1 / 52
第1話 リア充爆発してください。
しおりを挟む
午前八時八分。最寄り駅までの十五分。ウィークデイは毎日このバスに乗るんだ。
このバス会社、俺が乗ってる路線は特に運転手のアタリハズレが激しくて、ハスレだと運転が荒いんだ。特にブレーキが酷くて、むち打ちになるんじゃないかってくらいに、容赦なくかける。いつか事故るんじゃないかって噂が立つほど、SNSでも有名だったりするんだわ。
俺が乗るのは始発の営業所。必ず座れるのは助かるね。少なくとも、立ってつり革捕まるよりは、マシな十五分を過ごせるってもんだ。
乗降口から入って、後へ向かってそのまま進む。ベンチシート状になっている、最後部からひとつ手前の右側。窓際にどっこいしょと座る。
営業所を出て、二つ目のバス停に停車。同じ時間に必ず乗ってくる三人がいる。高校生くらいの、身長の高い男の子。男の子より頭ひとつ分身長が低めな女の子が二人。顔がそっくりだから、双子なのかな?
三人は、決まって最後部の座席に座ってる。俺側じゃなく、反対側ね。女の子のひとりは俺側に座ろうとするんだけど、男の子が左側に座るから、ちょこちょこと移動して、男の子を挟むように、三人並んであっち側に座るんだ。でも今日は右側、俺の真後ろに座ってる、珍しいなと思ったよ。
男の子は『雑誌のモデルじゃね?』ってくらい、顔かたちが整ってる。女の子たちは文句なしに可愛らしい。多分、幼なじみなんかね? まるで、往年のラブコメ漫画か、ラノベみたいな裏山リア充さんたち。爆発しろって、出会う度に心の中で呪ってる。
金曜日だからかな? 朝でもさすがに眠くなる。うつらうつらとしながら眠気と格闘。寝過ごしたら、乗り換え駅で降りられなくなる。最悪、走って戻る必要が出てくる。だから寝るわけにはいかないんだ。負けるな俺、明日は休みだ。
そのときだった。とんでもない振動と、『ドシン』という何かがぶつかったような音ではっとなる。運転の荒いこの運転手だ、『ついに事故っちまったか?』と運転席を見たんだけど、目の前は真っ暗で何も見えやしない。
同時に覚えた、気味の悪い浮遊感。気がつけば、踏ん張っていられるはずの床がないんだ。『なんじゃこりゃ?』と思ったとき、ジェットコースターや、バンジージャンプで体験できそうな落下感を感じた。
『落ちる』って、そう思ったときにはもう落ちてた。地面に着いたとき偶然俺は、三転着地――いわゆる『スーパーヒーロー着地』をしてた。狙ったんじゃなく、そういう格好で落ちたんだ。
右手首、右足首、腰に衝撃が走った。拳、膝、足の裏から、気持ち悪い『ぐちゃ』という感触を覚えた。足場の悪さからか、それとも踏ん張りが利かないからか、俺はそのまま後へ転がってしまった。
身体を起こしたら、目の前には変な物体。よく見ると、半円状に切り取られていた、バスの後部座席だろうか? 俺が座っていた席は、ありゃしなかった。おまけに、さっき足下から感じた『ぐちゃ』という物体は、年配の男性の背中だった。なんていうかその、……すまんですわ。
運転手さん含めると、だいたい十人くらいいたはずなんだけど、ここには俺と、少年と少女二人の四人だけ。足下に転がってる人は、運転手じゃない。見たことないヘンテコな服着てる。
見た感じ一応、三人も無事みたいだけど、気絶してるみたいだ――と思ったとき、あまりの痛みに耐えられなくなって、意識が遠くなっていったのだけは覚えてるんだ……。
▼
「――おじさん。おじさん」
女の子が俺を呼ぶ声? なにやらいい匂いがするな。あぁ、二人のうちどっちかの子の匂いか。裏山だぜ、リア充爆発しろって。
「起きないなぁ? もしかして、ちゅーしてほしいの? なんてねー。あははは」
それなんてギャルゲ? そう思ったら、瞼がぱちっと開いた。なんだこりゃ?
