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第9話 メイドさんの募集。
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俺はクレーリアちゃんたちに部屋を貸す条件を出した。
俺は小説で読んだからなんとなく予想していたんだ。
依頼と言うのは中にはそんなものがあるはず。
頼みたいけどお金がそれ程用意できないようなもの。
それは敬遠され、最後まで受けてくれる人がいないときがあったりする、と。
クレーリアちゃんとジェラル君は、ひそひそと相談している。
ただその二人の表情は、もう決まっているような、しっかりとした意思が感じられる。
俺だってこの二人がいなければ、この家を買うことすらできなかったんだよな。
だからこれくらいは、別に構わない。
家主になるだけだからな。
「わかりました。約束します」
「俺、頑張るよ」
「いいだろう。エライジェアさん。この家の支払いと、この子たちの部屋の解約。お願いできますか?」
「あぁ。この子たちをよろしくお願いするよ」
俺たちはエライジェアさんの商会へ行き、家の支払いと部屋の解約を済ませた。
二人の部屋へ行き、荷物をひとまとめにしてもらう。
どうせ今はポーチの中身は金貨しかない。
大きいものは適当に放り込み、手で持っていけるものは二人に持ってもらった。
わが家へ戻ってくると、俺のカードと二人のカードで開け閉めができるように登録してもらった。
エライジェアさんに紹介してもらった家具屋さんに来てもらい、必要なものを用意してもらった。
夜までに搬入してくれると言ってくれたよ。
助かるわ。
「俺は一階の一番奥の部屋にいるから」
中では一番広い部屋だ。
きっと元の家主の部屋だったのだろう。
「クレーリアちゃんはここ。ジェラル君は向かいでいいかな?」
「あの、一部屋ずつなんて、よろしいのですか?」
「いいよ。ほら、男の子と女の子が一緒の部屋だと。色々困ることもあっただろうに。気にすることはないよ。部屋は余ってるんだからね」
「あ、ありがとうございますっ」
クレーリアちゃんは、俺の手を握ってぶんぶんと上下に振っていた。
余程嬉しかったんだろうな。
いくら従姉弟とはいえ、いや、もしかしたら違うのかもしれないけど。
年頃の女の子と男の子が一緒の部屋じゃな。
その、色々とあるだろうし。
あ、ジェラル君が男泣きしてるよ。
わかるよ、おじさんには。
苦労したんだろうな。
特に毎朝、大変だっただろうな。
二人に片付けをしてもらってる間に、俺はギルドに出向いていた。
そろそろ陽が落ちて、夕暮れ時になっている。
ギルドの入り口をくぐると、俺の姿を見つけたシルヴェッティさん。
ぱぁああああっと、物凄い笑顔になって。
俺をじっと見ている。
微笑みか、それとも獲物を狙うものなのか。
口元が可愛らしく吊り上がって。
その微笑み、怖いわ。
食べられちゃいそうで……。
他の受付さんのところに行こうとしたんだけど。
すっごい怖い目で睨んで、こっちおいでしてるよ……。
円滑な人間関係を結ばなくては、この先この国で暮らしていくのは難しいだろう。
まぁ、さっきのような男どもと仲良くするつもりはないけどな。
「あの」
「はい、なんでしょう? 何でもしますよ。どうぞ、何でも言ってください」
「落ち着いてくださいって……。探検者自らが依頼するのって、ありなんでしょうか?」
「はい。可能ですよ。どのようなものでしょうか?」
やっと通常運転に戻ってくれたみたいだ。
助かったわ。
「あのですね。家政婦さんを雇いたいんです。できれば住み込みだと有難いんですが」
「はいはいはい。私、やります」
シルヴェッティさん。
カウンターから身を乗り出して、右手を上げてるし。
「ちょっと落ち着いて」
