーツにまで飛ぶ。
「ふ、沢山出たな。気持ちよかったか?しかも後ろだけでイくなんて、才能がある。」
「っ...!?ち、違っ!!」
そう言われて気がついた。前は、後ろを犯されながらも、性器や胸を弄られていた。だけど今は、突っ込まれたソコを刺激されただけだったのに達してしまった。
「そん、な...。ふぇっ、えっく...ぅ、ぐすっ」
うそ...でしょ...。
こんなのあり得ない。絶対、焦らされて限界だっただけに決まってる。
だってこいつは男で、俺も男で、俺は普通に女の子が好きで、こんなの、俺じゃないっ!
自分が無理矢理変えられていくようで、怖くなった。
俺が、力の入らない体をぐったりとベッドに預け、現実逃避をしていると...。
「ひゃああぁ!な、に...?あああぁ!!」
南原さんは、再び律動を始めてきた。
「あぁ、う、待ってっ!!んああぁ!今無理です!あっ、イったばっかだからっ...!やめ...」
「俺はまだイってないからな。く、お前の中、トロトロで凄くいいよ。ほら、前も触ってやるから。」
「んんんっ...!やだ、やぁぁっ!!」
絶頂の余韻に浸る間も無く、ずぽずぽと敏感な中を掻き回され、あまりに大きすぎる刺激におかしくなりそう。
前立腺を容赦なく責め立てられながら性器を扱かれて、俺の意思とは裏腹に、ソコは再び硬くなっていく。
「ふ、は、坂北くんっ...!」
「やだあぁ!んああぁあ!!また、んうっ、またいっちゃううぅ...!!」
南原さんは、的確に俺の感じる場所ばかりを刺激してきて、気持ちいいなんてもんじゃない。
さっき南原さんは、俺に才能があるだとかなんとか言っていたけれど、才能があるのは南原さんの方だ。
本日二回目で、さっきより薄い精液が、ピュッと吹き出す。と、同時に後ろをきゅううんと強く締め付けてしまったようで、南原さんも果てたみたいだった。
「とても可愛いよ、坂北くん。」
「あ、んっ...はぁ、はぁ...。も、げんか...」
チュ、チュ、と耳や首筋に落とされるキスを感じながら、意識が遠のいていく。
「ふ、もっと、酷くしてやろうと思ってたんだがな...。」
消えかけた意識の中で、南原さんのそんな呟きが聞こえた気がした。
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