「……知らない天井?」
「あ、それ。アニメや漫画によくあるやつですよね?」
「言ってみたい台詞のひとつなんだよね、……ってここどこだい?」
どっこいしょと身体を起こすと、病院? いや、ホテルの一室みたいなところ?
「あぁ、よかった。目を覚ましたんですね。『おじさん』」
と、イケメン(死語)な少年。
「大丈夫よきっと。『リア充爆発しろ』って、寝言聞こえたから。ね、『おじさん』」
と、眺めのショートボブで右側に三つ編み、委員長さん的な眼鏡をかけてる少女。てかまじか? 寝言でそんなことを、……穴があったら入りたいぜ。
「『知らない天井』もなかなかグッドでしたよ。『お・じ・さん』」
と、さっき俺を起こしてくれた、左側に三つ編みな、眼鏡かけてない少女。
『おじさん』三連撃。この子ら、十五歳から十八歳と考えても、三十一歳の俺と比べたら、半分くらいだもんな。おじさん呼びされても、仕方ないか。
「ねぇねぇ朝也くん。ここ圏外、Wifiも飛んでない」
「そうなのよ。朝ちゃん寝てるとき、麻昼ちゃんと部屋のなかスマホもってぐるぐるしたんだけど、駄目だったのよ」
「うんうん、ね、麻夜ちゃん」
少年が朝也、右な眼鏡子ちゃんが麻昼、こっちの左な眼鏡なし子ちゃんが麻夜って名前なんだね。朝、昼、夜か。幼馴染みのテンプレだな? リア充め、爆発しろ、ください。
「ねぇねぇ、お・じ・さん。名前なんていうんですか?」
「あぁ俺? 俺は――」
俺が自己紹介しようとしたとき、部屋のドアが開いたんだ。俺が踏みつけた年配の男性みたいな服装をした、二十歳くらいの女性が入ってきた。なんだろうね、薄いベージュの色した高級ホテルのフロントさん、みたいな感じ?
「失礼いたします。お目覚めと伺いまして――え? よ、四人、で、ございますか? あれ? 『勇者様』は、三人だと伺っていたのですが……」
ゆ、勇者様? 勇者様ってあれか? 漫画やラノベやアニメのあれ。てことはこの一連の事故みたいなのは、『勇・者・召・喚?』。
朝也くんと、麻昼ちゃんはきょとんとしてたけど、麻夜ちゃんだけは違っていた。
「い、異世界きたっ! 勇者召喚きたーっ!」
両手の拳を握って、真上に腕を突き出してまで、興奮してますよ。相当濃いんだろうね、この子。
先ほどの女性が一度外へ出て、数分したら戻ってきたんだ。このときは、同じくらいの年齢な若い男性を連れていた。彼が手に持つのは、何やらタブレットを二回りも大きくしたような石版? いや樹脂板? よくわからない変なものを見せるんだ。
「この世界は、あなた方が以前、いらした世界とは違います」
ほほぉ。俺だってさ、色々な異世界ものの漫画やラノベを読んでいるんだ。現在、俺には手首にも足首にも、もちろん首にも枷が着けられちゃいない。もちろん、三人もみたいだね。
良い状況下の異世界転移と、悪い状況下の異世界転移。少なくとも現時点では、後者ではなさそうな雰囲気。まだまだ油断はできないけど。
「もちろん、あなた方の世界の理とは違うもの、魔法というものが存在します」
「いろいろきた――」
麻夜ちゃんは、麻昼ちゃんに口を手のひらで塞がれて、『もごもご』してる。朝也くんがこっちを見て、申し訳なさそうにしているよ。三人とも良い子っぽいね。でもリア充は以下略。
このバス会社、俺が乗ってる路線は特に運転手のアタリハズレが激しくて、ハスレだと運転が荒いんだ。特にブレーキが酷くて、むち打ちになるんじゃないかってくらいに、容赦なくかける。いつか事故るんじゃないかって噂が立つほど、SNSでも有名だったりするんだわ。
俺が乗るのは始発の営業所。必ず座れるのは助かるね。少なくとも、立ってつり革捕まるよりは、マシな十五分を過ごせるってもんだ。
乗降口から入って、後へ向かってそのまま進む。ベンチシート状になっている、最後部からひとつ手前の右側。窓際にどっこいしょと座る。
営業所を出て、二つ目のバス停に停車。同じ時間に必ず乗ってくる三人がいる。高校生くらいの、身長の高い男の子。男の子より頭ひとつ分身長が低めな女の子が二人。顔がそっくりだから、双子なのかな?