「えっ? 私じゃ駄目なんですか? 今すぐここを辞めます。今日からでも行けます。一生可愛がってくれたら、嬉しいです……」
ここまで暴走しやすい人だったのかなぁ。
「あの。条件があるんです」
「言ってください。何でもしますので」
「まず。掃除が堪能な人ですね」
「はい。掃除は、何とかなります」
何とかって……。
「次に、洗濯も上手であれば」
「洗濯ですか……。頑張ればなんとか」
ここもなんとか……。
「あと、料理ですね。美味しいものが作れる人がいいですね」
「料理……。これから覚えます。じゃ、駄目ですか?」
「あははは。最後ですが」
「はいっ」
「できれば二十五歳までの方で」
「えー……。それっていじめですよね? そうですよね?」
「だから困るんです。シルヴェッティさんにここを辞められてしまうと。これから俺も探検者として生活をしていくんですから」
「……わかりました。今回は諦めます」
今回はって……。
「実はこのギルドには、探検者と依頼をする人。その他に、職を求める人。仕事の募集をする人も少なからず来ますね」
「そうだったんですね」
「そうでした。ひとつ確認がありました」
「何でしょう?」
「募集の条件なのですが、人間でなくてはならない、ということはございますか?」
「それはどういう意味でしょう?」
「この国にはですね、少なからず他の種族の方も暮らしているんです」
「あぁ。そういうことでしたか。構いません。俺はそういうことには拘りませんので」
「わかりました。もし応募が来ましたら、どういたしましょう?」
「そうですね。俺がいなければ、クレーリアちゃんかジェラル君に伝えてください」
「それはどういう意味ですか?」
「俺、家を購入したんです。それで、部屋が二つ余りましたので、家主になることにしたんです。今よりもちょっとだけ安く貸したということなんですよ」
「そうだったのですね。よかったです」
「事情を知ってらしたんですね?」
「えぇ。なるべく依頼の間が開かないように、気を付けるくらいしかできませんけれど……」
「俺も家を斡旋してくれたエライジェアさんのところで事情を知ってしまったんです。どうせあぶく銭みたいなものでしたから。家主になろうかな、と」
募集の手続きが終わり、俺は掲示板を見ていくことにした。
なるほど。
確かに『求む』や『募集』などもあるようだね。
あぁ。
やっぱりあった。
塩漬けされそうなくらい、依頼内容と報酬が釣り合わないものもあるね。
ちゃんと精査して『騙し』じゃないようになってるとは思うんだけれど。
国の偉いさんたちだって、一枚岩じゃないだろうし。
中には腹黒い依頼主もいるだろうな。
ギルドで金貨を大銀貨十枚に交換してもらっておいた。
買い物するのに、カードが使えないところがあったら困るな、と思ったんだ。
家に戻ると、クレーリアちゃんが出迎えてくれた。
「お帰りなさい。ソウジロウさん」
「あぁ。ただいま」
いいもんだな。
親父とお袋が亡くなってから、こんなこと久しいわ。
家に人がいるって、それだけで嬉しいものだよ。
クレーリアちゃんは、届いていた新しい食器棚に皿なんかを入れてくれているみたいだ。
「部屋の方は片付いたのかい?」
「はい。あんなに立派な部屋。本当にありがとうございます」
「喜んでくれたら嬉しいよ。ジェラル君は?」
「先ほどベッドなどが届いたんです。まるでお姫様にでもなったような気分でした。あの子ったら気持ちよさそうに寝ちゃったんです」
「それはよかった。さて、俺も自分の部屋見てくるから。あ、そうだ」
「はい。どうかなさいました?」
「これ渡しておくね。今晩の晩御飯は何かできあいの物を買ってきてくれないかな?」
俺はポーチから大銀貨一枚を取り出して、クレーリアちゃんに手渡す。
「こんなに、ですか?」
