BL 生徒会長が怖い

49話 初めての 9

「う...うぅ...。」

これのどこが優しいというんだ。さっきから俺の羞恥を煽るようなことばかりしてくるのに。

でも南原さんは優しくしていると言っているから、次回からはもっと酷い目に逢うのだろう。気が重い...。

「それに、俺は事実を言ってるだけだ。証拠にほら。乳首だけじゃなくて、こんなところも立ってきているよ。」

南原さんは、つう、と指を腹に滑らせていき、熱を持ち始めた俺の中心にたどり着くと、ズボンの上からやわやわと揉み始めた。

「ひっ！！！嘘、なんでっ...！やだ！！やっ...！！」

こんなのおかしい。
男に乳首を弄られてソコを反応させてしまうなんて、俺には信じられなかった。それは屈辱以外の何物でもなくて。これ以上はずかしい姿を晒すまいと、ぎゅっと目を瞑った。

しかし、視界が遮られれば、感覚はより研ぎ澄まされる。

「ククッ腰、揺れてるよ。ズボンの上からじゃもどかしいか？」

「んんっ！！ちが...ぅ...」

俺は無意識に、南原さんの手に自身を擦り付けてしまっていた。

「っあ...ん...！」

自分の意思とは関係なく動いてしまう腰に戸惑う。止めなければとは思うのに、止まれない。
なにこれ。こんなの、俺じゃない。

「エロいなぁ、坂北くんは。直接触って欲しいだろう？」

高ぶってしまった熱は、どうしようもなく疼いているが、どうしたらいいのか分からない。
俺が狼狽えている間も、もどかしい責めは続いていて、どんどん苦しくなっていく。

「んぁっ...ふ...んゃあああぁ...！」

すりすりと先端を指の腹で押し潰され、聞いたことのない声が自分の口から発せられた。

「や...も...わかんな...たすけてっ...！」

俺が懇願の目を向けると、南原さんはサドスティックな笑みを浮かべ、俺のベルトを慣れた手つきで外していった。