三人は、決まって最後部の座席に座ってる。俺側じゃなく、反対側ね。女の子のひとりは俺側に座ろうとするんだけど、男の子が左側に座るから、ちょこちょこと移動して、男の子を挟むように、三人並んであっち側に座るんだ。でも今日は右側、俺の真後ろに座ってる、珍しいなと思ったよ。
男の子は『雑誌のモデルじゃね?』ってくらい、顔かたちが整ってる。女の子たちは文句なしに可愛らしい。多分、幼なじみなんかね? まるで、往年のラブコメ漫画か、ラノベみたいな裏山リア充さんたち。爆発しろって、出会う度に心の中で呪ってる。
金曜日だからかな? 朝でもさすがに眠くなる。うつらうつらとしながら眠気と格闘。寝過ごしたら、乗り換え駅で降りられなくなる。最悪、走って戻る必要が出てくる。だから寝るわけにはいかないんだ。負けるな俺、明日は休みだ。
そのときだった。とんでもない振動と、『ドシン』という何かがぶつかったような音ではっとなる。運転の荒いこの運転手だ、『ついに事故っちまったか?』と運転席を見たんだけど、目の前は真っ暗で何も見えやしない。
同時に覚えた、気味の悪い浮遊感。気がつけば、踏ん張っていられるはずの床がないんだ。『なんじゃこりゃ?』と思ったとき、ジェットコースターや、バンジージャンプで体験できそうな落下感を感じた。
『落ちる』って、そう思ったときにはもう落ちてた。地面に着いたとき偶然俺は、三転着地――いわゆる『スーパーヒーロー着地』をしてた。狙ったんじゃなく、そういう格好で落ちたんだ。
右手首、右足首、腰に衝撃が走った。拳、膝、足の裏から、気持ち悪い『ぐちゃ』という感触を覚えた。足場の悪さからか、それとも踏ん張りが利かないからか、俺はそのまま後へ転がってしまった。
身体を起こしたら、目の前には変な物体。よく見ると、半円状に切り取られていた、バスの後部座席だろうか? 俺が座っていた席は、ありゃしなかった。おまけに、さっき足下から感じた『ぐちゃ』という物体は、年配の男性の背中だった。なんていうかその、……すまんですわ。
運転手さん含めると、だいたい十人くらいいたはずなんだけど、ここには俺と、少年と少女二人の四人だけ。足下に転がってる人は、運転手じゃない。見たことないヘンテコな服着てる。
見た感じ一応、三人も無事みたいだけど、気絶してるみたいだ――と思ったとき、あまりの痛みに耐えられなくなって、意識が遠くなっていったのだけは覚えてるんだ……。
▼
「――おじさん。おじさん」
女の子が俺を呼ぶ声? なにやらいい匂いがするな。あぁ、二人のうちどっちかの子の匂いか。裏山だぜ、リア充爆発しろって。
「起きないなぁ? もしかして、ちゅーしてほしいの? なんてねー。あははは」
それなんてギャルゲ? そう思ったら、瞼がぱちっと開いた。なんだこりゃ?
「……知らない天井?」
「あ、それ。アニメや漫画によくあるやつですよね?」
「言ってみたい台詞のひとつなんだよね、……ってここどこだい?」
どっこいしょと身体を起こすと、病院? いや、ホテルの一室みたいなところ?