「いやいや。そうじゃなく。飲み物とか、お菓子なんかも適当に買ってくるといいよ。明日の朝のパンなんかも、何か美味しいものをお願いね」
「はい。わかりました」
俺は小説で読んだからなんとなく予想していたんだ。
依頼と言うのは中にはそんなものがあるはず。
頼みたいけどお金がそれ程用意できないようなもの。
それは敬遠され、最後まで受けてくれる人がいないときがあったりする、と。
クレーリアちゃんとジェラル君は、ひそひそと相談している。
ただその二人の表情は、もう決まっているような、しっかりとした意思が感じられる。
俺だってこの二人がいなければ、この家を買うことすらできなかったんだよな。
だからこれくらいは、別に構わない。
家主になるだけだからな。
「わかりました。約束します」
「俺、頑張るよ」
「いいだろう。エライジェアさん。この家の支払いと、この子たちの部屋の解約。お願いできますか?」
「あぁ。この子たちをよろしくお願いするよ」
俺たちはエライジェアさんの商会へ行き、家の支払いと部屋の解約を済ませた。
二人の部屋へ行き、荷物をひとまとめにしてもらう。
どうせ今はポーチの中身は金貨しかない。
大きいものは適当に放り込み、手で持っていけるものは二人に持ってもらった。
わが家へ戻ってくると、俺のカードと二人のカードで開け閉めができるように登録してもらった。
エライジェアさんに紹介してもらった家具屋さんに来てもらい、必要なものを用意してもらった。
夜までに搬入してくれると言ってくれたよ。
助かるわ。
「俺は一階の一番奥の部屋にいるから」
中では一番広い部屋だ。
きっと元の家主の部屋だったのだろう。
「クレーリアちゃんはここ。ジェラル君は向かいでいいかな?」
「あの、一部屋ずつなんて、よろしいのですか?」
「いいよ。ほら、男の子と女の子が一緒の部屋だと。色々困ることもあっただろうに。気にすることはないよ。部屋は余ってるんだからね」
「あ、ありがとうございますっ」
クレーリアちゃんは、俺の手を握ってぶんぶんと上下に振っていた。
余程嬉しかったんだろうな。
いくら従姉弟とはいえ、いや、もしかしたら違うのかもしれないけど。
年頃の女の子と男の子が一緒の部屋じゃな。
その、色々とあるだろうし。
あ、ジェラル君が男泣きしてるよ。
わかるよ、おじさんには。
苦労したんだろうな。
特に毎朝、大変だっただろうな。
二人に片付けをしてもらってる間に、俺はギルドに出向いていた。
そろそろ陽が落ちて、夕暮れ時になっている。
ギルドの入り口をくぐると、俺の姿を見つけたシルヴェッティさん。
ぱぁああああっと、物凄い笑顔になって。
俺をじっと見ている。
微笑みか、それとも獲物を狙うものなのか。
口元が可愛らしく吊り上がって。
その微笑み、怖いわ。
食べられちゃいそうで……。
他の受付さんのところに行こうとしたんだけど。
すっごい怖い目で睨んで、こっちおいでしてるよ……。
円滑な人間関係を結ばなくては、この先この国で暮らしていくのは難しいだろう。
まぁ、さっきのような男どもと仲良くするつもりはないけどな。
「あの」
「はい、なんでしょう? 何でもしますよ。どうぞ、何でも言ってください」
「落ち着いてくださいって……。探検者自らが依頼するのって、ありなんでしょうか?」
「はい。可能ですよ。どのようなものでしょうか?」
やっと通常運転に戻ってくれたみたいだ。
助かったわ。
「あのですね。家政婦さんを雇いたいんです。できれば住み込みだと有難いんですが」
「はいはいはい。私、やります」
シルヴェッティさん。
カウンターから身を乗り出して、右手を上げてるし。
「ちょっと落ち着いて」
「えっ? 私じゃ駄目なんですか? 今すぐここを辞めます。今日からでも行けます。一生可愛がってくれたら、嬉しいです……」
ここまで暴走しやすい人だったのかなぁ。
「あの。条件があるんです」
「言ってください。何でもしますので」