「あぁ、よかった。目を覚ましたんですね。『おじさん』」
と、イケメン(死語)な少年。
「大丈夫よきっと。『リア充爆発しろ』って、寝言聞こえたから。ね、『おじさん』」
と、眺めのショートボブで右側に三つ編み、委員長さん的な眼鏡をかけてる少女。てかまじか? 寝言でそんなことを、……穴があったら入りたいぜ。
「『知らない天井』もなかなかグッドでしたよ。『お・じ・さん』」
と、さっき俺を起こしてくれた、左側に三つ編みな、眼鏡かけてない少女。
『おじさん』三連撃。この子ら、十五歳から十八歳と考えても、三十一歳の俺と比べたら、半分くらいだもんな。おじさん呼びされても、仕方ないか。
「ねぇねぇ朝也くん。ここ圏外、Wifiも飛んでない」
「そうなのよ。朝ちゃん寝てるとき、麻昼ちゃんと部屋のなかスマホもってぐるぐるしたんだけど、駄目だったのよ」
「うんうん、ね、麻夜ちゃん」
少年が朝也、右な眼鏡子ちゃんが麻昼、こっちの左な眼鏡なし子ちゃんが麻夜って名前なんだね。朝、昼、夜か。幼馴染みのテンプレだな? リア充め、爆発しろ、ください。
「ねぇねぇ、お・じ・さん。名前なんていうんですか?」
「あぁ俺? 俺は――」
俺が自己紹介しようとしたとき、部屋のドアが開いたんだ。俺が踏みつけた年配の男性みたいな服装をした、二十歳くらいの女性が入ってきた。なんだろうね、薄いベージュの色した高級ホテルのフロントさん、みたいな感じ?
「失礼いたします。お目覚めと伺いまして――え? よ、四人、で、ございますか? あれ? 『勇者様』は、三人だと伺っていたのですが……」
ゆ、勇者様? 勇者様ってあれか? 漫画やラノベやアニメのあれ。てことはこの一連の事故みたいなのは、『勇・者・召・喚?』。
朝也くんと、麻昼ちゃんはきょとんとしてたけど、麻夜ちゃんだけは違っていた。
「い、異世界きたっ! 勇者召喚きたーっ!」
両手の拳を握って、真上に腕を突き出してまで、興奮してますよ。相当濃いんだろうね、この子。
先ほどの女性が一度外へ出て、数分したら戻ってきたんだ。このときは、同じくらいの年齢な若い男性を連れていた。彼が手に持つのは、何やらタブレットを二回りも大きくしたような石版? いや樹脂板? よくわからない変なものを見せるんだ。
「この世界は、あなた方が以前、いらした世界とは違います」
ほほぉ。俺だってさ、色々な異世界ものの漫画やラノベを読んでいるんだ。現在、俺には手首にも足首にも、もちろん首にも枷が着けられちゃいない。もちろん、三人もみたいだね。
良い状況下の異世界転移と、悪い状況下の異世界転移。少なくとも現時点では、後者ではなさそうな雰囲気。まだまだ油断はできないけど。
「もちろん、あなた方の世界の理とは違うもの、魔法というものが存在します」
「いろいろきた――」
麻夜ちゃんは、麻昼ちゃんに口を手のひらで塞がれて、『もごもご』してる。朝也くんがこっちを見て、申し訳なさそうにしているよ。三人とも良い子っぽいね。でもリア充は以下略。
0
お気に入りに追加
2,586
あなたにおすすめの小説
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
異世界帰還組の英雄譚〜ハッピーエンドのはずだったのに故郷が侵略されていたので、もう一度世界を救います〜
金華高乃
ファンタジー
〈異世界帰還後に彼等が初めて会ったのは、地球ではありえない異形のバケモノたち〉
異世界から帰還した四人を待っていたのは、新たな戦争の幕開けだった。
六年前、米原孝弘たち四人の男女は事故で死ぬ運命だったが異世界に転移させられた。
世界を救って欲しいと無茶振りをされた彼等は、世界を救わねばどのみち地球に帰れないと知り、紆余曲折を経て異世界を救い日本へ帰還した。
これからは日常。ハッピーエンドの後日談を迎える……、はずだった。
しかし。
彼等の前に広がっていたのは凄惨な光景。日本は、世界は、異世界からの侵略者と戦争を繰り広げていた。
彼等は故郷を救うことが出来るのか。
血と硝煙。数々の苦難と絶望があろうとも、ハッピーエンドがその先にあると信じて、四人は戦いに身を投じる。
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!
***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!
いずれ最強の錬金術師?