「まず。掃除が堪能な人ですね」
「はい。掃除は、何とかなります」
何とかって……。
「次に、洗濯も上手であれば」
「洗濯ですか……。頑張ればなんとか」
ここもなんとか……。
「あと、料理ですね。美味しいものが作れる人がいいですね」
「料理……。これから覚えます。じゃ、駄目ですか?」
「あははは。最後ですが」
「はいっ」
「できれば二十五歳までの方で」
「えー……。それっていじめですよね? そうですよね?」
「だから困るんです。シルヴェッティさんにここを辞められてしまうと。これから俺も探検者として生活をしていくんですから」
「……わかりました。今回は諦めます」
今回はって……。
「実はこのギルドには、探検者と依頼をする人。その他に、職を求める人。仕事の募集をする人も少なからず来ますね」
「そうだったんですね」
「そうでした。ひとつ確認がありました」
「何でしょう?」
「募集の条件なのですが、人間でなくてはならない、ということはございますか?」
「それはどういう意味でしょう?」
「この国にはですね、少なからず他の種族の方も暮らしているんです」
「あぁ。そういうことでしたか。構いません。俺はそういうことには拘りませんので」
「わかりました。もし応募が来ましたら、どういたしましょう?」
「そうですね。俺がいなければ、クレーリアちゃんかジェラル君に伝えてください」
「それはどういう意味ですか?」
「俺、家を購入したんです。それで、部屋が二つ余りましたので、家主になることにしたんです。今よりもちょっとだけ安く貸したということなんですよ」
「そうだったのですね。よかったです」
「事情を知ってらしたんですね?」
「えぇ。なるべく依頼の間が開かないように、気を付けるくらいしかできませんけれど……」
「俺も家を斡旋してくれたエライジェアさんのところで事情を知ってしまったんです。どうせあぶく銭みたいなものでしたから。家主になろうかな、と」
募集の手続きが終わり、俺は掲示板を見ていくことにした。
なるほど。
確かに『求む』や『募集』などもあるようだね。
あぁ。
やっぱりあった。
塩漬けされそうなくらい、依頼内容と報酬が釣り合わないものもあるね。
ちゃんと精査して『騙し』じゃないようになってるとは思うんだけれど。
国の偉いさんたちだって、一枚岩じゃないだろうし。
中には腹黒い依頼主もいるだろうな。
ギルドで金貨を大銀貨十枚に交換してもらっておいた。
買い物するのに、カードが使えないところがあったら困るな、と思ったんだ。
家に戻ると、クレーリアちゃんが出迎えてくれた。
「お帰りなさい。ソウジロウさん」
「あぁ。ただいま」
いいもんだな。
親父とお袋が亡くなってから、こんなこと久しいわ。
家に人がいるって、それだけで嬉しいものだよ。
クレーリアちゃんは、届いていた新しい食器棚に皿なんかを入れてくれているみたいだ。
「部屋の方は片付いたのかい?」
「はい。あんなに立派な部屋。本当にありがとうございます」
「喜んでくれたら嬉しいよ。ジェラル君は?」
「先ほどベッドなどが届いたんです。まるでお姫様にでもなったような気分でした。あの子ったら気持ちよさそうに寝ちゃったんです」
「それはよかった。さて、俺も自分の部屋見てくるから。あ、そうだ」
「はい。どうかなさいました?」
「これ渡しておくね。今晩の晩御飯は何かできあいの物を買ってきてくれないかな?」
俺はポーチから大銀貨一枚を取り出して、クレーリアちゃんに手渡す。
「こんなに、ですか?」
「いやいや。そうじゃなく。飲み物とか、お菓子なんかも適当に買ってくるといいよ。明日の朝のパンなんかも、何か美味しいものをお願いね」
「はい。わかりました」
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