小狐丸
ファンタジー
テンプレのごとく勇者召喚に巻き込まれたアラフォーサラリーマン入間 巧。何の因果か、女神様に勇者とは別口で異世界へと送られる事になる。
女神様の過保護なサポートで若返り、外見も日本人とはかけ離れたイケメンとなって異世界へと降り立つ。
けれど男の希望は生産職を営みながらのスローライフ。それを許さない女神特性の身体と能力。
はたして巧は異世界で平穏な生活を送れるのか。
**************
本編終了しました。
只今、暇つぶしに蛇足をツラツラ書き殴っています。
お暇でしたらどうぞ。
書籍版一巻〜七巻発売中です。
コミック版一巻〜二巻発売中です。
よろしくお願いします。
**************
おてんば末っ子令嬢、実は前世若頭だった!? 〜皆で領地を守ります!〜
撫羽
ファンタジー
組長の息子で若頭だった俺が、なんてこったい! 目が覚めたら可愛い幼女になっていた! なんて無理ゲーだ!?
歴史だけ古いヤクザの組。既に組は看板を出しているだけの状況になっていて、組員達も家族のアシスタントやマネージメントをして極道なのに平和に暮らしていた。組長が欠かさないのは朝晩の愛犬の散歩だ。家族で話し合って、違う意味の事務所が必要じゃね? と、そろそろ組の看板を下ろそうかと相談していた矢先だった。そんな組を狙われたんだ。真っ正面から車が突っ込んできた。そこで俺の意識は途絶え、次に目覚めたらキラキラした髪の超可愛い幼女だった。
狙われて誘拐されたり、迫害されていた王子を保護したり、ドラゴンに押しかけられたり?
領地の特産品も開発し、家族に可愛がられている。
前世極道の若頭が転生すると、「いっけー!!」と魔法をぶっ放す様な勝気な令嬢の出来上がりだ! 辺境伯の末娘に転生した極道の若頭と、前世でも若頭付きだった姉弟の侍従や皆で辺境の領地を守るぜ!
ムカつく奴等にはカチコミかけるぜ!
追放された?異世界転生第三王子と魔境の森の魔女の村
陸奥 霧風
ファンタジー
とある小学1年生の少年が川に落ちた幼馴染を助ける為になりふり構わず川に飛び込んだ。不運なことに助けるつもりが自分まで溺れてしまった。意識が途切れ目覚めたところ、フロンシニアス王国の第三王子ロッシュウは転生してしまった。文明の違いに困惑しながらも生きようとするが…… そして、魔女との運命的な出会いがロッシュウの運命を変える……
趣味を極めて自由に生きろ! ただし、神々は愛し子に異世界改革をお望みです
紫南
ファンタジー
魔法が衰退し、魔導具の補助なしに扱うことが出来なくなった世界。
公爵家の第二子として生まれたフィルズは、幼い頃から断片的に前世の記憶を夢で見ていた。
そのため、精神的にも早熟で、正妻とフィルズの母である第二夫人との折り合いの悪さに辟易する毎日。
ストレス解消のため、趣味だったパズル、プラモなどなど、細かい工作がしたいと、密かな不満が募っていく。
そこで、変身セットで身分を隠して活動開始。
自立心が高く、早々に冒険者の身分を手に入れ、コソコソと独自の魔導具を開発して、日々の暮らしに便利さを追加していく。
そんな中、この世界の神々から使命を与えられてーーー?
口は悪いが、見た目は母親似の美少女!?
ハイスペックな少年が世界を変えていく!
異世界改革ファンタジー!
息抜きに始めた作品です。
みなさんも息抜きにどうぞ◎
肩肘張らずに気楽に楽しんでほしい作品です!
コブ付き女サヨナラと婚約破棄された占い聖女ですが、唐突に現れた一途王子に溺愛されて結果オーライです!
松ノ木るな
恋愛
ある城下町で、聖女リィナは占い師を生業としながら、捨て子だった娘ルゥと穏やかに暮らしていた。
ある時、傲慢な国の第ニ王子に、聖女の物珍しさから妻になれと召し上げられ、その半年後、子持ちを理由に婚約破棄、王宮から追放される。
追放? いや、解放だ。やったー! といった頃。
自室で見知らぬ男がルゥと積み木遊びをしている……。
変質者!? 泥棒!? でもよく見ると、その男、とっても上質な衣裳に身を包む、とってもステキな青年だったのです。そんな男性が口をひらけば「結婚しよう!」??
……私はあなたが分かりません!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる